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姉と深夜のお月見

  ※扉をノックする

  ※扉が開く

  よっすー。

  ……何とはなんだね。素敵なお姉様がわざわざ部屋まで来たのに。

  眠いって、灯りもつけずにゲームしてたくせに?

  ……しらばっくれてもダメだからね。知り合いから、あんたがゲームにログインしてることは聞いてるんだから。

  ……ふふ、観念してくれて助かるよ。まぁ用って言っても大したようじゃないけどさ。

  可愛い弟とお月見しようと思って、お酒とおつまみをご用意しました。

  というわけで、お邪魔しまーす。

  ……いいでしょ。もうあんたの部屋まで持って来たんだから、お月見会場はここで。

  ※扉が閉まる。

  準備してて上げるから、ゲームの片付けしてな。

  ……別にー。私が気分屋だって知ってるでしょ?

  今日お月見したい気分だったの。一人だと味気ないし、夜更かし君に付き合ってもらおうと。

  ※カーテンが開く

  おぉー、月が綺麗だね。

  月明かりやばすぎ。

  ん?お酒?ふっふっふー。私オススメのお酒だ。一口一口噛み締めながらアルコールを体内に注ぐが良い。

  ……終わった?じゃあこっちおいで。

  ちなみにおつまみもちょっと用意した。

  あ、これね。私が作ったんだよ。マジでこれ、酒に合うんだよ。

  食べてみて。

  ※ 氷の音。

  はい、あんたの分。

  それじゃあ、かんぱ〜い(グラスをぶつけ合う

  ……はぁ……うま。

  ……美味しい?それはよかった。

  あ、あんまり大きな音とか声出さないでよ。二人とももう寝てるんだから。

  ふふっ。私たち悪い大人だね。夜更かしして、こんな時間に酒飲んで。

  ……確かに、子供ではないけど、親からしたら、いくつになっても私たちは子供だよ。心配もされるよ。

  ……んー、なんかあったのかって?べっつにー。たださ、お母さんはそんな言わないけど、お父さんが最近よく、「いつ結婚するんだ」って聞いてくる。

  いや、まず彼氏いないから。って思いながら「どうだろねー」って軽く流してね。年齢が年齢だからね。男はともかく、女は年を重ねれれば重ねるほど、子供を生むのが大変になるからね。

  んー……まぁ欲しいかな。せめて一人ぐらいはね。

  ……ん?彼氏がいないじゃなくて、つくらないんだろって……あれ?知ってたの?

  まぁ長年付き合ってた彼氏と別れたらねー。

  私さ、そいつと結婚するもんだと思ってたよ。同棲もして、結婚式の話とか子供の話とかもしてて。

  なのにさ、会社の後輩と浮気した挙句子供作って別れてくれって。申し訳なさそうにしてたけど、「お前とは、結婚してるわけでもないし、ましてや子供がいるわけでもないだろ」って言われてね。

  確かにそうだけど、そうなりたかったけど……結局それが叶う前に裏切ったのはそっちだろって……それでかな、長く付き合っても結婚できない。付き合ってすぐに結婚んしても、すぐに離婚しそうでね。結局ズルズルと……

  ※ 彼女、一気に酒を飲む

  あーあ、恋愛って難しいー!!

  というわけで、そんな可哀想なお姉様を慰めてよ。年齢=彼女いない歴の弟君。

  ……酔ってんのかって……ちょっと、軽くあしらわないでよ。

  それとも何、実は隠れシスコンで、姉があまりにも美人だから、理想が高くなったとか?

  はぁ?自惚れてないし。冗談で言っただけだし。

  ※氷の音。

  私は、当分結婚とか考えないかな。お父さんにも言ったんだけど、結構渋い顔された。あんなこと言ってはいたけど、あったことがあったことだから、頭ごなしに入ってこなかったよ。

  ……でもなー、弟は一度も恋人いたことないし、二人とも私に孫を期待してるかもなー。

  ……あはは、冗談だって。きっといい人見つかるよ。

  お姉ちゃんの知り合いでよければ、今度紹介してあげてもいいよ。

  ……そう。でもまぁ、その気になったら声かけてね。

  ※姉、弟に抱きつく

  はぁ……んー、眠くなってきた。

  んー……もう少しこのまま……

  いつの間にか、こんなに大きくなったんだね……昔は、私より小さくて、女の子みたいに可愛かったのに……

  なんだかちょっと寂しいな……

  ……んー?なーに?

  ……寝てていいの?……うん、そうする……片付けは、起きたらするね……

  あ、そうだ……

  付き合ってくれてありがとう(耳元

  【完】

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