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ヤンデレいばら姫

  くるくる、くるくる回り続ける糸車……

  ふふっ。ご気分はいかがですか?

  こんばんは。お久しぶりですね。

  私のこと、覚えていらっしゃいますか?

  えぇ、貴方に魔女の呪いを解いてもらったあの姫です。

  あの時はごめんなさい。助けてくださったのに、好意を断ってしまって。

  色々と準備が必要で、あの場ですぐにお答えができなかったんです。

  ……えぇ、準備です。

  貴方とずっと一緒にいるための、大事な準備です。

  そんなに怖がらないでください。

  貴方の好意を今この瞬間、しっかり受け止めますから。

  邪魔者が入ることはありません、あの時と同じ、いばらが侵入者を防いでくれます。

  ここに入れるのは、いばらに導かれるものだけ。つまり、私と貴方だけです。

  あぁちゃんとお顔を拝見していませんでしたがとても素敵なお顔ですね。

  白い肌に、キラキラと輝く瞳。吸い寄せるような唇。

  ご安心ください。この美しさは、何年、何十年、年百年と消えることはありません。

  ふふっ、どういうことか?

  貴方に目を覚ましてもらってから私はあの魔女を見つけて捕まえました。

  そして取引をしたのです。

  生かす代わりにあの呪いを私に教えてと。

  元々私にかけられた呪いは、13番目の魔女の死の呪いと12番目の魔女の百年の眠りの魔法がぶつかり合って生まれた呪い。打ち勝ったのは12番目の魔法だけど生まれたそれは二つあってのものなの。

  だから私は捕まえた13番目の魔女と、12番目の魔女に例の魔法を教わったの。

  全ては貴方を私のものにするために。

  私を長い眠りから目覚めさせてくれた運命の王子様。貴方が誰のものにもならないように、私は貴方をここに閉じ込め、共に過ごすことにしたの。

  もちろん、呪いの発動条件も解く方法も私と同じ。

  ※いと車をの針

  この糸車の針を貴方に刺せば、貴方は眠りにつく。

  言っておくけど、百年の眠りじゃない。そんな短い期間じゃない。貴方は永遠に、眠り続けるの。

  私は自分自身にも呪いのをかけたの。何度も生まれ変わることのできる呪い。

  何度生まれ変わっても、私はここへやってきて貴方の元に行く。

  そして、何度も貴方を愛してそばにいる。

  ずっと、ずっと、ずっと。

  さて、色々と名残惜しいけど、あまり長く話しすぎると貴方の好意が消えてしまう。

  貴方には、私を好きなまま眠って欲しいからね。

  ※ベッドに乗る

  それじゃあ私の王子様。

  たとえ長い眠りについても、私は貴方だけを愛し続けます。

  おやすみなさい。

  ※針をさす

  【完】

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