油断すると人波に飲まれ、あっという間に遭難してしまいそうなコンクリートジャングル。
令和の山猫軒はそんな都会の中に存在する。
足を踏み入れると出迎えてくれたのは猫型の配膳ロボット。
『いらっしゃいませ。当軒は注文の多い店だニャン。僕のお願い、聞いて欲しいニャン』
これを断れる奴がいるのなら見てみたい。顔の部分にある了承をタッチすると、軽快な音楽と共に山猫軒の冒険が始まる。
まるでリアル脱出ゲームだ。ロボットの気まぐれな注文に振り回されながらも、先を進む感覚は気持ちがいい。
注文に応える度に前菜、スープ、肉料理とコース料理が現れる。
どれもこれもインスタ映えするものばかり。
でも、忘れてはいけない。これが冒険だというのなら最後に現れるのは魔王。これが脱出ゲームというのなら山猫軒の親分から逃げ切らなければならない。
音楽が変わる。親分の登場だ。ああ…すっかり忘れていた。
これがボス戦なら、逃げる事は出来ない。