柴後輩とクロ兄ちゃん【銀】

  「あーあ。またやっちゃったね。クロ[[rb:兄 > にぃ]]?」

  「・・・」

  パンダだ。またあのパンダだ。

  丸テーブルに片肘ついて、足組してこちらに語りかけている。

  「まあ座りなよ」

  [[rb:掌 > てのひら]]で向かいの椅子を案内されて座る。

  俺はこのパンダを知っている。

  このパンダは俺を知っている。

  「風邪引いた自分が悪いのに」

  「・・・」

  「心配してくれてる相手に向かってさ」

  「━━━━━っ!」

  「“来るな”は無いよね?」

  「そんな言い方はしてない!!」

  あの場ではあれが精一杯だった。それに店を休むなんて言い出した[[rb:玄來 > げんき]]を止める必要もあったんだ。間違った行動じゃない。

  「同じようなもんでしょ。相手にどう伝わったかが全てだよ」

  そうだ・・・。俺は完全に[[rb:玄來 > げんき]]の好意を無下にした。弁解の余地もない。

  「それって兄ちゃんなのかなあ?」

  「━━━━ッ!!!」

  でも・・・だって・・・しょうがないじゃないか。必死だったんだよ俺だって。ああでも言わないと[[rb:玄來 > げんき]]は来てしまう。自分のせいで迷惑かけたくなかったんだ。俺はあいつの兄ちゃんだから。

  「慕ってる兄ちゃんが実は嘘つきで」

  「━━━━━━━ッ!!!」

  「バレた途端に[[rb:玄來 > げんき]]は冷たくあしらわれたと」

  ごめん[[rb:玄來 > げんき]]。クロ[[rb:兄 > にぃ]]は悪い兄ちゃんだ。俺はお前のことが大事で、大切にしてやりたいのに。隠し事ばっかりで。

  「[[rb:玄來 > げんき]]が傷つくことくらい分かってたのにねぇ」

  そうだ。分かってたんだ。ダメってことくらい。だってもし俺がお前に同じことをされたら・・・あり得るのか? そんなこと。

  「ないないない。[[rb:玄來 > げんき]]ほど素直な子もいないでしょ。一緒にしないの」

  そうだ。[[rb:玄來 > げんき]]は人を傷つけると分かって隠し事をするヤツじゃない。

  ・・・でもな[[rb:玄來 > げんき]]。俺にはまだ分からないことがあるんだ。

  「お願い・・・クロ[[rb:兄 > にぃ]]。オレ・・・って?」

  「・・・」

  そうだ。小さい時に俺は何かお願いされたんだ。お前に抱きしめられてた時もその夢を見て、目覚めた時、お前は同じ顔をしてた。

  それからも俺はお前が何を考えてるのか分からないときが何回かあって・・・。

  “ お願い・・・クロ兄にぃ。オレ・・・”

  “行きましょうお化け屋敷。オレ行ってみたいっす”

  “ゴメン。オレにとっては、クロ[[rb:兄 > にぃ]]だから”

  お前はあの時何を考えてたんだ?

  お前のお願いを思い出せれば分かることなのか?

  「まあ、人の気持ちを理解するなんて、本当は一生できないことかもしれないけどね」

  なあ[[rb:玄來 > げんき]]。お前は俺に何を求めてるんだ?俺はどうしたらいい?何をしてやれる?

  なあ、[[rb:玄來 > げんき]]。

  視界が揺らぎ、意識がボヤける。

  「俺は・・・」

  俺を見ているパンダが視える。

  パンダが見ている俺が視える。

  視界は白黒しながら、意識が頭の後ろのほうへ堕ちていく。

  「『俺は、どんな兄ちゃんになればいいと思う?』」

  [chapter:柴後輩とクロ兄ちゃん]

