「じゃあ今日はこれで終わります。試験範囲よく確認しておいてください」
今日の講義は午前中で終わり、俺は[[rb:優 > ゆう]]にこの後どうするかと話しかけた。
「とりあえず昼飯だよな。学食でも行くか?」
「ちょっと着信あったから、先に電話していい?」
「ん? おう」
[[rb:優 > ゆう]]は隣の席に座ったまま折り返しの電話をかける。
「もしもし・・・大丈夫・・・いいよ、隣にいるし」
隣って俺のことか?
その後、[[rb:優 > ゆう]]は分かったと言ってスマホをこちらに寄越す。
「銀から」
「銀って、店長か?」
[[rb:優 > ゆう]]が頷いたのを見て、俺はスマホを受け取り耳にあてる。
「もしもし」
「“おう、クロ坊! 突然悪ぃな。ちょっと頼みてぇことがあるんだが、この後なんかあるか?”」
店長がわざわざ[[rb:優 > ゆう]]を使ってまで俺に頼み事ってなんだ?
全く見当はつかないが、講義も終わり予定も無いので断る理由はない。
「いいですよ。講義も全部終わったので、後は帰るだけです」
「“そりゃ良かった。じゃあ、帰るついでに店に寄っていってくれねぇか?”」
そして、その後の言葉に俺は毛が逆立った。
「“[[rb:玄來 > げんき]]のやつが熱出しちまってよ”」
衝撃で、その後は流れで返事をしながら電話を切り、[[rb:優 > ゆう]]にスマホを返した。
「何かあった?」
「[[rb:玄來 > げんき]]が熱出したって・・・」
俺の言葉を聞いて、[[rb:優 > ゆう]]はふーんと言って自分のカバンを漁り始めた。
そして、未開封のグミの袋を取り出し、俺に手渡した。
「今すぐ行くでしょ。それお見舞い」
俺は[[rb:優 > ゆう]]に礼だけ言って、足早に講義室を出た。
◆◆◇◇◆◆
「店長!」
「お、早かったなクロ坊。急に悪かったな」
店に入ると店長と[[rb:誓優 > せいや]]くんをおんぶした[[rb:友紀 > ゆき]]さんが開店に向けて作業をしていた。
俺を見た[[rb:友紀 > ゆき]]さんがカウンターから出てきて、客テーブルに置いてあった若草色の風呂敷包みを持ち、俺の前に来る。
「わざわざゴメンねクロくん。私が行ければ良かったんだけど」
「いえ、そんな」
人手が減って、店の開店準備と[[rb:誓優 > せいや]]くんもいる。[[rb:友紀 > ゆき]]さんが出てくるなんて無理だ。
「これ、お見舞いにお弁当作ったの。クロくんの分もあるから、良かったら食べて」
そう言って[[rb:友紀 > ゆき]]さんは風呂敷包みを渡してくれた。
普通の弁当箱よりは少し大きめで真四角だ。おそらく和食屋でよく見る黒い弁当箱だろう。
「[[rb:玄來 > げんき]]のやつ買いたいものがあるっつって、ここんとこ短期でバイト入れてたみたいでよ。無理しない程度にやれよとは言ってたんだが・・・」
やりやがったなぁと店長は溜め息混じりに言う。
「寒くなってきたし、それに最近[[rb:玄來 > げんき]]くん少し元気無さそうだったの。ストレス抱えてると風邪引きやすくなるでしょ。話し聞いてあげられたら良かったんだけど」
[[rb:友紀 > ゆき]]さんの可愛い垂れ耳が、今は悲しそうに見える。
「[[rb:玄來 > げんき]]は話さねぇよ、[[rb:友紀 > ゆき]]ちゃん。あのタイプは弱音を言うのも悟られるのも悪だと思ってやがるからな。聞くのは逆効果だったろうよ。何か切羽詰まった様子だったし、せめて好きにさせてやろうと思ったんだが・・・ま、このザマだ」
何かを思い返すような瞳で、店長は淡々と作業を続けている。
「でもクロくんが来てくれて良かった。クロくんがお見舞いに行ったら、きっと[[rb:玄來 > げんき]]くんも喜ぶわ」
「そ・・・そうですかね」
