勝利の方程式

  力士の私は試合前に必ず愛猫から「にゃー」と一声かけてもらう。

  この一声で、私は以前優勝する事が出来た。私にとっては大切な験担ぎ。

  猫が鳴いてくれないと、出発できない。

  鳴いてくれ…と願うように猫を見つめる。すると猫は「みゃ~」と鳴き、私の肩に飛びついてきた。

  応援してくれているのか?ありがとうな。

  その日の取り組みではかろうじて勝つも、私は肩を怪我してしまった。

  痛む肩。それでも試合を休むほどではない。そう思っていた。

  翌日も猫は「みゃ~」と鳴き、私の肩に飛びついてきた。

  その日もやはり、勝ちはしたが肩を痛めた。

  3日目。やはり今日も猫は「みゃ~」と鳴き、肩に飛びついてきた。

  私はその日、今場所を休むと告げた。その足で病院へと向かう。

  「この怪我だと休んで正解ですよ。続けていたら力士生命が終わっていました」

  医者からの宣告に私の中で新しいジンクスが生まれた。

  猫が「みゃ~」と鳴いた日は病院に行くと決めた。