「ただいま〜…」
「おかえり〜。りゅーくん、大丈夫〜?怪獣騒ぎあったらしいけど、怪我とかしてない〜?」
怪獣バグラとモスガが街で暴れたその日、普通の男子中学生『大崎 竜牙』は母親に出迎えられていた。
彼女は20代、下手したら10代に見えるほど若く、元気な竜牙と違いかなりおっとりとしている。
しかしそんな彼女に言えるはずがない。
竜牙こそが、街で暴れていた怪獣『バグラ』であることを。
彼は昨日拾ったぬいぐるみに擬態したTF生命体『バグラ』の力で、巨大な怪獣へと変身できるようになったのだ。
同じくTF生命体に寄生され、毒蛾怪獣『モスガ』と化し理性を失い暴れていた親友を救うため、先程まで彼と激しい戦いを繰り広げていたのだ。
「身体中どろんこね〜。お風呂沸いてるから入ってきたら〜?」
「あ、ああ。そうする…」
「ふむ。貴様が竜牙の母親か。」
親子二人が玄関先で話していると、突如ぬいぐるみ形態のバグラが竜牙の鞄からぴょこっ!と飛び出して二人の会話に割って入った。
「ちょっ!?おまっ、母さんの前に出てくんなっつったろ!?」
「え!?こ、この子…。」
慌てる竜牙の前で、彼の母は固まっている。
それもそのはずだ。ここまでスムーズに動いて喋る怪獣のぬいぐるみなど有り得ない。
そうとは知らず踏ん反り返るバグラに彼女は恐る恐る近づき…。
「可愛い〜っ!りゅーくん、こんなに可愛いトカゲさんどこで見つけたの〜?」
両手でそっと持ち上げると、ぬいぐるみを愛でる少女のように抱きついた。
「と、トカゲッ!?無礼な!我はトカゲなどでは…」
「お風呂入ったらご飯にしよっか!今日は唐揚げだからね〜♪」
そう言ってバグラの頭をナデナデすると、彼女は上機嫌でキッチンへと戻っていった。
「…やはり匂いに違わずむっちりと美味そうな身体はしているが、なんか凄いな、貴様の母親…。」
「側から見れば完全にエロオヤジみたいなこと言ってるなお前。まあ確かに後半は同意だけど。」
二人は顔を見合わせて溜息を吐くと、揃ってお風呂場に向かうのだった。
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「おーっす!おはよー羽流!」
「あ、ああ。おはよう竜牙。」
翌日。竜牙の家の玄関先で待っていた彼の親友『長谷川 羽流』と共に、いつも通り通学路を歩き出した。
しかしながら、羽流の方はどこか気まずい様子だ。
それもそのはず、彼は昨日怪獣『モスガ』として暴れ、竜牙が変身する『バグラ』と激闘を繰り広げたのだ。
しかも変身後にお互いの全裸の姿を見てしまった上に結局もう一度人サイズのモスガ成虫体に変身し、女性のような怪獣態で二人の制服を縫い直すという恥ずかしい羽目になったから無理もない。
「しかし竜牙よ、昨日の『カラアゲ』とかいうのは全く美味であった!貴様の母親は美味そうだが、これほど美味い料理を作れるならば暫くは我慢してやらんこともないぞ!」
二人が少々気まずそうに歩いていると、そんなことはお構いなしにバグラがぴょっこり鞄から顔を出した。
「うわっ!?昨日のバグラ…とか言ったか?もしかして連れて行くのか!?」
「ああ。どうしても学校行きたいって聞かなくて…。そっちは?」
「実はボクも…。ほら。」
「シュシュシューッ‼︎」
そう言って羽流がバッグを開くと、中から蛾のような怪獣ぬいぐるみが元気よく姿を現した。
「コイツ甘えん坊というか、どうもボクから離れなくて…。ボク虫ダメなのに…。」
