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狼「勇者だったけど色々あった。」

  「ったく、手間ぁとらせやがって…」

  

  俺は目の前に転がる漆黒の鎧を蹴り上げ陰気臭い城の壁に叩きつけた。

  まったく、これじゃあ俺がいつもピカピカに磨いてる愛用の鎧が黴てしまう。一応選ばれし者にしか身に着けられないらしい。

  で、うっかりそれを手にして、軽い気持ちで身に着けたらぴったりフィット。…おかげでこうして世界を恐怖に乏しめている魔王の討伐を頼まれてしまったのだ。

  そんでこの目の前に転がってる漆黒の鎧が、魔王の幹部。実体を持っていなかったらしく…中々に苦戦した。

  そもそも俺は魔法の類は苦手だ。あくまで俺の中で、という話で一般魔術師とは比べられん程度には鍛えてある。

  物理で殴れ、を地で行く俺には面倒な相手だった。

  

  「ま、地獄でしっかり反省してくるこったな。」

  

  こいつらが果たして死んだ、という概念があるのか。地獄というものがあるか。まぁ分からねぇけど。俺はそう捨て台詞を吐いて、剣を鞘に納めた。

  しかしまぁこれで周辺の街も平和になるだろう。教会なんかも半ば廃業寸前、と言っていたっけか。

  とっとと戻って報告でもしてきた方がいいな。俺は城の中を歩き始めた。

  …気が付けば俺は汗をかいていた。戦いの後、その高揚感だろうか。そうだろう。あれだけの戦いの後だ。

  俺はふぅっ、と深呼吸をして、出口に向かう。薄暗さは少しずつ和らいでいく。この城の主が居なくなったおかげだろう。

  外の音も聞こえてきそうで。扉について。一旦宿に行って休みたい。手を伸ばして。

  バヂンッ!!

  

  「ってぇぇ!」

  

  扉からとてつもない音と痛みが飛び出して、俺の右手を灼いた。いや、灼けてはいないのだけど、それ位の衝撃が走ってきたのだ。

  肉球がジンジンする。なんだ、今のは!?

  

  《ファファファ…!かかったな、我が最期の呪いに…!》

  

  混乱する俺の頭の中に、おどろおどろしい声が響いた。それはさっきまで俺と戦い、そして俺に消滅させられたはずの奴の声だ。

  

  「クソッ!てめぇっ、何しやがった!」

  

  剣を抜き、俺は吼えた。しかし、声は俺の問いには決して答えない。恐らく既に自分が殺された後に発動するよう準備を整えておいたのだろう。

  

  《尊厳を喪い!堕ちていけ!ふふふ、ファファファ!!!》

  

  「出てきやがれッ!もう一回祓ってやる!!」

  

  もう一度叫ぶも…広い城の中で俺の声がただただ空しく響き渡るだけだった。

  …耳を研ぎ澄まし、鼻を何度も動かして。本当に何も居ないか。俺は数度確認する。

  静かだ。嫌な臭いも何も漂ってこない。どうやら本当に、呪い、とやらにかかってしまったらしい。

  

  「…なんだってんだ…」

  

  俺は呟くと先程電気が走ったかのように激しい痛みを覚えた手を見てみた。さっきまでの痛みはすっかりなくなり…

  ぐっ、ぐっ、と手を握り、離し。それらを繰り返してみる。特に何もない。ちゃんと動く。自分の意志も反映されてる。

  肉球もつるん、としてて…痕は見られない。

  疑問は残る。だがここに居ても何も起きないだろうし。俺は用心しながらも扉に手をかけた。今度は何もない。

  ぎぎぎ、と錆び付いた音をたてながら扉を開けると。ふわぁっ、と優しく、暖かで爽やかな風が俺の全身を撫でた。

  

  「ふぅ…」

  

  ため息を一つ。城の中では常に張り詰めていたせいだろう、外に出て気が緩んでしまうと、疲れが一気に襲い掛かってきた。

  体力も魔力も限界、という奴らしい。とにかく一度、宿に戻って休む必要がある。…それに、これから魔王討伐の準備を整えなくてはいけない。

  さっさと戻ろう。そう決めた俺は重たく感じる体を、街の方角へ進め始めた。

  街まですぐそこ、という訳でも無く、それなりに距離がある。魔物に襲われたら面倒だな。

  爽やかな風と眩しい程の青空。…この天気の下で出てくるのはあまり強い魔物では無いだろうが。

  それでも面倒な事は面倒だ。と。

  

  「ハァ、ハァ、ハァ…」

  

  荒い呼気が聞こえる。何だ?獣の類か?と思う俺だったが…違う。これを出しているのは…

  俺だ。

  

  「ハァ…ハァ…あ…?」

  

  そんなに消耗していたか?いや、そうじゃない。まるで全力で駆け抜けた後のようだ。息が自然と上がり、体の奥底が熱くなる。

  バクン、バクン、と心臓が大きく跳ねる。体の熱さが収まらない。なんだ、これは。

  

  「…早く、戻った方がいいな。」

  

  俺はどこかうっすらと嫌な予感を感じながら、街への道を早足で歩き始めた。

  [newpage]

  

  心臓の跳ね方が尋常ではない。死に瀕した際ですらここまでの鼓動を感じたことは無い。

  汗が溢れ出す。体が、酷く疼く。体の奥底から上がっていた熱が。全身を苛み…下腹部を熱する。

  なんだ。なんだこれ、おかしい。俺、どうなってるんだ?

  駆けこむように、なんとか俺は宿にたどり着いた。ばんっ、と少し強めに扉を開けてしまう。

  店主は驚いたような表情を見せていた。それもそうだ。急に大きな音がしたのだから。

  

  「悪い…部屋…戻る…」

  

  なんとかそれだけ言葉を絞り出して。這うように俺は数日分取っている自分の部屋へ向かう事にした。

  店主の声や顔を見ることも出来ないほどに切羽詰まっていたのだ。だから。

  廊下を進み、扉を開いて、急いで閉める。

  暑い。熱い。あつい。

  

  「なんだ…これ…」

  

  俺は自分でも気が付かない内に鎧を脱ぎ捨てていた。下着はぐっしょりと汗で濡れ、不愉快だ。

  毛並みが擦れないように身に着けているスパッツ。股間の部分がばっちりと盛り上がり…濡れている。

  その時、俺の頭の中に一つの言葉が浮かんだ。

  

  「…呪い…?」

  

  だとしたら、何の呪いだ。知らない、分からない。魔法と違い、呪術やそう言った類は全く知識が無い。今まで受けた呪いだって精々魔法が使えなくなる、とか。

  体の一部が動かなくなる、とか。そんなもんだった。だのに。

  熱い。熱い。熱い。

  俺は下着を脱ぎ捨てる。そしてスパッツをずらすと…俺のどでかいチンコが大きく勃起しているのが外に曝け出された。

  空気に触れただけで…ぞく、と背筋に快感が走る。先走りが大量に出ていたせいだろう、竿の部分までぐちょぐちょで、タマもしっとり濡れている。

  

  「あ…?」

  

  自分のチンコのちょっと上。下腹部だ。そこで俺は、変な模様が付いている事に気が付いた。それがなんなのか、分からない。

  ただ、妖しく桃色に光っている。ハートの形…?分からない。とにかく、体が、熱い。

  あ、これは…疼いてる。疼いているんだ。

  どうすればいい?どうする?何をすればいい?

  混乱する頭で。部屋の奥に進み。それまでが限界。床にへたり込むと…

  

  「お客様。」

  

  がちゃ、と扉が開いた。そうだ、鍵を閉め忘れていた。…ヤバい。こんな情けなくてみっともない姿を見られてしまう。

  扉の閉まる音、鍵の閉まる音。店主が、俺の方へ…近付いてきた。見られてしまった。恥ずかしさに顔が真っ赤になる。

  

  「や、ちが、これはっ、その…」

  

  「…ふふっ…ご安心ください。」

  

  言い訳をする俺に、店主はにっこりとほほ笑むと…俺の正面に座った。つん、と汗の臭いが鼻につく。

  下腹部が、疼いた。

  すると店主は優しく俺の肩を押す。そうされると…俺の体はころん、と床に倒れてしまった。

  天井のシミが数えられそうだ。屈辱的な姿勢を取らされているのに、そんな事を遠くで考えながら。

  店主の目は。俺は気が付いた。店主の目が、ギラギラとした光を宿している事。柔和な笑顔の裏に、様々な感情を抱いている事。

  そして、俺自身が店主のしている行動に対して何一つ抵抗せず。むしろ心地よさまで覚えている事に。

  耳が畳まれて、尻尾がゆらゆらとゆっくり揺れる。なんでだ。なんで俺はこんな事されて、何もしないんだ。

  自分の思考と自分の肉体が乖離している。

  混乱する俺の思考。その間に店主は、俺の火照る体をゆっくりとゆっくりと優しく撫で始めていた。

  鍛え上げられ膨らんだ胸を。痛いほどに勃起し、陸に打ち上げられた魚のように暴れるチンコを。その根元にあるタマを。

  

  「んぁっ…」

  

  俺は声を上げてしまった。たったそれだけの愛撫で、俺の思考がリセットされてしまうような。

  そんな快楽が流れた。店主は俺のチンコから先走りを掬い上げるとぬちょぬちょとその感触を楽しむように。

  

  「相当、溜まっていらっしゃるようですね。」

  

  当然だ。命を懸けて今俺は戦いを続けている。常に気を張り続け、休まることは少ない。

  …もちろん休める時には性処理という形で自慰や娼館なんかも使うが、思い出す限りそれは遥か遠く昔のような気がする。

  だから。

  店主の愛撫が。チンコを撫でる手が。体温が。人の温もりが。熱い体に染み込んでいく。

  敏感な俺の鼻は、自分自身と店主の臭いが入り混じった空気を吸い込み上げ、脳を揺さぶった。

  危険な状態だと脳が判断しているのに。その状態が今の自分には必要だ、と。捻じ曲げられて体に伝わっているのか。

  俺の体はぶるり、と身震いをさせながら店主の言葉に頷いた。

  ニコニコと―ギラギラと―微笑んだまま、店主は俺の…ケツ穴の入り口を触り始めた。

  人間の店主の指は俺の毛並みに包まれた指と違い、つるり、としている。

  それに俺は嫌悪感を感じるとともに、背徳的な快楽を感じた。これ以上この感覚は、不味い気がする。

  

  「やめっ…ろっ…」

  

  俺の否定に力はなく。店主はまるで俺の声など聞こえていないように愛撫を続けながら、俺のケツ穴周辺を執拗に撫で回し続ける。

  下腹部の疼きがどんどんと増して。ハートの模様がより強く光ったように、俺には見えた。

  

  「こちらでの経験はほとんど無いようですね。…ご安心ください。」

  

  そう言いながら、店主は俺の…ケツ穴に指を少しずつ。ゆっくりと挿入し始めた。

  それは耐えがたい苦痛であり、屈辱でもある。同性の、ましてほぼ知らない相手にそんな事をされるなんて。

  そうだというのに。

  

  「ハァッ…!」

  

  俺の体はびくんっ、と震えた。ケツ穴に指を捻じ込まれ…俺の体は苦痛と同時に微弱な快楽を感じ取ったのだ。

  なんでだ。俺に、そんな…そんな事をする…

  そこで俺は一つの仮説を作ることが出来た。呪い。奴が、魔王の幹部が言っていた呪い。

  それはこの模様の事なのでは無いか。…色欲、性欲。生物が生物たらしめる欲求の一つ。それを異常に掻き立て…

  尊厳を喪い、堕ちていけ。その言葉の意味する所は…

  

  「っ!?ツァッ!?」

  

