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「色狂い」 ー創世暦 307年 新越国 春 ー 

  「んっ…」

  瑞々しく濡れた唇から吐息が漏れる。全身は桃色に染まり、形のよい眉が微かに歪む。女は苦しそうに体をくねらせ男の腕を掴んだ。

  「ね…そろそろいってや…」

  女の口が小さく嘆願する。目に滲んだ涙が、わずかに差し込んだ光を受けて光った。男はその顔に愉悦し、笑みを漏らす。

  「たまらんの、ツリフネ。たまらんわ…」

  女の名を呼びながら、激しく腰を振った。二人の吐息が絡まり、男が果てる。

  男の身体の下でツリフネは大きく息をついた。

  「アンタ、ちぃと長すぎやない?」[uploadedimage:13816797]

  かきあげた髪の隙間からいたずらっぽく笑みをこぼす。

  「どうせなら長う楽しみてぇじゃろ?」

  体を離そうとする男の腰を、ツリフネの脚が抱え込む。そして白くしなやかな腰を、抜けかけた男の体に押し付けた。

  「なんじゃ、足りんのか」

  ツリフネの腰を抱えながら体を起こす。

  「ウチ、子種が欲しいねん…」

  男の肩にもたれかかりながら耳元で囁く。男は弾けたように嗤った。

  「子種か!!ヌシゃ[[rb:母 >かか]]さて感じじゃねぇの」

  男はおもむろに豊満な乳房をまさぐる。ツリフネはびくりと体を震わせ男の腕を掴んだ。止まらない執拗な男の愛撫に、小さく喘ぐ。一度緩みかけた男の逸物が再び体の中で張り始めた。

  「えぇ体じゃツリフネ。ヌシの体は母さじゃねぇ。男を悦ばす体じゃ…」

  呟いた途端、男は太ももに激痛を感じとっさにツリフネの体を引き剥がす。

  毛むくじゃらの己の太ももが細く裂け血が流れ出ていた。

  「…っ」

  引き剥がしたツリフネはいつも髪に挿している、朱の簪を持って立っていた。

  「体…体か。ホントに男はそれしかねやんな…。ウチ、アンタのためのもんやないで」

  冷ややかに変貌した双眸に前に一瞬たじろぐ。しかし太ももに感じる熱が男を奮い起たせた。

  「ワシは褒めてんじゃぞ……それを」

  「何しとんじゃぁ」

  男の言葉を別の声が遮った。新たな男が、二つの裸体を前にしながら遠慮も無しにずかずかと上がり込んでくる。

  「ツリフネはワシの女じゃ。それを横からようも掠めてくんたのぉ」

  「何がワシの女じゃ。ツリフネはずぅっと前からワシが手なづけとんのじゃ」

  掴みかかる男達。そこに乾いた声が浴びせられた。

  「誰が…誰を手なずけとんの?アンタがウチを?アホらし。ウチは誰の女でもあらへん」

  すでに衣をまとったツリフネが、二人を嘲笑っている。

  「ヌシぁ…こんアバズレがっ」

  ツリフネに振り上げた手が虚しく宙を掴んだ。

  「ほな、聞くけど。アンタら[[rb:斐磨 > ヒマ]]族のウチを妻にしよ思うたこと一度でもあるん?死ぬまで添うて欲しい思っとったん?ちゃうやろ」

  梁の上に跳んだツリフネは呟くほどの声で言う。

  男達は口をつぐんだ。

  「なぁ。ウチがアバズレなん?アンタらがウチをアバズレにするん?……えぇ女やろ。ウチは…遊ぶにはええ女やんなぁ?」

  蔑むような目で見下ろし、男達は体をこわばらせる。暫しその様子を眺めたツリフネは、侮蔑の表情を一転させ口元をほころばせた。

  「ま、言うてもウチも一緒や。ウチはアンタらのこと男やなんて思うとらんねやさかいなぁ」

  ほな。

  軽く笑い声を上げながら、煙抜きの穴から器用に這い出る。

  怒声と共に男達が穴屋から飛び出るのを草葺き屋根の上から見送った。

  「ホンマ…アホらし…」

  「また男と揉めよったな」

  川原へ出たツリフネを呼ぶ者があった。ツリフネは答えず水を掬って含んだ。

  草木が芽吹き暖かくなったこの頃でも、川の水はまだ冷たい。

  「おい」

  川面に映った影が呼ぶ。

  「ウチは揉めてへん。男らが勝手に揉めよっただけや」

  口に含んだ水を吐きツリフネは答えた。

  「屁理屈言うな。ワレが元やろが。ワシぁええとばっちりやぞ」

  ヒマ族の長、ハリだった。

  赤い髪。六尺に届く上背。ガッチリと引き締まった体の所々にアザを作り、どこか薄汚れて見える。

  「はぁ…なんかされたん?」

  想像に難くは無いが、白々しくツリフネは問うた。

  「二人がかりでいきなり殴ってきよんで、しばいたったわ。したらワレに裏切られたよって言うし…。ワシは殴り損に殴られ損や。殴るんやったらワレんとこいけっちゅうねん…」

