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虎と熊と私 〜デート編〜

  今日はデートの日である。と言うのも昨日虎谷先輩がしたいと言うことで…恋に不器用な彼もやりたいことができたようだ。それを熊谷先輩も聞いていたようで…今に至っている。ただ待ち合わせ場所も行きたい場所もそれぞれ違う。取りあえず行ってみないことにはわからないので…私は行く準備をすることにした。あとはどちらにいくかだけど…どちらにしようかな?

  1.虎谷先輩→2ページへ

  2.熊谷先輩→5ページへ[newpage]

  「虎谷先輩!お待たせしました…。」

  「蓮、相変わらず遅いぞ。5分の遅刻だ。」

  虎谷先輩は時間をしっかり守って行動する。部活のときも朝一番に来て投球練習をしていた。投げるのはいいけど数が多すぎて肩を壊すこともあった。背番号も1番だったし…それだけピッチャーにこだわる理由もわかる気がした。それはさておき虎谷先輩はどこへ連れて行ってくれるのか楽しみである。

  「じゃあ行くとしよう。まずはバッティングセンターだ。少し運動がしたい。」

  やはり野球から離れられないようだ。大会でも誰にも見られないところで涙していたから…それほど悔しかったのだろう。バッティングセンターは待ち合わせ場所から見えるところにあった。早速虎谷先輩は中に入りバットを持つと素振りを始めた。私はというとベンチに座り彼の後ろ姿を眺めていた。大会のときも彼が席を指定してくれたのだが姿が見えるように1番前のバッターの後ろ姿が見えるところに座らせたのだった。かっこいいところを見せたいのはわかっていたので素直に従った。彼がその時ホームランを打ったのを今でも覚えている。ピッチャーとしての実績はというとひと試合に二百球投球して半分は打たれている。因みに虎谷先輩はストレート、スライダー、スプリットの3つを中心に投球していた。

  「ん?どうした?」

  「大会のことを思い出していました。虎谷先輩のホームラン…凄かったです。」

  「そうか…予選は勝ちたかったんだけどな…俺が肩を壊してなければ…。」

  そう…彼は大会前すでに肩を壊していたのだ。それでも投球したいと先生に懇願し無理にでも出場したのだが…予選の時彼は出ておらずベンチ入りしていて…ピッチャーは熊谷先輩が担当していた。

  「蓮を甲子園に連れて行きたかったな…。」

  打ちながら話す虎谷先輩。もう50は打っているが…しかも全てホームランだ。

  「退屈そうだな。代わるか?」

  「いえ…虎谷先輩の打つ姿さえ見られればそれでいいです。私にはとても無理です…。」

  と彼は私の手を掴むとバットを握らせる。しかも私の後ろから…彼の身体が密着して私の胸の鼓動が激しくなる。このまま抱かれていたい…。

  「なんかデートっぽいな。」

  虎谷先輩の顔が赤くなっている。やりたいことができて嬉しそうに見えた。[newpage]

  夜になりシェアハウスに戻ってくると私はすぐに料理作りに取りかかる。虎谷先輩は肉が好物ということでハンバーグと唐揚げを作ることにした。昼食のときも学校の食堂でこの2つをよく食べていたのを覚えている。

  「お!ハンバーグと唐揚げか!!食堂のよりも蓮の作ったやつのほうがいいな。」

  「そうですか?たいして変わらないと思いますが…。」

  「蓮のは心がこもっているしそれに作り方が丁寧だからだ。俺は蓮に作って欲しいんだ。」

  …。それを言われると私も嬉しくなる。私は顔を赤くしてしまった。と―

  「二人ともおかえり〜。デートどうだった〜?」

  熊谷先輩も漸く帰ってきた。手に袋を持っている。買い物でもしてきたのだろうか。

  「二人にお土産だよ〜。中は開けてからのお·た·の·し·み。それより今日はハンバーグと唐揚げだね。蓮君、僕はスイーツ作って欲しいな〜。」

  「あ…はい。」

  熊谷先輩は甘いものが好物ということでクッキーとドーナツを作ることにした。昼食のとき彼は真っ先にコンビニに行きこの2つを買いに行っていたのを覚えている。

  「そればかりだな…だから太るんだぞ?」

  「煩いな〜。好きなんだからいいでしょ?」

  喧嘩するほど仲がいいこの二人。まさか…と思い二人に背を向けてしまった。

  「…できましたので食べて下さい。私は疲れましたのでお風呂はいってきますね。」

  「蓮?食べないのか?」

  虎谷先輩が何か言っていたが私は無視していた…。[newpage]

