『神波清子(かみなみきよこ)』は苛ついていた。
日本が妖怪に支配されたのに、、、、、この国に住んでいる先住民達が妖怪達に感謝をして喜んでいた。
侵略者である中国人を追い払ってもらい、感謝していたのだ。
そんな彼らに、、怒りをぶつけたい衝動にかられたが、自分の立場を考えてみると無理だった。
退魔巫女である清子は弟子達に妖怪退治しろと言ったが日本を救った妖怪達にそんなことを出来るはずがないと皆が口を揃えた。
苛立った清子は弟子達を追い払って退魔巫女を廃業したのだった。
(なんで!? なんでよ!!? )
清子は妖怪退治を真っ当にやっていたつもりだし、日本の人々のために一生懸命戦っていたのに、、それを裏切るような態度をとった弟子達や、国民に対して怒りが込み上げてきた。
娘は役に立たないし、、、孫の長女に至ってはあの忌々しい妖怪に色目を使い始めたことに腹が立って仕方がなかったのだ。
「くそう!! あ~!!!! もう!!! なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないのよ!!!!」
清子は頭をかきむしって叫んだ。
、、、、もはやこの日本を捨て時かもしれない、、、、、。
清子は仏壇へ向かうと『神様』に拝んだ。
「、、、、『あなた』、、、どうか私を『神の国』へ連れてって下さい」
清子は両手を合わせて頭を下げた。
すると、、仏壇から声がした。
何を言っているのか分からないが、、、清子にとってありがたい言葉が聞こえた気がした。
「、、、いつ、、、神の国へ行きます?」
仏壇からひそひそと声が聞こえていた。
「今でしょ! いや、、明日かな? 明後日もいいかな? それとも今日がいいかしら?」
仏壇からの声は清子の期待を後押しするようだった。
すると、、、、、、?
「、、、、これが、、、あなたにとって、『神様』なのね、、、、、」
振り向くと清子の孫の末っ子、、、『神波楓(かみなみかえで)』だった。
楓は退魔巫女の才能が無かったので、孫の長女だけで可愛がっていたが、、、、、。
いつの間にか楓は勝手に退魔巫女になっていた。
「、、、聞いたよ、、、あなたがひいおじいちゃんとひいおばあちゃんを殺したんだってね、、」
楓は無表情のまま言った。
清子はギョッとしたが、すぐに思い直す。
「、、、ああそうだ、、、、私の父と母が妖怪と仲が良かったと知って許せなくてな、、、殺したんだ、、それが何か問題でもあるのか!?」
清子は逆ギレ気味に言うと楓を睨み付けた。
「、、、だからって代々巫女達が管理をしていた古文書に『妖怪との密約』や『妖怪と共に生きる』等の記述を消してまで事実を隠蔽して良いと思っているの?」
楓の言葉に清子は驚愕の表情になった。
「あなたが妖怪嫌いと知ってはいたけど、、、まさかそこまでとはね、、ひどすぎるわよ、、、そんなに妖怪が憎いの?私の友達だった座敷童子まで退治して、、、座敷童子に憑いていたその子の家まで『不幸』にしてまで、、、それほどまでにあなたは人間に仇なす存在なの!?」
楓は怒りに露にしながら訴えかけていた。
しかし、、それでも清子はひるまなかった。
「ふん、、お前はまだ若いからわからないだろうが、、私は退魔巫女として真っ当に仕事をこなして来たんだ、、そしてこれからも妖怪共と戦い続けるつもりでいるんだよ!」
清子は胸を張って宣言した。
「八百万の神々まで私の行いを認めなかった、、、、唯一、、、私を認めてくれたのはこの『神様』だけさ、、」
清子は惚気話をするかのように、、、『神様』と出逢った日のことを呟いた。
ー清子の回想ー
両親を殺し、、、、古文書の記述を消して隠蔽したことで八百万の神達に見放されてしまい、、『神の加護』と『御信託』を失った私はそれでも退魔巫女として妖怪と戦ってきた。