俺はまだ[[rb:玄來 > げんき]]にあの時のことを謝れてない。日曜日に話そうと思っていたし、[[rb:玄來 > げんき]]とも銀で声をかけたきりだ。
「[[rb:玄來 > げんき]]はウチの従業員だけどよ、[[rb:玄來 > げんき]]の母親からの大事な預かりもんでもあるだ。よろしく頼むわ」
正直、よろしくと言われても心配と同じくらい不安な気持ちが湧いてくる。
そもそも俺に会ってくれるのだろうか。看病させてくれるだろうか。
「あと、これは元刑事の勘だがな」
作業の手を止めて店長が口を開く。
「何かあったとき、[[rb:玄來 > げんき]]が頼るとしたらお前だ、クロ坊」
俺はその言葉に一瞬驚き、そして困惑する。
これまで[[rb:玄來 > げんき]]に何か頼られたという記憶がない。一緒に遊びたいと誘われたこともほとんど無い。むしろ俺が[[rb:玄來 > げんき]]を引っ張りまわしていたし、俺のほうが[[rb:玄來 > げんき]]に助けられていることが多い。
店長や[[rb:友紀 > ゆき]]さんを置いて、俺なんか頼ってくれるだろうか。
それに今喧嘩してるし・・・喧嘩じゃないけど・・・たぶん。
「俺なんか・・・」
「兄ちゃんなんだろ?」
その言葉を聞いてハッとする。
そうだ、俺は[[rb:玄來 > げんき]]の兄ちゃんだ。
でも、[[rb:玄來 > げんき]]がそう呼ぶだけで実際は・・・。
そして、俺の様子を見て店長はふっと笑った。
「甘えさせてやれ」
その言葉を聞いて、巡ろうとした思考が途中でつっかえたような、もどかしい感覚を覚えた。
俺は店長と[[rb:友紀 > ゆき]]さんにお礼を言い、アパートに向かった。
◆◆◇◇◆◆
[[rb:玄來 > げんき]]の部屋の前に立ち、チャイムのボタンに指をかける。
着いてから気付いたが、途中で風邪用品でも買えばよかったと後悔している。
[[rb:玄來 > げんき]]は出てきてくれるだろうか。
俺は既に心配より不安の方が勝る重たい指に力を込めて、チャイムを鳴らした。
━━━━━ピンポーン
━━━━━━━━━━━━━━━反応は無い。
もう一度押しても変わらず、俺はノックして[[rb:玄來 > げんき]]を呼んだ。
「[[rb:玄來 > げんき]]? 俺だ」
━━━━━反応は無い。
「お見舞い持ってきたんだ。店長と[[rb:友紀 > ゆき]]さんに頼まれて・・・」
言ってて急に情けなくなった。
[[rb:玄來 > げんき]]が風邪で苦しんでるのに、俺はお見舞いを運んでいるだけだ。今も出てきてくれない不安に負けて、それをダシに[[rb:玄來 > げんき]]を呼ぼうとしている。
情けなさで・・・・・・・・・・・・・・・・・・泣きそうになる。
俺はスマホを取り出し、[[rb:玄來 > げんき]]に電話をかける。
━━━━━━願うように待って出た相手は、留守番電話の案内音声だった。
[chapter:柴後輩とクロ兄ちゃん]
━━━━━━━━どれくらい時間が経っただろうか。
外はまだ明るい。
俺は自分の部屋に帰ってからずっと[[rb:玄來 > げんき]]の部屋側の壁に背中をつけ、エアコンをつけることもなく膝を抱えていた。
少しでも音がしたら、すぐ出て行けるように、耳をそばだたせていた。
部屋の空気は冷たく、手足も冷えているのに、顔と胸と吐く息だけが熱い。
[[rb:玄來 > げんき]]が短期でバイトしてるなんて俺は知らなかった。教えてくれなかった。さっき反応が無かったのは拒絶なのかもしれない。
でも寝ていただけかもしれない。
拒絶されているかもしれないという恐怖を寝ていただけかもしれないという希望を持って、願うように押し殺す。
大切な人が辛い時にそばにいてあげられない辛さが、拒絶の恐怖が、こんなに苦しいなんて思わなかった。
俺は[[rb:玄來 > げんき]]にこんな思いをさせたのか?