「ああ、甘えん坊といえば竜牙もそんなとこがあってな!昨晩もその前も我を抱いて寝てて…」
「おっ、オイ!それは関係ないだろ!?」
「お前、中学生にもなってコイツ抱いて寝てんのかよ…。」
そんな会話を二人と一匹が繰り広げていた、その時だった。
「二人とも、朝から元気だねー。」
のんびりとした口調で、マイペースそうなおっとりとしていた少年が近づいてきて、竜牙と羽流はバレないよう急いでお互いのパートナーをこっそりとバッグにしまった。
「お、おう!おはよう彪斗!」
「彪斗か。今日は珍しく早いな。」
「ん〜。今日はなんだか早く目が覚めちゃって〜。」
そう言いながらもゴシゴシと目を擦っているこの少年は、『手塚 彪斗(てづか ひょうと)』。
二人のクラスメイト兼友達で、マイペースなおっとり男子中学生だ。
「ん?おい、コイツ…。」
「あれ?今何か言った〜?」
「ばっ!?な、なんも言ってねえよ!?空耳じゃね!?」
突如空気を読まず口を挟んできたバグラを、竜牙は必死に黙らせた。
「二人とも、そろそろ急がないと遅刻するぞ。」
竜牙を手助けするかのように羽流が冷静に告げると、三人は揃って学校に向かって歩き出した。
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「うーん…なんだか今日は妙に疲れたな〜…。」
放課後。彪斗は帰宅途中に疲れてしまい、公園のベンチに座っていた。
そのすぐ近くでは、学校終わりの小学生達が元気よく遊んでいる。
「今までこんなに疲れたことなかったんだけどなー。朝珍しく遅刻しないで早起きしたからかな〜…。」
そう呟くと、彼の視界は一瞬暗くなる。
しかし、その直後だった。
「あれ?なんか元気出てきた…。」
ベンチから立ち上がる彼の身体は先程までの重さが嘘のようにすこぶる軽く、身体中から気力が湧き上がってきた。
さっきまで子供達が遊んでいたはずなのに何故か急に人気の無くなった静かな公園を彪斗は後にする。
しかし彼のお尻の上からは鋼鉄のような素材でできた尻尾が生えており、その先端では必死で抵抗しているような動作の子供の足が徐々に尻尾の中へと取り込まれているのだった。
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「なんか今日の彪斗、おかしくなかったか?」
学校からの帰り道、途中で休むと言って公園に消えていった彪斗を怪しんだ竜牙は羽流に声をかけた。
「いつも大体あんな感じだとは思うけど…20分ちょっとの通学路で疲れてるのは流石に初めてだな。」
「だろ!?もしかして、どっか体調でも悪いのかな〜?本人は大丈夫だって言ってたけど…。」
「そのことなんだがアイツ、『寄生』されているぞ?」
「うんうん通りで…ってはあっ!?」
割って入ってきたバグラから衝撃の事実を聞かされ、竜牙は驚きの声を上げた。
「なんで言わなかったんだよ!?」
「アイツに会った時言おうとしたら貴様が黙らせたんだろうが。それに、聞かれなかったし。」
「おっ、お前なぁ…。」
「そんなことより何とかしないと。彪斗の奴を探そう。」
「そっ、そうだな!クソッ!待ってろ彪斗‼︎」
二人で顔を見合わせて頷くと、竜牙と羽流は元来た道を戻って駆け出した。
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「あっ!いたっ!彪斗!!!」
二人がしばらく走っていると、道の中心に彪斗は立っていた。
