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第三章 悪戯好きの姉猫様と、背徳の密着交尾

  1.

  世界の何処かにある別世界。猫人と呼ばれる魔族が跋扈する密林地帯の一角で、しっぽを絡ませて、睦み合う二匹の獣がいた。

  双方ともに、特徴的な文様が全身に入れ墨のごとく刻まれており、そのうちの一匹は、真っ白な毛並みと紫の入れ墨が、鮮やかなコントラストをなしていた。

  元人間のミノカだ。シェーリファの母であるルナズーラの調教によって、猫人と化してしまった彼女だったが、数日もすれば、新たな肉体にも慣れた。

  あるいは、慣れさせられた、というべきか。人と異なる、人外の身体となってからは、以前よりもシェーリファとの淫行の激しさは増した。

  最も真摯に、自分という雌に接してくれる彼女との濃厚な営みによって、ミノカはかつての人間とは、少々勝手が違う肉体にすっかり順応することができている。

  「眠そうだにゃあ、ミノカ」

  「ん……のんびりしてたら、何だかお昼寝したい気分になってきちゃった」

  褐色肌の引き締まったスレンダーラインを心地良さげに伸ばして、くつろぐシェーリファからの問いに、昨晩の睦言の余韻が抜けきっていないミノカは寝ぼけ眼を擦って答える。

  「にゃは。いつものことだにゃ〜、今日も仲良く一緒にお昼寝しようにゃ〜」

  「ん♡ そんなこと言いつつ、私のこと発情させようとしている悪い猫さんはだ〜れ?」

  「にゃは、バレちゃったにゃ。だって、無防備なミノカが可愛すぎるから、仕方がないにゃ♡」

  シェーリファが頭を撫でると、その指先は、的確に猫耳の輪郭をなぞるので、性感帯にもなっている部位を刺激され、ミノカは眠気で鈍く漂っていた意識がにわかに覚醒していく気配を感じる。

  自由気ままなスローライフ、というわけではないが、不定期に入ってくる芳しくない戦況に一喜一憂したり、畑を耕したりする仕事も全く無い。

  猫人は、どこからか食料を潤沢に確保していて、それをいつなりと好きに食べても構わないとも言われているため、明日の食事を心配する必要もない。

  だが、その分、娯楽らしい娯楽も皆無だ。猫人達は、無尽蔵の体力で鬱蒼とした森を縦横無尽に飛び回る遊びをするが、人間からその肉体を得たミノカにはそれができない。森の歩き方には長けているミノカだが、同年代の人間と比べると運動神経は決して良い方ではないのと、慣れたとはいっても獣人のポテンシャルを備える肉体を操るには、練度というものが不足しているのだ。

  「もう……シェーリファったら、そんなこと言って、また外でするつもりなの?」

  「にゃにゃっ、それはミノカ次第だにゃ」

  ミノカは照れくさく笑いつつも、シェーリファのスキンシップに快く身を委ねる。

  娯楽が不足していても性欲は溜まる。食欲や睡眠欲に悩まされることがないのと引き換えではないが、シェーリファや他の猫人の交尾への意欲は、すでにこれでもかと言うほど、思い知っているし、ミノカが順応した猫人の生とはすなわち、彼らの旺盛な交尾欲求から生じるサイクルへの慣れを意味していた。

  暇さえあれば持て余した退屈を、埋めるように身体を重ねる放埒な生活。少しでも性欲が溜まったと思えは、それを理由にシェーリファと交尾をする。

  「……!」

  撫でられた頭が、ふわふわと浮いてくるような心地へと誘われるのを知覚する。シェーリファがそそり立たせているペニスへと視線が釘付けになり、その熱を鎮めたくなり、たまらなくなる。

  「にゃにゃにゃっ! こんなところにいた!」

  だが、ミノカが行動を起こそうとした直前、水を差すように甲高い声が背後から響いた。

  その声を聞いて、シェーリファは 総身を逆立たせるほどの驚き、ミノカも訝しみながら振り返る。

  視線の先に立つ声の主は、例に漏れず猫人だ。

  黒猫のような三角形の耳と、ゆらゆらと揺れる尻尾をトレードマークのように備える少女に見覚えはなく、またミノカが見慣れた猫人と比較して、体格もあまりに小柄だ。

  身長は自分と同じくらいだろう。愛嬌のある顔立ちは幼く、悪戯っぽい印象を与える大きな琥珀色の瞳が、キラキラと輝いている。

  鮮やかな褐色肌を包む衣服の布面積は、他の猫人同様、露出度に大きな差はないが、露出した乳首や、耳には見るからに高級そうなピアスをつけていて、手には素肌を肘まで覆い隠す長手袋を嵌めている。

  「……!」

  そして、両性具有の象徴たる男根も当然のように股間に生えており、名も知らぬ猫人の少女はそれを、踊り子が身につけるような薄い布で隠して、淫靡な膨らみを作っている。

  布越しでも分かるその肉槍のボリュームに目が惹きつけられそうになったミノカは、なるべく視界に入れないように務め、自分を隠すように前に立ったシェーリファの様子を見守る。

  「……な、なんでいるんだにゃ……姉貴」

  [newpage]

  2.

  猫人の少女の名前は、リリアンといった。

  「こいつは、リリアン。あたしの姉貴だにゃ……」

  「どうも〜★ シェーリファのお姉ちゃんの、リリアンです! よろしくね、ミノカちゃんっ!」

  思わず頬が緩んでしまうほど天真爛漫で、あっけらかんとしているが、シェーリファは、なぜかバツが悪そうに、今にも苦虫を噛み潰しそうな表情を歪めている。

  「わはぁ、人間さんの雌だぁ、まさか本当にいるなんてびっくり〜」

  場所を移動して、シェーリファの自宅で話をするミノカたち。驚いたことにシェーリファの姉であったリリアンは、ミノカに興味津々な様子で、まじまじと観察してくる。

  「ほ、本当にお姉さんなんです?」

  「むぅ〜今、アタシの身長見て、そう言ったでしょ〜正真正銘、シェーリファのお姉ちゃんなんですがっ!」

  小さな胸を張って、自己主張するリリアン。そうすると、彼女の大きな一物が、強調されるので、ミノカはやはり、目を逸らすことで、不意のセックスアピールに本能が擽られるのを抑制する。

  ただでさえ布面積が薄い、ほぼ裸と言っても過言ではない姿をしている猫人。

  彼らの無遠慮なアクション一つで、その逞しい雄は視界に入り、仕込まれた雌の本能を刺激してしまう。

  それを分かっていて、意図してやって来る場合もあるが無意識でやっている場合もあるから、ややこしい。下手に指摘すれば、それを逆手に取ってくるので、もし気付いたとしても安易に口にしないのも選択肢の一つである。