それに俺は[[rb:玄來 > げんき]]をはっきりと拒んだ。俺より辛かったかもしれない。ちゃんと話して謝って、簡単に許してもらって、遊びに行こうなんて考えていた自分が馬鹿みたいに思えてくる。
俺は冷たくなった膝で[[rb:額 > ひたい]]を冷やしながら、願うように音がするのを待ち続けた。
◆◆◇◇◆◆
そして音がした。
顔を上げ、確信が欲しくてさらに耳を澄ませる。
━━━━蛇口を捻った音が聞こえる。
[[rb:玄來 > げんき]]が起きたんだ。
俺はもらった弁当を持ち、大急ぎで外に出た。
[[rb:玄來 > げんき]]の部屋のチャイムを鳴らすと、すぐに[[rb:玄來 > げんき]]が顔を出した。
「クロ[[rb:兄 > にぃ]]・・・」
「[[rb:玄來 > げんき]]!」
[[rb:玄來 > げんき]]が出てきてくれて、本当に救われたような気持ちになった。
そして、恐怖に潰されていた心配の気持ちが、許しを得たかのように湧き上がる。
「熱あるんだろう? 薬は? 氷枕とか熱冷ましはあるのか? お腹空いてないか? ご飯は? 何か欲しいものあるか?」
俺はつい矢継ぎ早に質問を浴びせる。
「だ、大丈夫だよ。このくらい寝てれば治るから」
[[rb:玄來 > げんき]]の声はかすれ、目が[[rb:優 > ゆう]]みたいになっている。本当に辛そうだ。
「とにかく、入るぞ。後は全部任せて、お前は寝てろ」
どことなく抵抗の素振りを見せる[[rb:玄來 > げんき]]を押しのけて、俺は部屋に入り[[rb:玄來 > げんき]]を寝かせた。
俺はキッチンにあったステンレスボウルに氷水を作り、タオルを濡らして[[rb:玄來 > げんき]]の額に乗せた。
「熱、どれくらいだ?」
「38度台。普通の風邪だから大丈夫だよ」
様子からしてほとんど39度だろう。
弱りきった[[rb:玄來 > げんき]]の声に、自然と耳が垂れ下がる。
「[[rb:玄來 > げんき]]、ゴメンな・・・」
「・・・え?」
[[rb:玄來 > げんき]]に謝らなくてはならない。拒絶してしまったことを。そして、分かって欲しい。[[rb:玄來 > げんき]]や周りの人のことを想ってやったことを。
「お前がこんな時に言うのも良いのか分からないんだけど、俺・・・」
「待って!!」
突然[[rb:玄來 > げんき]]が声を上げ、俺の腕を掴む。
[[rb:玄來 > げんき]]は肩で息をしながら、見覚えのある顔で俺を見つめる。
「クロ[[rb:兄 > にぃ]]・・・オレ、もっとちゃんとするから・・・しっかりするから・・・」
急にどうしたんだ。[[rb:玄來 > げんき]]は何を言っている?
「お願い・・・クロ[[rb:兄 > にぃ]]。オレ・・・」
あの光景が蘇る。
[[rb:玄來 > げんき]]が川で大怪我して病院に運ばれて、病室のベッドで俺に言ったんだ。今みたいな、こんな顔で。
「オレのこと・・・」
そうだ、思い出した。そして俺は意味が分からなかったんだ。なぜ[[rb:玄來 > げんき]]がこんなことを言うのか。
「オレのこと・・・嫌いにならないで」
全く分からなかったんだ。
「待てよ、[[rb:玄來 > げんき]]。なんのことだ? 俺がお前を嫌いになる?」
あの拒絶を[[rb:玄來 > げんき]]はそう捉えたのか?
