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<前回までのあらすじ>
[[rb:十二士 > じゅうにし]][[rb:島 > じま]]に、[[rb:十三 > じゅうそう]][[rb:閏支郎 > じゅんしろう]]の隠し子である12人の子ども達が集まった。
彼らは1週間この島で生活することになったが、初日の昼食時に[[rb:走師郎 > そうしろう]]・ディッセムが柴犬に変身してしまう。どうして変身したのか、誰が犯人なのか、何で[[rb:十二士 > じゅうにし]]神社に行くと短時間だけマッチョ柴犬獣人になるのか、多くの謎を残したまま、2人目の獣化の犠牲者が出てしまう……。
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「いやあああああああああああああああ!」
[[rb:長江 > ながえ]]が湯船に浸かった直後、ジェットコースターの乗客の叫び声を上げた。彼女は、茶色い獣毛が生えた自らの手を凝視している。ごわごわした獣毛は瞬く間に全身に広がり、彼女を異形の姿へ変えていく。
「[[rb:長江 > ながえ]]ちゃん!」
「この風呂に変身作用が?」
女子達は一目散に湯船から出る。[[rb:如華 > じょか]]は[[rb:長江 > ながえ]]の体をいたわろうと近づくが――。
「こ、来ないで!」
[[rb:長江 > ながえ]]は指がくっついて蹄になった手を上げて、他者の接近を拒む。彼女の口から牙がはみ出して、口と鼻が前へ伸び出す。鼻は平べったくなって穴が大きくなり、ピンク色になっていく。まるで豚の鼻だ。耳は頭頂部に移り、真ん丸になる。
「見ないで……」
彼女は両手を地面につけて、泣く泣く四つんばいになる。[[rb:華奢 > きゃしゃ]]な体は丸みを帯びて、ブクブクふくれていく。尻からは細長い尻尾が出てきて、素早く左右に動く。だんだんと人間の部位が失われていく。
彼女は鼻から大量の空気が入ってくるのを感じる。鼻がフガフガと音を出して、小刻みに動く。歩こうとすれば、両手を地面に付けたまま、前進しなければならない。自分が人間以下のケダモノになってしまったことに、彼女は驚きを隠せない。
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「[[rb:陰神 > いんしん]]様、何で!? 私を動物に、フゴォ!」
四つ足に慣れない彼女は腹から倒れる。腹と地面の間に違和感を覚える。何か細長いモノのような、まさか……。
「あれは[[rb:睾丸 > こうがん]]? オスになったのかしら……」
[[rb:優卯美 > ゆうみ]]の一言で、[[rb:長江 > ながえ]]の頭はパニックになる。イノシシになったばかりか、ペニスが生えてしまった。しかも、細長くて先端がねじれている異形のイチモツ……。彼女(彼?)が起き上がると、野球ボール大の睾丸がブラブラ揺れる感覚を知ってしまう。
「ブウウウウウウウウウウ!!」
理性を失った彼女は暴走車のように走り出す。[[rb:猪突猛進 > ちょとつもうしん]]にぶつからぬよう、女性達がよけていく中、[[rb:水麗 > すいれい]]だけは真正面に立っていた。
「あぶなっ!」
「ホワァ!」
[[rb:水麗 > すいれい]]は風呂桶で[[rb:長江 > ながえ]]イノシシの頭をぶん殴り、気絶させた。彼女の勇気ある行動に、拍手が巻き起こる。
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[[rb:長江 > ながえ]]が目覚めると、10人と1匹の視線が集まっていた。彼は前脚で顔を隠して(顏が大きいので目の辺りしか隠せない)、泣きじゃくりながらつぶやく。
「さっきはごめんなさい。自分の体が変わった事実が、受け入れられなくて……」
「[[rb:長江 > ながえ]]ちゃん、泣かなくていいよ」
[[rb:如華 > じょか]]は[[rb:長江 > ながえ]]の頭を優しくなでる。イノシシになっても、彼女のさらさらした紫の長髪は残っていた。
「それにしても、また変身した人の近くに[[rb:霜奈 > そうな]]さんがいたとは……。ますます疑わしいッスね」
「おい! こんな時に犯人探しはやめろよ」
