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柴犬獣人高校生男子が幼馴染の秋田犬獣人高校生男子と上下関係を持つ話

  「おはよー、マメくんっ」

  「……いや、ベタベタすんなっての!」

  「えーいいじゃんか」

  「暑苦しいんだっての!」

  バスケ部エースで学業成績も良い秋田犬獣人のアキが、いまいちパッとしない柴犬獣人の俺にじゃれ付いている。

  珍しくもない光景だろう。俺たち二人は、幼馴染という奴だった。

  ◇◇◇

  「うっ……うわあんっ!」

  「お、デブ犬がまた泣いたぞ! チビデブ~!」

  「あぅ、っぁあッ、ぁああん!」

  「おい! お前ら、またアキの事虐めてんのか!」

  「うわ、破壊神が来た、逃げろーっ!」

  「たく、何なんだアイツら……大丈夫か、アキ?」

  「ん……っ、ありがと、マメくん……僕も、マメくんみたいにかっこよくなれたらな」

  「はは、どうだろうな。まあ俺が虐められてたら、アキが助けてくれよ」

  「うん――、マメくん……起きて、マメくん」

  ◇◇◇

  「ん……、アキ?」

  懐かしい夢を見た。

  あれは、小学三年生の時とかだった気がする。秋田犬獣人のアキと俺は小さい頃からの親友だ。

  アキは昔からすぐに太る体質で、気弱で泣き虫だった。子供にとってはからかい易い対象だったんだろう。よく上級生やクラスメイトからイジメられていた。

  そんなアキをよく助けていたのが俺だ。

  「ウジウジしてるからイジメられるんだよ。スポーツしようぜ、体動かせば自信付くって」

  俺、最近バスケ始めたんだよ、と。

  イジメられるアキを見かねて、俺はそうアキをバスケ教室に誘った。それから、小学校の間は一緒のバスケ教室に通い、中学生になっても二人でバスケ部に入り、そして、高校でもアキは俺と同じ部活に入部していた。

  つまりはバスケ部だ。

  

  「マメくん、休憩終わっちゃうよ?」

  「ん……」

  体育館の裏手。

  そこで俺は、目を覚ました。バスケ部の朝練の途中の休憩時間。外の風を浴びている内に、うたた寝をしてしまっていたらしい。

  と、俺は目を開けて、目の前にしゃがみこんでいる体のでかい奴をじっと見つめた。

  俺よりもガタイの良い、背番号つきのバスケユニフォームを着た秋田犬の獣人。

  「……アキ?」

  それは紛れもなく、昔ちんちくりんでよく虐められていたアキだった。中学生の頃から成長が止まり始めた俺と反対に、一気に骨太に成長していったアキは、今や完全に背の高さもガタイも逆転してしまっていた。

  「昔はぷよぷよで可愛かったのにな、お前」

  「……マメくん、寝ぼけてるでしょ?」

  と、アキは頬を膨らませて俺を睨みつけてくる。そして、徐ろに立ち上がったかと思えば、俺の目の前でユニフォームをたくし上げたかと思えば、その脂肪が乗っている腹を俺のマズルに押し付けてきたのだ。

