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八千草(やちくさ)の記(cover)
八千草(やちくさ)の記
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30 Chapters
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Author: 石蕗 薫
Updated Time: 2025-04-11 00:30:32
Introduction
南東に海を臨み、西の霊峰より大河流れ、 北を豊かなる深山に抱かれし草原あり。 草原に氏族あり。名を千原。 千原に王あり。この地を中原と定む。 王、四人の兄弟あり。 一の兄、勇猛胆力に秀で、国の盾とならむ。西の霊峰に居し、名を幟詰とす。 二の兄、温和勤勉にて、学を尊び広む。北の高地に居し、名を山瀬とす。 一の弟、節倹力行にて商を興す。南の浦廻に居し、名を大曲とす。 二の弟、孝悌衷心にて王を輔く。中原の名を継ぐ… 千原国は年月をかけ諸小国を併合し、大国へと成長していく。 八千草の記は国に数多住む人々の生き方を散文的に綴ったものである。 時系列が前後する為、各章に暦と当該国明記。