曜「あれ?こんな所に神社なんかあったっけ?」
ランニング中に神社の方へやってきた曜はいつもとコースを変えようと思い、木陰の方を歩いていたのだが、結果的に見知らぬ神社の方へと迷い込んでしまった。
神社の周辺は綺麗に清掃されており、社の近くのタヌキの石像が立派にたたずんでいるのだった。
曜「もしかして…道に迷っちゃったかなぁ…それにしてもこんな所に神社なんかあったっけ?」
花丸「あれ?あそこにいるのは…曜ちゃんずら!」
ルビィ「わぁ!本当だ!」
時を同じくして、たまたま近所を散歩していたルビィと花丸もやってきた。どうやら偶然にも同じタイミングで散歩をしていたようだ。
曜「あ、ルビィちゃん、花丸ちゃん、おはヨーソロー!」
ルビィ「おはよう、曜ちゃん!」
花丸「曜ちゃんはこの近くを走ってたの?」
曜「うん。見たことの無い道があったから、気分を変えて走ってみようって思って。だけど、ここに神社なんかあったっけ…」
花丸「確かに…それに、山の中にある割には掃除されてるみたいずら…」
ルビィ「うーん…ここ、なんなんだろ?」
曜達3人は周囲を見渡し、神社の周辺を散策する。
周りの石畳や土を踏むと共に、靴の底が分厚くなる感覚が足に響く。
曜「ん、何か踏んだかな…?えぇっ!?」
ルビィ「ピギィ!?な、何これぇっ!?」
花丸「ルビィちゃん、曜ちゃん、何か生えてるずら!!ま、マルも!?」
3人が何かを踏んだかと思うと足の方を見ると、なんと茶色い毛皮が生え始めていた。
花丸「うんしょ…た、立てないずら!」
曜「立てないだけじゃないよ…!背が縮んでる!」
ルビィ「服がブカブカだよぉ…」
3人の身長が縮み、来ていた服はサイズが合わずブカブカになって段々と着られなくなってゆく。
更に、身長の低下とともに身体中の毛皮はさらに体を侵食していった。
鼻の先端がぐぐっと丸まりながら黒く染まり、耳はぴーん!と張って三角形の形を作る。
服の中からモゾモゾと動く物体は元着ていた服を脱ぐと、茶色い毛むくじゃらの顔をぴょこりとあらわにする。
ルビィ「わぁ…ルビィたち、タヌキさんになっちゃった…」
花丸「マル達、どうやって元に戻ればいいんだろう…」
曜「そもそも、なんで私たちはタヌキになっちゃったのかな…?」
タヌキとなった曜達3匹は困り果てた表情のまま、呆然と立ち尽くすのだった。