トクホのバニマヨ・ばかっぷる

  ワイルドタイガーは今CM撮影中である。

  相棒のバーナビーと共にCM撮影中である。

  カメラの前でヒーロースーツを着たワイルドタイガーがマヨネーズを取り出して宣言する。

  「トクホのマヨネーズ、出ました」

  タイガーが取り出したマヨネーズのラベルには、見慣れた兎さんの絵が描かれ、【Buni Mayo】と書かれている。Buniが何を指すのか、タイガー&バーナビーのファンならなんとなく予想は付く。だが、書かれている理由が分からない。

  その疑問は次のタイガーのセリフで一瞬にして解決された。

  「バニーちゃんがおじさんのために作ってくれました」

  嬉々として報告するタイガーの傍に素顔のバーナビーが寄り添い、そして……

  「僕が作りました」

  新鮮な野菜を作っている農家が誇らしく「私が作りました」と宣言するかのように、バーナビーもドヤ顔で宣言する。

  素顔であるがゆえに、タイガーを優しく見つめる目は、如何にもタイガーが大事であるかを物語っていた。

  「そうそう。マヨネーズ好きなおじさんのために、バニーちゃんが愛情込めて作ってくれたんだぜ」

  ヒーロースーツだが、そのフェイスマスクの中の表情が容易に想像できるくらい嬉しそうにタイガーはマヨネーズに頬ずりをし始めた。

  「相棒のタイガーさんのために作りました。僕の愛情百パーセント、僕の成分十パーセント入ってます」

  「そうそう。バニーちゃんの愛情百パーセントっ! バニーちゃんの成分十パー……え?」

  「司法局許可、特別保護食品・バニマヨっ! 僕の誕生日である十月三十一日に発売です」

  「え? 保護?」

  「僕を美味しく召し上がってください」

  「えええええええええええええええええええっ!」

  タイガーの悲鳴が響き渡る中、CMの撮影は終わりを迎えた。

  「ば、ば、ばに、ばに……」

  「続きはベッドで。あなたは百パーセントの僕を食べてくださいね、虎徹さん」

  スタッフたちが現場の片付けをしている中で、バーナビーが動揺する虎徹に告げる。

  周りのスタッフたちが「あぁまたか……」「お熱いことで」と思ったかどうかは現場スタッフのみぞ知る。

  END.