  そこで俺の思考は途切れさせられた。店主の指が俺のケツ穴を探り始め、十数秒。

  こりこり、と的確に俺のとある器官を見つけあてそして指の先で突いてきたのだ。それは筆舌しがたいほど…

  

  「ここですね。貴方の前立腺。さぁ、力を抜いて…」

  

  言われるがまま。俺は緊張から硬直させていた体の力を抜いた。

  何故そんな事を聞いているのか。もはや自分でも分からない。だが、言う事を聞かなければいけないと体が勝手に判断を下す。

  そして俺の思考は何かに囚われている様で、ちゃんとした判断が出来ていない。

  全身の力が抜けたことを確認すると…店主は片手で俺の全身を撫で回しながら…もう片方の手で。

  ケツ穴の中をゆっくりとかき混ぜた。こりこりと前立腺、と呼んだ器官を突いて、指の抜き差しをゆっくり繰り返す。

  

  「んぁっ、ふぅっ、ぅっ、うぅぅ…!」

  

  頭の奥がジンジンとする。痛い訳じゃない。ただ、ジンジンとする。

  下腹部が熱くて、切なくて…その切なさが増していくたびに、体を多幸感が満たしていく。

  なんだよ、これ…訳、わかんねぇ…俺の体が、俺の体じゃないみたいだ…

  頭がじんじんして。鼻の奥がつん、とする。体が熱くて…

  

  「やっ、やめっ…これ…いじょっ…んぁっ、ぁぁぁっ…!」

  

  瞼を開けている事すら苦痛で。俺はどこか遠くを見ながら、言葉を絞り出す。これ以上は、ヤバい。

  辿り着いてはいけない、行ってはいけない領域に踏み入ってしまう。そんな気がする。

  ドロドロと先走りが溢れ出して、俺の腹はいつの間にかぐちょぐちょになっている。

  否定する俺の言葉に…店主は頷いた。

  やめて、くれるのか?そう一瞬思った俺だったが…店主は。

  

  「大丈夫。…もう、そろそろ、イかせてあげますから。」

  

  「ふぁっ…ぁっ、んぁぁっ…!」

  

  そう言うや否や。店主は今まで恐ろしい程ゆっくりだった、俺のケツ穴を弄る手の動きを激しく、大きくした。

  ごりゅごりゅっ、と前立腺を力強く抉られ、押し込まれる。肉と肉の中で前立腺がひしゃげるような。

  

  「さぁ、どうぞ、イってもいいのですよ?」

  

  目の前がチカチカと明滅を繰り返す。体が自分の意志と反してびくんっ、びくんっ、と数度跳ねる。

  店主の愛撫は続き、俺の前立腺を責め続ける。体を撫で回されるたびにそれにあわせて、俺の体は震える。

  ぼう、とする。頭が、全身が。自分のものでないように。

  

  「ふぁっ、あっ、んぁぁぁっ、ぐぅぅぅっ…!んぁっ、ぁぁっ、んぁぁぁぁぁ!!!」

  

  一際大きな波が来て。

  俺は背筋を激しく仰け反らせると。

  

  びゅぐんっ、びゅるるっ、ごぼんっ、ごぼぼぼっ!

  

  溜まりに溜まった精液を噴出させた。

  店主は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに。俺のチンコを咥え込んだ。

  ねっとりとした口が、俺のチンコの先だけを包み込み、精液を飲み込んでいく。

  それは、今まで自分でしていた自慰よりも。娼館で買った女に注ぐよりも。ずっと、ずっと。

  

  「ぎもぢっ、いっ…!」

  

  俺は唸るようにその言葉だけを呟き。がくがくと全身を震わせながらひたすらに射精の感覚に酔いしれていた。

  いや、射精の感覚だけではない。…ケツ穴を弄られたことによって、言いようのない、そんな快感が全身を覆い尽くしていたのだ。

  今まで味わったことが無い。びくんっ、と体が時折、勝手に大きく痙攣してしまう。なんだ、これ。

  訳が分からない。気持ちいいのかすら。

  射精が終わる。驚くことに店主は俺の出した精液を全て飲み干したようだ。ごぐ、と喉を大きく鳴らして…飲み込む。

  俺は完全に脱力したまま、ただ床の上でぜぇぜぇと呼吸を整えていた。と。

  俺の下腹部で光っていた模様。それの光が…収まって。

  だんだんと思考が明瞭なものになっていく。

  …俺、今、とんでもない状態というか…

  何を考えてたんだ?…何をしてた!?

  

  「わ…私は一体何を…!?」

  

  店主も俺と同じように一瞬訳の分からない、というような表情をして…そして目を見開いた。

  自分たちのしていた事。…とんでもない状態に陥っていたことに。俺と店主はただ言葉を失くしただけだった。

  

  [newpage]

  

  「もっ、申し訳ございませんでした!私はなんという事を…!」

  

  店主は俺に土下座しかねない勢いでただただ謝った。

  

  「あ、あぁ…いや、気にすんなよ…その、いや、良くねえけど…なんであんな事を?」

  

  そして正直に全部話してくれた。俺を見た時、自分の中で何かが音をたてて崩れた、と。何かに誘われるように。

  俺の部屋へ、足が勝手に向かい、そして扉を開いた。俺の痴態を見た時。そこから先は全て体が動くままだったと。

  思考と肉体が結びつかない、夢の中にいるような状態だった、と。

  どうやら俺と非常に近い状態だったらしい。

  …やはり、俺は非常に不味い呪いをかけられてしまったようだ。解く手段があるのか、正しくはどんな呪いなのか。

  それをまずは理解する必要がある。

  

  「だ、だからよ、もういいから、頭上げてくれよ。…その、俺も悪かったし…」

  

  「そっ、そんな!そんな訳には!」

  

  「じゃ、じゃあ、代わりに部屋代タダにしてくれよ。それでいいから。な?」

  

  「そんな程度で許されるような事を私はしていません!あんな…あんな!」

  

  「ま、まぁ、ほら、悪い夢だったと思ってくれよ。それに、あんたがしてくんなかったら俺どうなってたかわかんねぇし。」

  

  そう。店主にその、あんな事された後。あれ以降とりあえず全身を苛んでいた火照りや動悸が収まったのだ。

  店主はそれでも申し訳なさそうな表情をしていたが…しぶしぶ、といったように頷いてくれた。

  ひとしきり汚れてしまった部屋の掃除を二人で行い…店主は頭をもう一度下げ、そして部屋のフリーパスをくれた。

  これ以降俺からは一切金をとらない、ということらしい。

  …有難いんだが、なんだか複雑である。というか、何つ―ことをしてたんだ…

  何はともあれ、今は休むことにしよう。…酷く疲れた。

  激しい戦いの後、行為の後…そりゃ疲れるわな。俺はそう思いながらスパッツ一枚でベッドにダイブし…眠った。

  

  

  

  朝起きる。…あれ、模様が、少しだけ大きくなっているような気がする。

  ま、気のせいだろ。

  

  「お客様、その…ご気分の方は…いかがでしょうか…」

  

  俺が支度を整えていると、店主が申し訳なさそうに俺の部屋に入ってきた。

  

  「大丈夫、もう昨日みたいな状態じゃねぇし…たっぷり寝られたよ。ありがとな。」

  

  にっ、と笑いかける。実際よく眠れた。あんなにゆっくりと、深くまで眠れたのは久しぶりな気がする。

  いつも浅い眠りで終わってしまう事が多いのに。

  

  「そう、ですか…」

  

  「あ…えぇっと、そうだ!教会!教会ってこの街あったよな?どこにあるんだ?」

  

  俺は暗くなりかけた部屋が真っ暗になる前に話題を変えるべく、教会の場所を店主に尋ねてみた。

  そう、俺の今のこの状態。恐らく呪われている。それを解くならやはり教会に行きたい所だ。それで解けるなら万々歳である。

  店主は顔をあげ、俺に少し待つよう言うと、部屋を飛び出し…すぐに街の地図を持ってきてくれた。

  それなりに広い街であり…細かい路地も多い。俺はそれの全てを知っているわけでは無い。

  

  「いくつかありますが、一番大きい所は…ここです。今もまだ多くの修行僧がいらっしゃいます。」

  

  そう言いながら指さしてくれたのは、この宿から正反対の場所。少し距離があるか。

  

  「そっか。…じゃあ早速行ってみる。ありがとな。」

  

  「いえ!この程度しか私には出来ませんが…本当に昨日は…」

  

  「だーかーらー、気にすんなって!な!」

  

  ばんっ、と少し強めに肩を叩くと店主はいてっ、と小さく呟き…

  そして俺の笑顔を見て…少しだけ笑ってくれた。

  そう、呪いにかかってしまったのだ。彼は悪くない。

  行く先は決まった。後は教会にさっと行って、さっと呪いを解いて。魔王討伐だ。

  俺は準備を整え…ばっちりと鎧などを身に着けた。うむ、見た目に反して軽いのがこの鎧のいい所だ。

  荷物を肩に持ち、宿屋を後にして。店主は俺が歩いていくのを最後まで見送ってくれた。

  教会までは大きな通りを真っ直ぐ、そして一回右折すれば着く。距離があるとはいえ街の中だ。何かが起きることなど無いだろう。

  天気がいい。風や陽射しが心地よい。魔王の幹部を倒すまではどこか薄暗かった街の雰囲気も明るさを取り戻しつつあった。

  これがこの街の本来の姿なのだろう。街を行き交う子供たち。笑顔で話す人々。

  俺も嬉しくなって少しだけ笑った。

  …進んでいく。街の通りを進んでいく。賑やかな街の通り。

  …あれ。

  街、賑やか、だよな。

  

  「はぁ…はぁっ…」

  

  音が遠くに聞こえるような気がした。そして自分の呼吸が大きく聞こえる。

  昨日は収まったはずだ。色々あった末に、だけど。

  しかし今また。体が疼く。昨日と同じく、下腹部が、火照って、疼いて。鼓動が大きくなる。呼吸が早くなる。

  一歩一歩踏みしめるように俺は街の通りを進む。俺のそんな様子に気が付かない街の人々は相変わらず笑顔で。

  …下腹部の火照りはやがて、俺のチンコにまで及び始めた。鎧で擦れないようにスパッツで抑えつけるようにしているのだが…

  スパッツが膨らみ、一歩歩く度に肉棒が鎧に触れて、びくんっ、と微弱な快楽が体を走る。

  やばい。体の熱しか頭に浮かばない。早く、早く教会に着いてくれ…

  もってくれ…頼む…

  俺は自分自身の体にそう言い聞かせながら体を引きずるように教会へと進んだ。

  扉を開ける。

  

  「司祭は…いるか…?」

  

  絞り出すように出た声は、震えていた。それを聞き取ったのか、奥で教壇で祈りを捧げていた細い山羊が振り向き…

  俺を見るとぎょっ、としたような表情を浮かべて俺に駆け寄ってきた。

  

  「だ、大丈夫ですか!?どうなさいましたか?!」

  

  俺の尋常じゃない様子に狼狽えている様だ。当然だ。

  …駄目だ。思考が纏まらなくなってきた…

  

  「熱い…呪い…か…何か…を…」

  

  それだけ言葉を絞り出して。はぁはぁと呼吸をして。においがする。

  何の臭いだ…

  熱い。体が熱くて、熱くて。沈めなくてはいけない。どうやって?

