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人間のボクが好きになった熊獣人に告白したらオナホにされた話
◇◇◇
「……え?」
ボクは、返ってきた言葉に理解が追いつかず、思わずそう聞き返していた。
他に誰もいない教室。夕暮れの日差しが差し込んできている空間に、ボクともう一人。柔道着の熊獣人の同級生。
グラウンドのサッカー部の声が響いてきている。吹奏楽が練習している音が不協和音で時々窓ガラスを震わせる。そんな見慣れた放課後の教室の中、ふたりきり。
真剣な時はきりっとしていて、いつもはふにゃっと笑っている、そんな優しくて、かっこよくて、たくましいその熊獣人の同級生は。
「いや、お前さ?」
そう口を開いた。
凍えるような冷たい目で。
ボクの事を軽蔑するその目で見下しながら。
◇◇◇
ボクには好きな人がいる。
いつもクラスの中心で、自然とリーダーシップをとっている熊獣人の踏碓 大悟くんだ。
大悟くんは、いつも堂々としていて、真面目なのに茶目っ気があって、運動神経もいいし頭もいい。頭が少し良かっただけのボクとはまるで違う。
それに、優しい。
人間なんて獣人に比べると、ひ弱な種族だ。分厚い毛皮も無いし、骨も筋肉も脆弱。思考能力は獣人より上だなんて言う人もいるけれど最近の研究じゃあ、むしろ衰退が目立つなんて意見がもっぱらだ。
そんな人間の中で少し勉強が出来るからって進学校に進んだのが、ボクにとって失敗だった。最初はクラスの獣人達よりいい成績を取っていた。獣人の方が能力が高い、なんて普通の空間でそんな事すればどうなるか、目に見えたことのはずだった。
でも、ボクは無駄に頑張って、好成績を取って。
それで、いじめられた。
最初は何も分からなかった。文房具を無くしたり、時間割の変更が伝わってなかったり。そんな事があって、いじめられてるんじゃないかってボクが気づき始めてきた時。
「もうやめようぜ、イジメたって別に面白くないだろ?」
大悟くんが、ボクが無くしてたノートを返してくれた。
「なんか俺の机に入っててた。いや、なんで俺んとこだよってさ」
そう言って困ったように笑う大悟くんの笑顔に、ボクはその瞬間、彼に恋に落ちたのがはっきりと分かった。
それまで、はっきり言って獣人になんて興味は無かった。いや、嫌いだったまである。しかも、大悟くんは男だ。
柔道部で鍛えたがっちりむっちりとした体をしている、大柄な熊獣人。
「ありがと……」
「良いって」
頬をほころばせる大悟くんの笑顔は、どこか子どもっぽくて、それが可愛いと思えた。
それから時々、ボクは大悟くんと話すようになって、時々勉強を教えてもらって歴史が苦手なんだと知ったり、甘いお菓子が好きだけどチョコはあんまり好きじゃないってことを知ったり。
今までは、何でも出来るパーフェクトな獣人なんだろうと思っていた大悟くんという存在が、ボクと同じ年頃の高校生なんだって分かってきて、それで、もっともっと好きになっていった。
柔道の試合に応援に行って、観客にいるボクに軽く親指を立てて見せてくれた時は、その場で泣き崩れてしまいそうになるくらい嬉しくて舞い上がってしまった。
好きだ。
ボクは大悟くんが、好きになってしまった。
耳はいつも大悟くんの声を拾ってしまうし、町中で熊獣人を見かければ思わず注意を向けてしまう。柔道着を開けさせて汗を拭っている姿を見てしまった時はそのままトイレに駆け込んでトイレットペーパーの中に欲を吐き出してしまったし、スマホで見ているエロ動画サイトの履歴は熊獣人の動画ばかりが並んでいる。
気持ちを抑えることなんて出来なかった。
苦しくて、苦しくて。
「あの、……ごめん、部活あるのに呼び出したりして」
「大丈夫だって、少しくらい俺もサボりたいし。んで、なに?」
「う、うん……あの、ね」
放課後。教室にこっそり呼び出したボクは、大悟くんに告白した。
怖かった。
けれど、大悟くんなら、きっと受け止めてくれる。もしかしたら、ボクともう仲良くもしてくれないかも知れない。