  そして寝る時間になり私は自分の部屋に入る。と―

  「蓮…。お粥を持ってきたから食べてくれ。」

  虎谷先輩はいつも私を心配してくれる。でも過保護だからあまりしてほしくない。虎谷先輩は私の隣に座ると俯向いてしまった。

  「俺達が喧嘩しているところを見たくないから疲れたんだな。悪かった。」

  「そうではなくて…私は虎谷先輩が熊谷先輩のことが好きなのかと思って二人にしただけです。」

  「!?なんでそう思ったんだ?」

  「喧嘩するほど仲がいいと言いますし…。」

  「…蓮、俺は…。どうしたら許してくれるんだ?」

  「では…私がしたいことをしていいですか?」

  虎谷先輩は縦に顔を振る。反省はしているようだ。

  「じゃあ…まず服を脱いでください。」

  訳が分からず彼はそそくさと服を脱ぐ。相変わらずの筋肉で…見とれてしまう。そして下半身はというとすでに彼のものは大きくなっていた。

  「蓮…恥ずかしいからパンツぐらいは履かせてくれないか?俺…全裸には慣れてないからな?」

  「駄目です。私がしたいことをするまで何もしないでください。じゃあ…早速…。」

  私は虎谷先輩の胸を触る。やはり感じているようで彼のものは勃ちあがり上を向いていた。更に気持ちよくさせようと右胸を撫で回し左胸を舌で舐め回した。

  「れ、蓮…もう…やめてくれ…。」

  私は黙っていた。時々喘ぎ声が聞こえてくるがやめる気はなかった。そして彼の物に手を伸ばした。が虎谷先輩は私に抱きついたのだった…。

  「俺は蓮一筋だ。熊谷は幼馴染だからよく喧嘩するんだ。俺には蓮が必要だ。だから…。」

  「どこにも行きませんので大丈夫ですよ…これからも宜しくお願いします。」

  虎谷先輩の目から涙が溢れて出ていた。こうして私と虎谷先輩は恋人としてつながったのだった…。[newpage]

  「熊谷先輩!お待たせしました…。」

  「蓮君!来てくれたんだね。僕も今来たところだから大丈夫だよ〜。」

  熊谷先輩は時間に遅れても笑って許してくれる。部活のときはいつも遅れて来るのだがみんなはいつものことだからと怒ることはしなかった。でもやることはしっかりしている。投球練習もほどほどにしていて身体のことを気遣っていたし何より競い合うことはしない。それが彼のいいところだ。それはさておき熊谷先輩はどこへ連れて行ってくれるのか楽しみである。

  「じゃあ行こっか!僕は楽しいところが好きだからゲームセンターに行こうね〜。」

  熊谷先輩は野球のことはすっかり忘れているようだった。でも負けた時は涙していたのを今でも覚えている。ゲー厶センターは待ち合わせ場所から見えるところにあった。中に入ると楽しい音楽が耳に入ってくる。がかなりの大音量なので私には煩く感じた。

  「まずはこれだね〜。」

  熊谷先輩の前にはクレーンゲームがあって…中には虎と熊のぬいぐるみが入っていた。

  「蓮君は両方欲しいよね〜。僕、こういうの得意だからとってあげるね〜。」

  まだ何も言ってないのに…そんなことを熊谷先輩は気にせず早速コインを入れてクレーンを動かした。この時の彼はいつもより真剣な表情になるみたいだ。集中力がすごくて私もゴクリと唾を飲み込んだ。