  ハリはかっと息を吐きながら横に腰を下ろした。

  「[[rb:手弱女 > たおやめ]]相手になんちゅうこと言うねん。薄情者」

  「どこが手弱女やっちゅうねん、アホ。その色狂いなんとかせぇや。かなんでホンマ…」

  「ウチ狂うとらん…」

  長と言っても年下だ。数年前までは小さかったハリは、ツリフネにとって弟みたいなものだ。知らぬ者なら畏怖するだろう丈夫に、ツリフネはしゃぁしゃぁとうそぶく。ハリはハリでこの変わり者を姉とは思っておらず、常々口吻を尖らせている。今も負けじと言い返していた。

  「狂っとるわ。あちこち手ぇつけんと、一人で足らしとけっちゅう……」

  急に蠢いた草むらの気配に言葉を止めた。

  ハリが短剣の柄に手を掛ける。ツリフネも屈み腰になって警戒した。

  「獣や無さそうやんな…」

  草むらはカサカサと音をたてながら少しずつ近づいてくる。

  「あっ」

  草むらを割って出てきたものに、二人は声をあげた。

  「あかんぼやん…」

  立つこともままならぬほどの赤子が、小さな擦り傷を作り這いずってきたのである。

  一人か?

  ハリは立ち上がり辺りを見回すが、人の気配はない。

  「アンタ一人でお散歩するんは早すぎるんちゃう?」

  答える訳もない赤子に声をかけ腕に抱きあげる。赤子は[[rb:喃語 > なんご]]を言いながら、手を叩いた。

  「ご機嫌さんやねぇ。ほら見たってや、懐かしやろ?」

  ツリフネに差し出された赤子を、差し出されたままハリは受け取る。ふんわりと柔らかい感触がハリの腕に広がった。

  二人を含む[[rb:斐磨 > ヒマ]]族がこの[[rb:鹿山郷 > カヤマノサト]]に移ったのは、今から九年も前になる。

  突如南から攻めあがってきた[[rb:千原国 > チハラノクニ]]は瞬く間に[[rb:柔国 > ニコシノクニ]]を制圧し、北東に位置していた[[rb:斐磨郷 > ヒマノサト]]に迫った。斐磨族の長ヤマタヅは、十以下の子供を唯一の血縁であるニコシノシナキの元へ遣り、自身らは山中に隠れ、戦い、そして滅んだ。

  残された斐磨族の子供らは慣れぬ地で、知らぬ部族と生きてゆかねばならなくなった。乳飲み子であった子は、乳ももらえず死んだ。飢えに耐えられず盗みを働き、刑死した者もいる。

  赤子は二人に可愛さ以外の色々な物を思い起こさせた。

  「こんな小さかったかな…」

  「アンタ大きくなったさかいなぁ」

  子供だった二人もすでに子供ではない。特にハリはここ数年で他が比肩しえぬほどの丈夫になった。そうならざるを得なかったとも言えた。

  「あかん…」

  なまぬるい感触がハリの腕を伝う。

  「こいつ、クソ、漏らしよった…」

  呟くと同時に何ともかぐわしい香りが漂った。

  「アンタホンマ赤んぼに嫌われよるな。カミラもよう漏らしよったもんねぇ」

  「ありゃ嫌っとんのとちゃうで。ワシの腕が心地ええんや。こいつもきっとそうやで」

  苦々しげに赤子を見る。赤子は相変わらずニコニコと笑みを浮かべていた。人見知りしない質のようだ。

  「ほなそのままにしとく?」

  「アホ。洗うわ」

  「せやな。ウチ火ぃ起こしたるわ」

  赤子を抱え少しずつ水を掛ける。ツリフネは手際よく枯草を集めてきて火を焚いた。仲が悪くても、目的が合えば阿吽の呼吸である。汚れたおしめの代わりにツリフネは自分の帯を解いて巻いた。

  「足、冷となってかわいそうやんなぁ」

  ツリフネは赤子の足を脇へ抱え込み火にあてる。己を洗い終わったハリもそばへ来て温まった。

  「しかしどこの子やんなぁ?」

  体をこすりながら、改めて赤子を見つめる。

  「下の栗の木の家や。あっこの姉がおぶってんの見たことあるわ。まぁ姉ゆうても六つくらいの子ぉや。遊び行ってしもたんかもね」

  「へぇ…」

  一族の者以外は興味のないハリに対して、ツリフネは良く周りを見ていた。どこにどういう者がいるとか、誰と誰の仲がいいとか悪いとか。ハリにとっては暮らしの役にも立ちそうにない、そういうことが彼女にとってはとても大事な事であるらしい。

