彼女は何処にでも居る様なオカルトマニア。強いてほかのオカルトマニアと違うところを挙げるとするならば、性格が活発で明るいという所だった。
「ふんふふ〜ん、今日は何のいわく付きのグッズを調べてみようかしら?」
彼女は呪われた御札や壊れた道具を集めるのを趣味にしており、そのためにあちこちを歩き回って道具を探していた。
「あら?何かしら、これ…」
そんな中、彼女はある1枚の薄い黄色と黒の布を見つけた。
「よく見るとミミッキュの柄に似ているわね…」
彼女はその黄色い布を手に取り、じろじろも見つめる。
「せっかくだから被ってみようかしら?」
気になったことには気になったので、とりあえず黄色の布を手に取って被ってみる。
「うーん!なんかミミッキュになったみたい!」
彼女自身は何だか楽しげな気持ちになってきて喜んでいた。すると…
モゴモゴ…モゴモゴ…
「きゃっ!?ぬ、布が勝手に動きだした…!?」
布が彼女の周りをグ二グ二と包んでいっていくではないか。
「きゃっ…!なっ!?の…飲まれ…ん…」
彼女は次第に何者かに飲み込まれるような感覚を感じながら、意識を薄れさせて行ってしまう。
布はその間にもモゴモゴと動き、不気味な怨霊のような声を発しながら中で何かを膨らませてゆく…
「キュ…キュ…」
彼女…いや、このポケモンは気がついたようだ。
「ミミッキュ…キュミ…」
ポケモンが鏡を覗くと、そこにはなんと1匹のミミッキュが映っているではないか。
「ミタアーー!?」
ミミッキュはその姿に驚愕し、失神してしまった。
こうして、元オカルトマニアはミミッキュとして生きてゆくことになってしまった。図らずもポケモンとしての生き方を歩まなければならなくなった彼女はどのような心境なのだろうか…?