でも、大悟くんはこのボクの気持ちをきちんと終わらせてくれる。
付き合いたい気持ちがない――なんて事は言えない。本当は、大悟くんがボクと同じ思いで、付き合えたりしたなら一番良い。
けど、すっぱりと諦めさせてくれるなら、それでいい。
「ボク、大悟くんの事が好き。……男として、っていうか……恋愛として……みたいな?」
ボクは、そんな気持ちで大悟くんに告白した。
もう後戻りは出来ない。それでも、後悔はなかった。大悟くんなら、ボクが好きになった大悟くんなら。
「は? きンっも……」
そんな答えを薄笑いに乗せて返してくるはずがないんだから。
◇◇◇
「……え?」
「いや、お前さ。例えばな、教室で飼ってるメダカに求愛されて嬉しいかよ。ほら、訳わかんねえだろ」
問い返したボクに、大悟くんはそんな例え話をする。
まるでボクに数学を教えてくれる時のような、落ち着いた口調だった。それでも、いつもわかりやすい説明をしてくれているのに、その内容が全く理解できなかった。
だって。
だってそれじゃあ。
まるで教室の隅で時折餌をやって、仕方ないから掃除して。そんな程度の存在がボクだったみたいじゃないか。
言葉を飲み込んだボクに、大悟くんは呆れ半分、愉快半分みたいな表情でボクを諭すように言う。
「てか、告白って……もしかして、俺と付き合おうとか思ってたの? 勘弁してよ、人間なんかと付き合うとか。なに、俺のことマゾだとか思ってる?」
「い、いや……思ってない、思っていないよ……?」
ボクは混乱したまま、耳に飛び込んできた言葉に反射的に首を振っていた。
自分でも「大悟くんと付き合おうと思っていなかった」と言いたいのか「大悟くんの事をマゾだと思っていない」と言いたいのかも分からなかった。
言葉の意味は理解できても、それの意味する事が理解できない。
分からない。
大悟くんはいつもの調子でボクと喋っている。なのに、ボクは大悟くんが何を言っているのか、本当に分からなかった。りんごの事をぶどうだと言ってるみたいな、何かが食い違ってしまっている様な。
「え、っと……ボ、ボクね……っ、大悟くんの優しい所とか――」
「聞いてない聞いてない。いいから、何いってんの? お前が俺のこと好きな理由とか知らんし、興味もないって」
何か間違えているんだ。そう思って、どうにか大悟くんに理解してほしいと思って口走った言葉も、素気ない言葉ではたき落とされた。
大悟くんは、明らかにボクに対する軽蔑を態度に表し始めていた。柔道着に包んだお尻を机の縁に乗せてもたれかかる。ちらりと大悟くんは教室の時計を見た後、ボクに冷たい視線を送る。
「っていうか、マジで俺の事好きってさ。ほんと、なあお前、俺でシコったりしたの?」
「ぇ……そ、それは」
「良いから答えろって」
「……し、した」
「何回」
「分かんない。最近は、毎日……っ!?」
衝撃にボクは肩を竦めた。
ボクがそう言い終わらない内に、大悟くんの足が教室の床を踏み叩いた。ダンッ!! という音が教室に響く。
言葉が出なかった。
明らかに苛立ちを発散させる為の行動に、喉が張り付くみたいにカラカラになっていく。
嫌な汗がダラダラと背筋に落ちていく。震える指を握りしめて抑え込みながら、怒りを抑えるように深くため息を吐く大悟くんを刺激しないようにと、固唾を飲んだ。
「マジでえぐいって……俺でヌイてたとか。最悪すぎて笑えるって、なあ?」
「え、……ぅ、うん……はは」
「笑えねえよ、バカか」
「……っ」
なんて返せばよかったのか。ただただ理不尽に踏み躙られながら、乾いた笑いを発したままの口で硬直したボクは、ひたすら本心を打ち明けたことを後悔していた。
いっそのことボクの事を殴って、それで終わりにしてくれれば楽なのに。
「はは、そうだ」
そんな事を思っているボクに、大悟くんは何かを思いついたように小さく笑った。そして、もたれかかっていた机に腰掛けた大悟くんは股を広げた。まるでボクに股間部分を見せつけるような動きに、思わず視線が吸い寄せられる。
