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狼便器さんと獅子パッパがねっとり濃厚交尾する話

  月が綺麗だ。ロアは久しぶりにそんな事を考えながら窓ガラスに寄りかかり、ため息交じりに座り込む。

  今日はレオンハルトもレオポルトも居ない。…仕事が忙しくなってしまったらしく、数日は帰れない、と言う事らしい。

  つまりその間は、完全にお預け。

  いつもなら半ば気絶するように、幸福に身を揺蕩えながら微睡み、深い眠りに落ちていくのだが…今日は違う。

  もうこの生活が始まって、どのくらい経つのだろう。分からない。世俗の事はもう何も分からない。

  ただ満たされていた。それだけで良かった。…今日は不思議と心が落ち着いている。

  拡張しきった雄穴も今は動きを緩めており、何も道具を入れていなくても不思議と不安感は無い。この明るい、半月のお陰だろうか。

  ぼんやりと、ただただ、月を見つめるロア。

  がちゃり、とドアの音が聞こえた。いつものロアなら耳を立て、走ってドアまで向かっていただろう。

  しかし今日は違った。ゆっくりと立ち上がり、ドアの方へ向かう。その向こうに居たのは、気だるげな雰囲気を身に纏った…レオニードだった。

  

  「レオニード…さん…?」

  

  ロアの声に、レオニードははっ、としたような表情を浮かべていた。今のレオニードからはいつも感じるどこか余裕で、王者のような雰囲気を感じとれない。

  そしてすぐさま苦笑いを浮かべる。

  

  「あ、ろ、ロア君。ただいま。今日はこっちに帰って来たんだ。二人は?」

  

  「仕事が忙しいって、しばらく帰ってこないです。」

  

  「そうなんだ。」

  

  レオニードはそれだけ呟くと、スーツやシャツを脱ぎ捨てる。皴になってしまいそうでも構わないらしい。…いや、それ以上に。

  疲れているのだろう。レオニードはふぅぅぅ、と大きくため息を吐くとどさん、と大きな音を立てながらベッドに座り込んだ。

  ぎしぎしとベッドが軋んで。大きな体。それがとても、とても小さく、頼りなく見えた。

  それをじっと見ていたロアは何かを思いついたように。今に備え付けてある小さな冷蔵庫からよく冷えたミネラルウォーターを取り出した。

  

  「レオニードさん、これ…飲んでください。」

  

  「あ、あぁ、ありがとう。」

  

  レオニードは柔らかく微笑み、一口ミネラルウォーターを飲み、一息ついた。そしてロアをぎゅっ、と抱き寄せて。

  そのままベッドへと倒れ込む。突然の出来事にロアは目を白黒させた。しかしレオニードはそんなことお構いなしである。

  

  「ロア君、あったかいね。ちょっとこうしてていい?」

  

  そう言いながらも既にがっちりと抱きしめられており、身じろぎすら出来ないロアに拒否権は無く。

  

  「は、はい…」

  

  そう答え…ロアは全身の力を抜いた。レオニードの体躯はロアより一回りも二回りも大きいため、まるで自分が子供になってしまったかのような錯覚を覚える。

  レオニードの腕の中はとても暖かい。先程までスーツをばっちり着こなし、シャワーにも浴びておらず…蒸れた臭いと混ざり、ツン、と刺激臭が鼻を突いた。

  年を経る事で自然と体から出るようになったフェロモンで頭がクラクラとした。ロアの呼吸が浅くなる。

  が。

  

  「ごめん、ロア君。今日は…ちょっと…」

  

  レオニードの声は優しく…やはりいつもよりも頼りなく聞こえた。…興奮は隠し切れない。しかしそう言われたのなら自分は従うだけ。

  無言でロアは…レオニードの胸の谷間に舌を這わせた。

  

  「ふふっ、くすぐったいよ。でも、きもちいい。」

  