[[rb:葉太 > ようた]]は[[rb:睦樹 > むつき]]に睨まれてもお構いなしに、独自の推理を展開する。
「いいッスか? 犬に変身したソーシロー君の隣に座っていた、[[rb:十三 > じゅうそう]]氏の指紋が付いた物を持っている、イノシシに変身した[[rb:長江 > ながえ]]さんと同じ風呂に入っていた、3つも[[rb:霜奈 > そな]]さんが絡んでいたッス。[[rb:三辺合同 > さんぺんごうどう]]みたいで、怪しくないッスか?」
「それはたまたまだろう? まだ、どうやって人を動物に変えるかわかってないのに、そういう決めつけは良くないと思う」
「変えた方法は、犯人に直接聞けばいいんスよ!」
「そんな……、ひどいデス……」
「[[rb:葉太 > ようた]]君、言い過ぎよ!」
「おお、[[rb:陰神 > いんしん]]様。この呪われし体を元に戻して下さい!」
[[rb:長江 > ながえ]]が前足についた数珠をこすり合わせて、怪しい神に祈り始める。その様子を見ていた[[rb:神助 > しんすけ]]がポンと手を打った。
「そうか! 宗教的行為が[[rb:禁忌 > きんき]]に触れたんだ!」
「宗教なんて?」
「ええとですね。ソーシロー君が変身する前にキリスト教のお祈りしてましたよね? [[rb:長江 > ながえ]]さんは[[rb:陰知己 > いんちき]]教の数珠をつけたまま風呂に入った。まだ2つしか確認できていないけど、その宗教的な行為が、この島の宗教に反する禁忌、すなわちタブーに触れたんじゃないでしょうか?」
「なるほど。筋は通るな」
「じゃあ、神社の石像をぶっ壊したら、動物になっちゃうのか?」
イタズラ好きな[[rb:生弥 > せいや]]はタブーを確かめたくてウズウズしていた。[[rb:睦樹 > むつき]]は首を横に振って彼を見つめる。
「やめとけって。そんなことして動物になったら、一生野球が出来なくなるぞ」
「ああ、そっか。メジャーで大活躍する大ピッチャーがいなくなるのは困るよな」
[[rb:生弥 > せいや]]は舌を出して、坊主頭をボリボリかく。
「とにかく、男子達は風呂入ってヨ。うちと[[rb:如華 > じょか]]ちゃんで料理作るから」
グウウウウウ
タイミング良く[[rb:皐井斗 > さいと]]のお腹が鳴り、[[rb:長江 > ながえ]]以外は大笑いした。
その後、男子達は風呂に入る。最後にソーシローが湯船に浸かり、[[rb:睦樹 > むつき]]と[[rb:生弥 > せいや]]が彼の体を洗ってあげた。
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夕食は麻婆豆腐とチンジャオロースの中華料理だった。少し辛い味付けにしてるため、皆が汗を垂らしながら食べている。
「2人はこれを食べてね」
ソーシロー犬の前にドッグフード、[[rb:長江 > ながえ]]イノシシの前に木の実や果実が入ったボウルを[[rb:如華 > じょか]]が出した。
「オーノー! ミーのフード、バッド!」
「こんなの酷すぎる。神罰が下るでしょう!」
「そう言われても、動物の姿で人間の料理食べたら死ぬかもしれないし、食糧庫に犬用とイノシシ用の食材ボックスがあったから……」
「はいヨ。十二支の動物、全部あったヨ」
子ども達全員が十二支の動物に変身することは、[[rb:十三 > じゅうそう]]氏(?)にとって確定路線のようだ。ソーシローは渋々喰い始めたが、[[rb:長江 > ながえ]]は鼻を鳴らして頭を横に振る。
「フガフガ。嫌よ! 絶対にイヤ!」
「困ったなぁ……」
「さっきのソーシローみたいな動物人間の姿になれば、食べられるんじゃないか?」
[[rb:睦樹 > むつき]]がさらっと言うと、[[rb:長江 > ながえ]]は目を輝かせてドアへ向かい、頭をぶつけ始める。
「行きましょう、神社へ!」
「今から行くのか……」
[[rb:睦樹 > むつき]]が[[rb:怪訝 > けげん]]な表情を見せる。ソーシローはさっきのマッチョな自分を思い出して、尻尾を左右に振る。
「ミーも行きたい!」
「俺も行くぜ!」
「わ、私も行きます」