  この街に戻ってきた時、俺の熱は…

  纏まらない思考は。拡散する。俺の意志。体の事しか考えられない。何をすればいい。

  

  「…奥へ案内します。」

  

  「すまん…」

  [newpage]

  

  腕を掴まれた。細いのに、随分力強い。俺は引かれるままに、教壇の奥の部屋へ案内された。

  部屋には数人の修行僧。換気をしていても…においがする。

  

  「司祭様?どうかされましたか?」

  

  一人の修行僧の言葉に。司祭は何も答えない。なんだろう。

  俺は机の上に仰向けで寝かせられた。なんでこんなことするんだろう。

  熱いんだよ。体が、下腹部が、チンコが、ケツが…

  俺は耐え切れず、体を悶えさせる。それを見て。司祭や修行僧は俺の体から鎧を脱がせた。

  手慣れた…とは言えない手つき。しかし確実に俺を剥いていく。それに対して、俺は違和感も嫌悪感も、何も覚えなかった。

  むしろ、熱さから解放してくれるかもしれない。それに期待すらしていた。おかしい。俺はおかしい。

  分かるのに。止められない。…俺の鎧が全部向かれた。下着。スパッツ。…それらを通り抜けて。

  桃色の光が部屋をぼんやりと照らし出した。これ、俺が…今…

  

  「熱いのでしょう?…今から少々、浄化させていただきます。」

  

  耳元で山羊に囁かれる。ふぅっ、と息を吹きかけられた。それだけで。ぞくぞくと背筋が震える。

  山羊は俺の様子をにんまりと―とても聖職についているとは思えない―笑うと、俺の下着を、スパッツを。ずらした。

  模様が光っている。昨日と違うのは大きさ。模様の大きさも、光の大きさも違う。もっと妖しく。もっと…

  

  「淫らですね。大丈夫ですよ、神はお許しになられる。」

  

  そう言われると…頭が動かなくなる。淫ら。俺…

  曝け出されたチンコも、ケツも…ひくひくしてるのが自分でも分かる。

  山羊はその臭いを嗅ぎながら俺のケツに指を突っ込んだ。…痛く、無い。昨日、店主に指を入れられた時は苦痛もあったのに…

  今は、無い。快感しかない。その快感も微弱な物じゃなかった。

  

  「つぁぁっ…♪」

  

  艶っぽい、とはこの事を言うんだろう、と俺は自分の出した声をどこか客観的に分析した。

  山羊が少し指を入れて、ほんの少し前立腺を撫でると…俺は体を跳ねさせる。びくんっ、びくんっ、と。自分の意思に反して。

  

  「司祭様、こちらは私が。」

  

  「えぇ。」

  

  そう言うと小太りの竜は俺のマズルを横に向かせる。…ボロン、と身に着けていたズボンを降ろし、スリットに指を突っ込んで…自分の勃起したチンコを露出させると俺の前に差し出してきた。

  まさか、咥えろ…って言うんじゃないよな。

  

  「さぁ、どうぞ。」

  

  さぁどうぞって言われても…チンコを咥えた事なんて無いし、咥えたくもない。俺は視線を逸らそうと試みた。

  なのに。

  マズルが、視線が全く動かない。ビキビキと血管を浮かび上がらせ、鼓動と同時に俺の鼻を叩くそれを見つめたまま。

  なんで、どうして。嫌だ、嫌なはずだ。

  

  「はぁぁぁ…はぁぁぁぁ…♪」

  

  なんで俺の体、反応してるんだ?チンコがビクビク震える。ケツ穴を弄られてるからというのもあるが…それ以上に。

  チンコから漂う臭いが。汗の臭い。雄から漂う独特の臭い。それらが俺の脳を揺さぶってくる。思考を溶かして。

  舌がはみ出た。涎がだらだら溢れてきた。なんで、なんでだ。なんでこんなに。

  

  「ほっ…しぃっ…」

  

  舌を伸ばしていた。違う、違う、嫌だ。

  そう思考しても。体は言う事を聞かない。いや、むしろ体が脳に命令をしてくるのだ。これを咥えろと。

  その先に素晴らしい世界があるのだと。早く、早く、と。俺の脳を、常識を揺るがす。

  こんなの間違ってる、違う。俺はこんな男娼みたいな事したくてここに…

  ここに来たのは…

  自分の体から送られる、命令に抗っていると。

  

  「さぁ、いいのですよ。自分がなさりたいように。それが浄化に繋がります。」

  

  司祭は優しくそう俺に諭した。

  そうだ。呪いの浄化に来たんだ。だったら彼らの指示に従おう。自分がしたいようにすればいい。

  そう言われて。俺は躊躇っていた。目の前にぶら下げられているチンコを。咥えた。

  先端を咥え込む。漂っていた雄の臭いは口腔内に入ると、唾液に溶けて口腔内の粘膜に吸収されていくような錯覚を覚えるほどに濃かった。

  そして。亀頭を長い舌で舐めまわすと竜は背筋を震わせていた。俺の拙い舌使いで感じている。

  禁欲などもしているのだろうか。雁首には恥垢がこびりついていて…綺麗にしようと更に舌を動かして唾液を塗りたくる。

  あれ。凄い俺、今…

  

  「あぶっ、あむっ、んんぶぅっ、んむっ…ちゅっ…ん…」

  

  呼吸が荒くなる。俺自身は司祭に責められているケツ穴しか気持ち良くなっていないはずなのに。

  目の前の雄が気持ち良くなっているのを見ると、どうしようもなく幸福を覚える。さながら街を闊歩する魔物を仕留めた時のように。

  賞賛されているように。もちろんそれが目的で魔物を倒したことなど無いけど…気持ち良くないと言えば嘘になる。

  その賞賛に、とてもよく似ていた。

  

  「こちらの準備は良さそうですね。」

  

  にゅぽん、とケツ穴から指を抜いた司祭はべっとりと濡れた指をローブで拭き…そして。

  視線だけ向ける。司祭もズボンをずらして…チンコを晒した。竜のモノよりちょっと小さい。しかし。

  

  「ふぶっ、んふっ…♪」

  

  俺は尻尾を振った。そう、丁度いい。俺のケツ穴にぴったり入るだろう。指で気持ち良かった。もしこれが指以外だったら。

  この今、口の中を蹂躙しているモノと同じモノなら。ゾクゾクする。想像するだけで体が震える。

  

  「それでは…」

  

  そういうと司祭はごくりとつばを飲み込み、チンコの先端を俺のケツ穴にぴとり、と当ててきた。

  まだ挿入されていないのに。たったそれだけで。

  

  「んっ!?」

  

  全身が跳ねた。チンコの先端がにゅるにゅると俺のケツ穴を弄り回す。熱い。熱い。

  そしてついに、あの瞬間が訪れる。来る。

  ずぶ、ずぶぶぶ…と。ゆっくり、ゆっくりと俺のケツ穴に

  

  「んんんんふぐぅぅぅぅ!!!」

  

  口の中のチンコを噛まないように、注意しながら俺は目をぎゅっとつぶりながら呻くように声を出してしまった。

  机ががたんっ、と音を立てて揺れるほど激しく俺は体を跳ねさせてしまう。まだ半分も入っていないだろう。

  それなのにチンコが腹の中を蹂躙していくような錯覚。ケツ穴がぎちぎちと締め付けるのに司祭はふぅぅぅぅ、と息を深くついた。

  

  「力を抜いて下さい。大丈夫…身を委ねて…」

  

  「ふむぅ…んっ…」

  

  俺は極力全身の力を抜くようにした。そして咥えたチンコをゆるゆると舐めまわし、じゅるじゅると音を立てながら吸い上げる。

  力を抜くと。司祭のチンコがもっともっと奥へと入り込んでくる。…こつん、と前立腺にチンコが当たると。

  

  「ふぐぅぅぅぅぅ!!!」

  

  きゅんと腹の中が疼いた。ぐぱぐぱと俺の意志と反してケツ穴が激しく蠢き始める。

  締まろうとするケツ穴をチンコで拡げられるのが…とても、とても気持ちいい。腸壁が圧迫されるとどうしようもなく体が切なくなる。

  そしてその切なさが熱に変わって、脳の奥を焦がしていく。脳の奥が焦げると更にケツ穴が活発に動く。芋づる式に、連鎖的に。

  体が反応する。俺自身のチンコも触られても居ないのに…大きく膨れて、どろどろとガマン汁を零していた。

  司祭の腹が俺の太腿や尻に当たる。恐らく根元までしっかり入ったのだろう。…頭が溶けそうだ。

  口の中のチンコも…びくびくと震えて…しょっぱい粘液が…

  

  「あむっ…んっ…」

  

  おれ…なに…

  司祭は満足そうに息を吐くと俺の太腿をがっしりと、細い手なのに力強くつかんだ。

  竜が俺の頭を掴むとゆっくり腰を振り始める。

  

  「素晴らしい。では、中までしっかり…注ぎ込ませていただきます。」

  

  待ってくれ。挿入れられただけで、腹の中にチンコがあるだけでこんなに…

  

  気持ちいい…♪

  

  のに…動かれたら…!

  

  早く…♪

  

  声を出そうにも、俺の体はもう、俺の意志を反映することは無かった。尻尾を振り。目じりを下げ。唾液を分泌し。

  マズルを少し動かす。黒く濡れた俺の鼻が竜の少々はみ出た肉にぶつかって。汗が俺の鼻について。臭う。

  俺の体なのに。俺じゃないみたいに。

  

  あぁ、気持ちいい。ちんぽ、うまい…♪

  

  早く、早くちんぽぐちょぐちょに…♪

  

  なんだよ、今の。俺、何を

  ずぬる、と司祭のチンコが俺のケツ穴から半分ほど引き抜かれて。

  

  「んんんんっ…!!!」

  

  指での気持ち良さが嘘みたいに、凄まじい快楽が俺の全身を駆け抜けていく。痺れるような。頭が真っ白になってしまいそうな。

  雁首が前立腺をごりごりと撫で上げ続ける。チンコに浮かんだ血管までその存在感を示して。

  ずぬん、ともう一度突き入れられる。ほんの数秒の出来事だったはずだ。それなのに。

  

  「ふんんぅぅぅぅぅぅ!!!」

  

  俺にはとても長い時間に感じられた。チンコが突き入れられるとまた腸壁やケツ穴が勝手に蠢いて更に締め付けようとする。

  締め付けられたチンコからドクンドクンと血流すら感じられて、それが熱く俺の腸壁を撫でた。

  バチンバチンと頭の中で何度も爆発が起きた様だった。

  気持ちいい、もっと、もっと奥まで捻じ込んでくれぇ♪

  俺はじゅぶじゅぶと音を立てながら頬を釣り上げながらちんぽをしゃぶり上げた。

  あまり性行為をしていないのだろう。俺のつたない奉仕でも竜はうぅ、と呻き先走りをどぷどぷと俺の口の中に注ぎ込んでいく。

  にゅるにゅるしててしょっぱくて、臭くて、もっと欲しくなる。ぷぁ、と口を開くと俺の唾液と混じって糸を引いた。

  ちんぽがてらてらと光って…ビクン、と跳ねて、俺のマズルを叩いて。俺はちんぽをマズルで撫でた。にちょ、と俺の頬にたっぷり粘液がついてしまった。

  いいんだ。これで、いいんだ。気持ちいい。もっと、もっと。

  俺は上の口だけでなく…ケツマンも動かす事にした。ちゃんとみんな気持ち良くして…

  腰を振る。そうすると山羊は少し驚いたような表情を浮かべたけど、すぐに気を良くしたみたいで、俺のケツマンをグチャグチャとかき混ぜ始めた。

  

  「あっ、んぁっ、んふっ、んんんぁっ♪ちんぽっ、もっとケツマンの奥まで、ちんぽ捻じ込んでッ、めちゃめちゃにっ、犯してぇ♪」

  

  甘えるように喉を鳴らし。ケツマンを締め付ける。そうすれば山羊はきっともっと激しく俺を犯してくれる。

  マズルで撫で回していたちんぽを両手で扱きあげて。ペロペロとキャンディみたいにタマを舐めまわす。

  

  「はむっ、んちゅっ、んぶっ、んぅぅ…ここ、気持ちあっ、いい?それ…んっ、んぁっ!…ともここ?ここ?」

  

  タマを舐めまわしながら。ケツマンを小突かれながら。前立腺を丁度小突くようで俺は思わずはしたなく嬌声を上げつつ、竜の感じるポイントを探していた。

  雁首を、血管を、尿道を。舌で這うと。…裏筋を通った時。竜の腰がびくんっ、と震え、ガマン汁を俺の顔にぶっかけた。

  

  熱くてにゅるにゅる…♪好きだ、これぇ♪

  

  頭、溶けてる♪

  

  ずぱんっ、ずぱんっ、と肉のぶつかる音がどんどん激しくなって、山羊の唸り声が本物の獣の様だ。さながら雄。

  ちんぽでガツガツケツマン掘って、ケツアクメさせようとしてくる。

  俺は…雌だ。ケツアクメしそうな事もそうだし…それよりも、目の前の雄のちんぽを撫でて、感じる部分を探し当てたことが嬉しくて尻尾を振ってしまうのだ。

  ペロリ、と自分の口の周りを汚していたガマン汁を舐めまわして…俺は一気に竜のちんぽを激しく、両手で包み込むように扱いた。

  数回、十数回。ぐちゅぐちゅと俺の唾液とガマン汁が混ざった粘液を泡立てて…

  

  「ゥゥゥゥッ!!!」

  

  びゅぐんっ、びゅぐるるるっ!