  制汗剤の香りと、真新しい汗の臭い。アキ自身の体臭に、雄らしい野性味を感じて、目の前がチカチカするような感覚に陥ってしまう。

  「うわぶ……っ、何すんだよ、アキ!」

  「今でもお腹はぷよぷよで可愛いでしょ?」

  「いや、可愛いとか以前に汗臭えよ!?」

  体重を載せて腹を押し返すと、くすぐったそうに身を捩らせたアキは俺から離れていった。鼻の中にアキの汗の匂いが残っている。

  一気に汗が吹き出る思いだった。跳ね上がる心臓の音に、俺はただただ股間が反応しそうになるのを抑え込む。

  えー臭いかな、とアキは俺の気も知らないで、自分の脇の臭いを嗅いでいる。

  「あんま……ベタベタすんなよ」

  「……、マ――」

  「あ、こんな所にいた。秋斗! コーチが呼んでるー!」

  突き放すように言った俺の言葉に、少し傷ついたような顔をして俺の名前を呼ぼうとしたアキ。だが、その言葉は、横から差し込まれた声に遮られる。

  「あ、うん、今行く! マメくんも休憩終わんない内に顔洗ってきなよ。目が覚めて気持ちいいからっ」

  とアキは、俺に言いながらチームメイトに気さくに笑いかけていた。小学生の時のアキを知っている身からすれば、まるで同一人物とは思えない。

  立ち上がって、俺はアキの言う通りに水道に向かいながら、悶々と考えていた。

  「ねえ、マメくん、バスケって楽しいね!」

  俺が誘って始めたバスケだったが、アキは意外と運動神経が良かったらしい。脂肪の付いた体ながらも機敏な動きを身に着けたアキは、学年が上がっていく程その頭角を現していた。

  そこそこ出来ていた俺なんか、すぐに追い越して成長していったアキは、中学生の身長で成長が止まった俺を置いていくように、ぐんぐんと雄らしくなっていった。

  「スポーツしようぜ、体動かせば自身付くって」

  なんて言ったのは俺だったけれど、アキは本当に、どんどんと自信をつけて性格も明るくなっていった。中学生に上がることには、もうアキがイジメられていた事なんて誰も覚えていないのではと思うほどだ。

  食えば食うだけ肉に変換されるせいで運動しても太ったままのアキは、それでも持ち前の足の速さとテクニックで高校一年生でもう既にスタートメンバー入りを果たしていた。

  それでも朗らかさは失わずにいるせいか、先輩を押し退けてスタメンに選ばれているというのにやっかみも受けていない。更に勉強も出来るとくれば、もう俺がアキを守ることなんて一生やってこないのだろう。

  「ああ、クソ……」

  劣等感に押し潰されそうだった。アキと一緒にいるとどうしても、比べてしまって嫌な気持ちになる。

  負けている。

  敗北している。

  敵わない。

  「……ッ」

  俺は、すくった水を顔にぶっかけて、そこから先の思考を肌が粟立つような冷たさに押し流した。

  そして、朝練が終わった後。

  部室。

  「豆彦、遅れんなよー?」

  「おー」

  と先に着替え終わった同級生を見送って、俺は一人部室に残っていた。俺はいつも朝練が終わった後、最後まで部室に残っている。

  「朝練の後、教室行くのだるすぎ」

  なんて言い訳をしているが、その目的は別にある。

  俺は誰も戻ってこない事を確認すると、俺のではなくアキのロッカーを開けた。

  「……たく、起きっぱにするなってコーチも言ってるだろ」

  そこには、アキの脱ぎ捨てたソックスが片方だけ網棚に引っかかっている。これだけは昔から直っていないアキの悪い癖だ。

  俺の家に遊びに来る時も、決まって何かを忘れて帰るのだ。

  高校になってもほぼ毎日、ユニフォームや靴下をロッカーに忘れていく。

  そんなアキの忘れ物を、俺はバッグにいれて教室へと向かう。それをどうするのか、なんて事は説明する必要もないだろう。

  そんなこと決まっている。

  決まっているだろう。

  「……ッ、ぅ」

  昔から一緒にいて。

  俺よりも弱かった奴が、強くなって。

  俺よりも小さかった奴が、デカくなって。

  俺よりも周りから認められて。

  俺よりも運動ができるようになって。俺よりも勉強ができるようになって。

  俺よりもカッコいい親友。

  敵わない相手。

  そんな相手に、どんな想いを抱くのかといえば、決まっている。

  「……ッ、はァ……アキの、臭い……ックセ……ぇ……、たまん、ねえ……ッ」

  俺は昼休みのトイレで、靴下に鼻を突っ込みながらギンギンに熱り立ったチンコを激しく扱き上げていた。汗臭い蒸れたアキのソックス。俺はそんなもので興奮してしまうようになっていた。

  いや、違う。

  もはや俺は、アキの臭いを嗅がないとイケないようになってしまっていた。

  「ぁ、はッ……っぅ……、ぁ……」

  屈服したい。

  何もかも逆転されたアキに服従を誓いたい。だが、俺にとってアキは、幼馴染の親友だ。守ってやるべき対象のアキに、腹を差し出してお手上げのポーズなんて取れるはずがない。

