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バリバリと仕事をこなし、的確な指示を部下に飛ばすのはプロジェクトリーダーを任されるには若い、銀色の狼の男だ。
細身のスーツをしっかりと着こなし、細い眼鏡をくい、とたまにあげる。
「リーダー、今日もバリバリだな…疲れないのかね。」
「聞いた話だけどあんだけ仕事した後ジムとか行って鍛えてるらしいぞ。」
「マジかよ…俺だったら一日でダウンするわ…」
なんて雑談をしていると…二人に近づいた狼がにっこりと微笑む。
「口を動かすのはいいがしっかり手も動かせよ?今日はノー残業デーだからな。」
「「ういっす…」」
そして時刻は17時。大半の企業で設けられているがほとんど意味をなしていないノー残業デー。
しかし狼はパソコンの電源を落としさっさと帰り支度をしていた。
「お前らも今日は帰れよー。残業なんて明日すりゃいいからなー。」
「お疲れさまでーす」
「お疲れー」
部下逹に帰るよう指示すると、狼は鞄を持ちさっさと職場を後にした。
その頬を若干吊り上げながら。
ロッカールームにつくと少々大きな袋をロッカーから取りだし職場を後にする。
電子式の定期券を片手に改札を抜けるといつも帰る時に乗る電車と逆方向に向かう電車へと狼は乗り込んだ。
揺られること数分。目的の駅につくと狼は一目散にトイレの個室に飛び込んだ。
用を足すためではない。
袋から眼鏡ケースを取りだし眼鏡をしまうと袋に入れていた洋服を取り出す。
その洋服は狼の体格からすると若干小さめだろうか。
着替えると…やはりパツンパツンだ。しかしそれが狼の適度に鍛えられた筋肉を際立たせている。
しっかりワックスで整えていた髪の毛をわざとボサボサに乱すと…狼はトイレの個室を後にした。
真面目なサラリーマンはそこにはおらず…若いあんちゃん、といった風貌の狼がそこにはいた。
「さて…《お仕事》の時間だな。」
駅から歩いて数分。裏通りを進んでいくと狼が目的にしている場所が見えてきた。
地下に入る階段。怪しさ爆発の店だ。
そこは会員制の、とあるバーである。
ドアを開けると、チェッカーの猪がいかつい目でじろり、と狼を見ると…すぐににっこりと笑った。
「おはようございます!いやぁ、お昼のお仕事もあるのに大変すねぇ!」
「おはようございますー。まぁ、この仕事を楽しみに昼間の仕事してるんで。」
奥に進んでいくと…開店準備に追われる多数のボーイ逹。
狼の姿を見掛けると全員が背筋を伸ばし礼をした。
「おはようございます!」
「おはよう…って、別にそんな挨拶とかいいからね?俺、バイトみたいなもんだし。皆より下っ端だよ?」
「いや、自分達なんてまだまだっす!先輩がいるときといないときの売り上げの差、全然埋まりそうにもないし…」
虎の一言に狼は苦笑いする。
「それは、まぁ、頑張れ。」
軽い会話をこなし狼は更衣室に入っていった。
奥の方にあるロッカーをあけるとそこに入っているのは衣装。
スーツの入っている袋を置くと狼は洋服を脱ぎ始めた。
逞しく均整のとれた肉体はとても普通のサラリーマンとは思えないほど美しいものだ。
下着まですべて脱ぎ捨てると、僅かに萎えている大きめの肉棒が外気にさらされる。
これからの《お仕事》に期待しているのか僅かにピクピクと脈動している。
そして衣装を着ていく。
蝶ネクタイ。そして【ストン】と書かれたタグのついたネックレス。
黒い前掛けを腰に巻けば…準備は完了だ。
置き鏡を見て自分の格好を確認してみる。
上半身はもちろん蝶ネクタイとネックレスのみであり、裸。
下半身はというと、黒い前掛けをしているが…その大きさでは肉棒の全てを隠しきることが出来ておらず、先端がチラチラと時たま見えている。
もちろん横から見れば肉棒の全体像は見えるし、尻と尻尾は丸見え。
くるり、と一回回ると狼はにっこりと微笑んだ。
その表情は昼の職場で見せるものと違い、とてもとても淫らだ。
開店時間を迎える店。
開店直後はまぁ暇だが…すぐにからんからんと来客を知らせるベルの音が鳴り響いた。
「いらっしゃいませ!」
一組目のお客は全員でお出迎えするのが彼らの店のマナーだ。
当然ながら全てのボーイが狼と同じ衣装を身に付けているわけだが。
でっぷりと膨らんだ腹を揺らしながら歩いてくるのは牛のおじさま。
「お、今日は一番乗りか。しかもストン君もいるなんて、今日はついてるねぇ。」
牛の言葉に狼は微笑み頭を下げる。
「毎度の来店、ありがとうございます。…今日もしっかりとサービスさせて頂きますね。それでは、こちらへ。」
牛を案内する狼。
一番奥の席、ステージの目の前に案内すると狼は机の横においてあるメニューを差し出した。
「飲み物のご注文は、いかがなさいますか?」
「…ストン君なら、分かるだろう?」
狼の質問に牛は質問で返す。
狼はにぃ、と微笑んだ。
「かしこまりました。それでは…」
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