  「なぁ、赤子はかわええな」

  手のひらに収まる小さな手をむにむにと触りながらツリフネが呟く。

  「あー…せやなぁ」

  目を背けながらハリが答える。子供が嫌いなわけではない。帯を解いた着物からツリフネの体がまるっと見える。そこから目を背けた。

  「アンタは子供欲しないの?」

  「今で精一杯や。せめて下の子が大人んなるまで、自分の事はええわ」

  斐磨族は八人しかいない。広大な山を前に、食うに困りはしない。本来ならば。獲物を多く獲ると鹿山の郷人に搾取される。獲れなくても搾取された。山人の彼らは狩りの技に長けていた。少人数でも十分な獲物を取れる。鹿山の郷人は鹿山で獲れる物は鹿山の物であり、よそ者に食わせてやってるくらいの体でいる。ハリはその郷人を誤魔化しながらうまくやっていた。

  「せめて自由になる土地でもあれば…思うで」

  「せやな…」

  「ま、ワシ。懇ろの女もおらんし。ええんやけどな!!」

  現状を憂えば暗くなる。ハリは軽く笑い飛ばした。

  「懇ろなぁ…。想い人はおんねんけど、望みねやんしなぁ…」

  「あ?」

  振り向くとツリフネが右手を目にかざしている。ハリの目とツリフネの刺青「まことのめ」が合った。

  「ワレ、やめんかい!!」

  勢いよく右手を弾いた。

  「なんやの、もう…」

  斐磨族には“まじないさん”と呼ばれる呪術師がいた。まじないさんが煎じる薬は病を治し、右手の刺青は「先を見通す」と信じられている。ツリフネはその家の者であった。

  「ワシの事はええんや…。ほっといたってや」

  顔を真っ赤に染め、拗ねたような眼で訴える。久々に見たような表情に、ツリフネは顔をほころばせた。

  お…

  三人が同時に顔を上げる。

  幼い子供の声が遠くから響いてきた。

  「おーい、ここやで!!」

  空に向かって叫ぶ。草むらが、今度は激しく揺れてきた。

  「坊!!……」

  草むらから覗いた少女の顔は二人を見るなり一瞬にしてひきつる。

  「なんで斐磨者がおんのじゃ!!」

  「なんで…てなんや」

  「坊になにしとんじゃ!」

  「クソ漏らしたから洗ってやったで…」

  少女が身震いした。

  「…獣になる。斐磨者とおると獣んなってしまうじゃ…」

  「はぁ?」

  「母さが言うとった!!斐磨者は獣じゃ!!」

  後じさりながら少女が叫ぶ。

  「さっきから黙っとりゃ、なんやねんな。ワシらがおらんかったらこいつ川に落ちとったかもしれんで。礼言われても誹られる謂われねやんで!!」

  「うっせぇ!!とっとと降ろせ!!返せ!!」

  ハリの弁解もむなしく、少女は喚き続ける。

  「躾のなっとらんガキやで…」

  「ハリ、やめぇ。子供やない」

  「せやけんなぁ、ツリフネ姉。子供のこいつが大きなって、ワシらの弟らを嬲るんやで。目に見えるわ…」

  ジワリと近づく。少女は顔をひくつかせ絶叫した。

  ハリの目が大きな影を捉える。瞬間的に弾く。刹那、もう一つの影が草むらに現れた。

  「お…なんじゃヌシか」

  草むらの影は女だった。ハリほどではないが、五尺七寸はあろうかという上背に、[[rb:木蘭色 > もくらんじき]]の癖毛。太く吊り上がった眉の下から琥珀色の瞳が鋭く見つめていた。

  柔族の首長の娘、ニコシノアザミである。

  「アザミ姉…」

  「アザミさま!! こいつが、斐磨者がさらっとったじゃ!!」

  「ええかげんにせぇや!!」

  少女の声にハリは声をかぶせる。アザミは大きく息をついた。

  黙っとれ。とハリを制し、少女の前にかがむ。

  「ハリはそんなことせん。ツリフネもじゃ」

  「ほうじゃけど…」

  「ヌシは何を見た」

  「二人が…坊を抱いとるトコ」

  「それだけじゃな」

  コクリと少女は頷いた。

  「ほうじゃけど…母さが…斐磨者とおると獣んなるちゅうたじゃ…。そいつら獣の血ぃ、すするんじゃろ?」

  「当たり前や、旨ぇやん。獣は山神さんからの贈りもんやし、血と腸はお礼の捧げもんや。血だけはおこぼれもらってええもんや決まっとんねん」

  間髪入れずにがなるハリを目で制す。

  「食うもんが違うだけじゃ。南の者は犬、飼うじゃろ。犬が獣食うからゆうて、周りのもんが犬になる訳じゃねぇじゃろが」

  「ほうじゃけど…」

  「犬言わんといてや…」

  ポツリとツリフネが呟いた。

  「…ほうじゃけど…」

  少女は声は弱弱しくなっていく。

  「アザミ様はワシの母さが嘘つきじゃ言われるんか?」

  「…ヌシがそうであるように、ヌシの母さも母さの母さに言われて育ったんじゃろ。ヌシの目でよう見てみぃ。何が本当か、ヌシの頭で考えろ。上の者が言うことが必ずしも正しいとは限らんぞ」