そして、慌てて視線を上げたボクに大悟くんの蔑む視線がかち合った。きっと股間に、その柔道着の膨らみに釘付けになっていた事もバレバレなんだろう。
大悟くんはニヤリと笑って、ボクに言った。
「なあ、フェラしてくれよ。そういうのやりたかったんだろ、変態」
「……ぇ……でも、ぇ……?」
なんでそんな事を言いだしたのか。そう困惑するボクに、大悟くんはスウと、冷たい目でボクを見下す。それから発せられた言葉に、ボクはその言葉が提案のそれじゃなく、命令なんだと思い知る。
「なんでお前に選択肢あると思ってんだよ、ほら、早く」
いつもの調子で言う大悟くん。
でもその言葉にははっきりと、真意が聞こえていた。
『バラされてイジメの玩具になりたくないなら、言うことを聞け』
ボクはその言葉に従って、彼の前に跪くしかなかった。
◇◇◇
「溜まってんだよなぁ、最近大会前で練習しんどくて」
柔道着に手をかけて、ゆっくりと下ろしていく。下着と一緒に太腿まで下ろせば、ムワっと一気に鼻を突くような雄臭さが押し寄せてくる。汗と性の匂い。一瞬でめまいを感じてしまいそうな濃厚な雄臭に、ボクは思わず身震いをしていた。
こっそりと大悟くんの体の匂いを嗅いだ事もある。
その時よりももっと濃く強い香りに、こんな状況だっていうのにボクはゾクゾクとした興奮を覚えていたのだ。
「見てないでしゃぶれって」
「ご、ごめ……」
ボクの眼の前に熊獣人の茶色い毛に包まれた雄茎が鎮座している。
包皮の被った大振りなそれは、平常時だというのにボクのそれとは明らかに差があった。しかも、その下にある種袋はずっしりと重厚感があって、中身に蓄えられた雄種の量を思わずにはいられない。
念願の、大悟くんのチンコが目の前にある。
だというのに、心は全く晴れやかな心地になれない。大悟くんとのエッチな事が出来るんだから喜べばいい。そう自分でも思うけれど、全然そんなふうに喜べなかった。ただ、傷ついた心のままで、それでも、体は目の前のそれを欲してしまっていた。
溢れてくる唾液を飲み込んで、ボクはゆっくりとその垂れた太い竿を口の中へと招き入れた。
「ぉ……」
ひくり、と大悟くんの両膝が震えた。
口の中に拡がる強烈な臭気。それは、ゆっくりと舌を包皮の入り口に添えて、その中身を露にすれば更に強まって脳までをぶん殴ってくる。
勝手も分からない。それでも、ゆっくりと口の中で大悟くんの肉棒を転がしていると、次第にそれが芯を持ち始めてきた。
我慢汁を滲ませ始めた亀頭に舌を添えて、カリ裏や竿に舌を這わせる。ボクはひたすらに大悟くんの機嫌を取るように奉仕していく。
怖い。
暴力や告白をバラされる事が、じゃない。大悟くんにこれ以上拒絶されるのか怖かった。だから一生懸命に肉棒にしゃぶりついていた。
吸い付いて、舌で舐めて、頬袋で撫でつけて。
「ん、……ぅ」
鼻から抜けるような息を吐く大悟くんに、快感を感じている事は分かった。
「おい、もっと奥までしゃぶれって」
「んぶ……ぉ!?」
そんな事をしているうちに、大悟くんの手がボクの頭を掴んだ。そのまま引き寄せると、大悟くんの剛直が喉の奥に押し付けられるのが分かった。
胃液が込み上げてくる。大悟くんの屹立をしゃぶっている間に嘔吐なんてすれば、どうなるのか。全身全霊でそれをどうにか抑え込む。
それが止めになったらしい。
「やば、イク……ッ、イク……はは、飲めよ、欲しかったんだろ……っ、ぅうぁ……!」
喉奥に叩きつけられたのは、ドロリとした半固形の液体だった。噎せ返る様な雄臭さが口から鼻に抜けていく。軽く白目を剥きそうになりながらも、ボクはその精液を溢すことがないように喉を鳴らして飲み込んでいった。
すぐそこまで胃液が上がっている、それでも何とか胃の中へと落としていく。
味なんて、感じている余裕はなかった。
「うわ、マジで飲んだの。引くわぁ……」
ボクの口からチンコを引きずり出して、バックから出したポケットウェットティッシュでボクの唾液を拭き取っていく大悟くんが、喉を鳴らしたボクに低く驚いている。