  普段、ロアの前では絶対に見せないような表情。そして声。ロアの頭を撫で、少しごわついている毛並みを梳かして。

  何かがあったのだろうか。少しずつロアの興奮が収まっていく。そして代わりに。

  

  「レオニードさん…大丈夫、ですか?」

  

  「…ん…ちょっと疲れちゃっただけだから…」

  

  ゆっくりと、囁くように、呟くように。耳を研ぎ澄まさなくては聞こえないぐらいの声。

  よっぽど疲れているのだろうか。それきりロアを抱きしめたまま、レオニードはすぅすぅと穏やかな寝息をたて始めた。

  どくんどくん、とレオニードの鼓動が聞こえる。逞しい胸板も、腹筋も。自分を抱きしめ拘束する腕も。

  全てが自分を犯す時と同じなのに…違うモノのように思える。心が満ちていくのが分かった。

  いつ以来だろう。雄穴に何も入れずに。それなのにこんなに安らかな眠りが誘ってくるのは。

  こんなに誰かへと自分の身を委ねられたのは。

  ロアもその眠りに誘われ…微睡んだ。

  [newpage]

  

  夢も見ないほどに深く心地よい眠りだった。

  甘い香りに鼻をくすぐられて、ロアは目を覚ます。ゆっくりと瞼を開く。視界いっぱい埋め尽くすのは肉体。

  少し視線を上げると…ロアをぬいぐるみか何かのように抱きしめたまま、ベッドに腰かけ、大きめのグラスを傾ける、リラックスした表情をしているレオニード。

  目が合って。

  

  「おはよう。…ありがとう、ロア君。お陰様で凄いゆっくり出来たよ。」

  

  微笑む。その声に頼りなさは感じられない。しかし疲れは隠しきれておらず。陽射しで照らされる顔。目の下には隈が出来ている。

  グラスをこと、とベッドの横に置いてある机に置いた。そしてふぅ、とため息を吐くのはレオニード。

  

  「…お疲れ様です。」

  

  何かがあったのだろうが…聞いてどうなる事でもない。ロアはそれだけ囁くと…レオニードの豊満な胸へ手を這わせた。

  それは普段、自分が使われる時にはした事の無い、ゆっくりとした愛撫。

  ほんの少しでも彼の抱えている暗い感情を祓える様に。今この瞬間だけでも忘れられるように。

  レオニードからしたらロアの愛撫はぎこちなく、快楽や、性的興奮を呼び寄せるには拙いだろう。それでも。

  

  「んっ…気持ちいいよ。ふふっ。少し、勃ってきた。」

  

  ロアの頭を撫でながらレオニードはゆるりと呟き、グラスを手に取って。口に含む。

  そして。

  撫でていたロアの頭。それを上に向かせる。ゆっくりと、ゆっくりと。その唇を奪って。

  

  「ふむっ…」

  

  「んぶっ…んっ、んちゅっ…んっ…」

  

  レオニードの太く、ザラザラと突起のついた舌がロアの口腔内に入り込んで…同時に液体が流れ込む。

  液体からする匂いは華やかで芳醇なコーヒー。そしてどこまでも甘く、ほんの少しだけ苦い、ココア。両方を包み込む、ミルク。

  弱く、けれど、甘く、優しい。カルーアミルクの匂い。

  それにレオニードの味が混ざって。ロアはとろん、と虚ろで、けれど幸福な表情を浮かべた。

  奪い合うような、貪り合うような。そんなキスとは程遠い。甘く、甘く。

  

  「ぷぁっ…んぐっ…」

  

  口の中に残ったカクテルを飲み込み。ロアははぁ、と恍惚のため息を吐いた。

  

  「たまには…こういうのも、いいよね。」

  

  レオニードの言葉に。ロアは一度こくり、と頷いて、尻尾をゆるり、とゆらした。

  

  「…もう一回、もう一口。欲しい、です…」

  

  「私もそう思ってた所。」

  