  「・・・寝不足?パンダ?・・・それとも犬?」

  大学の講義室。隣の席の[[rb:優 > ゆう]]が俺に声をかける。

  [[rb:優 > ゆう]]は机にベッタリと突っ伏す俺の両耳を片手でペタッと伏せては離し、また伏せては離し、ぴょいんぴょいんさせて遊んでいる。

  くすぐったいからやめて欲しい・・・嫌じゃないけど。

  「んー・・・両方」

  「両方?」

  「パンダが夢で俺を責めて・・・俺は現実で犬に攻めれない」

  最近、[[rb:玄來 > げんき]]の様子がおかしい。

  いつもは仕事が終わって帰ってきたら一緒に晩飯を食べるか、部屋でそのままなのだが、いつもすぐにどこかへ出かけてしまう。

  たまたま課題で徹夜した時、ド深夜に帰って来る音がしていた。

  「攻めれないって、話しができないってこと?」

  冷たくしてしまったことを謝りたくて、仕事終わりに会えないかと誘っても、用事があると言って断られてしまう。

  こんな事は初めてで、休みの日曜日でさえ会う勇気を出せないでいる。

  そもそも[[rb:玄來 > げんき]]と喧嘩とかしたことない・・・これって喧嘩なのか?

  「クロが話せないなんてことあるんだね。誰でも気安くホイホイ話しかけるのに」

  そう言って[[rb:優 > ゆう]]はいつものようにグミを1つ摘む。

  俺ってそんなキャラだったか?

  まあ、知らない人に話しかけるのに抵抗は無いタイプだが。

  「知らない人と喧嘩相手じゃワケが違うって」

  「喧嘩してるの?」

  いや、喧嘩ではない・・・と思いたい。

  俺さえ勇気を出せれば、きっと[[rb:玄來 > げんき]]は会ってくれる・・・と信じたい。

  へたり込む俺に、[[rb:優 > ゆう]]はグミを1つ摘んで手づから食べさせてくれる。

  今日は・・・ん?

  「ぶぇぇ!! 何コレ!? まっず!!」

  吐き出すのをギリギリ堪えて顔をしかめる。

  [[rb:優 > ゆう]]の手には真っ黒なグミの入った袋が握られている。

  「世界一不味いグミ。気になって買ってみた」

  そんなもん予告なく口に放り込まないで欲しい。

  [[rb:優 > ゆう]]とは好みが似ているようで、大体いつも好きな味なので油断していた。

  噛む度にひたすら不味い。タイヤ食ってるみたいだ。

  よく見るとパッケージにこのグミをタイヤにしてチャリをこぐ猿の絵がプリントされている。

  自覚はあるらしい。

  「まあ結局、俺がビビってるだけかもしれないけど」

  マジで不味いなこのグミ。

  「じゃあ話せば?」

  [[rb:優 > ゆう]]はあたりまえのようにサラッと言ってのける。

  確かにそうなんだけどさぁ!

  もし[[rb:玄來 > げんき]]が今俺に会いたくなくて避けているんだとしたら、何度会いたいと言っても断られるかもしれない。

  何度も断らせてしまったら、[[rb:玄來 > げんき]]を追い詰めてしまう。音信不通にでもなったら本末転倒だ。

  それに━━━━

  「もし何度も会うの断られたら俺が立ち直れない」

  だって好きな人だから。

  片想いしてる分、今も結構ダメージがデカい。

  万が一嫌われでもしたら・・・恐ろしすぎて想像出来ない。それなら一生このままの方が何兆倍もマシだ。

  「じゃあ100%会える方法試してみる?」

  「え?」

  ◆◆◇◇◆◆

  「あの・・・[[rb:虎守 > こもり]]さん・・・ココは」

  「銀」

  小料理屋『銀』。俺たちは[[rb:玄來 > げんき]]の職場の前にいる。冬の夜だけあってちょっと寒い。

  「ゴリ押し過ぎんか!?」

  恋人と喧嘩して会えないから職場に押しかけるみたいな感じじゃないか。倫理的にどうなんだ。恋人じゃないけど。喧嘩もしてないけど・・・じゃあいいのか?