  勢いよく、竜のちんぽからザーメンが飛び出た。とても濃く、黄ばんでいる。修行のために禁欲をしているのだろう。

  顔に降りかかると…俺はそれだけでゾクゾクと全身を震わせ、その液体を顔で受け止めた。

  熱い。顔をコーティングしていくザーメンが。

  臭くて苦くてえぐくて熱くて…俺は顔に降りかかったザーメンをかき集め、口に運んだ。ごぐんっ、と音が鳴るほどに大きな音。

  

  「ぶはぁ…ザーメン…うまいぃ…♪んぁっ、あひっ、んぁぁぁっ♪ちんぽっ、ちんぽでケツアクメ来るっ、きちまうぅっ♪」

  

  「次はこちらからも注ぎ込ませていただきますよ!」

  

  そう言いながら山羊は俺の体に全体重をかけながら腰の動きをさらに早め始めた。

  ちんぽが俺のケツマンを捲り上げ、捲り上げたケツマンをまた捻じ込む。ケツマン汁がどんどん出てきて、山羊のガマン汁と混ざり合い。

  山羊のチンポに擦られて泡が立って。俺は激しく体を痙攣させ、首を振りたくった。

  

  「きもちっ、ぎぼぢぃぃっ♪ちんぽでケツマン掘られて初めてなのにっ、イグッ、ケツアクメっ、ケツアクメぐるぅぅぅ!!」

  

  「行きますよッ!…ォォォッ!!」

  

  山羊が吼えると。直後。

  俺の中をたっぷりとザーメンが満たしていく。俺の紋様から放たれていた桃色の光が一層強く光り。

  

  「あっ、んぁぁぁぁぁぁ!!!!あっ、あぁぁぁぁぁ♪」

  

  俺はザーメンが注ぎ込まれる感触に酔いしれながらただひたすらに喘いだ。喘いで喘いで。

  紋様の光が収まって…

  ぬぽ、とチンコを抜かれると同時に。…俺の意志が、俺の体に戻ってきた。

  

  「はっ、はぁっ、んはぁっ…」

  

  そして思い出したように息をする。臭い。すげぇ臭い。全身ヌルヌルで気持ち悪い。

  ヤバい。これはかなりヤバい状態だ。俺はなんとか体を起こす。と。

  司祭と竜は我に返ったようだ。そして俺の様子と自分のしでかした事を思い出しているのだろう。顔を真っ青にしている。

  もはや言葉も出ない、って奴だ。俺もそれに近い。とはいえ、ここで黙っていた所で事態は好転するわけもない。

  

  「あぁ、その、なんだ。ちょっとお願いがあるんだ。」

  

  俺は目の周りの精液やら先走りやらを手でこそげ落としながらそう尋ねる事にした。

  [newpage]

  

  体を水で洗い流す。精液と俺のふさふさの毛並みと言うのは相性が最悪だ。こびりついてなかなか落ちない。

  悪戦苦闘しながらたっぷりと時間をかけて全身を清めると、俺は全身を振り、水分を弾き飛ばした。

  そして用意してもらったタオルで体を拭き、それだけで股間を隠すと司祭たちの元へと戻る。

  あの部屋ではなく、教壇。…あの部屋はとてもとても元に戻るような気になれない。まだ中は精液の臭いで満ち満ちてて話を出来るような環境でもないし。

  司祭は戻ってきた俺の顔を見ると深く、深く頭を下げた。

  

  「本当に申し訳ありませんでした…貴方が勇者と分かっていたのに…」

  

  「いや、いいんだ。多分、俺にかかってる呪いのせいだろうからな。…で、調べてくれたか?」

  

  教壇に用意してもらっていた椅子に腰かけながら俺は薄く微笑みながら司祭に尋ねる。

  そう、俺が体を清めている間に一つの事を調べて貰っていた。この紋様の事。解く手段があるか、どうか。

  司祭は嘆息のため息を吐きながら…俺の目の前に古めかしい書物のとあるページを広げて見せてくれた。

  そこに書いてある紋様は…確かに俺の下腹部―いや、もう腹まで侵食し始めている。確実に大きくなっている。

  

  「これは…淫紋です。衣服や防具などを身に着けていると自然と性欲が昂り、いずれ発情。発情すれば己の意志と関係なく雄を求め、そして雄を発情させるフェロモンを発するようになります。とても強い呪いで…」

  

  それ以上言葉はない。つまり。

  

  「解く手段はない、って事だな。」

  

  自分で言って、とても恐ろしい事実だということを認識する。先程の自分と昨日の自分を思い出し、比べてみる。

  昨日の自分はまだ「俺」の意志を保っていた。しかし、先程はどうだ。途中から「俺」の意志だけでは無かった。「俺」と「メス」が混ざったような、そんな意識だった。

  そして「メス」は貪欲に性を、快楽を追い求めていた。どこまでも、どこまでも。

  司祭は目を伏せ、そしてゆっくりと切り出した。

  

  「…淫紋は、快楽を得る度に少しずつ広がっていきます。勇者様もお気づきでしょう。淫紋は広がるほど更にその効果を強め、発情やフェロモンの発生、効果範囲を広げます。…もし、全身に淫紋が広がれば…」

  

  「…見境なく発情、チンコを求める雌犬。そして雌犬に群がる雄の群れが完成…って事だな。」

  

  最悪の未来が想像できる。それも一瞬で、鮮明に。

  無数の雄に覆われ、そしてチンコを求める自分が。ぬるり、と。確実な絶望が俺を覆い始めていた。

  尊厳を喪い、堕ちていけ。

  あの鎧が言っていた事を思い出す。

  クソッ、そう言う事かよ。

  …しかしこのまま手をこまねいている訳にはいかない。

  

  「まぁ、淫紋の効果が分かっただけでも良かったぜ。出来る限り軽装備でいけばすぐさま発情する、ってこたぁねぇんだろ?」

  

  「恐らくはそうでしょう。…あくまで性欲の昂るまでの時間が延びる、程度ですが…」

  

  「それで十分だ!なに、俺にこの鎧は重すぎたんだよ。ちょうどいいさ!」

  

  俺は今にも死にそうな司祭を気遣いつつ、そして自分自身を鼓舞させるために明るい声を上げ、満面の笑みを浮かべた。

  作り笑顔。それでも、死にそうな顔をするより、ずっとマシだ。下手したらここに来る前に他の雄に犯されて原因も分らず性奴隷、って可能性もあった訳だし。

  

  「魔王をいっちょぶっ飛ばして、胸倉掴み上げて解呪の方法を聞けばいいさ!そん時はまた来るからよ!後世の為に解呪方法、書に記してくれよ!」

  

  俺の強がりを聞きながら…司祭は表情を少し明るいものに変えた。…きっと俺の思いを汲んでくれたのだろう。

  

  「承知いたしました。お待ちしております、勇者様。…一度、祈らせて下さい。」

  

  「あぁ、いっちょ頼む!」

  

  そう言うと司祭は膝をつき…祝言を唱えてくれた。ぽう、と心が温まり、少しだけ平穏が訪れる。

  

  「…幸多からんことを。」

  

  「よしっ!じゃあ、行ってくる!」

  

  「勇者様!」

  

  荷物をまとめ、教会を出ようとする俺に、別の部屋から竜が飛び出してきて…何かを差し出してくれた。

  それは呪い封じのペンダント。それと一緒になっているのはおむすび。

  

  「本当に申し訳ありませんでした。…せめてこのぐらいはさせて下さい。気休めにもならないかもしれませんが…」

  

  「いや、助かる!ありがとな!それに、迷惑かけたのは俺だ。なぁに、すぐ魔王ぶっ飛ばして戻ってくるからな!そん時が一番忙しいぞ!」

  

  「…はいっ!」

  

  二人の見送りを背に受け、俺は教会を出る。

  …薄い、太腿の付け根までしかないようなスパッツ一枚。上半身は裸。

  それだけの格好で。

  [newpage]

  

  スパッツ一枚で外を出歩くのは相当恥ずかしい。それもそうだ。スパッツにはサポーターも入っていなくて。

  俺のチンコの形がばっちり浮かび上がっているし。上半身は完全に露出。しかも淫紋―何も知らない人から見たら男娼にしか見えないような―つきなのだから。

  視線が痛い。ただ、司祭が言っていた通り、発情までの時間が延びているのははっきりと分かる。さっきは宿から教会まで来るだけでも相当発情していたのに、今は全く平常だ。…淫紋も光っていない。

  少しだけ分かったのは俺の性欲が高まると淫紋が光る。そして淫紋の光が強くなれば雄を発情させるフェロモンが発生するようになり、俺自身も雄を求める、「メス」になるのだ。

  そしてもし「メス」になったら。「俺」は意識を保ちながら、「メス」となった俺の体に従う事しか出来ない。意識を失っていればまだしも、意識を残しながら、というたちの悪さ。

  言う事を聞かない体の中で否定をしても否が応でも快楽を畳みかけられ…心が折れる、という寸法なのだろう。全くもって不愉快だ。

  視線の痛さから少し意識を遠ざけるためにそんな事を分析しつつ…気が付けば俺は街から離れた草原に出ていた。ここから先は少々危険な魔物が出てくる。

  今までは鎧のお陰で多少強引に進んだり、魔物に斬りかかっても問題は無かったが…今の状態で魔物から一撃喰らおうものならあっという間にピンチに陥るだろう。

  青空の下。それなのに俺は慎重に進まざるを得なかった。おかげで移動する速度は半分ほど。次の目的地である魔王の城近くの、寂れた村。…そこからまだ遠い、小さな町。

  もし俺がずんずんと気にせず進んでいたらもうすでに目的地に到着していただろうが…そうは問屋が卸さない。慎重に進み過ぎたせいで陽が暮れかけてしまったのだ。

  夜は魔物の時間。ましてただっぴろい草原。そんな所で野営をしようものなら即座に襲われ昇天してしまう。

  …そして何より。俺の体が異変を起こし始めていたのだ。体の奥が、熱い。

  

  「はぁっ…」

  

  淫紋が…うっすらと、ほんとうに気が付くか気が付かないか。それ位に淡く光り始めてしまったのだ。

  発情しきってしまえば俺は「メス」になってしまう。そうなる前に何とかこの発情を押さえなくてはならない。…宿を取り、そこで自慰をしよう。

  そうすれば多少はマシになるはずだ。俺は体から少しでも多く熱を放出するために舌をはみ出させ、ふらふらとした足取りで歩き始めた。

  小さな町。宿屋の場所は分からずとも適当にうろついていれば宿屋ぐらいすぐに付くだろう。…それがいけなかった、と後悔するのはほんの数分後。

  