、、だがもう限界を感じていた時に、、出会ったのが、、この声だ。
『汝の行いに我は感心した。我と契約を結ばぬか?』
その声は頭の中に直接語りかけてくるような感覚だったが、、不思議と不快感は無かった。
『我は、、、◯◯の神だ。、、、我の神の嫁になってくれまいか?』
声の申し出を聞いた時はビックリしてしまったものだ。
神が人間の女性を妻にしたいと言うのだから、、それは驚きだ。
だが、別に不思議ではない。
神と結婚する逸話なんて世界各地にあるではないか、、、。
退魔巫女なんて元は神の子孫なのだから結婚してはいけないという決まりは無いはずだ、、。
むしろ神聖な儀式であり、、願っても無い話であった。
「いいでしょう、、契約しましょう、、そうすればまた退魔巫女として活動できるんですよね?」
私は尋ねた。
『うむ、、それは問題ないだろう、、後はお前の心持ち次第だな、、』
神は断言してくれた。
「分かりました、、必ず守ってもらいますからね」
こうして私は神様と契約し、、、神様の花嫁になった。
神様は恥ずかしいのか?姿を見せないが、、私を抱いてくれる時は、白い手と男根が見えるだけだ、、そんな姿を想像するだけでも興奮した。
抱かれる間はまるで天国のような幸せを感じれた。
しばらくすると私の股に赤子が出てきており、、本当に不思議な力だと感心させられた。
産まれた娘はとても美しく、、性格も良くて将来有望だと思った。
この子だけは何があっても守りたいと思うようになった。
それがお前の母だ。
それからと言うもの、神様の子を産むために沢山の子供を産んださ。
子供達は神の国へ行ったさ。
もちろん、残った娘は厳しく育てた。
退魔巫女になるように厳しい修行を与えさせたさ。
おかげで娘は一人前になり、神様が選んだ娘の夫を見つけて婚姻の儀式をすることが出来た。
、、、ただ、、ちょっと問題がある男だったけど、神様は天皇家の子孫の息子だから文句言うなと言われたからな、、仕方あるまい。
子孫を残すためなんだから我慢しなければいけなかったんだろう。
ー回想終了ー
清子は語り終えると一息ついた。
「ふーん、、つまりひいおじいちゃんとひいばあちゃんちゃんを殺しておきながら神様と結婚できたことが嬉しくて今まで自分が犯したこと全部無かったことにしたんだね、、酷い人だこと」
楓は呆れたように言う。
「何度も言え、、神様のおかげでお前が生まれてこられたんだぞ、、それなのにお前は恩義を忘れ薄情にも家族を見捨てて、、挙げ句の果てには自分の欲望の為にその力を使った罰当たり者が!!」
清子は興奮のあまり、怒鳴り散らした。
その表情には苛立ちだけではなく憎悪の色が浮かんでおり、、清子がとても怒っていることが分かった。
「罰当たりの方はあなたでしょう、、その自分勝手な性格のせいで私のお母さんとお姉ちゃんがどれだけ苦しんできたことか、、。言っとくけど、くそ親父は天皇の子孫の息子じゃなくて、ただの『詐欺師』よ?、、、くそ親父は別の女と逃げてたわよ。本当にソイツは『神様』なの?」
清子は楓の言葉を聞くと顔を真っ赤にして怒った。
「何てことを!?お前ごとき小娘が偉そうに言いやがって!!」
清子は仏壇に向き合うと『神様』にお願いした。
「『あなた』、、、どうかこの愚か者に天罰をお与えください!!」
清子は祈った。
しかし、、、待てども待てども何も起こらなかった。
清子は首を傾げた。
「あれ、、、?おかしいわね?さっきまで声は聞こえていたのに、、なぜ聞こえないのかしら?」
彼女は首を傾げるしかなかった。
すると楓はクナイを持って、、、、、。
「、、、、やりすぎよ、、、『おじいちゃん』!!」
楓は清子の足元を狙って投げた。
ドスッ!!!