  「ご飯食べに来ただけだよ」

  確かにそうなのだが・・・。

  「ほら、ここってお酒出す店だしさ」

  「俺は飲めるよ」

  そういえば[[rb:優 > ゆう]]はもう20歳だった。

  別に入店に年齢制限があるわけではないので、お酒も関係ないのだが・・・しかし・・・。

  「どんな顔して会えばいいか分かんないって」

  「変顔してみたら?」

  [[rb:玄來 > げんき]]が笑ってくれるなら変顔でもなんでもする。

  しかし、他のお客さんもいる。この小綺麗な感じの小料理屋にいきなり変顔で入店する未成年とかヤバい奴でしかない。半分営業妨害だ。

  「あとなんて言うか、心の準備が」

  「大丈夫。クロは強い。クロは最強。クロは神様」

  [[rb:優 > ゆう]]が無表情で薄っぺらい暗示をかけてくれる。

  「なんだよ神様って」

  「んー・・・お客さんだし」

  「それ客側の心構えじゃないだろ・・・」

  項垂れる俺を放って、[[rb:優 > ゆう]]はさっさと入店してしまった。

  ◆◇◆

  「いらっしゃいませ。あら、[[rb:優 > ゆう]]くん!」

  店に入ると、さっそく[[rb:友紀 > ゆき]]さんの声がした。

  俺はまだ[[rb:優 > ゆう]]のデカい影に隠れている。

  「お、ついに飲みに来たか[[rb:優 > ゆう]]坊!」

  「久しぶりー[[rb:優 > ゆう]]くん。もう20歳になっちゃったの」

  店長と、あと聞き覚えのある声がする。

  「20歳だけど飲まないよ。バイクだし。あとクロもいるよ」

  言われてそっと[[rb:優 > ゆう]]の影から顔を出す。

  「お、クロくんも久しぶりー」

  「船長!」

  店のカウンターで見覚えのあるセイウチのおじいちゃんがお酒を飲んでいる。

  以前、[[rb:玄來 > げんき]]たちと釣りに行った時、船を出してくれた船長さんだ。

  確か、“トド セイイチさん”だったっけ。

  俺に気付いて店長や[[rb:友紀 > ゆき]]さんも声をかけてくれる。

  そして━━━━━━━

  「おい[[rb:玄來 > げんき]]! 大好きなクロ[[rb:兄 > にぃ]]が来てくれたぞ!」

  そう言って店長が振り向くと、洗いものをしていた[[rb:玄來 > げんき]]がビクッと手を止め、気まずそうな笑みを浮かべてこちらを向いた。

  「い、いらっしゃい、クロ[[rb:兄 > にぃ]]、[[rb:優 > ゆう]]さん」

  ある程度予想していた反応だ。俺も気まずい。

  店長も気付いたみたいで、照れてんのかと[[rb:玄來 > げんき]]を小突いている。

  「[[rb:友紀 > ゆき]]さん、ボクテーブルに移動しようかな」

  「はーい」

  船長は[[rb:徳利 > とっくり]]とおちょこを持って空いている店奥のテーブル席へ移動し、おいでおいでと向かいの席に俺たちを招いてくれた。

  [[rb:友紀 > ゆき]]さんが箸とおしぼりを持ってきてくれたところで、船長が口を開く。

  「飲み物は何にする?」

  「コーラ」

  「えっと・・・ウーロン茶で」

  注文を聞いて、[[rb:友紀 > ゆき]]さんも素早くドリンクを用意してくれた。

  おしぼりも温かい。

  「じゃ、乾杯!」

  船長に合わせて乾杯し、とりあえず一口飲んでグラスを置いた。

  「こちらお通しになります」

  乾杯が終わり、[[rb:友紀 > ゆき]]さんが俺たち2人にお通しを持ってきてくれる。小鉢に入った湯豆腐に餡とネギがかけられており、小さな木のスプーンが添えられている。