こうして、[[rb:睦樹 > むつき]]・[[rb:如華 > じょか]]・[[rb:生弥 > せいや]]・[[rb:長江 > ながえ]]イノシシ・ソーシロー犬の3人と2匹が、夜の[[rb:十二士 > じゅうにし]]神社を訪問することになった。
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神社の本殿にたどり着けば、十二体の動物の彫像視界に入る。
昼の時よりも異様さが増しており、始めて見た[[rb:睦樹 > むつき]]と[[rb:如華 > じょか]]は開いた口がふさがらない。
「何とまぁ。ここまで忠実に作ったものだ」
「十二支の島というのが、よくわかるね……」
「レッツ、トランスフォーム!」
「もう四つ足なんて嫌! 変身、変身!」
2匹はそれぞれの動物の彫像の前に立つ。彫像と目を合わせると、体がマグマのようにボコボコ脈打ち始める。
「ひいっ!」
「キモッ!」
あまりにも変身の様子がグロテスクなので、2人は目を閉じる。[[rb:生弥 > せいや]]は自分に言い聞かせるようにつぶやく。
「油断するなよ。ここからエッチな動物人間になるから……」
ソーシローは腹筋が6つに分かれた筋肉隆々の柴犬獣人になり、よだれを垂らしていきり立つ肉棒を見ている。
「オー、ビッグガイ!」
「おっ、今回は正気だな、ソーシロー」
「ウェル……、ナガエさんは?」
[[rb:長江 > ながえ]]の方は体がぶくぶくにふくれて、荒い呼吸を繰り返しながらゆっくり立つ。相撲力士のように全身に肉が付いていて、ケモノ臭さが倍増している。
「ブフゥ、どうなって?」
彼の声は野太いおっさんと化している。股間を見れば、男根がヘソまで届く長さになっている。だが、驚くべきはそこでない……。
「で、でかっ!」
[[rb:長江 > ながえ]]の金玉なボーリングのボール大に膨れ上がり、皮袋が給食着の袋のように垂れていた。性欲は柴犬獣人の倍以上あり、今すぐにでも抜きたかった。
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「フガァ……。で、出るぅ!」
大量の精液が汚いアーチを描いて、ソーシローの体に滝のように降り注ぐ。たちまちにして、ソーシローは粘っこい精液に包まれ、イカ臭くなった。
「ファック! ベリーバッド!」
ソーシローは鼻を押さえようとすれば、マズルがボルゾイのように細長くなった。
「鼻が変だぞ!?」
「ウップス! これはロングノーズ、ピノッキオみたい? ウェル……」
ソーシローが手に力を込めると、手がフライパン大に巨大化する。大きな手で[[rb:長江 > ながえ]]の体を持ち上げて無邪気に笑う。
「離せよ、ゴラァ!」
「オー! イッツイージー、イージー!」
彼は[[rb:長江 > ながえ]]を下ろすと、今度は足をふくらませる。足のサイズは倍以上になり、座布団大になった。どうやら、彼は鼻先や手足を巨大化させる特殊能力を得たらしい。
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「ワーオ、エンジョイ!」
「おい、ソーシロー。早く戻らんと犬に戻っちまうぞ」
「いや、その前に風呂に入らないと……」
「くちゃい……」
ソーシローは肥大化した手足を動かしてはしゃぎ、[[rb:長江 > ながえ]]はひたすら男根を握って、人のいない方向へ射精を繰り返す。
結局、2人は動物体型に戻るまで“遊び”をやめず、晩飯は動物用になってしまった……。
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夜の9時を回ると、子ども達は部屋にこもって、寝る準備を始める。[[rb:長江 > ながえ]]は布団が暑いので、冷えた床の上で眠ることにした。
「こんな酷い姿に、どうして……」
彼は前足首につけた数珠をこすり合わせて、[[rb:陰神 > いんしん]]様に問いかける。幼少期からの信仰が揺らぎつつあった。
「そう言えば、あの時……」
彼は数年前、[[rb:陰知己 > いんちき]]教の教会で、父が信者に対してイケナイ行為をしていたのを思い出す。
[[rb:長江 > ながえ]]の育ての父は[[rb:陰知己 > いんちき]]教の総裁で、高齢の理事長に代わって、教団の経営や布教を行う事実上のトップだ。彼は[[rb:長江 > ながえ]]が赤ちゃんの時に母と結婚した。[[rb:長江 > ながえ]]は彼の艶のある声で語る宗教講義が大好きだった。