  「よぉ、あんちゃん。」

  

  声をかけられ、俺は振り向いた。そこに居たのは…ニヤニヤとした表情を浮かべた、日ごろから体を良く動かし自然と鍛えられているのだろう。豊満な胸に、丸太のように太い腕。

  そんな体型をした、牛だった。

  

  「…なんだ。」

  

  俺は威圧するように牛を睨みつけ、威嚇するような声を出した。しかし牛は僅かに肩を竦めるだけで…にやけた表情を崩すことは無い。俺につかつかと近寄ってくる。

  そしてジェスチャーを一つ。親指と人差し指で輪っかを作り…もう片方の中指でその間を行き来させる。それはつまり。

  

  「一発、してくれよ。ここんところ忙しくてさ、溜まってんだよ。どうだ?一発、100G。悪くねぇだろ?」

  

  何を馬鹿な事を言ってんだこいつは。俺は残念ながら男娼ではない。ふんっ、と鼻を鳴らし、前へと向き直る。

  

  「悪いな、立て込んでんだよ、こっちは。別のメスでも探しな。」

  

  突き放すような言葉を発し、一歩を踏み出そうとした瞬間。俺の肩を後ろから強引に抱き寄せてきた。

  

  「そんな硬い事言うなよ。一発だけだからよ。な?頼むぜ。あんたを見てから俺ぁどうも興奮しちまってんだよ。あんたが悪いんだぜ?そんな恰好で外を出回っててよ…」

  

  そう言いながら牛は片腕で俺の体を抱きしめながら俺のケツを触り始めた。

  びくんっ、と体が跳ねてしまう。

  

  「ぐぅっ…!」

  

  それに感じたのが嫌悪感…では無かった事が、恐ろしかった。

  牛の大きな掌は俺のケツを覆い尽くし、ごつごつと少し無骨に撫で回す。

  

  「ほれ、体は正直だよな。ケツ触っただけでチンコビクビクしててよ、こうすると…」

  

  「んぁっ!」

  

  ケツ穴を軽く撫でられただけで俺は思わず艶っぽい―それこそ、男娼のような―声を上げてしまった。

  そして。そうなると。連鎖反応式に。

  俺の淫紋が光を強くする。

  先程まで気にしていなかった…いや、気にしないようにしていた牛の臭いが、鼻の奥をつん、と刺激する。

  ほしい…♪

  駄目だ!これは、このままじゃ、また俺は「メス」に支配される!

  

  「なぁ、いいだろ?一発だけだよ。一発。それに俺は恥ずかしい話、早漏でな。すぐ終わるからよぉ…なぁ?」

  

  俺の体の感触を楽しみながら。そして俺はその感触に快楽を感じながら。

  牛は俺の耳に舌を突き入れ、くちゅくちゅと舐めまわしてきた。酷く不快なはずなのに。

  気持ちいい…♪

  断れ。まだ、今ならまだ断れる。この牛は司祭たちと違い、理性を残しながら、己の欲を満たすために俺を犯そうとしているのだ。

  逃げろ。そうすれば、宿に戻り、自慰をして、発情を押さえられる。

  

  「はぁっ…はぁっ…はぁっ…♪」

  

  「なぁ…いいだろ…?ほれ、俺のチンコ、こんなにガチガチになっちまってんだよ。」

  

  牛が俺のケツにチンコと思しきものを押し付けてきた。

  怖い。

  

  欲しい…♪ちんぽ、捻じ込んで、種汁一杯…♪

  

  まだ、間に合う。俺は、言葉を必死に探り。探り当てた言葉を放った。

  

  「…一発だけならいいぞ…♪」

  

  !?

  違う!俺が言いたいのはその言葉じゃない!すまない、今日は止めてくれと!そう言おうとしたじゃないか!

  混乱する俺をよそに「メス」は表情を蕩けさせ…首だけ振り向き、牛と唇を交わした。

  牛はこういった行為を何度も行っているのだろう。こなれたように舌を俺の口腔内に突き入れると粘膜をこそぐ。

  太く短い舌から唾液が伝い、こそいだ粘膜にぬるり、と吸収されていくような。そんな錯覚を覚えると…淫紋が光を強くする。

  発情させられてしまった。俺はそれを自覚した。だって。

  気持ち良すぎて、欲しくてほしくて…たまらない…♪

  牛の気が済むまで、口腔内を蹂躙された。気が付けば俺はその野太い舌に俺自身の舌を絡ませ、舌全体を舐めまわすように、貪るようになっていた。

  唇が離れるのが惜しい。暖かな舌は心地よく、熱かった。唾液が橋を架けると…俺は恍惚の表情を浮かべた。

  

  「なんだよ、こんな見た目だから相当ヤリマン野郎かと思ったけど…とんだみっけもんだ、全然ヤったことねぇだろ?」

  

  「…あぁ…だから…早く教えてくれ…♪気持ちいい事、してぇんだ…♪」

  

  尻尾を振り、俺は俺の意志と反する言葉と行動を続ける。体の奥が熱くて、ケツ穴が引くついている。

  牛に手を引かれ、俺は路地裏の薄暗い、少し狭い空間に引きずり込まれていく。薄暗く、どこか生臭い。

  …こんな所で行為をしようっていうのか?誰かに見つかったら…

  

  興奮しちまうよぉ…♪

  

  「へへっ、いいじゃねぇか、ノってきたな?…ケツマン、御開帳。」

  

  そう言いながら牛は俺のスパッツをずらした。

  もわ、と雄の…雌のにおいの混じった、雄の臭いがそこから放たれ、狭い路地裏を満たしていく。

  淫紋に照らされた路地裏はどこまでも妖しく。牛の唾液を飲み込む音が聞こえた。

  

  「ヘッ、ヘッ、ヘッ、ヘッ…♪」

  

  尻尾で俺は牛の股間を撫で回した。あぁ、伝わる。

  

  ちんぽの感触だぁ…熱くて、硬くて…♪

  

  浅ましく呼吸をする俺を見ながら、牛はズボンをずらしてチンコを外に晒しだした。ドクンドクンと脈打っているそれは俺のモノと変わらないサイズ。

  司祭や、竜より…ずっと、ずっとデカい。

  汗の臭いと雄の臭いが漂ってくる。威圧感が。

  欲しい。欲しい。欲しい。

  俺のケツマン、いっぱい犯して…種汁…

  

  「今挿入れてやるからな。俺も我慢出来ねぇ。こんなビッチのほぼ初めてなんてそうそう犯せねぇよ。」

  

  淫紋が発動していない俺に発情した。そして俺をただの男娼だと判断した。そして淫乱だビッチだと楽しそうに言った。

  全てが屈辱的だ。今すぐこいつの首を捩じ切りたい衝動に駆られる。だが、体はそれを許可しない。

  俺の「メス」が俺の体を支配した。

  はぁはぁとさらに息を荒くし、ケツを突き出す。舌をはみ出させ、涎を零し、地面を濡らしてしまう。

  どうすればもっと、煽情的に見えるだろう。

  腰を振り、尻尾で牛のチンポを撫でると。牛は我慢の限界を迎えたのだろう。俺の腰をがっしりと両手で掴んだ。痛い。

  しかし痛みすら今の俺には快楽になっているらしい。思わずくぐもった、嬌声のように小さく喘ぎ声をあげてしまった。

  

  「準備は万端だな。」

  

  牛は俺の耳元に顔を近付け囁くと、また野太い舌を挿入させてきた。

  

  「ふぁ、ふっ…くぅぅん…♪」

  

  甘えるように喉を鳴らし。ケツマンにチンポを押し当てられて。入ってくる。チンポが、あの太くて大きくて硬くてそそり立つ…チンポ…♪

  ずぶり、とチンポの先端が入って来て。

  

  「ぐぅぁぁぁぁぁっ!」

  

  屈辱的なまでにそれは快感だった。俺の「メス」が悦びの余り涙を流している。俺にとって、屈辱の涙だが…俺の今の表情からそれに気が付けるものは居ないだろう。

  牛は上機嫌に俺の耳から舌を抜き取ると。俺の顔の横に自分の顔を持っていく。

  

  「そんなにチンポ気持ちいいか?顔トロットロだぜ?」

  

  目じりが下がり、上気した頬。とろんと何も考えていないような虚ろな瞳。漏れ出る声に理性は無く。悦び、喘いで。

  牛はチンポをどんどんと俺の腹の中へ捻じ込んでいく。司祭に犯された時も腹が苦しかった。今も苦しい。

  気持ちいいんだぁ…♪

  牛は掴んでいた俺の腰を離し、片手で俺の首根っこを掴み、もう片方の手を俺の口に近付けてきた。俺は無意識のうちにそれを咥え込む。

  

  「はぶっ、んぶっ、ちゅぶるっ、んじゅっ…ぶはっ…あむっ…♪」

  

  じゅるじゅるとわざと大きな音を立てながら俺は咥え込んだ牛の指をしゃぶり上げる。舌を絡ませる。

  牛は俺の舌を押しながら口腔内をかき混ぜ…完全にチンポを俺の中に挿入れ込むとふぅぅぅ、と額に血管を浮かべながら心地よさそうにため息を吐き、ぶるり、と身を震わせる。

  その振動で俺の腹がぽこり、と膨らんだ。そう、牛のチンポの形。

  「全部入ったぜ。へへ、ビッチのほぼ処女、頂き。きゅうきゅう締め付けてじゅるじゅる吸い上げてよぉ。名器って奴だなぁ。男娼はあんちゃんの天職じゃねぇのか?」

  そう称される。もしこの体が自分の意志を反映してくれるのなら、俺は恐らく牙が砕けるほど強く牙を食い縛り、そして血の涙を流していただろう。

  だが、俺の体は今、「メス」に支配されている。

  俺は挿入から来る莫大な幸福感と、雌として高く評価された事。口の中の牛の味。牛の吐息。雄に支配される悦び。それらに対し表情を緩め切っていた。

  ケツマンに少し力を入れると、どくんどくんと牛のチンポの血流すら感じられ…ここからザーメンが出てくるのかと思うと、期待してしまう。

  司祭のチンポですら気持ち良かった。ヤリ慣れているであろう牛が、俺のケツマンを、腹を…蹂躙したら。

  

  「はぶっ、んじゅっ…なぁ…早く、早くちんぽっ、ザーメンくれよぉ…♪」

  

  俺は尻尾をぶんぶんと何度も振りながら、まさに盛りのついた雌犬の如き言葉を放つ。

  違う、俺はそんなこと望んじゃいない。早く抜いて欲しい。

  チンポでケツマン犯されてアヘるなんて願望は…

  

  「よっし、いい子だ。じゃあ動くぞ。」

  

  その言葉に俺は耳を折りたたみ、はぁっ、と大きな息を吐き出した。

  牛がゆっくりと腰を動かしチンポを俺のケツ穴から半分ほど抜き出すと…ずごんっ、と一気に挿入した。それだけで。

  

  「んふひぃぃぃぃっ…!」

  

  路地裏。横に視線をやれば、歩いている人が時々見える。しかしあちらから路地裏は見えないだろう。だが声は聞こえてしまう。

  それでも俺は声を上げずにはいられなかった。ごりゅごりゅごりゅと肉の塊がケツマンを押し拡げ、腸壁にぶつかる感触はとんでもない快楽だったのだ。

  幸福感が頭に昇って、下腹部がきゅんきゅんと切なく疼く。そして疼いた後に肉の塊がそこを撫でて、疼きを押さえる。

  押さえられた疼きは幸福となって…ループが始まる。

  

  「ふごぉっ…!おぉっ…いい孔だ、いい反応だ…!遠慮なんてしなくていい…なっ!」

  

  ばづんっ!