思い当たることが他にない。それほど[[rb:玄來 > げんき]]を追い詰めてしまったのか。
「違うぞ[[rb:玄來 > げんき]]。あれは・・・」
「兄ちゃん、辞めるって・・・」
「え?」
いつの話だ?
学園祭の時か?
あれはお前ともっと対等な、大人として付き合って行こうと思って・・・。
「遊園地行った時、兄ちゃん降りるって」
あの時か。サマーライオンズで昼飯の後、[[rb:玄來 > げんき]]のエリート兄ちゃんムーブに自信を喪失して[[rb:優 > ゆう]]に愚痴ってた時だ。[[rb:玄來 > げんき]]はドリンクを取りに行ってたはずだったが、聞こえていたのか。
「でも、なんでそうなるんだよ」
あれは俺がお前の兄ちゃんに相応しくないと思ったからだ。[[rb:玄來 > げんき]]を嫌いになったわけじゃない。
「小さい頃、オレがクロ[[rb:兄 > にぃ]]の真似したせいで川で怪我して、クロ[[rb:兄 > にぃ]]にも[[rb:光 > ひかり]]にも色んな人に迷惑かけて」
ああ、そうだ。まさか[[rb:玄來 > げんき]]が俺のせいであんなことになるなんて思わなかった。
「それで、外であんまり遊ばなくなって。クロ[[rb:兄 > にぃ]]も前より元気が無くなって」
俺は責任の無さを痛感したんだ。俺は兄ちゃんなのに、真似したら危ないことなのに、馬鹿なことばっかりやって。
俺はお前たちを守らなきゃいけなかったのに。
それで、家でゲームすることが増えたんだ。
「クロ[[rb:兄 > にぃ]]が中学に上がって、1年だけ学校が別になって、クロ[[rb:兄 > にぃ]]は帰りが遅くなって、あんまり遊ばなくなって」
中学は小学校より遠くて、電車で通学してた。部活もあって、[[rb:玄來 > げんき]]たちより帰りが遅かった。
「俺も中学に上がって、また一緒に長く居られるようになったけど、クロ[[rb:兄 > にぃ]]はなんだか前よりよそよそしくなって」
お前はもともと人見知りで、警戒心が強くて、人の顔色をよく見るやつだったよな。
あの時から[[rb:玄來 > げんき]]のことを意識し始めてたんだ。
好きな人に懐かれて、気恥ずかしくて、ずっとドキドキしてた。高校に上がってからもずっと。
「オレが[[rb:香澄 > かすみ]]と付き合い出してからはもっと」
[[rb:玄來 > げんき]]に彼女ができて、俺の感情は[[rb:玄來 > げんき]]にとって邪魔なんだと、神様か何かに言われたような気がした。
[[rb:玄來 > げんき]]はノンケで、俺はホモで、いけないのは俺のほうで。
ずっと[[rb:玄來 > げんき]]を応援するフリして、彼女に構ってやれと言っていた。
「オレ、どうしたらいいか分からなくて」
分かるはずない。おかしいのは俺のほうで、[[rb:玄來 > げんき]]は何も悪くない。
「でも、オレはクロ[[rb:兄 > にぃ]]と一緒にいたくて」
俺も一緒にいたかった。でもダメだと思った。だからわざわざ、地元から離れた大学を選んだんだ。
「クロ[[rb:兄 > にぃ]]に・・・兄ちゃんでいて欲しくて」
[[rb:玄來 > げんき]]の瞳から涙が溢れ出す。
俺は頭の中の霧が晴れていくような感覚を覚えた。
「オレは・・・兄ちゃんだから・・・しっかり・・・して・・・」
頭の中のつっかえが取れて、思考が巡り出す。
━━━━━━━“これは元刑事の勘だがな”
「でも、クロ[[rb:兄 > にぃ]]は・・・クロ[[rb:兄 > にぃ]]だけが・・・オレの・・・」
━━━━━━━“[[rb:玄來 > げんき]]が頼るとしたらお前だ、クロ坊”
「しっかりするから・・・一緒にいてクロ[[rb:兄 > にぃ]]の・・・役に立つから」
━━━━━━“兄ちゃんなんだろ?”