  「お、いいね。[[rb:友紀 > ゆき]]さんボクも同じの」

  横で早速食べ始める[[rb:優 > ゆう]]に倣って、俺もいただきますと湯豆腐を一口。口の中で溶けるように崩れる温かい絹ごし豆腐とそれを優しく包み込む餡の塩味と甘味、ネギのアクセント。外の寒さで緊張した身体がホッと解れるような味だ。

  「うまぁ〜・・・」

  「フフフ。寒い日に食べる餡かけ湯豆腐。最高だよね」

  船長もお酒をあおりながら、餡かけ湯豆腐を堪能している。

  「お店は初めて?」

  「営業中に来たのは初めてです」

  「じゃあ銀デビューだね。何か食べたいものある?」

  店内にはメニューがいくつか貼られているが、パッとは思いつかない。

  「こういう時はゴロちゃんに任せちゃえばいいよ。常連は大体そうだから」

  船長はゴロちゃんおまかせでと店長に声をかけ、店長もあいよと返す。

  ほとんど待つこともなく、[[rb:友紀 > ゆき]]さんが3人分のおでんの盛り合わせを持ってきてくれた。

  大根、玉子、三角こんにゃく、ちくわに牛すじの串、それにじゃがいも、器の端にはカラシも添えられている。黒井家のおでんにじゃがいもは入らないので少し珍しい。

  「染みてるねー大根。ボク1番好きだよ」

  大根に箸を入れると、たっぷりと出汁を蓄えているのが感触で伝わってくる。口に運ぶと、一口噛むごとに旨味の効いた出汁が溢れ出て広がってゆく。気付けば大根は口の中で跡形もなく消えている。これは止まらん。美味すぎる。

  「そういえば、船長と[[rb:優 > ゆう]]はどういう関係なんですか?」

  「釣りの時にゴロちゃんの紹介で会ったのが最初だけど、[[rb:優 > ゆう]]くんのお父さんとも知り合いだよ」

  「[[rb:優 > ゆう]]のお父さんって警察ですよね。もしかして船長は[[rb:優 > ゆう]]のお父さんの上司とか?」

  [[rb:優 > ゆう]]お父さんと店長は元警察の上司と部下だったという話しは釣りの時[[rb:友紀 > ゆき]]さんから聞いた。もしかして船長も?

  「まさかまさか。[[rb:優 > ゆう]]くんのお父さんは警察庁刑事局の局長さんだよ。ボクはただの釣り好きおじいちゃん」

  「・・・マジ?」

  「らしいね」

  警察の階級とか全然分からんが、たぶんすごい。

  そのまま3人で[[rb:優 > ゆう]]の話しや大学の話し、釣りの話しで談笑した。

  [[rb:友紀 > ゆき]]さんも次々料理を持ってきてくれた。

  ◆◇◆

  「[[rb:友紀 > ゆき]]ちゃん、シメにあれ出してやって」

  お腹もいい具合に満たされ、幸せになったところで、店長が[[rb:友紀 > ゆき]]さんに声をかけ、[[rb:友紀 > ゆき]]さんも笑顔で応じる。

  「て、店長! それは!」

  しかし、それに[[rb:玄來 > げんき]]が動揺を見せている。

  「せっかくなんだ、お前の料理食ってもらえ」

  「でもあれは失敗作で!」

  [[rb:玄來 > げんき]]は半分泣きそうな顔をしている。[[rb:玄來 > げんき]]が料理で失敗することなんてあるんだな。

  [[rb:玄來 > げんき]]の抵抗も虚しく、テーブルには鮭の切り身が乗ったご飯と薬味の入った小皿、そして[[rb:急須 > きゅうす]]が1つ置かれた。どうやらお茶漬けのようだ。

