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※扉を叩く
はーい。
※扉を開く。
どちら様……あぁ……間に合ってまーす
※ガンっ!と扉を止める
貴方もしつこいですね!!
いい加減にしてください!
だいたい一国の王子がこんな森の奥に頻繁にくるとか頭おかしいんじゃないですか!?
さっさと城に戻って勉強してください!私のことを放っておいてください。
……はぁ……疲れました。もう今日は好きにしてください。
あ、触るのは許可してないので。指一本でも触れたら小人たちに告げ口するので。
王子も命は大事でしょ?
※お湯が沸く音
んっ……美味しい……
むっ……何ニヤニヤしてるんですか。
せっかく持ってきたものを無碍にできないでしょ。食べ物は大事にしないと。
……次は何がいいって、またくる気ですか?
全く、本当にしつこいですね。
どうしてそんなに私に執着するのやら。
……好きだからって……私がその言葉を信じるとでも?
こんな森の奥に住んでいる女に?
……確かに血筋的には隣国の姫にあたります。
でもあの事件以来、王位は従兄がついでいます。私はただの森の住む女です。
貴方とは釣り合いません。
……はぁ、本当にしつこいですね。
婚約話も出ているでしょうに。
まぁでも、死んでいる女に惚れて口付けをし、城に死体を持ち帰ろうとして、ひょんなことから目を覚ました死体にいきなりプロポーズする王子だなんて、知られたら元も子もないですからね。
ふぅ。さて、そろそろ小人たちが帰ってきます。
殺される前にさっさと国に帰ってください。
……もう来なくていいです。
貴方がくると疲れるんです。私はここで、小人たちと穏やかに暮らしたいんです。
邪魔しないでください。
……なんですか。
……知ってますか。同じ言葉を繰り返し言い続ければ、その重みは軽くなります。
あまり軽々しくいうものじゃありません。
それでは、失礼します。
※扉が閉まる
はぁ……ホント、いい加減にしてほしい。
私なんかじゃなくて、ちゃんと可愛い子と結婚すればいいのに。
そうすれば、もう私はこんな感情抱かなくていいのにな。
【完】
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