  そしてもう一度。グラスを傾け、ゆっくりと。唇を落として。

  今度は先程より長く。深く。

  レオニードの体に触れ、脇腹から太腿へ。指の先で筋をなぞっていく。尻尾が自然と絡み合う。

  とくん、とくん、と。いつもと同じで、だけどいつもと正反対の鼓動がお互いの中に響き合って。

  もっと欲しい。この時間を。この瞬間を。蕩けてしまいそうなほどに甘い。

  ぽたり、と雫が口の端から零れても。この時間を保っていたい。このまま。

  だが、終わりというものは訪れる。

  

  「ぷはっ…んっ…ロア君。」

  

  「ふぁ…?」

  

  ロアと共に。レオニードはベッドに横になると唯一身に着けていたパンツをずらした。

  膨らみかけた剛直は、相変わらず圧倒的な存在感であり…そっと触れるとびくんっ、と大きく脈動する。

  

  「やっぱり…してもいい?」

  

  終わりは悲しいものだと思った。しかし。終わりは、はじまりを告げるものでもある。

  レオニードの瞳は鋭い光を宿しながらなお、どこかいつもよりずっと柔らかく。

  

  「…はい。もちろん。俺は、レオンハルトさん、レオポルトさん…レオニードさんの道具、ですから。」

  

  「よし、じゃあ早速。」

  

  ゆったりと抱き合ったまま。もう一度。啄むように唇を交わして。それだけ。

  そしてロアは膝で立ち上がり、レオニードが仰向けに寝そべる。そうして体勢を変えないと挿入が出来ないのだ。

  ロアの胴体はあろうかという剛直はそそり立ち、その前に膝で立っているロアの背中を叩いた。

  熱い息が零れて。ロアはゆっくりとレオニードの剛直を掴むと。拡がり切っている雄穴へと誘っていく。

  

  「んっ…ふっ…ぅぅっ…!」

  

  雄穴に何も入っていない状態。そこからレオニードの剛直を受け入れるのは拡張が足りていないのか、ロアは少しだけ苦しそうな表情を浮かべるが…

  すぐにそれは緩む。剛直の存在を感じ取った瞬間。雄穴が蠢き、腸内がきゅんきゅん、と切なく疼き始めたのだ。

  あぁ、自分はもう彼ら専用の道具なのだ。そして、それが何よりも嬉しい。

  彼らを満足させられる。胸がいっぱいになって。

  ロアはずぶずぶ、とレオニードの剛直を受け入れていった。一度挿入されてしまえば後は容易く。

  熱い肉の塊がロアの中を通り、貫き、腹を歪に膨らませる。いつもなら既にレオニードが腰を激しく振り始めるだろうが…

  今回はそうならない。レオニードも熱い吐息を漏らしながら、ロアの鍛え上げられている胸や腹などを撫で回した。

  

  「んぁっ…ふぅぅっ…んふぅっ…」

  

  そのごつごつとした手による愛撫は、とても穏やかで。とてももどかしくて。でも気持ち良くて。

  ロアはゆるりと尻尾でレオニードの太腿を撫でながら…その体をレオニードに全て委ねた。

  ぴん、と立ったロアの乳首を指の先で摘み、優しく捏ねる。

  …その指を離しぎゅっ、とロアを抱きしめて。そのまま動かない。

  心臓の鼓動と。それと少し遅れてレオニードの剛直にぐるぐると絡みついている血管が脈動し、ロアの中を撫で回す。

  鼓動が混ざり合う。脈動が体の中を通り抜ける。

  自分の体が、レオニードと混ざってしまったような。

  

  「ロア君…あったかくて気持ちいい…」

  