  リリアンは初めて会ったばかりなので、判断に迷うが、そもそもシェーリファがいる手前、彼女以外の肉ペニスへ興味を持つことなど言語道断だ。

  「……まあ、姉であることに訂正はないにゃ。性格は確かに子どもだけど、間違いなくあたしの姉貴だにゃ」

  「むぅ〜なんか、言い方に棘があるなぁ、相変わらずシェーリファはお姉ちゃんのこと嫌いなのかなっ?」

  「別に。っていうか、今日はどういう用事なんだにゃ。唐突に来るのは、やめてくれっていつも言ってるのに」

  「はいは〜い、それなんですけど〜、ここで問題です。今日のアタシはどうして、ふるさとに里帰りしてきたでしょう〜か?」

  シェーリファは、リリアンの来訪の理由について触れるが、問われた彼女は、何故かにやりと笑うと無駄に芝居かかった動きで、ミノカたちに聞き返してくる。

  「少なくともろくな話じゃないにゃ。明確な理由があるなら、さっさと言って、居心地のいい世界に帰るにゃ」

  このようなノリに、シェーリファは慣れているのか辟易した様子で応じる。ミノカは、リリアンのハイテンションに驚きながら、

  「う〜ん、ひどいなぁ。ちょっと見ない間に、ここまで刺々しくなるなんて、お姉ちゃん悲しい。これが世にいう反抗期、かなぁ。ま、でも、アタシは帰らないけどね、こっちにしばらくいるつもりだよ、代わりにシェーリファが向こうに行くんだよ」

  「にゃに?」

  聞き捨てならない、とシェーリファが睨みを利かせると、むしろリリアンは嬉しそうに笑って、告げる

  「実はね、シェーリファ。貴女にど〜しても任せたい仕事を持ってきたの。っていうか、本当はアタシがやってる稼業の仕事なんだけど、まあ社会勉強のつもりで、お願いね!」

  「それってつまり、姉貴の仕事をあたしに押し付けるってことにゃね!? ふざけんにゃにゃ! 誰が行くかにゃ!」

  「にゃははっ★ ち・な・み・に、お母さんにも予めこの話して、任せてOKって返事貰ってるから。行かないなら、行かないでどうなるか分かんないよ?」

  お母さん。それは十中八九、ルナズーラのことだ。ミノカは自分を猫人に変えた偉大なる母猫と即座に結びつけ、シェーリファが悔しそうに唸るのも納得する。

  普段は、この世界にいないが、それでも影響力ら絶大で彼女の意向に逆らえば、きついお仕置きが実行されてしまうのだそうだ。

  「……相変わらず抜け目のない奴、ん、そうだ。そういうことならミノカを連れていけば済む話だにゃ、それなら!」

  「はぁ〜〜? 仕事って言ってるでしょ、何楽しむ気満々でいんの。たった数日だけなんだから、ミノカちゃんを連れてくのはだーめです★」

  「それこそ、お前にダメって言われる筋合いはないにゃ!」

  「だーかーら、代わりにアタシが面倒見とくから、安心してお仕事言ってきたまえ、我が妹よ★」

  (ど、どうしよう……)

  ミノカは何もいえず、二人のやり取りを眺めるしか無かった。

  リリアンは、シェーリファの不平を意に介さず、言葉を重ねれば重ねるほど、愛しい猫人の反論は弱くなっていく。

  「み、ミノカ。悪いけど、そういうことにゃから、あたし、ちょっとだけここを離れることになるにゃ」

  「う、うん。そうみたいだね」

  やがて諦めたシェーリファは、ミノカへと向き直る。

  「あの、忌々しい姉猫のせいにゃ……あたしは、ミノカと離れたくなんてないにゃ」

  「わ、私もできるなら、シェーリファの側にいたいよ」

  「うぅ、そうにゃんね。なるべく早く帰ってくるから、ちゃんと良い子で待ってるんにゃよ」

  シェーリファは、きっと言葉にせずとも心配している。

  本当は、それを言葉にしたくてたまらないに違いない。だから、ミノカは代わりに言葉にしてあげることにした。

  「分かってる。心配しないで、たとえシェーリファがいなくたって、他の猫人のお誘いには乗らない。その……えへへ、こういう事言うのちょっと恥ずかしいけど、シェーリファが帰ってきたら、一緒にいちゃいちゃ交尾、しようね」

  「み、ミノカ……」

  まるで、今生の別れのようだ。涙を眼に浮かべて、今にも崩折れてしまいそうになっているシェーリファを慰めようと、ミノカは弱々しい[[rb:番 > つがい]]の頭を撫で、抱擁する。

  普段は頼りっぱなしなので、ここまで甘えられるのは新鮮で、だからこそ、素直に応えたくなってしまう。

  「お別れ済んだ? それじゃ、転移の準備しよっか、シェーリファ」

  空気を読んでくれたのか、しばらくしてからリリアンが声をかけ、シェーリファは最後まで名残惜しそうにしていた。

  二人は連れ立って、以前ルナズーラと会った場所へと歩き出し、ミノカは、その背中が見えなくなるまで見送るのだった。

  [newpage]

  3.

  こうして、リリアンとの奇妙な共同生活が始まった。

  異世界から帰郷した愛しい[[rb:番 > つがい]]の姉は、その不在の間、ミノカの家で暮らすことになったのだ。

  『あ、そういえば良い忘れてたんだけど、アタシ、シェーリファのお家でお世話になるから、ミノカちゃん、仲良くしてね』

  あまりに唐突な環境の変化。それも、タイミングがシェーリファが発った後と来れば、確信犯には違いなかったが、強く断る事もできず、ミノカは了承せざるを得なかった。

  何よりシェーリファと約束したものの、ミノカ自身の力でどこまで猫人に抗えるだろうか。

  シェーリファと[[rb:番 > つがい]]になったあの日から、ミノカは、今まで無節操に関係を持っていた猫人達と距離を取った。

  故に、気づいている。彼女らの好色の視線を。隙あらば、終わりのない快楽交尾の沼に引きずり込むチャンスを伺っているのを。

  普段、二人で暮らしている我が家は、余計な部屋やスペースがないため、一人で暮らすにも十分な広さを持っているが、かといって押し入ってくる無粋な輩を追い返す備えがあるわけではない。

