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カラスがねぐらへ帰ろうとする中、人気のない公園で制服姿の男女が向かい合っていた。
女子は赤絹の唇を丸めて男子に歩み寄っている。ネクタイをだらしなく下げた男子は頬を紅潮させて、女子の誘いを断ろうとした。
「駄目だって。僕らはまだ高校生なんだからさ?」
「んもう。選挙権あるんだから、私達は大人よ、お・と・な!」
「なるほどな。って、おい!」
女子は男子を強引に抱きしめて、拒むことさえ不可能にした。女子の唇が彼の唇に迫ってくる。彼は感じる、熱気、花の香り、そしてかすかな獣臭さも。
彼は目をしっかと開いて、短く低い声で言の葉を唱えた。途端に女子高生じゃ突風に煽られたかのごとく飛ばされ、木に激突した。その衝撃で女の顔は毛が生えて、黒髪が橙色に変わった。
「くうぅ。何でこんなことするのよぉ」
彼女の目は吊り上がり、鼻と口がピノキオの鼻のように伸び出す。金色の獣毛が全身に生えだして、その姿はもう狐であった。
「ばあちゃんに[[rb:妖 > あやかし]]を見分ける術を習っていて良かったぜ。さぁ、お縄についてもらおう」
彼は印を結んで、封印の縄を出して狐女を木に縛り付ける。狐女は歯を打ち鳴らしながら、血走った眼で彼を見ていた。
「何の目的があって人に化けたか、教えてもらおうか?」
「嫌よ。あんたみたいな野蛮人に話すもんですか!」
途端に封印の縄がきつくなる。体が砕けそうな痛みを感じたため、彼女は白状する。
「ギャアア! 言うからゆるめて!!」
狐女が悶絶する様子を見て、彼は意地悪く笑う。彼が左手を後ろに引くと、狐女の呼吸は穏やかになった。
「ふうう。私・鞘は、元は普通の女子高生だった。でも、悪の組織に捕まって九匹の狐と融合されちゃって…、この有り様よ」
彼女は自らの九本の尻尾を順番に見ていく。その目は寂しげで憂いを秘めていた。
「この呪いを解くために、悪の組織を倒す力が欲しい。だから、あなたを誘惑してみたの。ねぇ、どうか私と協力してくれない?」
「面倒ゴトはごめんだよ。君には悪いが、僕は平和主義者なんでね」
力なくうなだれる鞘。かつて人に災厄をもたたらしてきた妖狐は力を封じられていれば、老いさらばえた犬のようである。
鞘の命運を握るのは、冷たく突き放した彼である。彼の発する術が何であるか、彼女は命乞いをする罪人のように頼りなく弱々しく見ていた。
「さて、このまま君を殺すことは出来る。けど、久佐津家の者は何人も妖を殺してはならぬって決まりがあるからさ」
それを聞いた鞘は耳まで裂けた口元を緩める。この封印の縄を解いてくれるのなら、いくらでも相手の精神を操作して仲間に変える好機があるからだ。
「そう。なら、早く私の封印を解いてよ」
「うーん。封印は解けないなぁ、お馬ちゃん」
彼はそう言うと、鞘のあごをなで始める。
「う、うま? 鞘は妖狐よ!」
「じゃあ、その突き出ている物は何かな?」
彼が指差したのは鞘のスカートで、ちょうど股間あたりが盛り上がっていた。こんなところに突起物があるはずがない。しかし、もしあるとすれば……。
鞘は肥大していく不安を抑えながら、スカートをめくっていく。完全にめくってみれば、パンティーを突き破って硬い“おいなりさん“があいさつしているではないか。彼女は、この世のものとは思わぬ悲鳴を上げる。
「何じゃこれぇ! わ、私は女なのに、こんなイチモツを……!」
「変なこと言うなぁ、鞘ちゃんは。お乳をさわってごらんよ」
鞘が豊満な胸をさわると、まだ弾力性は失われていなかった。だが、残念なことに、彼女がもみほぐそうとする度に空気が抜けるようにしぼみ、ついには真っ平になってしまう。
性別を変えられたことだけで屈辱的だが、変化はまだまだ続く。