キシャーーーーーーーー!?
その瞬間、おぞましい悲鳴とともになにかが倒れた。
、、、、よく見ると低級霊である『黒い蛇』だった。
黒い蛇は霊力をまどったクナイで刺されて身動き出来なかった。
「な、、なんだこれは!?」
突然現れた黒い蛇に清子は狼狽えている。
楓は黒い蛇を掴むと清子に見せた。
「こいつは、、あなたが信じていた『神様』の正体だよ、、あなたの神通力が弱くなったといい事に、、、、あなたをたぶらかして肉欲かぎりをつくすとんでもない輩だったんだよ。、、、、まあ、まさか霊体のくせに孕ませる事が出来るなんて予想外だったけど、、」
楓は黒い蛇の頭を掴んで握りつぶそうと力を込めた。
グシャッ!!ブシューーーー!!
潰れる音と共に血が噴き出した。
同時に霧のように消えた。
「たった弱い霊力だけでコイツをあっさり倒せるなんて、、、あなたの霊力は衰えたものだね、、」
楓は皮肉たっぷりに言った。
清子はあまりのショックで動けずガタガタ震えていた。
すると黒い蛇の術が消えたのか?
清子の記憶がフラッシュバックしてきた。
ー真実ー
ぐじゅ、、くじゅ、、ちゅく、、!
「はぁ、、んあん」
部屋中いやらしい音と喘ぎ声が響いていた。
、、ズチュ!
「おおぅ、あひぃ~~~~~~」
一際甲高い声が響くと同時にプシューと音を立てて潮を吹き出して絶頂に達したようだ。
『ヒヒヒヒヒヒ!!まさか俺の子供まで孕むなんて思わなかったぜ!』
よく見ると黒い蛇が清子の上に覆いかぶさり腰を振っていたのだ。
清子と交尾していた相手は『神様』ではなく低級霊の蛇だったのだ。
黒蛇の幻術で清子を誘惑させてまんまとその罠にかかった彼女を凌辱したのだ。
しかも、、既に彼女が身籠っている事が分かったら更に激しく交わっていたのである。
すでに臨月なのかお腹は大きくなっていた。
その姿を見て勝ち誇ったように笑い出す。
『低級霊相手に負けちまうなんて所詮雑魚だわなぁ!!』
彼女の子宮内では赤ん坊が暴れまわっているのが感覚で分かるらしく時折ピクッと体を反応させていた。
『一匹だけは人間の子供だな、、、まあいいか、俺が育てるわけがねえしな、産まれた子蛇達は俺の住処に送ってやる、、嬉しいだろぉ!?』
下品な笑いを浮かべると再び腰を打ち付けだした。
人間の女を満足にイカせない小さなヘミペニスでも十分な快感を得られるのだろう、、彼女よりも楽しんでいるようだ。
幻術で操られた清子はうっとりとした顔で快楽に溺れているようだった。
「うふ、、ありがとう、、愛してるわぁ」
相手が神ではなく黒い蛇と知らない彼女はすっかり愛し合っていると思い込んでいた。
本当は自分を好き勝手にする邪悪な者だというのに、、何も知らないというのはなんと哀れなことだろう。
そして清子は陣痛が始まったのを感じた。
『ウオッ!?始まったみたいだな、、オラァさっさとイキやがれぇぇぇえええええええええ!!!!!!』
ドピュッドピュービュールルルーーーーーー!!!!!!!!!!!! ビュルルルゥゥゥゥウウーーーーーーーーーーー!!!!!!