  一人だけならまだしも、二人、三人、あるいは五人、十人と同時に集られたら、抵抗のしようがなく、数の力に物を言わせて、自分を欲望の恣にするだろうと。

  そのようなリスクを抱えるのに比べれば、とミノカはリリアンとの共同生活に同意した。

  「おっはよ〜、今日も良い朝、だね!」

  「私、最後に朝日を見たのいつか思い出せないです」

  「そうなんだ! まあでも、アタシも今の時間が朝とか分かってないし、そういうのは適当でいいんだよ!」

  「……おはようございます」

  「うん、おはよ!」

  リリアンが、滞在してから数日が経過。

  予想通りと言うべきか、あるいは彼女に元から、そのつもりがあったのか、幸いにも恐れていた事態に見舞われることは、現状ない。

  「は〜い、今日もアタシ特製の朝ごはんを召し上がれ★」

  「ありがとうございます、毎日……いただきます」

  今日も温かい朝食を食す。これは、シェーリファとの生活ではあまりなかった。

  「アタシらってさー、料理とか、ほとんどしないじゃん? いつも食料庫とかから、勝手に適当なもの持ってってるでしょ、つまんないよねー。せっかく食材も魔法もあるんだから、料理とかすればいいのに」

  リリアンがぼやいた通り、猫人の食生活はかなり適当だ。食料庫には、ミノカも見たことがないような果物や菓子類といった調理の必要がなく、そのまま食べられる食材などが山のように備蓄されていて、いつでも自由に持ち出すことができる。

  食料に困らないというのは、人間時代を思い返すと恵まれている話だが、そうはいってもミノカは、以前と比べて遥かに様変わりした環境もはいえ、元の生活で培われた価値観を全て捨て去ったかといえばそうではない。

  「なんだかんだ、猫人の方って面倒くさがりなところありますから。私は、多少覚えがあるので、初めはやろうとも思ったのですが……」

  「あーミノカちゃんって、元人間だもんねー。その様子だと、途中で挫折したって感じぃ?」

  「ええ、まあ。調理器具とか用意するの難しくて、魔法も料理のためなら、覚えようと思ったんですが、私にはちょっと、合わなくて」

  飲み水や生活用水には困らないが、この世界では火を起こすにも魔法が必要になる。猫人に転生した際、ミノカの全身には彼らの一員であることを示すが如く、特徴的な入れ墨が刻印されていた。これは高度な魔力の入出力器官も担うのだが猫人という人外の姿を得たミノカに、魔法の才覚は全くと言っていいほどないため、ファッション以上の意味をなしていない。

  いや、強いて一つ言うとすれば入れ墨の部分は、ただ他の部分よりも感度が高く、耳や尻尾と同じで皮膚の中でも特に敏感な性感帯のようになってしまっているという点だ。

  「ああ、それはドンマイだねぇ。魔法って結構、才能分かれるし、どうにもならないものはスパッと諦めるのが、賢明だよ〜」

  「獣人もやっぱり、魔法が使える人と使えない人がいるんですね〜」

  「かなり少数派だけどね。純粋な魔族には少ないし、人間から魔族になった人は、結構多いよ」

  「な、なるほど。じゃあ私も、人間から獣人になったから……」

  「だね〜。ってか、そういうケースってほぼ100%、こっち側が完全優位で作り変えちゃうからね、魂。ふ、ごちそうさま〜」

  リリアンは、早々に朝食を食べ終わるとゴロゴロと床に寝転がりながら、片手間の魔法で残った皿を片付ける。

  彼女は面倒見が良い。それはシェーリファにも言えることだが、リリアンの場合、異世界で培った経験も加わって、他の猫人と比べると価値観や常識などがアップグレードされているようだった。

  「ごちそうさまでした」

  衣服も何も纏わないのは、もはや指摘しても仕方がないが、他と比べると華やかさがある。猫人共通の特徴とも言える入れ墨はよく目立つが、獣に属する者の特徴たる毛並みは、それほど目立たず、頭頂部の猫耳と露出した乳首には、金色のピアスが下がり、腕には艷やかな長手袋。その格好は、まるで、高貴な身分の人間に保護された愛猫さながらだ。

  「ん〜♪」

  そして、格好だけではない。食後の休息がてらに伸びをして、リラックスするリリアンは、非常に愛らしい。自由を与えられ、何事も気にすることなく、悠々自適に生きることを許される。そう言われても納得の魅力を持っているのだ。

  「……ふぁ、何だか、眠くなってきちゃったなぁ」

  早くも眠気に襲われたらしいリリアン。欠伸をしながら、ゴロンと大の字で寝転がる彼女は、とても無防備で、何もなければ、そのまま目を閉じてしまいそうだ。

  「……」

  知らず知らずのうちに、釘付けになる。仰向けになったリリアンの股間に生えている雄の象徴。

  彼女が身動きの際に、時折動きづらそうに揺らしている太竿は根本から、先端に向かって流線型に緩く膨らみ、あまつさえ肉皮に包まれた二つの玉袋も、だらしなく揺れるのだ。

  共同生活の中では、意識的に視界から外すことはできても、完璧にとはいかない。ふとした拍子に目に入るし、すれ違えば、匂いが嗅覚をくすぐる。その度に抑えきれない本能の疼きが生じ、理性を揺さぶってくる。

  「何見てんの、ミノカちゃん?」

  「っ……す、すみません。ちょっとぼーっとしてました」

  瞬間に、リリアンは、悪戯っぽい笑みと共に、鋭く視線を向けてくる。完全な不意打ちで、ミノカは、取り繕うこともままならず、不器用に視線を逸らすことしかできなかった。

  「あはぁ♡ ね、最近ちょっとムラムラが溜まってんじゃない? 私、ミノカちゃんがオナニーしてるとことか、見たことないんだけど。したくならないの?」

  「そ、そんなことあるわけないじゃないですかっ!?」

  「え〜うっそだ〜こんな娯楽も何も無い上に、周りには雌に飢えて、隙あらばヤろうとする盛り猫共の巣窟だよ? 一日10回発情したって足りないくらいでしょうに」

  リリアンが、ぴょんっと身体を跳ね起こしてミノカへと、疑惑の目を向ける。

  「な、なんですか、その目は」

  雰囲気が変わった。今の彼女は、ミノカもよく知る雄の欲情をちらつかせた、狩人そのもの。リリアン自身が口にした、『盛り猫』と同じだ。股間の肉ペニスも、にわかに勃起し始めている。

