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[chapter:サンプル]
ここはオルギア。
自然と魔法が栄え、そして魔を内包する生物が存在する世界。そこでは人間たちがその世界を旅する冒険者を目指して日夜活動を続けている。
俺もそんな冒険者の一人だった。
「うーん、今日はどれにすっかな……」
オルギアの中心に位置する地では、冒険者達の交流場が設けられ、そこには冒険者向けの様々な依頼(クエスト)が紹介されていた。
俺の名前ははガイ。俺も一端の冒険者として様々な依頼をこなしてきた。最近では名前も売れてきてベテラン冒険者としての貫禄も付いてきている。
「ガイさん。それならこれはどうですか?」
別の冒険者が俺に話しかけた。手に依頼内容が書かれた紙を持っている。これのことか。
「新種モンスターの調査か……」
どうやら近隣の森にデータベースにない新種のモンスターが現れたらしい。どうやら詳細な情報をデータベースに入力するための調査を冒険者達に依頼しているようなのだ。
「依頼レベルはBでちょっと危険かも知れませんが、報酬が張るようですよ。一緒に行きませんか、ガイさん!」
「250万ネイか……新種モンスターの調査は危険も伴うからB級にしては少し高めだな……」
それでも、やはり250万ネイという高額の報酬は俺としてはぜひやりたい依頼だ。冒険者と折半するとしても125万。普通の依頼よりは遥かに高い。
最高の冒険者を目指す俺としては、例え報酬がないとしてもどんな依頼をもこなせるようにならなければならない。これは俺がさらに上へとステップアップするための試練だ、とも思えた。
「よし、依頼を受けよう。早速これを受付へ持って行く」
「わかりました! 僕も行きますガイさん!」
「ああ、よろしくな」
「よろしくお願いします!」
こうして俺は、俺を依頼に誘った中堅冒険者のセイルと共にモンスターの調査をすることになったのだ。
◆
次の日。
俺はセイルと共に件の森へやって来ていた。木の葉が鮮やかな緑色に染まり森林浴でもしたくなるような美麗さだったが、ここに現れたらしき新種のモンスターの調査のためにここに来たのだ。今は自然と戯れている時間はない。
「じゃあ俺はそっちを探します」
「ああ」
俺は二手に分かれてモンスターを探すことにした。
情報によればそれは黒色のスライムのようなモンスターで、森の中をずるずると這いずり回っているらしい。
そのモンスターの発見と同時にその森には悪魔系モンスターの出現が増えたらしいが、そのモンスターが悪魔を引き寄せるフェロモンでも持っているのだろうか。
「キー!」
「モンスターか!」
早速悪魔系の下級モンスターが襲ってきた。モンスターには温厚な種族もいれば好戦的な種族もいる。悪魔系は基本的に好戦的なので、武装で対抗しなければ最悪命の危険もあるモンスターだ。下級程度なら油断しなければほぼ大丈夫だが。
「どけ!」
「ギィ!」
俺は手に持った武器でモンスターを昏倒させる。魔力も少なく力も弱いためあっさりと退けることができた。
「さて……」
俺はしばらく森を歩き続けていたが、その大半が獣系か虫系。たまに悪魔系が現れる程度のもので、そのモンスターはどれもデータベースに既に記載されているありふれた種族ばかりだった。
「ここまで探してまだいないか……セイルが先に見つけてればそれでいいんだが」
本当はそんなモンスターなんていないんじゃないのか? 俺の中にそんな疑問が浮かんだ時、茂みからカサカサと何かが蠢く音がした。
「……なんだこれは」
ふとその音がした方向を見る。するとそこには黒い色をしたドロドロの液体が蠢いていた。それはまるでスライム系のようでいて、しかしそうじゃないような謎の不気味さを醸し出していた。
「……これか、新種のモンスターってのは?」
俺は静かに“それ”に近づき、武器越しにそのスライムに触れてみる。流動性のある体にも関わらず弾力があり、俺の武器の干渉に対してクニクニと反発していた。
「それにしてもやけに変な体だな……ゴムみたいというか……」
近い材質を挙げるならば、ゴムだろうか。液体のゴムのようなそのスライムは、まさしく新種と呼べるものだろう。
仮に俺が名を付けるならば、『ラバースライム』だろうか?
「とにかくこのモンスターを捕獲しないとな……」
俺は小型の捕獲箱を取り出すと、そのスライムを捕まえようと手を伸ばす。
この時、俺がもっと慎重に行動していれば――あんなことにはならなかったのだろうか。
「うわっ!?」
手を触れた途端、スライムが俺に向かって襲いかかってくるのがわかった。しかし、抵抗できなかった。スライムが素早く、ずるずると俺の体を這いずり回ってあっという間に侵食していったからだ。
「くっ、まずい! 離れろ!」
身体中にゴムのようなものが纏わりついてくるような奇妙な感覚を俺は感じた。
「んっ、うわああああああっ!」
必死に振りほどこうとするも、ラバースライムは離れるどころかどんどん俺の体を侵食する。そのまま俺は全身をその黒いラバーで覆われてしまった。
「なっ、なんだこいつ……一体俺をどうするつもりだ……」
スライムは俺の全身に貼り付いてはなれなくなった。体のラインにぴったりとフィットし覆うその感覚は、まるで全身タイツを着させられたかのようだった。
「ううっ!」
俺はつい呻き出してしまう。スライムが俺の体に貼り付いたまま小刻みに動き始めたからだ。全身がくまなく刺激されるその感覚に、俺は快感すら感じていた。
下半身にぶら下がる、今はスライムの中の俺の逸物が快感に反応して鎌首をもたげ始めた。
「おっ、俺のチン……やめろっ、こんな場所で!」
俺は森の中で一人逸物を勃起させているその状況にひどい羞恥心をおぼえた。しかもスライムに全身を犯されたままなすすべなく無理矢理に快感を引き出されているのだ。恥ずかしくないわけがなかった。
「くっ、くそ……ダメだ、ヤバい……イッちまいそう、だっ……!」
未だに刺激を続けるスライムに、俺の精巣は今にも子種を捧げようとしている。こんな場所でモンスターに射精させられるなんてまっぴらごめんだった。本当ならこんなこと絶対にしたくなかった。だが本能には抗えなかった。
「うああああっ!」
俺は声を上げて射精した。スライム越しに勃起した逸物からびゅるりと真っ白な精液が飛び出した。その量はいつもの二倍近くあった。
「イッちまった……まさか、俺が……あっ!?」
その瞬間、俺の身にありえない変化が起き始めた。目線が段々と低くなっていったのだ。ふと自分の手を見ると、少しずつその手が小さく短くなっているのがわかった。
「なっ……!?」
俺の体が縮んでいるのだ。毎日冒険のために鍛えていた筋肉が消えていく。スライムで黒く染まった俺の手が子供じみた可愛らしいものになっていく光景が、俺はとても怖かった。
「体が縮んでっ……この体、まるで昔んときみたいなっ……あっ!」
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