  囁くように、虚ろに。レオニードはそう言葉を放ち、ゆるりとほんの少しだけ腰を動かした。腸壁を、胃を。全てをほんの少し、ほんの少しだけ。刺激されて。

  普段からは考えられないような遠くもどかしい快楽に。ロアはんっ…と切なそうな声を上げた。

  レオニードの尻尾が、ゆらゆらとロアの腰に絡みつく。その尻尾に、ロアも自らの尻尾を絡めた。

  ほんの少し動いて。またぎゅうっ、と強く抱きしめられる。レオニードの呼吸と鼓動が全身を伝わって。

  心の奥底から暖かく、充たされていく。

  レオニードの剛直の形に膨らんだ腹をロアは愛おしそうに撫でた。肉体越しに触れる事の出来る剛直は、びくんっ、とロアの手に合わせて跳ね…ロアの中を叩く。

  

  「あふぅぁ…んぅっ…」

  

  「…ロア君、気持ちいい?」

  

  「はい…凄く…凄く…」

  

  二人とも。熱に浮かされたように。囁きあう。どくんどくんとレオニードの剛直が射精への期待に先走りを零し、亀頭を膨らませても。

  レオニードは全く動こうとしない。それはロアも同じだ。今、レオニードが望んでいるのは激しい行為ではない。いつものように快楽を貪る事ではない。

  ただゆるり、と。ゆっくりと。繋がっていたい。

  尻尾を絡ませ合い、互いの体にただただ触れて。唇を交わす。

  野太い舌と細長い舌を絡ませ合い、唾液を何度も交換する。その度に脳が焼け焦げそうな快楽が走っていく。

  そこに、レオニードが時折カルーアミルクを口に含み、ロアの唇を奪う。絡ませた舌でビルドする。甘い、甘い。

  いつまでもこうしていたい。繋がり続けたい。

  互いの瞳には互いしか映っていない。レオニードの首筋を甘く何度も噛み、胸板を撫で回す。

  レオニードはその度に体を震わせながらロアの耳の裏や産毛を優しく柔らかく撫でる。

  時折思い出したようにレオニードが剛直を動かせばロアは恍惚の声をあげる。しかしそこにいつものような切羽詰まったような、そういった様子はない。

  絶頂、というものではない。ただただ幸福で、心地よくて。快楽ではあるが…種類が違う、快楽。

  頭がぼんやりとして来ても。二人は繋がったまま。

  どれだけの間そうしていただろう。少なくとも昇った朝日が沈みかけていたという所までは認識できていた。

  この部屋まで、夜景の灯りは届かない。薄暗くなった部屋で。やがてレオニードは唸り声を上げながら肩を上下に揺らしはじめた。

  感じ続けていた剛直が更に膨らみ、細かい脈動を始める。あの時が訪れそうなのだろうか。

  

  「ロア…君…いい…かな…?」

  

  息も絶え絶えに。レオニードはそれだけ尋ねた。ロアは即座に頷き、笑顔を浮かべた。

  

  「はい。…全部、俺の中に出してください。」

  

  あぁ、いつもと全く違う。いつもは自分が懇願しているのに…今は自分でも驚くほどに余裕がある。そう。

  

  「ごめっ…んっ、グゥゥッ!ゥゥゥ!!」

  

  レオニードが腰を動かして。前立腺や腸壁を撫で上げ、突き上げても。

  

  「あっ、んぁっ、んふっ、んんんぁぁっ…!」

  

  嬌声を上げる。緩やかだった快楽が急に大きな波を立て。

  それでも。

  レオニードを愛おしい、と思うほど。

  

  「射精すよっ…!グゥッ!ゥゥゥッ!!!」

  

  腰を数度動かして…レオニードは根元までロアの中に挿入するとそこで果てた。

  …ごぼんっ、ごぼごぼっ、ぐびゅるるっ、どぼどぼっ、どぼぶぶびゅうるる!