  「よし…ここだ!」

  熊谷先輩はボタンを押しクレーンを降ろした。クレーンは熊と虎のぬいぐるみの頭を掴みそのまま出口へと運ばれ…結果は両方共とれてしまった。

  「す、凄いですね…。熊谷先輩にこのような才能があるなんて思いませんでした。」

  「やるときはやるよ〜。じゃあ次行こうか〜。」

  私にはやらせてくれないんだ…。溜息をつきながら熊谷先輩のあとをついていくとお菓子が流れている装置の前にいた。中には飴やチョコレートが入っていて…子供にとってはまさに天国のようである。

  「僕も甘い物好きだからここに来たかったんだ〜。たくさんとるぞ〜。」

  熊谷先輩はやる気満々だ。でも私はこういうのは興味がなく見るだけにした。

  「蓮君?どうしたの?」

  「あの…お腹空きました。」

  「気づかなくてごめんね〜。ここの階に美味しいスイーツ店があるんだ。」

  熊谷先輩は本当に甘い物が好きだな…。私も好きだけど今はいらないかな…。と思っている内に彼はスイーツ店にいってしまったようだ。私は熊谷先輩をおいて先に帰ることにした…。[newpage]

  夜になりシェアハウスから戻ってくると私はすぐに料理にとりかかる。熊谷先輩は甘い物が好きということでクッキーシューとドーナツを作ることにした。昼食のときコンビニに真っ先にいってこの2つを買いにいっていたのを覚えている。

  「わ〜い!クッキーシューとドーナツだ〜!僕の好きなもの覚えててくれたんだね〜。コンビニのものより美味しそうだよ〜。」

  「そうですか?対して変わらないと思いますが…。」

  「作り方が丁寧だしなにより蓮君のだよ?君に作ってくれたほうがいいよ〜。」

  それを言われると私も嬉しくなる。思わず顔を赤くしてしまった。と―

  「お!帰ってたのか。デートはどうだったんだ?」

  虎谷先輩が漸く帰ってきた。手には袋を持っている。買い物でもしてきたのだろうか。

  「二人にお土産を買ってきた。蓮には特別な物を買ってきたからあとでみてくれ。熊谷は甘いものが好きだからシュークリームを買ってきたぞ。…って今日はクッキーシューとドーナツか?蓮、俺は肉料理が食べたいから作ってくれないか?」

  「あ…はい。」

  虎谷先輩は肉が好物ということでハンバーグと唐揚げを作ることにした。昼食のときも学校の食堂でこの2つをよく食べていたのを覚えている。

  「虎谷君は本当に肉ばかりだね〜。僕そんなに筋肉質になりたくないよ。」

  「好きなんだからいいだろ?俺は肉が食べたいんだから…お前も偶には食べたらどうだ?」

  喧嘩するほど仲がいいこの二人。まさか…と思い二人に背を向けてしまった。

  「…できましたのでたべて下さい。私は疲れましたので先にお風呂入ってきますね。」

  「蓮君?食べないの?」

  熊谷先輩が何か言っていたが私は無視していた…。[newpage]

  そして寝る時間になり私は自分の部屋に入る。と―

  「蓮君、ちょっといいかな?」

  熊谷先輩が部屋に入ってきた。多分デートのことを聞きに来たのだろう。

  「僕達が喧嘩してるところを見たくないから疲れたんだね。ごめんね…きづかなくて…。」

  「そうではなくて…熊谷先輩が虎谷先輩のことを好きなのかと思って二人にしただけです。」

  「どうしてそう思ったのかな?」

  「喧嘩するほど仲がいいと言いますし…。」

  「僕は蓮君のこと好きだよ。ほら、虎と熊のぬいぐるみも持ってきたし…これは君のだよ。」

  「ありがとうございます。熊谷先輩からはまだ何ももらってないですからね。大事にします…。」

  熊谷先輩はその時私を抱いていた。目には涙が溢れでているのだった…。

  「虎谷君とは昔からの幼馴染でね、よく喧嘩するんだ。僕には蓮君が必要だよ。いなくなったら虎谷君も心配するし…それに彼も恋人にしたいって思ってるんだ。どこにも行かないでね…。」

  「大丈夫です。私は二人が大好きなんですからどこにも行きません。これからも宜しくお願いします。」

  熊谷先輩の思いがきけて私は嬉しく思い彼ともっと近づいたのだった…。

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