口の中に溢れる熱い粘液。口も肺も鼻も、全部を塗り染めていくようなザーメンの匂い。喉に絡みついてちりちりと痛みすら発するような迸りに、吐き気が込み上げる。
いや、違う。
吐き気じゃなくて、紛れもなくそれは嗚咽だった。
「あー、久々にめっちゃ出たな。……まあキモいけど、オナホだと思えば割りと使えんじゃん」
まるでペットを褒めるように頭を撫でられる。しゃくり上げるボクに「泣くなよー」と笑う大悟くん。
数時間前まで、そんな事をされたのなら舞い踊ってしまいそうな程喜んだだろうけれど、今は全くそんな気配はない。
想いを踏み躙られた事が悔しい。
「じゃ、俺部活戻るわ」
と大悟くんは、ボクを一通り慰めた後、呆気なく教室からいなくなってしまった。
本当にそれだけの存在なんだ。
困っていれば助けるし、話もする。ただ、同等の存在ではなくて、都合のいい愛玩動物にも満たない下等な存在。
「……こんなの、イヤ……だ……ッ」
嫌に決まっている。
ボクは大悟くんのチンコをしゃぶって、口の中に雄臭いザーメンをぶちまけられて。それが嬉しいはずなんてない。喜べるはずなんてない。
同じ同級生としてすら見られていない。ただ性欲の捌け口にされただけ。
だというのに。
それでも、ボクは興奮してしまっていた。
ボクは自分でも触れていない間にズボンの中に精液を吐き出してしまっていたのだ。
「……っ、ぅ」
なんて卑しいんだろうか。
情けない。悔しい。いや、もうそれすら分からない。
ボクはボクが何を感じているのかも分からないまま、ただ、濡れた下着の気持ち悪さと、興奮に震える体を、抱きしめるようにただ嗚咽を零していた。
◇◇◇
「おおー、たまんね……ッ」
学校のトイレ、放課後――それも完全下校時間。
ボクは部活にも入っていないのに、この時間まで学校に残っていた。図書室で勉強……なんてのもただの言い訳。本当は、大悟くんの命令だ。
いつでも俺のオナホになれよ。
告白の日から何回か、ボクは大悟くんの性処理に『使わ』れた。それが気に入ったのか、大悟くんはボクにそんな命令を伝えてきた。
それから毎日ボクは大悟くんからの連絡があれば、放課後は人の殆ど来ない別棟のトイレで、大悟くんの汗に蒸れたチンコをしゃぶらされていた。
電気も点けず、廊下の電灯でうっすらと足元が見える程度の薄暗いトイレの個室。
グプン! グプン! と和式トイレのスペースに膝をつかされたボクは、大悟くんの大きな手に後頭部を掴まれながらそのいきり立った剛直で口を犯される。喉の奥に突き刺すように遠慮もなく突き挿れられる肉棒に、えずき上げながらも溢れる唾液を舌に乗せて絡めていく。
「ほら、ちゃんと絞れ。お、良い……っ、それそれ……!」
完全に道具だと思っているようなイラマチオ。ボクはそれに込み上げる吐き気をこらえながら、喉奥までの空気を肺に送り込むように大悟くんの剛直を絞り吸う。
部活後のしっとりと汗が染み付いた肉棒は、微かなアンモニア臭と思春期特有の男臭さが交ざり合って、慣れさせてくれることもない。喉奥で吸い付いた鈴口から塩っ辛い先走りが溢れて喉に落ちていくのが分かる。ビクビクと雁首が震えて、ボクの唇に叩きつけられる腰の動きが激しくなっていく。
そろそろ限界が近づいてきている。そう感じたその瞬間。
「……っ、ぁ、イク、イク……ッ」
「ん、ん゙……ッ」
熱い迸りが、ボクの喉を犯していく。白濁液が喉奥に叩きつけられていく衝撃に、ボクは思わず背筋を仰け反らせそうになりながら、まだ続いている脈動をすべて受け止めるように、ぢゅう、と鈴口に吸い付いていく。
それが終われば、一つ満足そうに息を吐いて大悟くんはズボンを上げる。
「んじゃ、俺帰るわ。気をつけて帰れよ」
そう言って、大悟くんは今まで待っていたボクを労る事もなく、ただそれだけを言って帰っていく。当然、ボクは置き去りにされたままだ。
「……」
廊下の電灯もいつの間にか消されている。ボクは、すっかり暗くなったトイレの中で、汚れた下着を履き替えて暗い校舎を昇降口へと向かっていく。
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