ある時、[[rb:長江 > ながえ]]は教会で、信者の子ども達とかくれんぼで遊んでいた。彼女は掃除用具が入った物置の中に隠れていた。物置の扉のすき間から、外の様子をうかがっていた。
「ここなら誰も見ていないよ」
「はい……」
彼女の父が、小柄な若い男と手をつないでいた。2人はズボンを下ろして、下半身を露出する。
「この聖液を塗れば、気持ち良さが段違いだよ」
父は白いクリームを手にべったり付けて、男の尻の穴の中に突っ込む。男は淫らなあえぎ声を上げて、体をビクッと震わせる。
「この辺でいいだろう。じゃあ、入れるよ」
「おっ、お願いします!」
父が男の尻穴の中にイチモツを入れると、一心不乱に腰を振り始めた。その様子があまりにも衝撃的で、以後何度も同じ内容の夢を見ることになる。
父は[[rb:陰神 > いんしん]]様のことを語っている時よりも、清々しい笑顔を見せていた。男同士で性交するのはとても気持ち良いのだろうか? 宗教的に良くない行為と分かっていてもヤってしまうのだから。
自分がこんな姿になったのは、父の罪のせいと言い聞かせて、彼は眠りにつく。夢の中では、また父が男女をはべらせて、大乱交パーティーを行っていた。
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2日目の朝を迎え、10人と2匹が起きてきた。人間用の朝食はバターがぬられたパンと目玉焼きとコールスローとご飯だった。
「うんめぇなぁ」
[[rb:生弥 > せいや]]がパンをほおばって、満面の笑みを浮かべている。
「能天気で羨ましい」
[[rb:優卯美 > ゆうみ]]は[[rb:生弥 > せいや]]を横目で見ながら、ムスッとした表情を浮かべる。
「ハァ。いつまで人間でいられるか、分からないヨ」
「[[rb:神助 > しんすけ]]の言う通りだとしたら、下手に出歩かない方が良さそうだな。誤って島の大事な物を壊したら、動物化するかもしれないし」
「せっかくの良い天気なのに、もったいないデス」
「色々な遊び道具持って来てるから、それで遊びましょ?」
人間の子ども達は、館の中にこもる流れになってきた。彼らの話を聞いていたソーシローは、[[rb:長江 > ながえ]]の前足をつついて話しかける。
「ミー達、山にゴーイングしよ」
「山登りするの……?」
「お2人さん、山登りするなら、キノコ採ってきて下さいね。この時期、美味しいマツタケやシイタケが採れますから」
[[rb:神助 > しんすけ]]がソーシローの方を向いて言う。ソーシローはキノコ狩りをしたことがないので、その場で回って荒い息づかいになる。
「マッシュルームコレクター! エキサイティング!」
「何で、キノコ狩りを……」
[[rb:長江 > ながえ]]は不服そうに蹄で床をガリガリと削り出す。
「[[rb:陰神 > いんしん]]様が、キノコに飢えた子ども達の腹を満たすために、[[rb:長江 > ながえ]]さんをキノコ探すのが上手いイノシシに変えたんじゃないかな?」
「なるほど。これが、自己犠牲的な変身なのですね!」
[[rb:睦樹 > むつき]]の言葉で、彼は目と鼻の穴を広げてキノコ狩りに前向きになった。2匹は朝飯を平らげると、さっと外へ出て山へ向かう。
「さすが、小説家。人の心を動かすのが得意ッスね」
「それほどでもないよぉ」
「2人とも動物になっても、明るくて助かるわ……」
[[rb:如華 > じょか]]は手を合わせて、これ以上の動物化が無いようこっそり願う。
「今から元に戻す薬の研究をするから、部屋に入らないで。あと、昼飯はいらないから」
[[rb:優卯美 > ゆうみ]]はそう言って、2階の自室へ入っていく。
「ほんじゃあ、外に出ずに時間をつぶすか」
[[rb:睦樹 > むつき]]は小説の執筆、[[rb:文吾 > ぶんご]]はパソコンいじり、[[rb:葉太 > ようた]]は数学の証明で自室へこもった。それ以外の子ども達は床の上に人生ゲームのマップを広げて遊び始める。
「[[rb:皐井斗 > さいと]]君もやりましょ?」
[[rb:皐井斗 > さいと]]は1人離れて、何やらもじもじしている。
「あ、あのぉ、スケッチしに行きたくてぇ」