鞘の鼻の穴が肥大化して、顔の端へ移り出した。女性にふさわしくない鼻毛が出たため、彼女は必死に抜き取ろうとするも、余計に太く長くなる。
鼻と一緒に長く伸びる口からは、前歯がだらしなく垂れ下がる。牙が消え失せて、恐れを抱かせる豪壮な妖狐から[[rb:滑稽 > こっけい]]な顔立ちに変わってしまった。
「イヤァ! もう止めてとめてぇ!」
手を包みこむ柔らかな長毛は次第に短くなっていく。腕周りの肉が盛り上がって、制服を裂いた。腰のくびれがなくなった彼の上半身は、もはや筋肉だるまである。
書道の筆のような尾は毛束がほどけて、細長く乱れた黒い尾に変わる。そんな尾が九本も連なっていく。彼の整えられた橙色の髪も、尻尾と同様に長くなってボサボサに生え変わっていった。
足の筋肉は膨れ上がり、鞘の人間時の腰よりも太くたくましくなる。ブーツは弾け飛んで、足の指同士がくっついて一本の蹄となる。
「こ、こんなことって、し、し、信じ。ヒヒーン!」
人語すら発せられなくなった鞘の口元に、特大の肉棒の先端が迫る。亀頭の先端は真っ平で、山芋汁がたっぷりへばりついていた。
鞘の意志に反して、口は大きく開かれて、馬チンの先端を呑みこんでしまう。
「フゴォ、フヒィ、ヒーン!」
大量に注ぎこまれる熱液に対して、妖馬は目を白黒させてうなるだけだ。
「うーん。可愛らしい馬になったねぇ」
久佐津は鞘の肉棒をなでて微笑む。まさしく悪魔の微笑である。このような妖術をかけるのは鞘の専売特許であっただけに、彼の怒りは頭に満ち充ちていた。
「これで人を騙すのは懲りたね? じゃ、悪いけど、僕は先に帰るよ」
彼は封印の縄を緩めることなく、公園を去って行く。
一頭になった鞘は、自らの精液を飲み干しては再び剛直から精液を出す性的永久機関と化していた。並みの妖怪ならここで敵に見つかって餌食となってしまうが、邪悪な人間の血をもつ鞘は違う。
さらに体中の筋肉を膨らませて、自力で封印の縄を破ったのだ。妖艶な狐が屈強な馬になるのは屈辱的だが、その体つきを利用する。
彼はボディビルダーのマッスルポーズを作って鼻を震わせる。
「ブルルヒヒーン!」
(この恨み晴らさでおくべきか)
月光に照らされた金の馬獣人は、赤く鋭い眼光を憎き男が去った方へ向けた。
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鞘がいなくなった教室では、男子の悲痛な叫びが響いていた。
「あーん。鞘ちゃん狙っていたのにぃー」
「まさか妖狐とはなぁ。この前、俺が襲われたのは蛇女だったし、マジで俺ら女運なくね?」
「こういう時のために妖怪退治屋が必要なんですよ」
久佐津は胸を張って、二人の友人を見下ろす。友人達は顔を見合わせて、吹きだした。
「あー。鞘ちゃんのキツネ姿見たかったなぁ」
「きっと、妲己や玉藻前みたいなべっぴんさんだな」
「いいや。ただの若作りしてるおばさん狐だったよ。ロリババアってやつかな」
<誰がロリババアだ!>
教室中が揺れ動くほどの大声。皆が声の主を探すが、見当がつかない。久佐津は目をつむり神経を研ぎ澄まして、妖気を探す。赤く光る何かが後ろのロッカーの中にある。どのロッカーか。思い当たるふしがある彼は、自分のロッカーへ向かう。
鋼鉄の扉を開けたら、金色のスライムがあった。彼が退治しようと口を開けば、黒の如意棒が飛び出てふさいでしまった。
「おごおごおお」
太い肉棒はねっちょり張りついて、はがれようとしない。スライムはぬるぬると体を変えて、2mをゆうに越す馬獣人へと変わっていく。
「ヒヒン。引っかかったな。お前の術の弱点は口を開けないとかけられないことだ。さぁ、私をこんな姿に変えたからには、お前もそれ相応の姿に変えてやる」