しかしその目は虚であり、下半身はむっちりとした獣のような機械のようなものへと変化しており、お尻の上から伸びた太く長い尻尾の先端では子供のような下半身がビクッ♡ビクッ♡と痙攣していた。
「ーーーーーーッ♡♡♡」
「えへへ〜♡おれの尻尾きもちいいでしょ〜?君もおれと一つになろーね〜♡」
「気をつけろ。アイツ、『ガドン』に寄生されているぞ。」
「ガドン…?」
「とある異星人が開発した、寄生型侵略兵器だ。生物に寄生して他の生物や鉱物を捕食させ、そこで得たエネルギーで成長していく厄介な奴だ。コイツを侵略に使用した異星人は絶滅したと聞いたが、コイツは未だに残っていたとはな…。」
バグラの話を二人が聞いていると、尻尾に飲み込まれかけていた少年はぎゅぽんっ♡と間抜けな音を立てて完全に飲み込まれてしまった。
すると彪斗の身体は黄色く光りだし、腰までしかなかった怪獣の身体が徐々に上へ上へと侵食していき、ついには首下を怪獣の身体で覆い尽くしてしまった。
「あははっ♡あと一人♡おれ、あと一人喰えば頭まで飲み込まれて完全にガドンになれるっ♡あはっ♡どこかに美味しそうな子供いないかな〜♡」
そう言って、彪斗は正気を失った目で尻尾をブンブン揺らす。
それを見て、竜牙と羽流は決心したかのような顔つきで身構えた。
「いくぞ、バグラ。俺に力を貸せ‼︎」
「待って、ボクもやる。彪斗を元に戻す‼︎」
「ククッ。いいだろう。せいぜい上手く戦えよ、貴様ら!」
「「変身!!!」」
そう叫ぶと二人はお互いの相棒怪獣を身体に取り込み、自身の肉体を変化させていく。
それぞれゴツゴツした肌やモフモフの毛に覆われていき、身体つきもムチッ!ムチッ!と肉づいていく。
骨格からバキバキと変わっていき、鋭く並んだ牙が生えたり触覚や派手な羽根が生えたりと変化が著しく進んでいく。
そして…
「ギャアァァァァァス!!!」
「シュシュシュシュシュッ!!!」
中学生だった男の子二人は、人間サイズの二体の怪獣へと変貌を遂げていた。
「あ、君たちも怪獣なんだ〜♡うーん、美味しそうだけど、大きいからこの尻尾で飲み込めるかな〜?」
「その心配はないぜ。その前に、俺達が倒してやるからな!!!」
「ああ。ボクの毒鱗粉で痺れさせてやる!!!」
そう言うとモスガと化した羽流は手始めに自身の翅を大きく羽ばたかせ、鱗粉をガドンになりつつある彪斗に浴びせかけた。
しかし…
「くしゅっ…。ん〜、なんだか鼻むずむずする〜。」
「なっ!?」
彪斗にはほとんど効いておらず、ただくしゃみをするだけだった。
『なるほどな。コイツは今、首から下が機械の身体と化している。鱗粉も頭に微妙に効く程度だろうな。』
「なるほどな…んじゃ俺がっ‼︎」
脳内で話すバグラの話を聞き、彼と融合している竜牙は巨大な尻尾をブン回す。
それを受け彪斗は少しよろけたものの、そこまでダメージは受けていないようだった。
「いってぇぇぇ!?コイツ硬い!!!」
「うわ、流石に結構パワーあるな〜…あっ♡」
竜牙の攻撃によろめいた彪斗だったが、何かを見つけた様子で舌なめずりをする。
そこにいたのは、練習終わりなのかサッカーのユニフォームに身を包んだ中学生の男の子だった。
「ひっ…」
「あはっ♡運動部っぽくいい臭い♡やんちゃそうで食べ応えありそ〜♡」
「まずいっ!」
怯える男の子に近づき尻尾を伸ばす彪斗に、バグラとモスガと化した二人は急いで駆け寄る。
だが…
「じゃー…まっ♡」
ドゴォォォンッ!!!