  牛の肉体が俺のケツを叩いて。俺は牛の指をたっぷりとしゃぶりながら。

  

  「んひぃぃぃぃぃ♪ちんぽっ、ひんぽぉぉぉっ♪」

  

  意味のない言葉で嬌声を上げる。快楽のループはただめぐるだけではない。

  疼きも幸福感も、行為を続ければ続けるほど大きくなっていく。

  牛は無我夢中、というように腰を振り続け、俺の腹の中を滅茶苦茶にかき混ぜた。先走りが注ぎ込まれ、腹が満たされていく。

  口から指を引き抜かれると、牛は俺の頭をがっしりと掴み、俺を振り向かせ、そして俺の唇に自分の唇を重ねてきた。いや、重ねる、という表現ではまだ柔らかい。

  奪うように。貪るように。蹂躙する。舌が口腔内に突き入れられると俺もその舌に、自分の舌を絡ませた。雄の強い臭い。汗の臭い。

  全てが俺の理性を奪っていくようで。溶けていくようで。俺の「メス」は悦びに体を震わせ、更に目を虚ろにしていって。

  俺は考える事を止めそうになった。しかし、すんでの所でそれを押しとどめ、与えられる屈辱と快楽に流されまいとあがいていた。

  このまま「メス」に支配されたままになれば。俺が考える事を止めたら。その時俺は淫紋に支配され、本当に牛の言う通り、男娼…いや、それ以下の存在になり果てる。

  それだけは嫌だった。だから。

  

  「ぶはっ…んぁっ、んぁぁぁぁぁ!」

  

  唇が離れると同時に喘いでも。頭に莫大な幸福と快楽を叩きつけられても。俺はこの時が終わるのをただひたすら待っていた。

  壁に押し当てられるように。肉体を押し付けられた。隆起した筋肉や脂肪が俺を包み込んで…暖かい。汗の臭い。

  肉布団とはこの事なのだろう。心地よい、と一瞬思ってしまう。そして俺がそう思うのだ。

  俺の体はびくんびくんと何度も勝手に跳ねた。牛は俺の性感帯と前立腺を見つけたのだろう。そこだけを的確に突き、俺を更なる絶頂へと誘う。

  やがて牛の動きが緩慢になり…チンポがケツマンで大きく膨らむ。金玉が俺のケツを叩いた。ぐるぐると熱い欲望が渦巻いているのが分かる。そしてそれを注ぎ込む準備が出来たことも。

  牛が自分で言っていた通り、早漏なのだろう。時間にしてほんの数分だった。…そうだったと気が付いたのは、この後だったが。

  

  「中?外?」

  

  牛の問いかけに、俺は一も二も無く。

  

  「中ッ!全部ッ、全部出してッ…くれぇっ!」

  

  泣きながら。俺はそう懇願する。そして牛と離れたくない、と考えたのか。尻尾を牛の腰に回し、自らも腰を振りながらどんどんとケツを牛に押し出していく。

  

  「よぉしっ…!射精すぞッ…!ザーメンッ!射精るッ…!グブモォォォォ!!」

  

  牛が一気にピストン運動を早めると。牛は絶頂に達したのだろう。俺の腹の中でチンポがびくんっ、と大きく跳ねて。

  竿が膨らみ。そして。

  びゅぐんっ、びゅぐぐぐっ、ぼびゅるるっ、びゅるるるるぅぅ!

  

  「んひゃっ、ぁぁっ、んぁぁぁぁぁぁ!!イグッ、イぐぅゥゥゥ♪」

  

  俺ははしたなく遠吠えをしながら全身に駆け抜ける稲妻に意識を半分ほど手放し、ただただ吼えた。

  注ぎ込まれる精液は司祭が出したものより濃く、量も多く。俺の腹をあっという間に満たしていき…そして入りきらなかった分がケツマンから溢れ出して、俺のスパッツを汚した。

  びゅぐびゅぐと未だに注ぎ込まれるザーメン。あぁ、あったかくて、気持ちいい…

  淫紋の光が収まっていく。

  俺の「メス」が収まっていく。しかし「俺」はこの快楽を感じているのが「メス」なのか、俺自身なのか、この時点でもうあやふやになりかけていた。

  やがて牛の射精が終わると…牛はにゅぽ、と俺のケツマンからチンポを抜き取った。大きく拡がったケツマンからどろり、とザーメンが溢れて地面に落ちる。

  牛はふぅっ、と満足そうにため息を吐くと、ポケットから布を取り出し、自分のチンポを拭いた。

  

  「気持ち良かったぜ、あんちゃん。ありがとな。じゃ、これ代金。」

  

  そう言いながら、牛は俺のスパッツに札を乱暴に突き刺し…路地裏を去っていった。

  一人残された俺は…中出しされた、快感の余韻に膝をがくがくと笑わせ、その場にへたり込んでしまった。

  

  [newpage]

  

  

  ようやく歩けるようになったのは夜がたっぷりと更けてからだった。淫紋がまた、大きさを増している。

  腹までだったはずの紋様が今や胸にまで。そして膝裏にまで広がっており、ついには腕の一部分にまで侵食している。

  精液を必死に洗い流し、何とか歩けるような状態にした。

  夜中でも開いていた宿屋に飛び込むように入り…俺は空をぼんやりと眺めていた。満月。明るく、妖しい光。

  思い出してしまう。先程の行為。たった一発。それだけで俺は絶大な幸福と快楽に襲われた。今もまだ、その感触が生々しく残っていて…

  俺ははっ、とする。少しずつ、俺の思考に変化が出ている事に今気が付いたのだ。そう、司祭に犯された後はひたすらに気まずく、そして罪悪感と焦燥感が俺の心を満たしていた。

  それなのに。今は、酷く。自分でも驚くほど満ち足りたような、それでいてまだほんの少ししていたかった、という思考が出てきていたのだ。

  俺の「メス」がどんどんと肥大化していく。肥大化して、俺を覆った時。俺は…

  駄目だ、寝よう。これ以上考えては駄目だ。俺は首を振り、ベッドに倒れ込み、目を瞑った。

  

  

  

  人が出る前の早朝とも言える時間に俺は宿屋を後にする。

  もし人が出ていたら。雄が俺を見て発情してしまったら。俺の「メス」が目覚めてしまったら。

  そうならない保証なんてもう、俺には無いのだ。…今の所、淫紋は大人しいものだ。ただの入れ墨にしか見えないだろう。

  忌々しい物。早く、早く魔王をぶっ飛ばして、この淫紋を解かせる。解く手段が無い、なんて言わせるつもりは毛頭ない。とにかく俺は、進むしかない。

  ここで立ち止まっていては、何もかも失うだけだ。

  俺は必要最低限の荷物―つまり、今はただのがらくたとなっている鎧などを置いて―を背負い、ふうっ、と一つ呼吸を整えた。

  そして、四つ脚で一気に駆け出す。あまりとりたくない手段だが、悠長な策を取っている時間が無い。

  四つ脚で駆け出せば、俺は圧倒的な速度を出すことが出来るが…剣を抜く事が出来ない。戦闘態勢を取る事が咄嗟に出来ず、丸腰の状態、という訳だ。

  自分より遅い魔物なら逃げ出せる。自分より速いか、圧倒的な数で壁を作られるか。どちらかをされた場合…

  一撃を喰らい死ぬか、それとも。

  どちらにせよ俺に未来はない。祈りながら俺は道を駆け抜けていく。

  振り向くな、立ち止まるな、何があっても。息が切れても、苦しくても。走れ、走れ、走れ!

  

  

  

  

  …早朝だったはずだ。俺が遂に限界を迎えた時、近くには集落。寂れた村。…魔王の城が近くに見える、最後の村。空は薄暗く、夜を迎えようとしていた。

  この身は無事。しかし淫紋がうっすらと光り始めている。体の奥が熱いのは恐らく疲れと、淫紋のせいだ。

  はぁはぁと呼吸を整え…俺はガクガクと震える膝を叩きながら歩き始めた。早く安全な所へ。そしてこの発情を押しとどめなければ…

  欲しい。チンポ、ケツマン…あぁ、昨日の牛は本当に素晴らしい雄だった。

  何を俺は考えてるんだ。

  早く。ケツが疼いてしょうがねぇんだ…チンポもびくびくして…♪

  早く、あの集落へ…

  淫紋の光がどんどん強くなる。体が熱い。涎がだらだらと溢れ出てきた。

  この疼きを押さえる、何かが無いか?俺は集落に向かいながら、周辺の木々の中まで見渡し、鼻を必死に動かす。

  雄の臭いを嗅ぎ取れるか。雄が居ないか。

  疼きを鎮め、そして絶頂へ導いてくれる、雄が居ないか。

  あれ、俺、なんでこんなに雄を求めてるんだ?

  だって、俺、チンポも気持ちいい事も大好きだもんなぁ。

  

  「そうだっけ…?」

  

  口走る俺に。

  そうだよ。俺。昨日の牛に、ビッチだ、とか。男娼みたいだ、って言われて悦んでたじゃないか。

  違うよ。俺は魔王を倒す、勇者だったんじゃないか。でも…

  

  「少しだけなら…いいよな…欲しいんだ…」

  

  チンポが。気持ちいい事がしたい。犯して欲しい。

  ケツマンからじゅるじゅると汁が溢れ出て、スパッツが汚れる。でも、もう嫌じゃなかった。ここにザーメンを混ぜて欲しい。

  足りないのだ。ケツマンがぽっかり空いてるみたいだ。体の一部が欠けているみたいだ。これを埋めるのは俺一人じゃ出来ないんだ。

  俺と「メス」が、合致したような感覚…だ。

  一歩一歩踏みしめるように歩く。淫紋の光は周辺を照らし出すほど強くなり、俺の体を灼く。熱い、熱い、熱い。

  自分でも分かるほどに、強く甘い臭いが周辺に漂い始めた。まるで虫をおびき寄せる食虫植物の様に。

  一度嗅いだら、その虫は食虫植物から抜け出せなくなる。

  …俺の臭いを嗅いだ雄は、俺に夢中になる。本能で悟る。だから。

  集落の方から、雄達がふらふらと近付いてきた。その股間は盛り上がり…俺に雄の臭いを届ける。

  木々の方から、ミノタウロスや、トロルといった魔物―どれも雄なのだろう―達が、唸りながら俺の方へ近づいてきた。

  

  「…へへっ…うへへぇっ…♪」

  

  俺はその場に荷物を放り捨てると…地面に座り込み、スパッツの一部分を自分の爪で切った。

  ビリビリと薄手のスパッツは破け…くぱぁ、と俺のケツマンが外気に晒される。強烈な…雄を発情させるフェロモンが放たれた。

  

  「くれよぉ…ケツマンにチンポぉ…♪」

  

  俺の言葉に、雄達は半ば吼えるように。獣の様に。俺に群がった。

  一番最初に俺のケツマンにチンポを捻じ込んだのは村の雄。全身に古傷を携え、数多の戦いに挑んできたであろう、初老の人間。

  しかしそこに威厳や落ち着きといった言葉は存在しない。戦いに飢える者の瞳。当然…

  

  「んぉっ、ぉぉっぉぉぉ♪おひっ、チンポっ、ちんぽきらぁぁぁぁ♪」

  

  俺のケツマンに侵入し、すぐさま俺の性感帯を探り当てたのかそこをピンポイントに抉り始める。性経験も豊富、という事だろう。

  昨日の牛よりも小さなチンポ、だけど気持ち良すぎて俺は激しく痙攣しながら地面に体を倒すと何度も全身を痙攣させた。

  どつんどつんと感じる所を突かれ、何度もチンポがケツマンの入り口を行き来すると、何もかもがどうでも良くなるような、そんな幸福感が俺の脳を満たした。

  瞼が重く感じる。目を開けているのが億劫なほど全身が快楽の方へ向かい、突き進んでいるのが分かる。

  当然周りにいる雄もただ見ているだけではない。

  ミノタウロスが俺の頭を掴むと、俺の腕ぐらいの太さのチンポを俺の口に無理矢理捻じ込んできた。チンポの先だけで口の中が一杯になる。そして水浴びなどをする習慣を持ち合わせていないのだろう。

  チンカスがたっぷりと溜まったチンポ。熟成されたような強烈な臭いが口の中一杯に広がって…

  

  「んぐぅぅぅぅっ!んぶぅぅぅぅぅっ!!!」

  

  ケツマンも口も犯され。俺は自分のチンポからザーメンを噴出させた。触られてもいない。行為は始まったばかり。それなのにもう俺の全身は快楽に限界を迎えていた。

  精液が辺りに飛び散り、フェロモンと混ざり合う。俺自身も、俺を犯す雄達も。理性は無い。必要ない。

  ぐちゅぐちゅとケツマンが嬉しそうな水音をたてる。ごぼり、と泡立っているであろう液体が俺のケツや雄の体に付着して…

  

  「グゥゥゥゥ!!」

  

  びゅるるっ、びゅぅぅぅっ、びゅぐっ、びゅるるるっ!