「外に出たら危ないですよ!」
「ここで、俺らをスケッチするんはアカンの?」
「い、いやぁ、人よりは、動物を……」
彼はソーシロー犬や[[rb:長江 > ながえ]]イノシシをスケッチしたかったが、中々言い出せなかった。
「神社や石像を描かなければ、多分大丈夫だと思いますけど……」
[[rb:神助 > しんすけ]]は煮え切らない解答をする。人の変身がかかった話なので、はっきり言い切って間違っていたら怖いのだ。
「じゃ、行きますぅ!」
[[rb:皐井斗 > さいと]]はスケッチブックを脇にかかえて、外へ出て行った。彼は先に山へ行った2匹を追いかける。
[newpage]
神社の裏の山の中で、長江とソーシローは次々と美味そうなキノコを見つけていた。
「マッシュルーム、メニィメニィ!」
ソーシローはキノコの周りを掘ってから、キノコを根っこごとカゴの中へ入れていく。[[rb:長江 > ながえ]]もいくつか見つけていたが、彼の嗅覚と行動力の高さに勝てなかった。
「神からの恵みが、こんなにあるのは素晴らしい……」
彼は鼻を動かして、キノコの香りを嗅ごうとしたが、別の臭いが入ってきた。土と汗が入り混じった臭いだ。それはソーシローの尻の方から漂ってきている。
「フンフンフン」
「ギャウン?」
[[rb:長江 > ながえ]]は本能を抑えられずに、ソーシローの尻に鼻を突っ込む。人間の頃なら悪臭と判定する臭いだが、今の彼にとっては心地よい香りに感じられる。ソーシローは後ろ足で[[rb:長江 > ながえ]]を蹴るが、一向に離れてくれない。
「ユーアークレージー! ドンタッチミー!」
「あぁ、好き!」
彼はイノシシと柴犬の体格差が、父と若い男の体格差に似ていると思った。父とは血がつながっていないが、小さいオス好きという性癖は受け継がれているようだ。彼は舌を出して、柴犬の尻を丁寧に舐め始める。
「キャウン!」
ソーシローは[[rb:長江 > ながえ]]の舌を不快に思っていたが、次第に尻を突き出して頭を下げてしまった。
「ホワイ、からだが……」
柴犬の尻の中を十分に舐めほぐしたら、イノシシのペニスが入り始める。穴一杯に大きい棒が入る痛さで、ソーシローはギャンギャン吠える。しかし、長江に体を押さえつけられて抵抗が出来ない。
「ごめん、ごめんなさいね……」
[[rb:長江 > ながえ]]は謝りながら、ソーシローの体を突き始めた。ソーシローの前立腺を刺激し、さらに精液を流し込む。ソーシローはこの痛みと中に注ぎ込まれる猪ジュースが、ジェットコースターに乗った時の高揚感に思えてきた。
「ファ、ファ、ファンタステイイイイイイイイック!」
「ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
山をとどろかす猪と柴犬の熱い交尾の咆哮。この2匹を見て、人間と思う人は誰もいないだろう。野性の本能に任せて、紫の長髪のイノシシが半狂乱で腰を振り、茶髪の柴犬は興奮して肉棒から汁を垂らしていた。
その様子を、[[rb:皐井斗 > さいと]]がしげみの間から隠れて見ていた。彼は動物同士のエッチなシーンが見られて、大きく口を開けて、[[rb:勃起 > ぼっき]]しながら、筆を高速で動かしている。
「すごいよぉ。ここは美の宝庫だよぉ」
彼はにこやかな見た目と裏腹に、とんでもない異常性癖の持ち主だった……。
(続く)
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<登場人物紹介>
弐志如華(にし・じょか)
高校2年生
2月4日生まれ
163㎝83㎏
O型
病弱な妹の面倒を見て行く中で、将来は看護師になろうと決意した。現在は私立高校の看護コースに通い、日々勉強中である。
スウィーツが大好きで別腹と言い聞かせて食べていたら、太ってしまった。今はダイエット中だが、ついついカロリー過多の料理を作ったり、外食したりして、中々痩せられない。
おっとりした性格で、気配りも出来て、多くの人から好かれる。しかし、男性と付き合ったことは一度もない。男性達のラブコールに全く気付いていないようだ。
遺産の使い道は、妹の病気を治せる名医の手術代。
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