  「にひひぃ〜、まあまあこの際、丁度いいからさ……一回、本音で話してみようかと思ってさぁ〜」

  彼女は、正面で向かい合うかと思えば素早い動きで背後に回り込み、ミノカを抱きしめるように腕を回して拘束する。

  「な、何をするんですか、いきなり!?」

  「良いから良いから♡ ところで……聞いてるんだよ。お母さんから、色々と仕込んでもらったんだってね♡」

  「何のことだか、わかりませんっ! 離れて、離してください!」

  語気を荒げるミノカに、本性を表したリリアンは全く動じない。体格差は、ほとんどないが腕力で言えば、真正の獣人たるリリアンが圧倒的に勝っているのだから、当然だ。

  「ミ・ノ・カ♡ 匂ってるんだよ♡ その猫さんの身体に染み付いた濃〜い交尾臭、毎日のようにイチャイチャ盛ってたことが丸わかりの♡ 近くにいるだけで、こっちを誘ってるんじゃないかって、錯覚してもおかしくない雌フェロモンの匂い漂わせて、さ……ミノカちゃんって他の猫人さんたちと交尾したくないって口では言うけど、自分のいやらしさをちゃんと自覚してるのかなぁ?」

  「わ、私は、そんなつもりじゃ……♡」

  突然の指摘に、ミノカはパッと顔を真っ赤にして、モゴモゴと否定するが、会話のペースを握ったリリアンは我が意を得たとばかりに、身体をピッタリと密着させ続ける。

  「はいはい★ それ、もう聞いた。でもね、この数日間を通して、賢い私は分かっちゃったんだよねぇ♡ ミノカちゃんはぁ、シェーリファ一筋って言ってるくせにぃ、身体の方は、他の雄を

  誘惑して、そのちんぽをいらいらさせてる、すっごく悪〜い雌さんだってことが、ね♡」

  「な、何言って……る、ん、ですか……♡ 変なこと、言わないでっ♡ 私は、ただ、っ、シェーリファと、交尾ッ、したいのぉ♡ 彼女のこと、愛してるっ、からぁ♡」

  「ん〜♡ そうやって、殊勝な心がけで抵抗するの、かわいい♡ 食べたくなっちゃうなぁ♡」

  リリアンは獣欲を滾らせて、舌なめずりをする。

  自分と大して変わらない体格のくせして、およそ獣人としてのスペックを発揮できていない。その上、少し言葉で突っついただけでも、ここまで、あからさまに余裕がなくなってしまう、理性の弱さ。

  まるで見かけ倒しだ。ただの人間が、猫耳と猫尻尾をつけて、コスプレしていると言われたほうがまだ納得できる。

  「っ……♡ やっぱり、リリアンさんも同じなんですねっ……♡ 私のこと、犯そうとして……♡」

  「にゃは♡ 心外だなぁ、別に元々そんなつもりはなかったよ♡ かといって、今すぐ襲おうか、と言われたら、それも違う♡」

  「……?」

  「そりゃあ、こんな据え膳みたいに、よわよわで、しかも交尾した〜いって、フェロモン撒き散らしてるヒトメス前にして、我慢なんて普通は無理だけど……♡ アタシは、シェーリファのお姉ちゃんだもの♡ 可愛い可愛い妹の[[rb:番 > つがい]]だもの。貴女が、妹に向けているその気持ちは、決して紛い物ではなさそうだし、それを想うと、私も少しばかり良心が傷むの♡」

  「け、結局何が言いたいんですか? このまま、何もしないなら、は、早く私のこと解放してください」

  「アタシって、猫人のくせに背が小さくてさ、でもちおちんちんのサイズは、私達の基準からすると『普通』なんだよね。ま、太さには自信はあるけど★」

  リリアンは、自らの一物を頭の中だけで、鮮明にイメージできるように、ミノカに対して、詳細にペニスの造形を言伝で聞かせてくる。

  耳を塞いで、聞き入れないようにしようとしてもリリアンに抱きしめられたままなので、それすらも叶わず、せめてもの抵抗として、本性を表した狩人から、可能な限り離れようとする。

  姿勢を前屈みにし、拘束を少しでも緩めようと身体を揺り動かして、あわよくば抜け出そうと試みる。

  しかし、それすらもリリアンからすれば、耳に吹きかけられる吐息混じりの淫言に、快感を感じて、物欲しそうに腰をくねらせる雌の仕草にしか映らなかった。

  「はい、だ〜め♡ 逃げられませ〜ん♡」

  「ふーっ、ふっ♡ ふぅっ、ん、んん♡」

  幾分か離れた距離もリリアンに埋められ、ミノカは、背中に押し付けられる、高熱を帯びたペニスの存在感を直に感じて、徐々に吐息が荒くなっていく。

  「あーあ♡ 乳首が勃ってきちゃったね♡ おちんぽに発情して、交尾したい欲求が止められなくなってるんだ♡ 良いよ♡ 表情もどんどんいやらしく、雌になってきてるね♡」

  「ちがっ、これ、は、違うのっ、くっ、発情なんか、してない♡」

  リリアンは、長手袋を嵌めた手をなだらかな起伏を描く乳房に伸ばし、ツルリとした肌触りのある指先を使って、愛撫をはじめた。乳輪の周りを指先で、撫で回されて、ミノカは、くすぐったさと快感の間で悩ましい声を出す。

  「え〜? ホントかなぁ? じゃあ、ミノカちゃんが素直になれるように、ちょっとお手伝いしてあげようかな?」

  「んぅっ♡ な、なっ♡ 何を♡ ぁあっ♡ だめぇ、今、コリコリ、されるの、やぁ♡」

  指先で勃起した乳首をツンと、つつかれて、ミノカはたちまち、甲高い悲鳴交じりの喘ぎを漏らして、身を捩らせてしまう。

  つつかれ、そして、押し込まれたり、引っかかれ、リリアンの五指の動きに合わせて、快感が生じる。入れ墨が刻まれた部分も含めて、なぞられればもうたまらず、ミノカの身体はそのベクトルに引っ張られるように動いてしまう。

  「え〜♡ そんなこと言って、アタシにされるがままに、ヨガるのが本当は嬉しいでしょ? 気持ちよさそうに、喘いじゃってさぁ♡ し・か・もぉ、さっきから、腰をヘコヘコさせて、あたしのおちんぽに、背中擦り付けてんじゃん♡」

  「そ、そんなことっ♡ んっ、ぅあ、ん♡ やめ、やめてぇ♡ これ以上されたらぁーー」

  「どうなるっていうのぉ? まだ乳首を撫で回してるだけなのに……もうイッちゃいそうになってるんだ♡ だめだよ〜我慢しなきゃあ♡ シェーリファのロングちんぽに、ベタ惚れしてるんでしょ〜? なのに、アタシのぶっといおちんぽ意識して、雌になっちゃうのはよくありませんなー♡ ふふっ、ま、これくらいチョロい方がヤりやすくてイイんだけど♡」

  「ぁ、っ、ぅあ、だめっ、だめだめ♡ イッちゃう♡ イッちゃうのぉ、あ、イッくぅう♡」

  調子づいたリリアンが、乳首への愛撫を強め、それによってミノカは、あっさりと絶頂へと導かれる。

  恥じらう様子もなく、自らイく瞬間を宣言し、股間から愛液が混じった潮を吹き出しながら盛大に達したミノカは、そのままがっくりと脱力する。

  この状況を作り出した張本人に、背中を預けて。まさに致命的な隙。それが見逃されるはずもない。

  頬が緩むのを堪えきれずに、満面の笑みをこぼすリリアンは、そっと後ろへと下がると、無抵抗のミノカを優しく引っ張り倒すのだった。

  [newpage]

  4.