  最後のプライドを藁を掴むように握りしめながら、俺はアキの靴下の臭いを嗅ぎながら、学校のトイレで情けなくオナニーを繰り返して、放課後になるより前にロッカーに返しに行く。

  それが俺の当たり前だった。

  だが。

  「……あれ、アキ。今日は何も忘れてないのか」

  とある日を境に、アキの忘れ癖が無くなっていた。

  「今日も無い……なんだよ。アキの奴……」

  来る日も、来る日も。

  月曜から始まり、金曜日まで。結局その一週間、アキは一度もロッカーに忘れ物をしなかった。それは、良いことなのだろう。忘れ物をしなくなるのは、良いことだ。

  だが、問題なのは、もう俺は、アキの臭いを嗅ぎながらじゃないとオナニーをしてもイクことが出来なくなっているということだった。

  「……ッ、イキたい……、射精、してえよ……っ」

  部活が終わって、ベッドの中で射精したいと膨れ上がる獣欲を慰めても、絶頂感が訪れない。まるで既に数回抜いた後、刺激に反応して勃起はしても射精までは至らないようなもどかしい感覚だけしか得ることが出来ないのだ。

  性欲は溜まっているというのに、それを発散できない。独りそんな苛立ちと射精出来ないもどかしさに苛まれながら、土曜日を迎えた。

  「ねえ、マメくん」

  「……あれ。今日はゆっくりなんだな、アキ」

  土曜は、午前中だけ部活の練習がある。身も入らない中、コーチにどやされながらどうにか練習を終えた俺は、部室で帰り支度を整えていた。

  いつもはそそくさと支度を整えていたアキが、今日はのんびりとした様子で部室に残っている。珍しいと思っていると、アキは俺に話しかけてきた。

  「……今日、マメくんの家行って良い?」

  「良いけど、なんだよ。随分久々じゃんか」

  「うん。そろそろ……マメくんも――限界じゃないかなって」

  言われた瞬間、俺はフリーズしたように固まってしまった。

  限界。

  そう言われて、真っ先に思い至るのは、意図せず禁欲状態になってしまった性欲だ。だが、アキがそれを知っているはずなんてない。

  その言葉がどういう意味なのか。聞くか、聞かないか。迷っている内にアキは「じゃあ、あとでメッセージ送るから」と言い置いて、部室を去ってしまった。

  「……お、おう」

  俺はどうにかそんな言葉を捻り出して、頷くしか出来なかった。

  ◇◇◇

  中学生ぶりに、俺の部屋にアキがやってきた。

  そして。

  「ん……ぐっ?」

  俺は、部屋に入るや否や、アキの腕に抱きしめられていた。

  部活の後、シャワーも浴びていないのか。ユニフォームじゃないというのに濃厚な汗の香りが暴力のように鼻の奥を殴りかかってくる。

  一週間ぶりの香り。

  求めていたもの、そのものを強烈に感じ取った俺の頭は、一瞬真っ白に意識を保てなくなっていた。

  「な、なにすん……」

  「勃ってるよ、マメくん」

  「……ッ!」

  どうにか蠱惑的な香りから逃れようともがく俺に、アキは見透かしたような声で引導を渡す。そうだ、その臭いで俺の体は、もはや俺の意志なんて関係なく、興奮している。

  「僕の臭い、嗅ぎたかったんだよね?」

  その言葉は、俺の脳髄をハンマーでぶん殴ったかのような衝撃をもたらした。

  真実だ。

  俺はアキの臭いが嗅ぎたかった。汗臭いこの親しい雄の臭いを嗅いで、性欲を発散したかった。だが、それはアキには知られていないはずだ。

  知られていいはずがない、事だ。

  「靴下も、ユニフォームも、僕知ってたよ」

  「何、言ってんのか……分かん、ねえよ」

  「やだな。マメくんの臭いいっぱい付いてるのに、気づかない訳ないじゃん」

  「――」

  俺は何も言えなくなってしまった。

  興奮した雄が、鼻先に擦りつけて――時にはチンコを包んでみたりもしていたのだ。俺の匂いが残っているのは当然だろう。

  だとして、なら……なんでコイツは、俺の部屋に来たんだ。