「ギャアッ!?」
「シュシュッ!?」
彼の両肩についたバズーカが火を放ち、砲弾が直撃した二体は吹っ飛ばされてしまった。
「えへへっ♡それじゃあ、いただきま〜す…♡」
「や、やだ…やめてぇ…」
「だーめ♡」
そう言って彪斗はピンクの肉壁が蠢く尻尾の先端で少年を頭から掃除機かのようにぎゅぽんっ♡と吸い込んで飲み込み…
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ♡
「あぁぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
中で粘液の蠢く激しい水音がして、少年の喘ぐ声が尻尾でくぐもって聞こえた。
『まずいぞ、吸収が始まった。コイツはもう、ガドンとして覚醒してしまう!!!』
バグラが竜牙の脳内で叫ぶのをよそに、すっかり足首まで飲み込まれていた少年は完全に尻尾の中に取り込まれてしまい…
「おごおぉぉぉぉぉぉっ♡♡♡」
「あんっ♡きたきたぁっ♡♡♡おれ、ガドンに変わっちゃうっ♡♡♡ひグッ♡♡♡」
少年の甘い悲鳴が尻尾の中で籠っている彪斗の身体が、電柱や家を薙ぎ倒しながらどんどん巨大化していき顔は身体と同じ銀の装甲に覆われていく。
自身の体重で割れた道路のコンクリートすら取り込んでいき、装着された虎のようなマスクの無機質な目は不気味に黄色く光り出す。
そして…
「グオォォォォォォンッ!!!」
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完全に虎のような機械怪獣・侵略兵器ガドンに侵食された彪斗は反響する声で大きく咆哮し、ズシン!ズシン!と南に向かって自身を阻むビルを片っ端から壊しながら歩きだした。
[newpage]
「クソッ!俺達も巨大化するしかねぇぞ!?頼む、バグラ‼︎」
『無理だ。我は今腹が減っている。何か喰ってエネルギーにせねば巨大化できん。』
「なんだと!?」
「実はボクもだ。何か摂取しないと巨大化できないみたいだ。あの子に悪いけどちょっと鞄を漁らせてもらおうか…なっ!?」
そう言って先程の少年が落とした部活鞄を手にするモスガだったが、急にビクンッ!としたかと思うと身をよじりだした。
「オイ、どうした羽流!?まさかさっきアイツに何か…」
「いや、違う。尻尾がなんかムズムズして、その…『産卵』、しちゃうっぽい。」
そう照れくさそうに言って、モスガは尻尾をさすった。
「あ、ああ。んじゃ俺向こうで鞄漁っててやるよ…」
『いや、待て竜牙。モスガの卵を食え。』
「「…はあっ!?」」
流石に配慮して親友が産卵する姿を見ないようにしようとした竜牙に、バグラが配慮など欠片もない発言をした。
『モスガの卵はマズいが栄養満点だ。巨大化には最適な食材と言える。』
「そんなこと言われても、俺虫の卵なんて食いたくねぇよ!?」
「いや、まずボクの卵食べることに文句言ってよ!?親友に卵産むとこ見られて食べられるなんて絶対嫌だから!!!」
『でもそうしないとアイツは暴れたままだ。我はウエハースが無事ならどうでもいいが、貴様らはそれでいいのか?』
「ぐっ…それを言われると…」
「ま、マジかよ…。」
バグラの一言に諦めたように竜牙は彼の尻尾の先端を咥え、羽流は顔を赤らめた。
「まあ、これで産んでるとこは見ないようにしてやるからさっさと産め。」
「あ、ああ。助かる竜牙。」
そうは言ったものの、力んで卵を産まんとしている羽流は
(あれ?これ、こっちの方がより恥ずかしいんじゃ…)
と気づいたがその時には既に遅く…
ぶりゅんっ♡
先端から水音を立てて卵が竜牙の口内に捻り出され、そのままぐにゅぐにゅと卵を噛み潰して飲み込む音が響いた。
「そこまでだ、彪斗!!!いや、怪獣ガドン!!!」
「グオォッ!?」
ガスタンクまで来たガドンが声に振り向くと、そこには巨大化した怪獣バグラと怪獣モスガがいた。
「うえっ…口の中まだ苦ぇ…。お前のせいで羽流の卵食う羽目になったんだから、絶対許さないからな!!!」
「卵食べられた僕の方が恥ずかしくて酷い目に遭ったんだけど…。メンタルボロボロだし、今すぐ倒させてもらうからな!!!」
「グオォォォォッ!!!」
新たに現れた二体の怪獣にガドンは威嚇するかのように叫ぶと尻尾をガスタンクにドガッ!と刺して中のガスを吸い始めた。
そして…
「グオッ!!!」
バゴッ!バゴッ!バゴッ!!!