  「ふ、ぁ?」

  「にゃは♡ 顔とろっとろにして、もう準備万端って感じだね♡ ほら、ミノカちゃんが今、欲しくてたまらない、モノだよ♡」

  「あ、ぁあ♡」

  リリアンは、遠慮なく表情を雌に染めたミノカの顔面へと勃起した雄ちんぽを縦断するように置く。

  途端にミノカの反応は露骨に変わり、物欲しそうに舌を垂らして、リリアンへと媚びるように上体をくねらせ始める。

  彼女にもシェーリファに立てた操、約束にかけて、譲れない意地があるのだろう。

  唇に触れているペニスを自身の唾液で、ビチャビチャに濡らしたくて、舐めたくりたくて、たまらないとばかりに、駆られる欲望を必死に抑制しているのか、ミノカはキュッと口元を引き結んで、目を瞑る。

  「おぉ〜★ すご〜い、即落ちしてない★ なるほどねぇ、シェーリファへの想いは口だけじゃないって訳かぁ、でもぉ、この状況で、どこまでそれを貫けるかなぁ、ほら、グリグリぃ♡」

  「っ、ん……♡ ん〜〜♡」

  首を左右に振って、唇に押し付けられるペニスから逃れようとするミノカだが、リリアンはお構い無しだ。

  「ほらほらぁ♡ 我慢しなくて良いんだよぉ♡ 一回私のちんぽで、イッたじゃん♡ シェーリファ以外のおちんちんが恋しくないの?」

  「……」

  ミノカは無言で応じ、だが反論するようにリリアンを睨む。しかし、それ以上に雌の欲求に飢えた表情では何の意思表示にもならない。むしろ、雄の欲望を煽り立てるだけのアピールでしかない。

  「クスクスッ♡ 今なら、お口もおまんこにも、味見させてあげるよ。だから、素直に言いなよ……『リリアンと交尾がしたいです、リリアンの大きなおちんちんで気持ちよくなりたいです』って♡」

  「そんなこと、いえない……♡」

  唇を最低限動かして、小声でそう口にするミノカの態度は、実に立派なものだった。

  「ふ〜ん? まだ抵抗するんだ、そんなこと時間の無駄なのに。ここに来てから、散々思い知らされてるでしょ? それとも、分かってて言ってるのかな? 『アレ』が欲しいのかな?」

  「ま、待って……アレって、まさか……やめて!」

  だが、それさえも容易く崩せると言わんばかりの意味深な問いかけに、すぐにその意味するところを悟ったらしいミノカに、答え合わせをするためにリリアンは、悠然と掌を頭上へと掲げる。

  そして、生み出されたのは言わずもがなプリズムだった。猫人の体液を結晶化させた、極めて強力な催淫物質だ。

  シェーリファと交尾する際は、ほとんど使っていないがミノカはその効力を、嫌と言うほど知っている。

  「ほら、飛んじゃいなよ」

  リリアンは、彼女の瞳に恐れが浮かぶのをプリズムを砕いて、細かく磨り潰された魔性のジャコウ片を、直下に横たわる雌猫の顔面へとサラサラと落とした。

  「ぉおおおっ〜〜〜♡♡」

  人間だろうと獣人だろうと、関係ない。

  嗅覚から喚起される、強烈な雌本能の覚醒に、ミノカは、なすすべなく頭から足先まで快楽で満たされた世界に引きずり込まれる。入れ墨を妖しい紫色に輝かせ、久しぶりに体感した禁忌の快楽は、あまりにも容易く許容範囲を超えて、背中は仰け反り、全身はガクガクと震える。

  「おちんぽ、舐めて♡」

  「にゃいっ♡ んちゅっ、んべろぉっ、ん、はぁ、むっ、ん、べろべろぉ♡」

  リリアンが短く指示すると、ミノカは間を置かずに従う。大きく口を開いてペニスを咥えて、口内に含むと、張り出した血管の輪郭までも鮮明に感じられる肉竿を己の淫欲に導かれるまま、激しく舐め回す。

  「んー、うん♡ さっすが、しゃぶり慣れてるだけあって、フェラチオが上手だね♡ 一体、シェーリファといっしょになる前は、どんだけのちんぽしゃぶってきたのかなぁ?」

  「んぶっ、れろぉ♡ ぜ、全員♡ 多分、ここにいる猫さん達の、おちんぽ全部、しゃぶってました♡」

  「あっは♡ そうなんだ♡ ママから聞いてたけど、共用肉便器担当してたんだ、すごいねえ♡ じゃあ、その時を思い出して、あたしのおちんぽにもしっかり、ご奉仕してね♡」

  「はいっ♡ おちんぽご奉仕しますぅ♡ ん♡ ん、れろぉ♡ させてくださいい♡」

  ここにシェーリファというストッパーはおらず、故に眠っていた雌本能を剥き出しにさせられたミノカは、自分よりも優れた力を有する存在に屈する他ない。

  すなわち、リリアンだ。この状況において、彼女の言葉や都合が全て優先されるのだ。それを態度で表すかのように、そして、以前の放埒な記憶と姿に回帰するかのごとく、鼻息荒くしたミノカは、渇くことなく湧き上がってくる唾液で、猛々しく太ましいボリュームの雄竿を浸す。

  「っ、と♡ 結構やるね♡ 思ったより、こっちも早くイッちゃいそう♡ だ・け・ど、焦っちゃだーめ♡ フェラチオ止めて♡」

  「んぁ、あ♡ や、ぁあ♡ ちんぽ、ちんぽぉ♡」

  リリアンは、最後の仕上げに取り掛かるべく、射精が我慢できなくなる前に一度、その動きを止めさせる。

  途端に、ミノカは動揺する。口をあんぐりと開き頬ずりまでして、再びペニスを咥えようとリリアンに迫る。

  「はいはい♡ ちゃんとあげるから、けど、その前に、言って♡ おちんぽ交尾する前に言って♡ さっき教えたとおりに♡ ミノカの気持ちが、アタシによ〜く伝わるように、心のこもった、お・ね・だ・り、聞かせて♡」