  

  「んふぅぅぅぅ!!」

  

  人間の雄が出した精液は量も濃さも昨日の牛には及ばない。だが、それなのにこんなに幸せで、満ち足りて、幸福で、快楽で…

  ミノタウロスも遠吠えを上げ、俺の腹の中へ一杯にザーメンを注ぎ込んだ。こちらは想像を絶する濃さと量。人間のザーメンと違い、どこか甘いような、そんな気がする。

  気持ちいい。でも、足りない。もっと、もっとイきたい。

  口から抜き取られたミノタウロスのチンポも、ケツマンから抜かれた人間のチンポも。大きさも硬さも違うけど、それぞれ気持ちいい。

  沢山いる。沢山雄が居る。奉仕できる。

  俺を最初に犯した二匹の雄は満足そうな笑顔を浮かべ、俺を見下ろしていた。俺、奉仕できた…♪

  だから…

  

  「もっとぉ…俺のケツマンも、口も、手も、胸も、脚も、尻尾も…全部犯してくれよぉ…♪」

  

  淫紋が全身に広がって。マズルにも広がったのが見える。薄く、桃色に光り輝いて…綺麗だ。

  綺麗なマズル。綺麗な全身。早く、早くザーメン塗れにしてくれよぉ…♪

  [newpage]

  

  

  魔王は狼の様子に上機嫌にほくそ笑んでいた。

  幹部の一人、それも自分の右腕だと思っていた漆黒の鎧が遺した呪術。それにまんまとかかり…狼は。勇者だった狼は。

  寂れた村の中。水の枯れた噴水広場。水を携えていたはずのそこで。精液に塗れていた。精液がたっぷりと水代わりに溜まり、彼らを濡らす。

  狼の全身には淫紋が広がりきり、もはや雄としての理性はひとかけらすら残っていないだろう。求めるのは雌としての本能。そして快楽だけ。

  村人の雄や、魔物に犯されて。蹂躙され。見るも無残な姿。しかしその表情は幸福の色と悦楽の色で満ちている。

  

  「クククッ…クハハハッ!これで我が障害は消え失せた!さぁ、世界を我の物へ!跪かせよう!」

  

  大きな竜の翼を広げ、魔王は高らかに宣言した。

  

  「…その前に、儀式の準備だ。この姿では力を発揮することが出来ぬ。…湯浴みの準備を!」

  

  魔王はうむ、と頷き、玉座を後にする。

  [newpage]

  

  

  ずっと犯されてる…♪気持ちいい…幸せ…♪

  目の前の人間のチンポを咥える。ここにきて初めて俺のケツマンを犯してくれたチンポ。俺を犯し、時々俺のチンポも犯して…初めて俺のケツマンを犯してくれた時より大きく硬く長く。

  人間の身でありながらミノタウロスやトロルにも負けない体付きになってる。じゅぼじゅぼと音を立ててチンポを吸うと…

  飛び切りの濃さのザーメンを俺の中に注ぎ込んでくれる。美味い、もっと欲しい、もっともっと。

  噴水だった場所が、いつの間にかザーメンで一杯になって、溢れ出してる。その広場では他の雄達が誰彼構わず、犯し、犯されている。

  俺の口を犯したミノタウロスが、村人たちに囲まれ、俺と同じ雌の顔をしながらケツマンにチンポを受け入れて笑っている。

  トロルが人にしか使えない魔術を使い、荒々しい交尾の果てに傷ついた村の雄達の体を癒し…そしてケツマンにチンポを捻じ込んでいる。

  みんな気持ちよさそうで、熱に浮かされているみたいで。幸福。幸せ。気持ちいい。大好き。チンポも、ケツマンも、胸も。

  魔物のチンポがケツマンへと捻じ込まれた瞬間は脳が吹き飛ぶと思った。それを今や当たり前として村の雄達は犯され、犯している。

  人間の攻め立て方は素晴らしく、最低限の動きと疲労で俺をイき狂わせてくれる。何度も連続でイきまくった。イくたびに新たな性感帯が作り出された。

  今や俺の体に性感帯で無い所なんて無い。触られただけで発情する。…いや?俺は発情し続けている。収まらないのだ。どれだけ犯されても。犯しても。

  もっと、もっとと体がねだる。脳もそれに順応したのか、どうすれば気持ち良くなれるか。もっともっと高みへ行けるのか。それだけを考えるようになった。

  噴水に溜まった精液をごくごくと飲み込むと全身に力が漲るようだ。だから眠らずに、休まずに行為を続けていられる。周りの雄もそうだ。魔物も、人間も。関係ない。

  俺、ここに来られてよかった。

  あれ、なんで俺ここに来たんだっけ。

  そうだ。魔王。この世の人間たちを絶望に貶め、恐怖で世界を支配する魔王。魔族の長。…それを〇しに来たんだ。

  あれ。何しにきたんだ?思い出せない。けど。興味が湧いた。

  魔物の王。…どんな味がするんだろう。

  ミノタウロスやトロルよりもずっとでかいチンポ…?強大な呪術や魔術を使い…俺を犯してくれないだろうか。あぁ、欲しい。魔王のチンポ…♪

  魔王のチンポだけじゃなくて、魔王の側近。彼らもきっと。あぁ、想像するだけでイってしまいそうだ。

  そうだ。行こう。魔王の所へ。皆、もっと気持ち良くなりたいよなぁ…?

  俺はふらり、と立ち上がると…淫紋の光を弱めた。俺自身で、気が付けばコントロールできるようになっていた。そうすれば、周りの雄の発情具合が変わり…

  完全に理性を失わせるか、理性を保ったまま、快楽を貪るか。選べるからだ。

  

  「なぁ…皆、もっと気持ち良くなりたいよなぁ…?」

  

  俺の言葉に、そこに居る雄は全員頷く。そうだ。足りない。もっとだ。もっとくれ。

  

  「魔王の所に行ってよぉ…魔王のチンポも、ケツマンも…犯してぇし、犯されてぇよなぁ…♪」

  

  想像して…俺はペロリ、と精液に塗れた口の周りを舐めとる。これよりもずっと濃くて、ずっと甘いのだろう。それとも、そうじゃないのか。分からない。だから知りたい。

  犯したい。犯されたい。

  

  「行こうぜ…♪早くよぉ…♪」

  

  ォォォォォォォ!!!!

  雄達の絶叫が地面を震わせた。

  

  [newpage]

  

  魔王の城まではそう遠くない。俺達は全速力で魔王の城へ駆け出し始めた。

  体がとても軽い。今まで重りを付けて走っていたかのような軽さ。身体能力が異常なまでに向上している。それは俺を犯し、俺に犯されていた雄達も同じようだ。

  俺の脚に悠々と追い付き、息一つ切らさず…今も歪んだ笑みを浮かべている。

  そうだよなぁ…今から宴が始まるんだから…笑っちまうよなぁ…♪

  俺はいつの間にか口の中を一杯に満たしていた唾液を飲み込み舌なめずりをする。と。

  ひゅぅぅぅぅ、と甲高い音が空から聞こえてきた。見上げると…恐らく俺達の侵攻に気が付いたのだろう、魔王の側近たちが放ったであろう矢のような魔術が何本も…いや、何十本も飛んできた。

  

  「お任せを!」

  

  「コッチモ…任セロ…!」

  

  俺達はそれでも走ることを止めない。俺の性感帯をより敏感にした筋骨隆々の黒豹―元々は年寄り同然だった―が魔術を高速で詠唱する。直後、俺達全体を光の壁が覆い…魔術の矢を消し去った。

  今まで言葉をしゃべることの出来なかったミノタウロスが、やはり高速で魔術を詠唱すると、無数の魔術の矢…いや、槍の穂先を作り出し、全てを迎撃しながら遠くに見える魔物達を射貫いた。

  

  「ほっほ、腕は鈍っておらんでな!しかし主もやるのう!」

  

  「フフ、貴方ホドデハ。後デ、マグワオウデハナイカ…」

  

  そうして―淫らに―笑い合いながら俺達は魔王の城へ向かう。途中、ミノタウロスが迎撃したガーゴイルたちを発見して…俺達は立ち止まった。

  ガーゴイルはピクリとも動かず…このまま放置しておけば死んでしまうだろう。だが。

  あぁ、こいつらのチンポも旨そうだぁ…♪

  俺とトロルはガーゴイルの群れに近付くと、癒しの魔術を唱える。暖かな光が周辺を包み込むと、ガーゴイルたちの傷はたちまち塞がり…意識を取り戻したようだ。

  それと同時に俺は淫紋の力を強める。目が眩んでしまうほど強い光。

  

  「なぁ…俺達と…俺と…気持ちいい事…しようぜぇ…♪」

  

  誘うように。人差し指でちょいちょいとジェスチャーをする。…淫紋の光と俺の言葉。それを浴びれば、どんな雄であろうと。どれだけ強靭な精神を持とうと。

  ガーゴイルたちは一瞬恐怖と驚愕に満ちた表情を浮かべていたが、すぐにそれを消し去り、目を血走らせながら唾液を零して。チンポを一気に膨れ上がらせた。

  魔王の城に行く前に。魔王の城の守りを固めている…いわば、側近であろう彼らのチンポを味見することにしよう。

  

  「さぁ、始めようぜぇ♪」

  

  俺の声に。周りの雄達は吼え、激しい肉欲の宴が始まる。

  そこに年齢や体格の差など介入することは無い。背丈の小さな猫が自分より一回りも二回りも大きいミノタウロスを片手で捻じ伏せ、ケツマンを掘り尽くす。

  グリフォンがそのグロテスクなチンポをオークにぶち込むとぶちぶちと音が聞こえるほど激しく腹の中を掻き回している。

  俺の淫紋の光を浴びたガーゴイル達は俺に群がり、チンポを差し出してきた。俺は即座に二本程咥え込み、じゅるじゅると大きな音を立てながら吸い上げた。

  たった数度。吸い上げ舌で舐りケツに手を這わせると。

  

  「ォォォッ!」

  

  びゅぐんっ、びゅるるるっ!