  「マメくん……おすわり」

  「――は?」

  困惑する俺に、アキは更に理解の出来ない事を押し付けてくる。俺を抱きしめ終わったアキは、人差し指を床に向けてそう言ったのだ。

  まるで、飼い犬がごとく芸をしろとでも言うように。

  「聞こえなかった? おすわり、だよ」

  「んッ……ぁ?」

  いや、その通りなのだと理解した瞬間。俺の中で何かが弾けた。

  心臓が止まるような激痛――いや、それは激痛ではなかった。強烈な快感が俺の全身を貫いていた。プライドなんてものは、その一瞬で黒焦げになっていた。

  気付けば俺はアキの前に座り込んでいた。正しく犬のように立て膝の間に両手を下ろして、ご主人様を上目遣いに眺め上げる。

  「いい子だね、ほら。靴下しゃぶっていいよ」

  「ん、ぅ……あ、……ぅぐ、んんッ!?」

  そう言って俺のマズルにアキの足が突っ込まれた。舌の水分が荒い靴下の生地に吸い取られていく。と同時に、濃縮されたアキの汗の香りが、俺の鼻腔を蹂躙していく。

  「ほら、マメくん。僕の足に興奮してるよね? 僕の靴下に欲情して、チンコビンビンにしてるんだ?」

  「ん゛ッ……ぉえッ……ぉ……」

  否定なんて出来ない。

  俺のズボンは、明らかに股座を膨らませている。俺は脳に叩き込まれる、アキの臭いという大質量の情報を処理しきれず、言葉も発することが出来ないでいた。

  「ほら、引っ張って。脱がしてくれる?」

  「……ぁ、ぅ」

  言われるがままに、俺はアキの靴下の先端を噛んで脱がせる。唾液に染み付いた塩辛い汗が口の中に広がっていく味覚が、ぱちぱちと弾けて俺のチンコを爆発させようとしてくるようだった。

  頭がおかしくなりそうだった。俺は靴下を口に咥えたまま、アキが俺の後ろに回るのを見ていた。

  そして、俺の背中を押して、床に寝かせる。

  「ん、ぅ……っ」

  「僕の臭い、ちゃんと味わっててね。僕が、マメくんの事、ちゃんと犯してあげるから」

  床と自分の体で膨れ上がる肉欲が挟まれて、腰が震える。そんな俺にアキは優しい口調で話しかける。

  鼻と口に広がるアキの味に、俺はアキが何をしようとしているのか、全く想像が出来ないでいた。俺のズボンに手をかける。ボクサーパンツ諸共ずり下ろされ、俺の尻がアキの眼下に晒される。

  俺が、自分の身に何が起きようとしているのか。

  それに気付いたのは、アキのズボンから取り出した剛直が、俺の尻尾下の谷間に押し当てられたその時だった。

  「アキ……ッ、お前、何し……ッぁあ、がア゛アッ!?」

  「ぁ……キ、ツ……っ」

  ミシッ!! と肉が裂けるような痛み。脳が内側から引き裂かれるような軋み音を発して、俺の尻はアキのペニスに犯されていた。

  処女の肛門にとってそれは凶器以外の何物でもない。あまりの痛みに俺の口は俺の意思を離れて絶叫を上げていた。

  「ぁ、がッ……ぁあ、痛ぇえッ……ぁ」

  「……はッ……まだ、先っぽだけだよ? ほら、力抜いて……」

  「無理ッ……ぁ゛あ、イッあァああアッ!?」

  ミチミチッという肉を引き裂き進む痛み。声を荒らげながら、それでも俺は異常な自分に気が付いていた。

  痛い。

  痛い。

  痛い、というのに。

  俺のペニスは床との隙間で、これまでに無いほどに張り詰めていたのだ。後ろだけずり下げられたせいでパンツとズボンに包まれているそこから先走りが、失禁したように溢れている感覚が分かる。

  感じている。

  俺は今、親友に犯されて快感を感じている。

  「は……ッ、ぁあ゛、ぁ……!!」

  「挿いる……ッ、マメくんの中、熱い……よ、ッ」

  アキの靴下を思いっきり吸い込んだ。

  まるで、麻薬中毒者のようにその濃い香りを吸い込めば、痛みが和らいでいく。力みが和らいだのか、俺の中に熱い塊が押し入ってくる。内壁を引っ掻きながら腸を押し広げる異物の違和感に、俺はまるで魂と体がちぐはぐになるような浮遊感を覚えていた。