  泥のような…いや、ゼリーのような。もしかしたらそれ以上の。それだけの粘度と質量をもった精液がロアの中を一瞬で満たしていく。

  胃も、腸も、何もかも、全て。しかしロアはそれらを全て受け止めきる。それだけ腹や腸は拡張され切り…彼ら専用の道具と化している。

  

  「あついっ…んぁっ…んんんっ…!」

  

  レオニードを強く抱きしめ…ロアはびくびくと体を震わせた。

  いつもの快楽がはじけ飛ぶような激しい快楽だとすれば。

  こちらは甘く甘く、溶けていくような快感。

  ゆっくりと大きく。そんな射精が数分に渡って行われ…入りきることの出来なかったレオニードの精液が口元まで上がって来ても。ロアはそれを嚥下する。

  無理矢理押し込んで。…そしてロアの腹が膨らみ切る程出したというのに、萎えないレオニードの剛直は腹をかき混ぜる。

  ぶぴっ、と少々下品な音を立てて…ロアの雄穴から精液が溢れ出た。

  

  「まだ…出来そうですね…♪」

  

  腹の中の剛直の存在感に、ロアは耳をパタパタと少しだけ動かし、妖艶に、嬉しそうに、無邪気に笑う。

  レオニードも…嬉しそうに笑い。

  

  「これからまだまだ、続くから…いいよね?」

  

  「もちろんです。」

  

  そしてまた、ゆるり、と。溶けるような時間が過ぎていく。

  先程までの甘い快楽に…精液が注ぎ込まれたことによる圧迫感が追加され…少々の激しさが含まれる。

  しかしそれでも甘い。

  繋がり、マズルを重ね合わせる。思い出したようにレオニードがほんの少しだけ剛直を掻き回し。ロアは絡めた尻尾を動かす。

  指と指を絡ませ合い、強く握り、そして力を抜いて。

  交わしたマズル。少し離して唇をまた重ねる。唾液の橋をかけて。

  レオニードは机の上に置いていたグラスを取り、一口飲み。また唇を重ねる。

  脳の奥がジンジンとする。全身がゆっくりとゾクゾクしてくる。昇りあがる。

  その空間に言葉はいらない。耳が痛くなるほどの静寂の中で。二人の吐息と、鼓動と、粘液の音と。

  時々、肉同士がぶつかる音と。

  確実な快楽と幸福が二人の脳内を静かに満たして。

  今自分が眠っているのか、起きているのか。それすら分からないほど、現実感のない交尾。

  小さな喘ぎ声をあげ、ロアの肉棒からびゅるる、と精液が溢れ出して。

  レオニードは絡ませた指を離して、その精液を掬い取ると互いの胸に塗り合った。

  粟の花のような匂い。雄の臭い。

  甘い、甘いカクテルの臭い。

  心地よい。ロアは。

  

  「きもち…あっ…んふぅぁ…」

  

  意識を少しだけ飛ばしながら体を震わせた。

  [newpage]

  

  「ありがとう、ロア君。凄いゆっくり出来たよ。」

  

  シャワーを浴び、身なりを整えながらレオニードはロアに微笑みかけた。

  ロアは…まだぼう、とする頭ながら笑い、こくこくと頷く。

  結局ゆるりとした、甘い甘い交尾は、一日どころか二日…いや、もう少し?ロアの頭では理解できない。

  それだけの時間、繋がり続けていたようだ。

  

  「俺…気持ち良かった…です…」

  

  「うん、私も気持ち良かった。またしようね。二人には内緒で。」

  

  鼻の前で人差し指を立て。レオニードは少しだけ子供っぽく笑う。

  

  「沢山したいです…また…」

  

  「うん、絶対しようね。…じゃあ私は仕事に行くよ。ロア君と沢山出来て…また頑張れるよ。ありがとう。」

  

  少しだけ名残惜しくて。だけどロアはそれを口に出さない。ただ頷いてほほ笑む。

  と。

  レオニードはロアの頭に大きな手を乗せて…額に唇を落とした。

  

  「大好きだよ。ロア君。」

  

  レオニードの言葉は。それがどこまでの好きなのか。分からないけれど。

  耳を震わせ、頭を揺さぶる、その言葉は。どこまでも、どこまでも嬉しくて。

  ロアは尻尾を振って…満面の笑みを浮かべた。

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