  まだ腑に落ちぬようで、もじもじと上目遣いでアザミを見つめる。

  「ほ、ほうじゃけど…。その女、男食いよる姉さがゆうとった…」

  「そ…」

  アザミは初めて眉をしかめた。友人とも呼べるツリフネの素行をアザミは知っている。

  「そら間違いやねやんなぁ…」

  アザミの代わりにハリが薄ら笑いを浮かべて答え、少女がまたおびえるようにツリフネを見た。

  「ややこしくなるさかいやめぇや」

  ツリフネがぼやく。

  「とにかく、そんな事ねぇんじゃ。斐磨族も柔族も今は同じ国の者じゃ。わかったら、ええの?」

  ツリフネから赤子を取り上げ、少女に渡した。少女はこくりと頷き、赤子と郷の方へ戻っていった。

  「アザミ姉、嘘はあかんで。こいつ男食いよるやんか。それもよーさんやで」

  ハリは大きく手を広げる。

  「うっせぇのぉ。アレが言う“食う”は意味が違うじゃろが。どういう意味か聞かれたら答えんのか?まだ早ぇわ…アホ」

  やれやれと首を振った。

  「ウチらええことしたのに何であんなん言われなあかんのやろ。かなへんわぁ。赤んぼの時はみーんなかわええのに、どうしてあんななってしまうんやろ…」

  洗ったおしめを手に取って眺める。

  「すまんの。ワシの力不足じゃ…」

  「別にアンタのせいやねやんけど…」

  アザミの父とハリの母は兄妹だ。斐磨族の成り立ちも多からずとはいえ知っている。尽力はしている。それでも根差された壁を取り除くのは中々に難しかった。

  「食うといや…。男が二人ヌシを探しとったぞ?今は帰らん方がええの」

  「あー…そこ戻ってくんの?」

  アザミが思い出した忠告に、うんざりとした顔を向けた。

  「ヌシは何ぞ一人で足らんのじゃ?」

  さっきも聞いたようなことをアザミが言う。

  ツリフネは体を少し揺らした。

  「…なぁ、ウチべっぴんやろ?」

  「あぁ?」

  突拍子もない返しに、間の抜けた返事。

  「見てみぃ、この体。思わず抱きたくなる、よう言われんで?」

  「あぁ…?」

  苦笑を浮かべながらその真意を伺うように顔を覗き込む。ツリフネは己の胸をまじまじと見つめ、そしてちらりとアザミの目を見た。

  「ウチ、月のもん来ぃへんねん。こんな立派な体しとんのに、子供と同し体やねん。…[[rb:石女 > うまずめ]]や、思う」

  「…」

  「ウチ、あかんぼ、好きやで。なんにも汚れとらん目で見よるやろ。そのまんま育ったらええ子になるやろ思う。でも、ウチ自分の子、抱けへんねや。でもええ種あったら、ちゃうやもしれん思ての?誰の種でもええわ、孕めんならの」

  「そう、思うか?ワシは不思議な力もない。じゃからわからんが、そういうもんか?」

  自嘲をはらんだツリフネの言葉を、アザミは真っすぐに返した。

  「無理やろな。子供が子供孕むなんて聞いたことねやんし」

  赤子に巻いてしまった帯の代わりに、半乾きのおしめを帯代わりに腰に巻く。

  「せやったら、せめて子供おらんでもええし、そばにいてくれゆうてくれる男がええなぁ」

  一緒に洗ってあったハリの着物をハリに投げる。

  「人っちゅうのは似たような者を好くもんぞ、ツリフネ。誰でもええ思っとるうちは無理じゃ」

  アンタやっぱ厳しいで。

  からりと乾いた声をたててツリフネは笑った。

  「ハリでええんじゃねぇの?」

  続けて出た言葉に二人は同時に振り向く。

  「そりゃないで!!」

  「似たもン同士じゃろ」

  「似とらんわ!! 叶わん女相手にいつまでもうじうじしとるヤツやで?一緒にせんといてや!!」

  「何言うとんねや!!」

  頬を染めながらツリフネに飛びつく。

  「ほぉ、そんな女いるんか!!」

  二人がじゃれるように転げる姿を見て、アザミは歯を剥いて笑った。

  ツリフネの色狂いが治ったかどうか…

  それはまたいつか。

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