  それから逃れるように、アキの臭いを吸い込む。

  「ぁ……っ、ア、ギ……ッ」

  「すごいよ、マメくん……全部入っちゃった」

  アキの体重を感じる。

  寝バックの体勢。俺の背中から腰にかけて圧し掛かるアキの全体重のせいで、俺の尻から腹までが熱く燃え上がっている。

  「全部? アキ、の全部……ッ」

  「うん。ずっと我慢してたんだから……いいよね?」

  「ん……ッ」

  それが何の許可を求めているのか、俺には分からない。

  だが、俺はもうアキの言葉に逆らう事は出来なかった。ただ頷いた。

  次の瞬間、俺の腰は埋め込まれていた爆弾が爆発したような衝撃に見舞われていた。

  「……ぉがァ、ああッ、あ゛アぁアアッ!?」

  逃さないようにと、俺の両脇に手を突いたアキが、剛直の抽挿を始めたのだ。ギリギリまで引き抜いてのピストン運動。腸壁を引きずり出すように抜けていったかと思えば、次の瞬間には、最奥まで肉の杭が打ち付けられる。

  「ンンッ、っあアアッ!? 俺、……うそ、だ……ッ、あ……ッ」

  「……ッ、今、ナカビクビクしたよ、マメくん」

  「ひっ、ぁ……ッ、俺……ッ、ケツ犯されて、……ッ」

  どくどくと、体と床の間で激しく脈を打つ熱茎。まるで弾けた果実から果汁が溢れるように、体内にあったはずの熱がズボンを伝っていく感覚に、俺は気付かない間に射精していたことに気付いた。

  「マメくん、僕のちんちんでイッちゃったんだ?」

  「あ……ッ、ぁア……っ」

  幼馴染に強姦まがいに犯されて、悦んでいる。尚も繰り返される絨毯爆撃のような衝撃に、俺は頭がおかしくなりそうだった。

  いや、本当におかしくなっていたのだろう。

  「……っ、ア、ギ……ッ、もっと、もっど……ッ!」

  「もっと、具体的に、言ってくれないと……、わかんないよ、ッ!」

  「んんッ、ァ゛あ……ッ、俺のケツ……もっと、ぐちゃぐちゃに、おが、しで……ッ! アキの、ザーメンッ……ザーメン出して、臭いでいっぱい……ッ、俺……ッ!!」

  俺の口はアキに躾されたように、言葉を垂れ流す。もはや、言語野すら乱されている。言葉が上手く紡ぎ出せない。

  だが、アキには俺の言いたいことが伝わったのだろう。その腰の動きがただ、アキの肉茎を擦るものではなく、奥に、奥にと突き付けるような動きに変わっていく。

  種付されようとしている。雄が雌を犯すように。

  「……ッぁ……ウぅッ」

  「また、マメくんイッたね……ッ、僕も、もう……ッ」

  「う、ん……ッ、アキ、……ッ好き、ごめ゛ン……、俺ッ、好き……ッ」

  「うん。僕も……ッ、好きだよ……っ、ぁ、ああッ、イク……っイク……!」

  雄二匹が吠えるように、奥まで互いを結びつけ合う。その瞬間。熱い迸りが溢れ出した。

  ◇◇◇

  「おはよー、マメくんっ」

  「……だ、から! ベタベタすんなっての!」

  「えーいいじゃんか」

  「暑苦しいんだっての!」

  バスケ部エースで学業成績も良い秋田犬獣人のアキが、いまいちパッとしない柴犬獣人の俺にじゃれ付いている。

  幼馴染が仲睦まじく過ごす、よく見る光景。だが、この頃少しだけ変わったことがあった。

  「マメくん」

  「……っ」

  アキが少し声色を変える。それだけで、俺の体がぞくりと寒気にも似た感覚に囚われてしまう。気を抜けば、学校だというのにもかかわらず、腹を見せて寝転がってしまいそうな感覚。

  その衝動に堪えている内に、俺は結局アキの腕の中に抱き込まれてしまうのだった。

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