  「……にゃい♡ リリアンと交尾がしたいですぅ、リリアンの大きなおちんちん……逞しい、おちんぽでぇ、気持ちよくなりたいですぅ♡ おまんこじゅぼじゅぼ、犯してくださいっ♡」

  ミノカは、リリアンに対してお尻を向けると、猫耳もぺたりと寝かせて、身体全体を縮こまらせるような、四つん這いの姿勢を取ると、清々しいまでに浅ましく、雌の欲望をひけらかして、ペニスをねだる。

  「は〜い♡ 言質いただきましたぁ♡ これで、両者合意で交尾ができるねっ♡ シェーリファ〜悪いけど、ミノカちゃん、いただいちゃうね♡」

  リリアンは勝ち誇った笑みを浮かべ、このことを知る由もないシェーリファに勝利宣言をして、ミノカに後ろから覆い被さってくる。

  「早くっ♡ 早くぅ♡」

  「はいは〜い♡ 結構、焦らされちゃったもんねぇ♡ それじゃあ待ち切れないミノカちゃんのためにぃ♡ アタシのちんぽを初挿入っ♡」

  「んっにゃああああん♡」

  ミノカの尻尾が、剛直を受け入れた瞬間に、ピンとまっすぐに伸びる。オスに飢えていた雌の秘部は、膣内から溢れ出す愛液のおかげか、意外なほどあっさりとリリアンを奥部に導き、肉竿の半分以上を咥えこんでしまう。

  「フグッ、んにゅ♡ んにゃあ、にゃ♡ にゃああ♡」

  「あはぁ♡ ミノカちゃんのとろとろおまんこ、アタシのおちんぽ、いい具合に締め付けてくるねぇ♡ しっかり覚えてね、あたしの形♡」

  早くも四つん這いの姿勢を保てずに、両脚をガクガクと震わせているミノカの尻尾を腕に巻き取るように掴んだリリアンは、自分と大差ない矮躯をした雌猫を引き寄せる。

  「おっ♡ お゛っ♡ ぉお゛っ〜〜??」

  膣内で脈動する極太の一物がもたらす存在感が、さらに迫ってくると呼吸が止まってしまうほどの快感が溢れミノカの頭は、白い光がチカチカと断続的に眩む。

  キャパシティはとっくに超えている。尻尾も性感帯の一つであるため、ただ撫でられたり、触れられたりするだけでも敏感に身体が反応してしまうというのに、よもやリリアンは握った手を、長手袋を嵌めた五指で、尻尾を擦ってくる。

  「にゃははっ♡ 尻尾イジられるのそんな気持ちいいの? 身体がビクン、ビクンって跳ねさせちゃって、まるで陸に打ち上げられたお魚さんみたいで、かわいい♡ もっと、も〜っと虐めたくなっちゃう♡」

  「あひぃ、っ、んにゃ♡ らめっ♡ らめぇ〜♡ しっぽぉ、しっぽ、だ、めっ、なのぉ♡ スリスリ、しちゃ、っ、にゃ、ぉおっ♡ だめ、だめぇ、いじめ、ないでぇええ♡」

  サラサラの指先で、尻尾の輪郭をなで上げられる度、ミノカの全身は痙攣しながら、力が緩んでいってしまう。どれだけ、甲高く制止しようと、その声は、より甘く蕩けていき、リリアンも一切の容赦なく、尻尾を弄る手を止めない。

  「ん〜? 何がダメなの〜? ミノカちゃんは、気持ちいいのがだ〜い好きな、淫乱雌猫さんでしょ? 実際、アタシに虐められて、そうやって、嬉しそうにヨガってるじゃん♡ だったら、なんにも、ダメってことはないよね♡」

  「ん゛〜〜〜〜♡♡」

  尻尾が握りしめられた瞬間、ミノカは全身が痺れるような感覚に陥り、たまらず絶頂してしまっていた。

  

  「んっ、ぉお♡ や、め♡ ちんぽぉ、お、くっ♡ はいって、ぇえ……♡」

  結合部から吹き出してくる粘り気のある白液混じりの潮汁に蓋をするように、リリアンは腰をぐぐっと前にやり、ついに自身の極太の肉竿を根本まで侵入させることに成功する。

  「はい♡ 全部入ったよ♡ あたしの太くて硬い、極太ちんぽ♡ どう? 久しぶりのちんぽの味は♡」

  「わかん、ない……♡ わかんないですぅ♡ 頭の中が、ビリビリぃ、ほわほわ、してぇ♡ なんか、なんかぁ、おかしくなりそう……♡」

  「にゃはは♡ 要はアタシのちんぽが気持ちよすぎってことでしょ〜♡ し・か・も、[[rb:番 > つがい]]以外のオスに誘惑されてぇ、本能に抗えずに浮気交尾♡ そりゃあ気持ちいいでしょ♡ 良いんだよ、シェーリファのことは、今は忘れて、あたしのちんぽで、頭がおかしくなるくらい気持ちよくなっちゃいなよ♡」

  「それはっ、違うぅ♡ ダメなのぉ♡ 本当は、ダメでぇ……リリアン、がっ、プリズムなんて、使って、強引にっひいぃ゛♡」

  ここまできて、まだ己のふしだらさを否定するかのような言動に、リリアンは、胸のうちに秘める黒い欲望をますます高ぶらせ、衝動のまま彼女の尻を叩いた。

  小さな手形に尻たぶを赤くしたミノカは喜悦の声に呻いて、何も言えなくなる。

  「にゃはぁ、心外だなぁ♡ 先にアタシを誘惑してきたのは、ミノカちゃんでしょ。なに、被害者ぶってんのさ♡ ま、それも含めてこれから、調教してあげるから……覚悟して♡」

  そして、リリアンは握っていた尻尾を手放し、両手で腰を掴むと、ミノカとさして変わらない体格でも明確な違いを思い知らせるように盛る。

  「にゃは♡ にゃぁあ♡ にゃぉっ♡ にゃぉおおお゛♡」

  「んふ♡ 良い声で鳴くじゃん♡ もっと鳴いてよ、聞かせてよ♡ いやらしい雌猫の声で、鳴け♡」

  「にゃひっ゛♡ にゃん♡ にゃ、にゃぅ,あっ゛、にゃあ〜〜ん♡」

  リリアンの剛直が深く抜き差しされる度、ミノカは野性的に、そして従順に身体を震わせて、悦びの声で鳴く。

  「そうそう♡ さっきよりもいやらしくなったじゃん♡ シェーリファとヤる時は、どうなのか知らないけど、アタシをその気にさせたなら、アタシの要望を最・優・先してもらわなきゃね♡ ほら、返事っ♡」

