Ad
……ねぇ……ねぇ……
聞いてるの!!
……なんですかじゃないでしょ!
私がいるのに、なんで黙々と仕事してるのよ!
……仕事より、私の面倒見なさいよ!貴方は私の専属執事でしょ!
……しかしじゃないわよ!
いいから私にお茶を出して。それと、貴方が作ったお菓子が食べたい。簡単なものでいいから作ってきて。
……いいから早く。どんな仕事よりも、貴方の優先は私なの。だから早く。
※少し間を開ける
はぁ、美味しかった。
やっぱり、専属のコックが作るお菓子より、貴方が作ったお菓子が一番口に合うわ。
変に高級じゃなくて、素朴な感じが紅茶と合うもの。
……褒めてるに決まってるでしょ。光栄に思いなさい。
※手紙を差し出す
え、お父様から?
何かしら、手紙なんて珍しい。
※手紙を捲る。
……はぁ。
ん?なんて書いてあるかって?いつも通りよ。
そろそろ婚約者を決めろって。
そう言われても、いい相手なんていないのに。どいつもこいうも六でもないやつばかり。
言葉が汚いって?貴方しかいないんだもの、別にいいでしょ。
……ねぇ、貴方は私が結婚したらどう思う?
……嬉しい?本当に?
……そう。
……なんでもないわ。
お父様に返事を書くから片付けしておいて。
それと、集中したいから書斎には入ってこないでね。
※扉が閉まる
……嬉しいだなんて……
それは、私の気持ちを知った上で口にしてるのかしら……
だったら……貴方はひどい男ね。
【完】。
Ad