小さなヘミペニスから大量の精液が出て胎内を満たす感覚が伝わってきた。
そして、、、、清子の膣から黒い蛇の頭が沢山出てきたかと思うと順番に羊水まみれの赤ん坊達が出てきた。
生まれた子供は8匹ほどだろうか、すべて普通の蛇に見えた。
一人だけ人間の赤子だった。
『ギャハハハハ!!お前らよくやったぞぉぉぉおおおお!!』
黒い蛇は勝利の雄叫びを上げると人間の赤子を残して子蛇達をつれて姿を消してしまった。
それから黒い蛇は性欲のために清子の家に度々訪れるようになる。
子蛇を孕ませ、、、、さらに清子をたぶらかして愛を囁きあう。
清子も完全に魅了されてしまったようで、嬉々として彼を受け入れていくようになっていた。
もちろん、娘の夫も紹介したがその辺に適当にえらんだ男なのでどうでもいいといった様子である。
そして産まれた孫達も自分の性奴隷として扱うつもりだった。
、、、、退治されると知らずに、、、、。
ー終了ー
全てを思い出した清子は魂が抜けたように茫然としていたがしばらくして口を開いた。
「そ、、んな、、馬鹿、、な、、、」
涙を流しながら絶望に打ちひしがれる彼女に楓は言った。
「残念だったね、、あなたが信じ込んでたのは単なる都合の良い妄想だったんだよ、、あなたは騙されてただけだよ。、、、まあある意味『おじいちゃん』に感謝するけど、、」
そう言って、楓は別の部屋へ行くと黒蛇の霊障が消えたのか?
楓の母は大人しかった。
楓は母を背負うと精神病院へ向かう前に清子に伝えた。
「椿さ、、、じゃなくて『虎王』からの伝言よ。『、、、お前は生粋の愚か者だ。神波家の巫女の誇りを汚し、、、さらに要石を奪われることも気づけず、、、余所者によって要石が破壊される事態を招いたことは許されざる重罪だ。、、、お前を生きたまま『地獄送り』とする』だってさ。これから死ぬまで一生苦しめってことみたいよ、、よかったじゃん。おじいちゃんと一緒に地獄へ行けるんだから楽になれそうだね、、、」
楓は笑えない冗談で言いながら涙ぐんでしまう。
「、、、さようなら、、『おばあちゃん』、、、」
そう言うと母を担いで去っていったのだった。
、、、その後、、全てを絶望した清子は地獄へ送られると恐怖し、、、全てを恨む形で包丁で首を切って自殺したそうな、、。
今際の際まで呪詛を吐き続けて死んでいったらしい。
そしていなくなった屋敷を取り憑いて来る者を呪殺する恐ろしい怨霊と化したのだ、、、、。
楓曰く、、、『地獄へ行きたくないからって自滅とかダサすぎでしょ?』とのことらしい、、。
ーエピローグ.神波楓談ー
あれからしばらく経つけど、お母さんの状態が良くなってきたようだ。
まだ精神面が完全に治ったわけではないようだけど、、少しずつ良くなってきている気がする。
さすがにおじいちゃんが『黒い蛇』だと知ったらショックを受けるかもしれないからあえて伝えていないけどね。
妖怪の王、、、『茨城椿』さんにそのことを伝えると?
「どおりで楓ちゃんのお姉さん(友世)の『邪心』が蛇っぽいわけだわ、、なんか納得、、てか低級霊って『孕ませ』出来るんだっけ?」
とか言ってたけど、私も霊体が生きた人間を孕ませられるのを知ったときは驚いたもん、、。
お姉ちゃんは椿さんが好きみたいで、、。
前から椿さんを『陵辱』したかったらしいんだけど、椿さんはまんざらでもない様子だったのでお似合いのカップルかもしれない、、。
だって、祖父が蛇だからお姉ちゃんなら幸せになれるかも?
だからお姉ちゃんが妖怪になっても二人を応援することにした。
私は半人前だけど退魔巫女として頑張るわ!
今日も良い天気、、きっと良いことあるよね♪