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「っはぁ……メンドクセェー……」
そうは思っていてもアイツのために手が動く
アイツは鳥皮が食べれないらしい。
かといって、処分するのは、もったいない。
大皿に無造作に、おかれた、鳥皮を見て、ため息をついた。
(ネギと炒めるかなぁ……)
そうこう考えているうちに皮がむき終わり、調理は次の段階に
包丁を握り、野菜を刻み始める。
今日は煮込みうどんを作ろうとしている。
そして、玄関のドアが開く音がする。
アイツが返ってきた。
「……ただいまぁ……」
いつも通りのような気がしたが、なんとなく元気がない気がした。
その感は当たっていた、
背中にモフッっとアイツの感触がする。
「おいっ、包丁つかってんだから危ねぇぞ。死ぬぞ?
「……」
何も言わない
(……なんかあったんだな……めんどくせぇなぁもぅ……)
「……って言って」
気がそれていたからか、声が小さいからかなんていってるか聞こえなかった。
「あ”――?」
「……ぐすっ……んぐっ……はぁ……はぁ……」
「……」
「愛してるっていって」
「は――――……」
「……ぐすっ……」
(こいつ凹むと女が腐ったような性格になるよなぁ……)
「ハイハイ愛してますよ――。ほとばしる程に――」
「からってんのかよ!……ま……マジメに言ってくれよ……」
「マジよ。マジ。超マジマジ――」
可愛いのかもしれないが、流石に調理中に泣かれるのはうざかった。
ふと脳裏に浮かぶ過去があった。
当時、残業になると連絡があった。
先に食って寝てても良いと言われたが、オレは夕食を作って、二人分をテーブルに置きこたつで待っていた。
ドタドタドタ……
その音に目が覚めた、そして、キィーッと玄関の戸が開く音が聞こえた。流石にそれには驚き目が覚めた、
「ミツビシ……?」
その問いに音を立てた主は、答えなかった、ただ、ゆっくりと此方に近づいてくる。
不審者か?と思ったが、すすり泣く声が聞こえ、ミツビシだと分かった。
そして、それは間違いではなかった。
居間の入り口で立ち止まり、口端を噛みしめ此方を見て何かを訴えようとするミツビシ
「……ぐすっ……」
なんとなく、現状が予想できた。
オレは、とりあえず、微笑んだ。
「無理スンナ……」
「……う”っ(うん)……」
小さく頷き、オレに近づいてきた。
「飯食うか?……」
「……して……」
「あ”――?……」
「……んだよ……もうい……」
(あ……)
なんとなくそいつの欲しがるものが分かった。
そいつがオレから距離を取ろうと後退した刹那、
オレは手を伸ばして腕を掴み自分のほうに引っ張った。
そして、オレは、なきじゃくるミツビシをあやすように……
……でなだめた。
甘い吐息を漏らされ、自制がきかなくなる。
卑猥な音が小さく響く、ただ只管、ディープな……に浸り続ける。
ミツビシの息が荒くなればなるほど、自然とオレの息もあがる。
互いが互いの声を聴きたい。
傷ついてるからオレを求めるミツビシ、癒したいから、ミツビシを気持ちよくするオレ……
例えるなら凹凸のような関係。 凹んだミツビシにオレがその凹んだ部分を埋める。
バカみたいに行為に浸った。
気が付けば、オレがミツビシの服を脱がし、
「……も……」
と掠れた声で言われたから、オレも脱ぐ、
二人全裸でなったら、抱きしめあう、少し寒いけど、そのままお姫様だっこでベッドに運んだ。
「飯冷めちゃうな?」
「…………ってんだろ」
「ん?」
「もう冷めて……んっ」
言葉が予想できたから、オレは唇を奪った。
唇を解放すると同時に
「……好き……」
わかってはいたが、こっぱずかしかった。
視線をそらし、オレもそれに答えた。
「……おぅょ」
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