  「にゃひい〜〜〜♡ にゃっ♡ にゃあっ、わかりましたっ、分かりました、からあっ♡ にゃあ♡」

  シェーリファとの幾度とない、交尾の記憶が上書きされんばかりの、激しいピストンに、ミノカの意識は、愛しい[[rb:番 > つがい]]に操を立てる以前の、数多の獣猫達と放埒に乱交する日々に塗り染められていく。

  自らリリアンの腰振りに合わせるように、身体を動かし、ペニスがより膣奥に食い込んで、より強い快楽が生まれるように後押しをする。

  「にゃははっ♡ きたきた♡ ミノカちゃんもノッてきた♡ それくらい楽しまなくっちゃね♡」

  「リリアンのおちんぽっ、太いっ♡ 太くってぇ♡おまんこ、ズボズボサれるとぉ♡ 子宮っ、キュンキュン喜んじゃうっ♡」

  「あはっ★ そうなの〜? 嬉しいなぁ♡ じゃあ、ミノカちゃんがもっと喜ぶようにぃ♡ おまんこの中、いっぱいズボズボしてあげるねっ♡ ほら、ココとか♡ ココとか、ココとかさっ♡」

  「んにゃほぉおお、お゛っ、ぉお゛〜〜〜♡ しゅきっ♡ 今突かれてるところぉ゛♡ 弱いとこぉ、ぎもち、いい♡ ふと、っ、ふとぃい♡にゃひ、にゃひぃ〜♡  もっとぉ、もっとぉ゛、っ、突いて゛っ、突いてぇ〜〜♡」

  一突きごとに、膣内の弱点とも言える部分を突かれて、絶頂に達するミノカと、幼姿ながらも、猛々しい雄に見合うピストンを繰り返すリリアンは、汗や唾液を含む体液をそこら中にまき散らし、室内を交尾部屋へと相応しい蒸れた空間へと変えていく。

  「にひひぃ♡ アタシもミノカちゃんにちんぽ褒められながら盛るの、気持ちよすぎ♡ もっと、褒めてくれたら、ご褒美にとびっきり気持ちよくさせてあげるから、頑張って♡」

  「おほぉっ♡ 好きぃ、好きですっ♡ リリアンのおちんぽ、大好きぃ♡ 太くてっ、硬くてぇ♡ おっきいのぉ♡ だから、だからっ♡ もっと、もっと犯され、たい♡ オマンコの中、ぐちゃぐちゃに掻き回されたい♡」

  「にゃはぁ♡ ミノカちゃん、さいこ〜♡ そこまで求められたら、アタシも答えるのが筋だよねぇ♡ じゃあ……イクよ♡」

  全体重をかける勢いでのしかかったリリアンは、ミノカを床に抑えつけて逃げ場をなくしてから、その瞬間に至るまで腰をゆっくりと、だが重々しく振り、射精を果たした。

  「ん゛にゃふ〜〜♡ ふっ、ふっ゛ふにゃぉっ……♡」

  「あはぁ♡ ミノカちゃんの子宮にたっぷり、種付けされちゃってるね、あたしのザーメン♡ おちんぽで、子宮口もグリグリされてるから、気持ちいいでしょ♡」

  「う゛んっ……♡ ぎもち、っ、ぉっ、いい゛っ♡」

  ミノカの返答に、満足そうに頷いたリリアンは、うっかり剛直を抜いてしまわないよう、注意を払いながら、身を起こす。

  「シェーリファったら、良いなあ♡ 毎日こんな淫乱猫といちゃいちゃ交尾してるなんて♡」

  反応はない。

  ミノカは四つん這いどころか、潰れたカエルのように平たく突っ伏して、全身をビクビクと痙攣させている。

  「にゃは〜♡ だらしな〜い♡」

  脇に腕を通して、無理矢理に抱き起こしたリリアンは、ミノカが今にも気絶しそうなほどに目を虚ろにさせたアヘ顔を浮かべているのを目にし、悦に浸る。

  とろんと三日月のように、閉じられかけた瞳、

  口は半開きとなり、そこから力なく出ている舌から滴る唾液を同じく舌で捉えて、吸い付いたリリアンは、そのまま全身を密着させた状態でのディープキスで、唇を貪り喰らう。

  ミノカは自然と腰を捻らせ体勢を調整し、リリアンと正面から向かい合わせとなって、交尾の余韻にしっとりと浸る。

  「んぢゅ♡ んれ、ろぉ♡ り、リリアン♡ こ、これ以上は……だめだよぉ♡」

  そんな時間を数分続けていると、プリズムの効果も薄れてきて、一度大きな絶頂の波の余韻も過ぎ去ったためか、ミノカの理性は幾分か戻り始めている。しかし未だ頬を火照らせて、色っぽい吐息を言葉の端々に混じらせているのは、リリアンにとってはあまりにも、『誘っている』ようにしか思えなかった。それ以前に、二人繋がりあったまま、離れようとしないのが何よりの証拠であり、高濃度の魔力が含まれたプリズムに感応して、入れ墨の輝きも健在だ。

  「にゃは♡ 一回で終わる、って本気で思ってるの? ミノカは、本当にそれで良いの?」

  そして、リリアンにはもとより一度きりで終わらせるつもりは毛頭ない。だから、今度は押すのではなく、敢えて彼女から気持ちを引き出すべく、声音を少し柔らかくして問いかける。

  「はぁ♡ はあ♡ で、でも……♡ ん、べろぉ♡ ん、ちゅ♡」

  質問への回答時間を引き伸ばすためか、ミノカは徐ろにキスを再開した。リリアンは、ニッコリと目元を緩めて笑みながら、それを許し、彼女の柔らかな唇が触れ合う間、片時も視線を外さなかった。

  「素直になろ、ミノカ。気持ちいいのが好きだよね? あたしと交尾して、盛るの、気持ちよかったでしょ? だから細かいこと、ぜ〜んぶ忘れて、雌になろうよ、ね♡」

  「そ、そんなの、ダメです……♡ 本当にダメ♡」

  ミノカは、リリアンから視線を反らしつつ、頭を振って、これ以上の深みにハマることが確定してしまう誘惑を拒絶する。

  「何がダメなの? シェーリファはここにはいないじゃない♡ もしも……アタシがいなかったらミノカはどうせ他の子と、こういう事をしてたはず♡」

  「そんなこと……ぁん♡」

  「本当に? 尻尾を握られただけで、もう発情し始めるくらい、興奮しやすいんだから。そんなので、アタシ達のおちんぽを見るだけで、満足できる? アタシ達が、貴女と盛りたいって思って、ちんぽ勃起させてるの見て、それを無視できる? できないでしょ」