「ずっと・・・ずっと・・・オレの」
━━━━━━“甘えさせてやれ”
「兄ちゃんでいてよぉ・・・」
━━━━━━片腕で目を押さえながら、[[rb:玄來 > げんき]]は止まることなく涙を流す。
嗚咽で何度も体が跳ねている。
しかし、声は一切無い。
[[rb:玄來 > げんき]]は歯を食いしばって、声を出すことなく泣いている。
ああ、やっと分かった。
何かあったとき声を噛み殺すのは、[[rb:玄來 > げんき]]の癖だ。
ずっとそんな風にしてきたんだろう?
小さい時から、父親を早くに無くして、お前がしっかりしないといけなくて、[[rb:光 > ひかり]]を守りたくて、母親を支えたくて。
甘えられなくて。ワガママも言えなくて。我慢して。
誰も見ていないところで、家族が寝たあとの布団の中で、お前は何回・・・。
俺の腕を握る[[rb:玄來 > げんき]]の手は弱い。簡単に振り解ける。
テニスで鍛えられている[[rb:玄來 > げんき]]の握力は強い。風邪のせいではない。
俺が振り解きたいと思ったら振り解けるようにしているんだ。
こんなに甘え下手なやつがいるか?
いや、下手なんじゃない、分からない、知らないんだ。こういうときに、どうしたらいいのか。
俺はもう片方の手で、腕を掴む[[rb:玄來 > げんき]]の手を解いた。
そして、[[rb:玄來 > げんき]]は目を押さえたまま、より一層歯を食いしばり、拳を握りしめ、嗚咽で体を跳ねさせる。
それでも声は無い。
俺は[[rb:玄來 > げんき]]の頭と背中の後ろに手を潜り込ませた。
そして、涙を流す不器用過ぎる弟を抱きしめた。
「[[rb:玄來 > げんき]]・・・」
[[rb:玄來 > げんき]]の腕はまだ目を押さえている。
「ごめんな、[[rb:玄來 > げんき]]。お前の気持ち、分かってやれなくて」
俺はずっと、自分の気持ちばかり気にしていた。
自分の恋心にばかりかまけて、お前の気持ちに気付いてやれなかった。
お前はずっと俺にメッセージを送り続けてくれていたのに。
「でも、今やっと分かった。俺はずっと、お前の兄ちゃんでいるよ」
[[rb:玄來 > げんき]]はまだ、声を噛み殺して泣いている。
「・・・クロ[[rb:兄 > にぃ]]は・・・嫌じゃ・・・ない?」
嫌なわけがない。
「当たり前だろ」
お前のためならなんだって出来る。
「・・・一緒にいて・・・いい?」
ダメなわけがない。
「俺もお前が一緒にいて欲しいよ」
だって俺は、お前が考えてるよりずっとずっと━━━━
「[[rb:玄來 > げんき]]のこと、大好きだからな」
[[rb:玄來 > げんき]]は額のタオルをベッドに落とし、両腕をゆっくりと俺の背中にまわした。
そして、またゆっくりと顔を俺の胸にうめて、俺を抱き返した。
そして、俺は初めて[[rb:玄來 > げんき]]の泣き声を聞いた。
[chapter:柴後輩とクロ兄ちゃん]
まもなくラブコメの下準備が終わります。
なるべく早めに次上げます。
読者の皆様、いつもお読み頂きありがとうございます。
ブクマ や イイね Twitterで反応をくださる方々、マジでエネルギー頂いております。[[rb:本気 > マジ]]です。
いつもありがとうございます。 蒼空ゆうぎ