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怪人となった仲間 〜後編〜

  俺のせいでまた怪物が街中で彷徨っている。俺達はヒーローに変身して辺りを探し回っていた。怪人はヒーローを探して動き回っているのですぐに出てくると思うのだが…怪人は以外にも用心深くなかなか出てこない。それもそうか…怪人は達也君なのだから…。

  「見つけたぞ!早く来てくれ!!」

  吾郎さんが怪人を見つけたようだ。そこに行ってみると怪人がうずくまっているのが見えた。怪人は俺達を見ないように目を瞑っている。

  『い…や…こ…な…い…で…。』

  まだ達也君の意思が残っているようだ。俺の精液を大量に吸収したせいかもしれない。とー

  『貴様ら…ヒーロー…だな?』

  怪人から新たな人格が…しかも奴はいつの間にか俺達の後ろにいた。まさか分身したのか!?

  『まだヒーローがいたのか…まだ足りなかったんだ。それよりそこの怪人もヒーローだったんだよな?それなら俺が食してやるよ。』

  分身した怪人は触手を伸ばしもう一人の怪人…達也君を吸収してしまった。奴は満足そうな顔をしているがすぐに俺達に狙いを定め触手攻撃をした。

  『フフフ…こいつは絶望の味がしたぞ。精力も相当あって…全ての能力が上がった。これならお前らに負ける気がしない…お前らも食ってやるから心配すんなよ。』

  達也君を取り込んだことで触手の動きが速くなる。虎一達は避けるのに精一杯で少しずつヒーロースーツを破かれているようだ。俺は遠距離から援護しようとしたが目の前に触手が壁を作り行く手を塞いでしまう。吾郎さんはというと既に触手に捕まってしまっていた。

  「くっ…分身するとか聞いてないぞ。油断していた…。」

  『まずはお前からだ。思う存分精液を絞り取らせてもらうぞ。たっぷり出してくれよな…。』

  怪人は吾郎さんの体に触手を絡ませる。更に股間のものに絡みつき上下運動させると同時に尻に触手が入り込み前立腺を刺激させる。

  『フフフ…やはりヒーローをいたぶるのはいいものだな。他の奴らはすぐに吸収してしまったがな…。』

  話している間に吾郎さんは限界を迎え勢いよく射精してしまう。精液の量が多かったのか触手達が吾郎さんのものに群がり綺麗に舐め取る。

  『おお…触手達が喜んでいるぞ。余程気に入ったようだな。さて…俺の栄養分として吸収させてもらうぞ。』

  吾郎さんの体は触手にすっぽりと覆われそのまま吸収されてしまう。その内俺達も同じ目に遭わされる…とー

  『もう満腹だ。お前らは触手達と遊んでてくれ。私は暫く触手の中にいるヒーロー達と遊ばせてもらう。』

  そう言うと怪人は触手に取り込まれてしまった…。[newpage]

  〜熊村吾郎視点〜

  「くっ…ここは…。」

  どうやら俺は触手に取り込まれてしまったようだ。しかし体は動かすことは出来る。達也君もここにいるなら助けてやらないとな。俺はとりあえず捜索してみることにした。しかし足場は悪く少しずつだがヒーロースーツが溶けているようだ。この液体はまさか…溶解液か?

  「足場が悪いし倒れたら溶解液でヒーロースーツを溶かされ全裸になってしまう。その後触手で縛られて執拗に精液を絞り取るに違いない。それよりあいつらは大丈夫だろうか…いや、今は達也君のことだけ考えよう。もしかしたらここにいるかもしれないからな。」

  『無駄だ。お前はここで俺の栄養分になるのだ。』

  俺の目の前に怪人が現れる。くそ…こんなことしている場合ではないのに…。

  『お前もあいつと一緒に吸収されるから心配しなくていいぞ。さあ…早速戦闘しようじゃないか。』

  こんな足場が悪いところで闘わないといけないのか…と考えていると奴の姿がなくいつの間にか後ろにいるのだった。いつの間に移動したんだ!?