  「で……でき、ます……」

  ミノカの返事は、途切れ途切れで、そして小さかった。

  「ふ〜ん? だったら、その意思を見せてよ。ミノカに入ったままのおちんぽ、自分から引き抜いてみせて、そしたら信じてあげる」

  もう少し。

  リリアンは笑みを崩さぬままに言葉を続け、着実にミノカの選択肢を狭めていく。

  ミノカは、リリアンの要求に僅かに驚き、そして迷う素振りを見せたものの、やがて覚悟を決めたように足を踏ん張ると、ゆっくり立ち上がろうとする。

  「おぉ〜! すごいすごい。やっぱり、シェーリファへの想いは本当なんだね〜♡ 尊敬しちゃうよ」

  「っ♡ バカに、しないでくださいっ♡ 私は、わたし、はっ♡ シェーリファのことが、本当に、好きなん、だから……♡ 愛、してるから♡ は、はっ、ぉお♡ あ、あ♡ ちんぽ、ひっかか、って♡ あ、あと、少、しっ、あと少しぃ♡」

  「ん〜? どうしたのぉ? 動き止まっちゃったねぇ?」

  結合部に隙間が空いて、中に蓋をされていた雌雄の混交液が、どぷどぷと溢れ出してきている。リリアンは、その生暖かい感触が広がっていくのを感じながら、やはりジッと動きを止めたミノカに視線を送る。

  「わから、ない……♡ 身体に力が入んなくって、動かないの」

  「それで?」

  「リリアン。お願い、手伝ってくれませんか?」

  「やだ。ミノカが自分の力で交尾はおしまいって態度を見せてくれないと、アタシは引かないよ」

  「……っ、お願い、します、ほんの少しだけで良いから」

  「焦れったいなぁ、ほら」

  「わっ、ありがとうござーーっお゛♡♡♡♡」

  案外あっさりとミノカを持ち上げて解放したリリアンだったが、次の瞬間には、また先端から根本にかけて一気に挿入してしまう。

  完全な不意打ちの挿入と、絶頂後の敏感な腟内をほぼ同時に刺激されて、ミノカは上体を大きく仰け反らせて、絶頂に達する。

  「お゛っ、ぉお゛っ、ぉおぉおあああ♡♡♡ にゃん、でっ♡ にゃんで♡ わた、しぃ♡ 私っ、がんばった、のにっ♡♡ こん、なのっ、こんなのぉおおおお♡♡」

  「ん? まあ、ミノカの気持ちはしっかり理解できたよ♡ 最後の最後で、アタシを頼ったのは残念だったけど、それでも努力してたのは間違いない、すごいよ。だけどね、それと、アタシが交尾をしないかどうかの話ってさ、残念だけど別なんだよね♡」

  それまでのやり取りを引っ繰り返して、だが、元々思い描いていた目論見通りに、ミノカを二度目の交尾へと引きずり込んだリリアン。

  「そんなっ、だったら、なんでっ♡ あんな、こと言って、騙してっ♡」

  もちろん、引きずり込まれた側はたまったものではない。だが、リリアンはミノカの正当な抗議を耳心地良く受け流し、勢いそのまま剛直を突き上げる。

  「にゃひゅっ♡」

  「その方が、面白そうだからに決まってんじゃん♡ ミノカがとれだけ健気に抵抗したところで、アタシ達は、それ全部力づくで台無しにできるの♡ だって、ミノカは雌だから♡ [[rb:番 > つがい]]の子につきっきりで守られてないと、簡単に犯されちゃう、それが貴女だよ♡」

  「んっ♡ んっ♡ ん゛ぉ♡」

  「ほら、動け♡ 腰パンパン振って、アタシのちんぽに媚びろ♡ シェーリファがいない間は、アタシが貴女の[[rb:番 > つがい]]として、交尾してあげる♡ 安心して、他の奴らには渡さないから♡ だから、さっきみたいに、アタシを受け入れて、キスして、好きって言え♡」

  

  「んほぉお♡ わがり、ましたっ♡ こうび、しゅる♡ りりあん、と、交尾してぇ♡ きもちよくなりましゅ〜〜♡♡ すきっ、すきぃ♡」

  ミノカは、突き上げられるペニスに合わせて腰を上下させ、どこか吹っ切れたようにリリアンへの好意を叫ぶ。同時に生じる背徳感は、張り巡らされた神経が焼ききれてしまいそうな多幸感となって、全身に快楽をもたらしてくれる。

  「んちゅっ♡ 好きぃ♡ 交尾ぃ♡ リリアン♡ リリアン、だいすきっ、あいしてるぅ♡♡」

  

  ストッパーがはち切れてしまったように腰を振るミノカは、リリアンと貪るようなディープキスを交わして、激しい盛りに身も心も委ねる。

  「にゃはぁ♡ ありがと、ミノカ♡ じゃあ素直な[[rb:番 > つがい]]ちゃんには、ご褒美を上げようね♡ シェーリファが帰ってくるまで、どうぞよろしく♡」

  熱烈な愛の言葉も囁いて、完全に受け入れ態勢が整ったミノカは、中で膨らんでいくリリアンの極太ペニスに、期待に胸踊らせてその瞬間を待ちわびる。

  「はひぃ♡ んぢゅ、っ♡ 良いですっ♡ 来て♡ 中にっ、たくさん……リリアンの、ザーメンっ♡ ん〜〜〜♡♡」

  2度目の射精が、子宮を含め膣内全体を席巻しミノカはリリアンと唇を重ねながら、全身を恐懼させて快感を受け止める。

  尻尾がピンと伸び、獣毛が生えた部分を残らず逆立ててリリアンの唇に、自身の唇の跡が残るほどに強く押し付けて、そして最後には力なく、しなだれかかるようにして気絶してしまった。

  「にゃはっ★ ありゃりゃ〜♡ ダウンしちゃったかぁ、ん♡ でも、すごく良かったし、シェーリファが帰ってくるまでは、楽しめそ♡ んふ、ごちそうさま♡」

  リリアンは、意識がなくなっても尚、快楽の余韻で震えるミノカの身体を抱きしめると、その頬に優しくキスを落とすのだった。

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