両肩のバズーカから、何発もの弾丸を撃ちまくった。
「ギャアァァァッ!?」
「シュウゥゥゥッ!?」
弾丸は全発正確にバグラとモスガに激突し、二体はそれぞれ身体の分厚い皮膚や翅を損傷してしまった。
『どうするんだ二人とも?先程は殆ど貴様らの攻撃が通用しなかった上に、今はアイツが常にエネルギー補給しているせいで強烈な弾丸が絶え間なく飛んでくるぞ?』
「いや、それなら俺に考えがある!羽流、頼んだぜ‼︎」
「ここ来るまでに話してたやつか?仕方ないな…。」
バグラの疑問に対して二体で頷くと、突如モスガは宙に舞い上がった。
「グオォォォッ!!!」
バゴッ!バゴッ!
そんな彼目掛けてガドンは何発もの弾丸を放つが、モスガは煽るように避けながら周りをグルグル飛び続ける。
モスガに派手な一撃をお見舞いしようと、一番大きな胸の砲台にエネルギーを貯めるガドンだったが…
「グオッ!?」
突如として、砲台がピクリとも動かなくなってしまった。
また、手足の動きも何故か封じられている。
よくよく見ると、彼の砲台の射出口や手足には、キラキラ光るモスガの糸が何重にも絡まって巻かれている。
モスガはただ飛び回っていただけではなく、ガドンの身体に口から吐いた糸を巻き付けるためにグルグル飛んでいたのだ。
「よーし、羽流の時間稼ぎのお陰で俺も充電完了!覚悟しろガドン!」
その声にガドンがハッとして視線を動かすと、そこには呼び寄せた雨雲から放たれる雷を見に纏ったバグラが勢いよく飛び上がっていた。
そして空を飛んでいたモスガと共にそのままガドンへと突っ込んでいき…
「「くらえ!バグラ&モスガ・インセクトサンダーボンバー!!!」」
ずしぃぃぃぃぃぃんっ!!!
全体重をかけて、勢いよくガドンに急降下し突撃した。
「グオォォォォォォォォォッ!!??」
二体の怪獣による攻撃を派手に喰らったガドンは断末魔の悲鳴を上げた後、そのままビクビクと気絶してしまった。
そんな彼の股間のハッチはガチャリと開き、飲み込まれた少年たちが蛍光色の粘液と共に気絶しつつも全裸でデロリと排出された。
「ギャアァァァァァァァァァァッス!!!」
「シュシュシュシュシュシュシュ!!!」
二体の怪獣は勝利したことを喜ぶかのように、地を響かせるような声で雄叫びを上げるのだった。
[newpage]
「…う〜ん、おれ、今まで何し…てっ!?」
暫くしてムクリと起き上がった彪斗は、ガドンへと変化した自分の体を見て驚きの声を上げた。
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「あー…大丈夫か?彪斗。」
「その様子だと、元に戻ったようだな。」
「その声…まさか竜牙と羽流!?なんで二人まで怪獣に!?というかなんでおれ怪獣になってんの!?」
「まあその色々あってだな…。」
「元には戻れるから安心しろ。」
「あ〜、ちゃんと元には戻れるんだ。それなら…まあいっか〜。」
「な、慣れるの早すぎだろ…。」
怪獣となってしまった自身の姿に機械的な顔を赤らめながらも、すぐに慣れてしまった彪斗の様子に二人は苦笑いした。
『そんなことより貴様、怪獣に侵食されてる時酷く乱れていたな。あの乱れっぷり、よほどガドンと相性が良いと見える。』
「ちょっ!?あ、あんまり言わないでよ〜。…ちょっと思い出してきて恥ずかしい…。」
「あー、確かになんかお前変だったな!普段家とかであんな感じなのか?」
「もうやめてやれ。そんなことより、そろそろ人間に戻るぞ。」
そう三人と一匹がわちゃわちゃと話している様子を、ヒーロースーツに身を包んだ謎の少年が眺めていた。
「あの侵略兵器ガドンが出たと聞いて来てみれば、A級危険怪獣のバグラに会えるとはね。」
そう呟いた彼が眺める資料には、バグラの名と情報が載っていた。
「バグラ…。怪獣達を手玉に取って何をするつもりか知らないけど、僕が絶対止めてみせる‼︎」
少年は、変身解除して縮んでいく三体の怪獣を眺めながらそう決意するのだった。