  ガーゴイルのザーメンが口いっぱいに広がって。その量は多いとは言えない。とはいえそれはあくまで俺の思う量ではない、と言う事だ。ごぐごぐと飲み干す。

  ずっとその性を発散していなかったのだろう。粘土みたいな濃さ。喉の奥にべったりこびりついて…息が出来なくなりそうになる。ケツマンにも欲しい。これが。

  

  「ごぶんっ…んぐっ…ほれ、こっちもだ…♪」

  

  ガーゴイルのチンポから口を離す。まだまだ硬く、元気だ。あぁ、今もそのタマでザーメンを作ってるのか。

  股を開き。ケツマンを見せつける。早くここに、そのチンポ…捻じ込んでくれよぉ。

  目で語る。そうするとガーゴイルは我先にと俺のケツマンにチンポを捻じ込もうとした。二本。受け入れられた。

  口にも、また別のチンポを二本。両手でも扱いてやる。

  腹の中が一杯で…幸福だ。気持ちいい。もっと、もっと。熱いザーメン注いで…俺もぶっかけてやる。

  俺の体に近付くことの出来なかったガーゴイルたちは自分達が犯すか、犯されるのを待っている様で…周りで肉の宴を繰り広げていた数体の雄がそれに気が付いた。

  雄達はガーゴイルの一部を自分たちの乱交へと誘う。

  ケツマンの中をかき混ぜるチンポの熱に俺はくぐもった嬌声を上げながらそれを横目で見ていた。

  ガーゴイルたちはあっという間に雄達に犯され。犯して。快楽に溺れていく。快楽に溺れたガーゴイルは。他の雄達と同じように。

  その肉体を変貌させていく。既に全身が筋肉で膨らんでいたのに、それがぶちぶちと千切れ、凄まじい勢いで修復され。更に大きな体躯へと変貌していく。

  唸り声は明確な声に変わり、失われたであろう理性は歪に戻っていく。そう。快楽を求めるように。どうすればもっと気持ち良くなれるか。

  

  「んんんぐぅぅぅぅ!!!」

  

  前立腺を抉られ、ガーゴイルの肉体が俺のチンポに触れ、俺は絶頂に達した。

  どぶびゅるるるっ、びゅぐんっ、ごぼおぉっ!

  凄まじい勢いで精液が俺を犯すガーゴイルたちに降りかかる。…彼らも同じように。肉体が変貌していく。そう。俺好みの雄や、雌へ。

  あぁ、なんて便利な体なんだ。なんて気持ちいいんだ。好き。大好きだ。チンポも、ケツマンを犯す肉も。

  俺のケツマンにねじ込まれていた二本のチンポが一気に膨れ上がり、俺の腹が引きちぎれんばかりに膨れ上がる。

  気持ち良すぎて意識が飛びそうだったが、そうしたらこの快楽を貪れない。もっと、もっと、もっと、もっと。

  俺はイく。高みへ。快楽へ。幸福へ。悦楽へ。

  

  「うぉぉぉぉぉ!!!」

  

  ガーゴイルの一匹が絶頂に達し、俺の中へとザーメンを注ぎ込んだ。熱い奔流が俺の中を満たす。連鎖反応するように。他の俺を犯すガーゴイルたちも絶頂に達した。

  彼らはもう、俺の仲間だ。

  快楽を貪り、悦楽に酔いしれる。もっと欲しいと。もっともっと。

  俺は淫紋の力を弱め…息も絶え絶え、といったガーゴイルたちに口づけをしていく。彼らは…嬉しそうに笑うとまたグロテスクなチンポを膨らませた。

  

  [newpage]

  

  「魔王様ぁ、俺と気持ちいい事しようぜぇ…♪」

  

  俺達は魔王の城の中へ侵入…という表現は間違いか。正面から堂々と入り、今広間に居る。

  城の隅々まで雄達が行き渡り、魔王の側近たちを犯している。犯されている。魔王が結界を張っていたのは想定外だったが…何、あの程度の結界、俺には問題にならない。

  むしろ俺の淫紋の力をこの城という狭い空間へと充満させるのに好都合と言うものだった。おかげで魔王の側近たちは即座に俺の淫紋の力に中てられよがり狂っている。

  最初は拒絶するようだったが、一発行為をしてしまえばすぐに堕ちてくれた。後は魔王だけ。流石魔王と言うだけあって…俺が全開まで淫紋の力を解き放ち、誘惑しようとしても…

  

  「こっ、断るッ!誰が貴様なぞにッ!」

  

  いまだに意思を持ち、俺に敵意を向けてくる。あぁ、いい。凄く良い。今までの雄は俺にすぐ中てられ、無我夢中で犯したが…魔王は反抗心を持っている。

  これが快楽に堕ちていく。堕としていく。堕としていける。想像するだけでゾクゾクと快楽が背中に走る。

  

  「そんな固い事言うなよ…」

  

  俺はつかつかと魔王にゆっくりと歩み寄ると、ローブの下に隠れている股間へと手を伸ばした。しかし魔王はそれを拒むように魔術を唱える。

  鋭く黒い旋光が俺の腕を薙ぎ払う。…あぁ、腕が吹き飛んでしまった。俺は思わず頬を緩めてしまった。

  

  「なっ、何がおかしい!貴様ッ、腕…!?」

  

  魔王は狼狽えたように吼え、驚愕の表情を浮かべる。…吹き飛んだ俺の腕が。見る見るうちに再生されているからだろう。

  淫紋の力を受け入れてからと言うもの、俺の肉体は変貌を遂げるばかり。肉体が半分消し飛んだとしても、修復するようになっていた。

  こうすればどんな行為でも、どんな相手でも。逝きながらにイけるからだ。むしろ一度逝きかけた。

  思い出すと…俺はどろり、とザーメンをチンポから零してしまった。気持ち良すぎて意識を失ったほどだ。

  

  「やめっ、止めろッ…!そっ、その呪術を解いてやるッ!だからッ…近付くなぁ!」

  

  怯えるような表情。魔王がずりずりと後退りをする。この呪術…?あぁ、淫紋の事か。

  これを解く?冗談じゃない。そしたら気持ち良くなれないじゃないか。雌になって、雄になって、快楽を貪って…

  魔王のチンポ、魔王のケツマン。欲しい。欲しい。

  俺は魔王のローブを爪で引き裂いた。その下にはワレメのついた股間。限りなく竜人に近いが、大きな蝙蝠のような翼が禍々しく、雄々しい。

  角も、上に向いた牙も。どんな味がするのだろう。知りたい。欲しい。ケツマンが疼く。

  

  「なぁ…魔王様ぁ…俺のケツマン…犯して…ザーメン注いでくれよぉ…♪」

  

  魔王を押し倒す。尻尾が邪魔になっているけれど。俺の瞳を見つめると、魔王は指一本動かさなくなった。いや、動かせないのだろう。

  ただただ口をパクパクと。酸素が足りなくなった魚の様に動かすだけ。魔王に跨り、俺はケツを拡げた。

  ぐぱぁ、と開いたケツマンはじゅるじゅると我慢できないように汁と、ここに来るまでの間に中出しされたザーメンを零す。

  何も応えない魔王のワレメへ手を伸ばし、そっと指を挿入する。探して…すぐに見つかった。デカチンポ…♪

  ワレメの外に出して。ケツで堪能する。見ずとも分かる、存在感。圧倒的で暴力的で。俺の中をかき混ぜてくれることだろう。

  

  「やめっ…」

  

  「うへへぇ、魔王チンポ、いただきまぁす…♪」

  

  俺は腰を動かし、一気にケツマンで魔王のチンポを咥え込んだ。

  ずんっ、と凄まじい音が体内で鳴り響いた。

  

  「ぉ”っ、ぉ”ぉ”ぉ”ひぃ”ぃ”っ!!」

  

  俺は思わず悲鳴のように嬌声を上げてしまう。同時に激しく背筋を仰け反らせ、舌をだらしなくはみ出させて。

  魔王のチンポはやはり俺が想像していた物以上だった。淫紋に触れ、育ち切った雄達よりも遥かに強い存在感。相手を屈服させるに足る、暴力によく似ている。

  これからこのチンポが沢山俺を犯し、そしてこのワレメも、ケツも、俺好みに変えて…あぁ、想像するだけで気絶してしまいそうだ。

  

  「あっ、うぁっ…!うぅぅっ…!」

  

  「そんなに我慢しねぇでよぉ…早く気持ち良くなろうぜぇ…♪」

  

  牙を食い縛っている魔王の表情が…たまらなくそそる。屈辱に塗れたような。快楽を感じきっていて、それを否定するような表情。

  これからこの表情が淫らに堕ちていくのか。飢えた獣のような表情になるのか。…永遠に抗う事は出来ない。

  命を絶つことも許さない。俺は腰を動かし、ケツマンで魔王のチンポを扱きあげながら魔王の胸板に体を預けると、胸に舌を這わせる。

  それだけで魔王のチンポは素直にブルブルと震え、大量の先走りを俺のケツマンへ注ぎ込んできた。

  

  「ほら、お前のチンポ、こんなにガチガチで…我慢出来ねぇんだろ…?早く…ザーメンくれよ…♪」

  

  言葉に、仕草に、体液に。俺は淫紋から放たれる力全てを注ぎ込み。魔王の耳元で囁いた。

  それがトリガーとなったのだろう。魔王はそれまで拒絶していた行為を…始める。

  俺の太腿をがっしりと掴むと、一気に腰を動かし始めたのだ。そう、飢えた獣が、目の前に転がる肉に貪りつくように。

  

  「んぁっ、いひっ、んひぃぃっ♪いいぞっ、チンポっ、魔王チンポいひぃっ♪」

  

  ずばんっ、ずばんっ、ずばんっ!

  魔王のチンポが俺の中をかき混ぜて、ぐりゅぐりゅと俺が一番好きな場所を抉ってくる。

  やはり魔族の王のチンポ。凄まじい。これからもっともっと淫らに、俺好みに…変わっていく。

  俺がそうする。俺のザーメンを、体液を浴びれば。更に強くなり。俺がむしろ夢中にされてしまうような。

  

  「グゥッ!ゥゥ!ウゥゥォォォッォォ!!!」

  

  一際強く腰を動かし、チンポをケツマンの一番深くまで押し付け、魔王は吼えた。

  体内が爆発したかと思うほど激しく魔王のザーメンが俺の中に注ぎ込まれていく。

  

  「いひっ、ひぎぃっ、うひひっ、ひひっ、イグッ、イグゥゥ!!」

  

  ぼびゅるるっ、びゅぐんっ!

  俺のザーメンが魔王に降りかかり…魔王は顔にかかったそれを咀嚼し飲み込んだ。

  そうだ。それでもっと、俺好みに…♪

  思った通り。魔王のチンポは俺を犯していく毎にどんどん俺のケツマンにぴったりと合うように変わっていく。

  俺は何度も何度も絶頂に達する。魔王もそうだ。止まらない。俺と魔王は尻尾を絡ませ合い。

  互いの体を貪りつくす。

  

  [newpage]

  

  

  昔、魔王の城、と呼ばれた、封印されし城がある。そこには今も、強力な結界が張られており、中に入ることは出来ない。

  勇者が差し違えた。魔王と今も戦い続けている。魔王が勇者を捉え、今もなお弄んでいる。

  噂は途切れることは無い。しかしそれを確認することは出来ない。

  もし雄がその結界に一歩でも踏み入れようものなら。何かに誘われるように城の中へと進んでいき…

  二度と戻ることは無いからだ。真実を確かめる事は出来ない。知る物も居ない。ただ。

  こんな話がある。

  その結界へ一歩足を踏み入れてしまった雄の一匹。何かにとりつかれたように城の中へ進んでいく。

  虚ろに。頬を喜悦にゆがめながら。

  それを見て、もう一匹の雄が叫ぶ。そちらは行ってはいけない。

  踏み入れた雄は…俺も、混ぜてくれ。欲しくなっちまった。

  それだけ呟き…城の中へ吸い込まれるように進み。二度と戻ってこなかった。彼が何を欲しがったのかは分からない。

  …桃色の光に包まれた城は、未来永劫、そこに静かに―淫らに―在り続けるのだろう。

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