  『あまり動かない方がいいと思うぞ。動く度に体が沈んでいく。他のヒーロー達も理由が分からず動き回り触手に吸収されてしまったがな。それからお前が助けたいと思っている奴がいるだろ?お前が勝ったらそいつを返してやるよ。』

  信じていいのか?怪人の言う事は胡散臭そうな気がする。奴は俺の思考を読み何かをしようとしていた。奴は何かを合図すると目の前に触手が現れる。その中に達也君が狸獣人に変身したまま全裸の状態で縛られていた。手足と股間には触手が絡みついていて…彼から執拗に精液を絞り取っているようだ。

  『こいつは他のヒーロー達よりかなりの能力を持っているようだ。ただ…俺に有害な性質を持っていてな。こいつの精液は俺を受け付けないんだ。良かれと思って捕らえたが数分の内に俺の体は溶けてなくなる…誰かが洗脳薬を投与したせいだ。それをヒーローの精液と混ぜると怪人にとって有害なものになるんだ…。』

  洗脳薬…?もしかしてアジトで蜥蜴怪人が達也君に注入していたものか?そう考えていると触手怪人の体が少しずつ溶け始めていた。

  『もはやこれまでか…俺が完全に溶けてなくなれば吸収したヒーロー達は元に戻る。しかし…こいつだけは何故か拒否しているのだ…。もしかしたらこいつからお前らの記憶がなくなるかもしれないぞ?』

  「…何か方法はないのか?」

  『俺に聞くのか?まあ…ないこともない。それはな…こいつの心の中に入り記憶の欠片を集めるのだ。それを全て集めれば元に戻るかもしれないぞ?』

  「俺にそんなこと教えていいのか?俺達…敵同士だろ?情報を与える怪人なんていないぞ?」

  『こいつの体を乗っ取ったのが間違いだった。洗脳しても意思があっただろ?俺はこいつに勝つことが出来なかった。だからお前の元に返してやろうと思ったのだ。…もう時間だな。お前…ちゃんとこいつを助けてやれよな。また逢ったら俺と闘ってくれよな…。』

  怪人はそう言い残し完全に溶けてなくなってしまった。その瞬間俺の体は沈み身動きが取れなくなる。そして俺はいつの間にか外に出ているのだった。そこに吸収されたヒーロー達と達也君が倒れているのが見えた。[newpage]

  「吾郎さん!!触手が街中から消えたけど怪人を倒したんですか?達也君も元に戻ってるし…。」

  「お前らか…それより達也君を運ぶとしよう。」

  俺は達也君をお姫様抱っこし自分の家に運ぶ。勿論あいつらも一緒についてくるようだ。

  「それより…まだちゃんと名前を聞いてなかったな。」

  「俺は熊森雷太だ。そして氷谷虎一、火山犬ニ、火山犬吾だ。俺達は翠川研究所でヒーローの仕事をしている。勿論達也君もな。」

  「そうか…達也君はとりあえず俺が預かる。」

  「なんでだよ!俺が連れて行くんだ!」

  「洗脳されてたから暫く達也君は目覚めないだろう。もしかしたら記憶がなくなってるかもしれないんだ…。お前らも協力してくれると助かる。」

  「勿論だよ、でもどうするんだ?」

  「達也君の心の中に入り記憶の欠片を集めれば元に戻ると思うのだが…詳しくはわからないんだ。」

  「記憶の欠片ね…集めるなら全員で行ったほうがいいんじゃないか?」

  「…まずは俺の家に行くとしよう。話はそれからだ。」

  数分後…漸く俺の家に到着する。その前に龍人が笑顔で手を振り待っていた。

  「吾郎君、元気そうだな…熊森君達も一緒か。達也君は…元に戻ってはいるようだが…彼に何があったか話してもらおうかな?」

  俺は龍に今まであったことを話す。龍は分かっているような顔をして頷いていた。

  「なるほど…それなら私がなんとか出来るかもしれないな。実は心の中に入ったことがあるのだよ。ダイブ機能というものがあってそれを使って心の中に入ることが出来るのだが…失敗したら入った者も二度と帰って来れなくなるのだ。」

  「リスクを背負うことになるが俺は達也君を助けてやりたい。命の恩人を失うことはしたくないんだ。」

  「俺だって達也君の恋人だからな!絶対に目覚めさせてやるんだ!!」

  「覚悟はできておるようだな…わかった。熊森君、吾郎君。二人に任せる。ダイブ機能は達也君が考えたものだ。彼は…本当に天才だよ。」

  龍は達也君のヒーローウォッチを操作しダイブ機能を使う。その瞬間体が吸い込まれているような感じがした。

  「二人共…達也君の手を握っていてくれ。中に入ったら二人でなんとかするのだ。」

  龍が何か言っていたが俺と熊森君の体は達也君の中へと吸い込まれるのだった…。

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