  「薬味はお好みでかけてお召し上がりください」

  「お、上に乗ってるのはただの焼き鮭じゃなさそうだね」

  確かに鮭は照り焼きっぽい感じになっており、お茶漬けに使うには少し珍しく感じる。

  薬味は一旦置いて、俺は急須で出汁をかけて鮭の身を崩し、ご飯と一緒に出汁でサラッと口に流した。

  ほんのりとお酒の香りがする甘辛い鮭の身の味が出汁に溶け出し、予定調和の如くご飯とマッチする。

  ━━━━美味い。どこが失敗作なのか一切分からない。

  「上に乗ってるのは鮭の幽庵焼きなんだけど、[[rb:玄來 > げんき]]くん、ちょっと漬けすぎちゃって。[[rb:賄 > まかな]]いの予定だったんだけど、ゴロちゃんがお茶漬けにしたらどうかって提案してくれたの」

  シメに何か頼まれたら常連に出す予定だったらしい。

  なるほど、確かに鮭だけ食べたら少しからいかもしれないが、お茶漬けなら気にならない。

  しかし、[[rb:玄來 > げんき]]は俯いて耳をヘタらせている。そんなに落ち込むことないのに。

  「美味しいよ[[rb:玄來 > げんき]]。お前の料理はいつも美味い」

  [[rb:玄來 > げんき]]はやっと顔を上げてこっちを見て、困ったように笑ってくれた。

  久しぶりに[[rb:玄來 > げんき]]の笑った顔が見れた。

  「[[rb:友紀 > ゆき]]ちゃんこっちもお茶漬け頂戴」

  「ワシも」

  「はーい」

  カウンターに座っていたお客さんから同じものをと注文が入る。

  俺は久しぶりの[[rb:玄來 > げんき]]の料理を堪能した。

  ◆◆◇◇◆◆

  「じゃあ、ここはボクが持つから。[[rb:友紀 > ゆき]]ちゃんお会計」

  「はーい」

  お茶漬けも食べ終え大満足の中、船長がそう切り出す。

  「いえ、流石に出しますよ結構頂きましたし」

  品数は覚えてないが、まあまあ食べている。それに、たまたま居合わせた船長に奢ってもらうのは悪い気がしてしまう。

  「金払うだけが礼儀じゃねぇぞクロ坊。年長者は立てるもんだ。あと、財布の中身は見るもんじゃねぇ、さっさと出な」

  「フフフ。大人のマナーってやつだね」

  俺と[[rb:優 > ゆう]]は店長に促されて席を立った。

  俺は[[rb:玄來 > げんき]]に一声かけた後、また来いよという店長の言葉を背に店を出た。

  後から出てきた船長にお礼を言い、船長の背中を見送った後、[[rb:優 > ゆう]]と一緒に歩いた。

  「話せたね」

  「俺が一方的に声かけただけだけどな」

  でも[[rb:玄來 > げんき]]に会えて、[[rb:玄來 > げんき]]の顔が見れて良かった。

  俺の以前までの不安はいくらか和らいでいた。

  帰り道は少しだけ雪がちらついていた。

  ◆◆◇◇◆◆

  帰宅して大学の課題を片付けていると、[[rb:玄來 > げんき]]が帰ってきた音がした。

  その後間もなく外出する音がして、やはりどこかへでかけてしまった。

  仕事終わりに会うのは無理そうだ。深夜に帰って来るようだし、朝起こすのも忍びない。

  次の日曜日には勇気を出して[[rb:玄來 > げんき]]に会ってみよう。会ってこの間のことを謝って、また一緒にご飯を食べよう。

  そのまま遊びに連れ出すのもいいかもしれない。[[rb:優 > ゆう]]も誘ってラウニャンとか行くのも有りだな。

  課題を片付けた後、俺は久しぶりに[[rb:玄來 > げんき]]と遊ぶことを想像しながら、シャワー浴びてベッドに入った。

  ━━━━━━━━この時はまだ、次の日曜日を待つことなく、あんなかたちで[[rb:玄來 > げんき]]に会うことになるとは思ってもいなかった。

  [chapter:柴後輩とクロ兄ちゃん]

  ☆ちなみに[[rb:優 > ゆう]]のお父さんと[[rb:銀吾朗 > ぎんごろう]]が上司と部下の関係だったのは、2人が警視庁刑事部に所属していた時です。