彼は必死に肉棒をつかんで引きはがそうとするが、微動だにしない。その内に高々と持ち上げられていく。それを見ていた同級生たちは顔面蒼白になり、我先にと教室から逃げ出そうとする。
「愚かな。今から面白い劇を見せてやるのにね。ヒンッ!」
鞘が一鳴きすると、教室中のドアと窓が閉じられてしまう。大声で叩いても、外の人へ伝わることはない。
「さーて、どんな姿に変えてあげよっか」
鞘がバスケットボール大の金玉を震わすと、陰茎の血管が脈打って、大量の妖液が上昇する。その妖液は久佐津の体内へ注ぎこまれていった。
彼の腹に妖液は溜まっていく。制服のボタンがちぎれてシャツが出てくる。さらにそのシャツが押し上げられて、ビール樽の腹が飛び出した。
彼の顔の方にも変化が生じる。耳は横に長くなって、上下にヒョコヒョコと動き出す。鼻は黒ずんで湿り気を帯びて大きくなる。目は催眠術にかけられたかのごとく虚ろで、鞘に対抗する気力がすっかり失せている。
胸も腹と同じくゆっくりと膨らんでいく。シャツを破って太い乳首が出てくる。人間のペニスとほぼ同じぐらいの大きさで、先端にはミルクが付着していた。
足の方はむちむちに膨らんでいき、鞘の足と違い、脂肪がたっぷり付いてたるんでいた。そんな両足の間からは桃色のスイカが垂れ下がっている。これはかつての彼の男根だが、その面影は全くない。
巨大な獣と化していく久佐津を見る同級生たちは、口を押えていたり、涙を浮かべていたり、目を大きく見開いていたりと、様々な困惑の表情を浮かべていた。そんな彼らに共通する反応と言えば、性的興奮である。
男子達は勃起、女子達は失禁している。豊かな胸や腹、足を見ていると、なぜかときめいていしまうようだ。そんな卑猥な生徒をよそにして、妖馬の術は加速していく。
ますます彼女の肉は肥大し、ついに足の先端が床についた。下げられたズボンは布切れと化して、彼女がはくことは二度とないだろう。
肌色は深緑に塗り変えられて、黒い斑点もあちこちで生じている。足の指は二つずつがくっついて黒い蹄となった。
上のおっぱいは力を送りこむ鞘を覆い隠すほどに大きくなっている。例えるなら、マンボウぐらいのおおきさであろうか。下のおっぱいの方はビール樽三本分の太さで、四つの乳首が垂れている。
腹の肉に押しつぶされそうな鞘は、ついに肉棒を彼女の口から離した。ワインのコルクを抜いた時の音が聞こえると、肉塊と化した彼女は自らの重さに耐えきれず、あおむけに倒れていった。彼女が倒れ込んだ場所にあった机や椅子は、一瞬の内に粉々になった。
「大丈夫か、久佐津!?」」
「おいっ、しっかりしろ!」
友人が彼女の頭の元に駆け寄って話しかけても、牛のくぐもった鳴き声を出すだけだ。これではラチが明かないので、彼らは鞘の方へ向かう。
「馬公、酷いじゃねぇか! 久佐津を元に戻せ!」
「そうよそうよ。元のイケメンに戻してよ!」
「授業出来ないだろ」
口々に文句を言われる鞘だが、馬耳東風に聞き流す。
「うるさいなぁ。おとなしく牛乳でも飲んでなさい!」
鞘が指を鳴らすと、牛塊の六つの乳首から一斉にミルクが噴出された。特濃のミルクは次々と同級生たちの顔にかかっていく。
「何だこれ、めっちゃ美味いなぁモウ!」
「飲んだことのないミルクだわぁ、ンモー!」
彼らの体は次々と縮んで、子犬ぐらいの大きさになっていく。制服の中から出てきたのは、くりっとした黒い瞳の子牛だ。親と同じく全身緑で、黒の斑点がある。
子牛は親牛の体に乗って、乳首を探した。乳首にありつけた子牛はそのまま独占し、ありつけなかった子牛はお互いの小さな性器で淫らな遊びをし始めた。
鞘はこの様子を腕を組んで、満足そうに見ていた。
「たくさん飲んで、大きく育ってね」
教室中に牛の鳴き声と白濁液が満ちあふれていた。
(おしまい)
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