未来捏造 行方不明事件 そんで・・・

  ホテルのバーの一角を陣取って、虎徹とライアンは今後のことを話し合う。

  虎徹が今身に着けているのは、カジュアルだが一目で高級品とわかる服。先ほどまでの虎徹の格好に、知己ではないライアンの雇い主が見かねて、自分の行きつけの店を紹介したため、今虎徹が身に着けている者は全て最高級のもの。虎徹の雰囲気をあいまって、ライアンが一緒でなければ、一人か二人に声をかけられても不思議ではない。実際、ライアンがちょっと席をはずしている間に話しかけてくる人間は何人かいた。最も戻ってきたライアンに手酷く撃退されたのは言うまでもない。

  「三日後、シュテルンビルトに行くから、それまでおっさんの身の振り方決めねぇとな」

  ライアンと、その雇い主ご一行がシュテルンビルトに行くのは既に計画のうち。数日前にはバーナビーにも連絡していたはずだが、お忙しすぎたせいか故意か虎徹には伝わっていなかった。

  「俺としちゃあ、このまま俺様と一緒にあの人に雇われるってのもいいと思うぜ。NEXT能力が消えたとはいえ、おっさんにはヒーローとして活躍した実績があるからな」

  ライアンがいくつか虎徹の今後の方向性を提示する。

  タイムリミットはシュテルンビルトに着くまでの三日間のみ。

  身の振り方決める前に相棒に連絡してやれという言葉は、虎徹の無言の圧力によって消滅した。

  故に、シュテルンビルトでは、未だ虎徹の捜索が行われている。

  オリエンタルタウンから楓や母親がシュテルンビルトに来ているが、それは虎徹のあずかり知らないことだった。勿論、ニュースをチェックしているライアンは知っていた。

  「まぁ、時間はまだあるからじっくり考えてくれよ」

  ライアンがそろそろ部屋に行こうと促し、虎徹もそれに倣う。

  その結果、見ている者にどんな印象を抱かせたかは想像に難くない。

  

  [newpage]

  「ジュニア君? ……って、留守電かよ。あ~、あ~~~。んと、能力なくなっちゃったアライグマ捕獲したんだけどさ。ジュニア君がいらないって言うなら俺が飼うから。あ~~~、飼い殺しってのもナシな。俺様は野生のアライグマが好きだから、飼い殺しされそうなら俺が掻っ攫ってくわ。まぁ、今までずっと一緒にいたジュニア君なら何か準備してたんじゃねぇかとおもうけど、難しいなら俺様が何とかしてやるからさ。って、タイムオーバーかよ……ま、言う事言ったし、あとはジュニア君の出方次第だな」

  

  TO BE COMTINE...