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民間の動物園と言うのは、採算が厳しい。
市営の動物園の値段の安さに引っ張られるからだろうか。
不況だのなんだのの影響で、新たな動物の補填は出来ず、そもそも飼育員を雇うのも難しいと言う状況なのだ。
私が採用されたのは、奇跡的とも言える状況なのだ。
さて、それは兎も角、最近、不思議な生き物が発見され、そして、限られた動物園で飼育されている。
鱗を持つ二足歩行の肉食獣。俗に恐竜の生き残りと呼ばれる生き物である。
この動物が手に入れば、客は満員御礼となるのだが、どーせ、手に入れるのは難しいし、飼育も大変なんだろうなと言う事で、諦めていた頃である。
私と同い年で、仲良くさせて貰っているオーナーの娘、アキが、私にある話を持ちかけてきた。
「サヤちゃん、一ヶ月丸々予定空けられる?」
と。
「覚悟は出来た?」
問いかける相手も、戸惑い気味であった。TF薬と言う怪しいものを飲まなければならないのだから。
とは言え、彼女もこの話を持ってきた手前、責任を感じているようだ。
「じゃぁ、私が先に飲む。嫌だったりしたら、私一人だけで展示される。
大丈夫、人間の言葉は分かるって言うから。研修で、元に戻る所も見せて貰ったし、心配はないから」
そう言って、彼女はひと思いに錠剤を飲み下した。
この計画を知っているのは極僅か。TF薬の秘密は漏らしてはならないので、TF薬の研究所が全てを取り計らうらしい。
飼育室を用意して、閉園しているうちに獣化、私達の世話は全部、その研究所の職員が行う。
ひとまずは一ヶ月ずつの更新だ。
獣化出来るのは女性のみで、二匹ワンセットらしい。
真っ裸で変身するので、人払いされて、今は二人、この部屋に隔離されている。
風呂でもないのに、真っ裸でお互いを見るのは、なんとなく気まずい。
彼女は美人であったし、こんな状況でなければ、そこそこ立派なお嬢さんであるはずだ。
そんなことを考えていると、「大丈夫、心配しないで」と笑った。いい人だなぁ。
そうやって思いを巡らせているうちに、彼女の変身が始まった。
「あ、あぁ……」
指先が伸び出して、人間の手よりも若干長細く変化していく。瑠璃色の光沢の鱗が生え始めて、肘や肩に返しのような大きな鱗が発達していく。
その様子を息を荒くして耐えている彼女の顔も、徐々に変化している。
マズルが伸び始め、歯も鋭利に伸び始める。舌も伸び始めたようだ。吐息を吐く為に開けた口から、爬虫類的な舌がだらりと落ちてきた。
眼球は人間よりも大きく広がり、虹彩も爬虫類的な縦長の形となっていく。白目の部分もなくなっていく。
髪が抜け落ち、頭の形自体が変形していくのが分かる。
気付けば、足先も手先のような変化を遂げている。
彼女の吐息は荒くなっていき、「嫌。こんなの……」と言いつつ、徐々に嬌声のような呻きに変わっていく。
尻尾が生えてくる。その長さは1メートル近くで、床にだらりと落ちると。ビクビクっと震えて、彼女は振り返りつつ、尻尾の感触を確かめた。
身体も鱗に覆われて、人間的な皮膚は臍と共に消えた。
体高は、150センチほどで、全長は3メートルを超えるだろうか。やや前傾姿勢を取っていて、尻尾でバランスが保たれている感じである。如何にも図鑑に出て来る恐竜という風情である。
ここにきて、そう言えば、「変身は同時にした方が良い」と言われていたのを思い出した。
機密管理の問題だろうと思っていた。まぁよい、特に公言するつもりもないし、どーせ、ここには二人しかいないのだから。
しかし、それにしても、この子の身体はエロく感じてしまう。
身体が曲線的だからだろうか? 彼女は、オスになったのだろうか? それとも、メスになったのだろうか?
もじもじしている彼女に、色々な事が頭を駆け巡った。
そして、何故か、どうしてか分からないが、彼女のソレを一度確認しなければならない気がしてきたのだ。
私は変身した。頭の中がぐちゃぐちゃにかき乱された気がするが、変身が終わると、妙にすっきりしている。何か、気持ちのいいセックスをした後のような気分だ。
手足や尻尾を見ると、確かに変身したのは分かる。そして、身長が伸びたのも、新米の彼女の姿を見てはっきり分かっていた。
何となくであるが、自分はオスであるような気がした。
股間と彼女の事を妙に意識してしまう。
とは言え、元々は女同士だし、間違いはないだろうと思ったのだ。
だが、妙なことが一つある。変身した後の私の姿をしげしげと見ていた彼女の息づかいが荒い。何かに興奮しているようだ。まだ薬は飲んでいないはず。
何故だろう?
と、思っているウチに、彼女は私の胸に手を伸ばして、揉み始めてきた。
「あ、あん……」
突然の事なので、恥ずかしい声が出てしまった。いや、自分ではそんな声を出したつもりだが、明らかに獣の声である。
否、どことなく人間らしさ、女性らしさのある部分が余韻の一片にあるような気がしている。
「可愛い声……ねぇ、オスなの? メスなの?」
彼女は何かに憑かれたかのように、もう片方の手で、私の股間を弄り始めてきた。
「や、やめて……」
止めようとしたが、言葉が通じている風ではないし、鉤爪で彼女を傷つけそうなので、手も出せないでいる。
そうしているうちに、気持ちよさの方に負けてしまった。
彼女の愛撫がとても身体に染み渡る。
「う……うぅぅ……」
くちゃくちゃと攻め立てられると、何かが高まってくるのを感じる。
「来ちゃう!」
人間の声とはならない……ずるりとペニスが伸びていくのがわかる。
「おっきぃ~」
彼女は吐息を漏らすと、ちょろちょろと舐め始める。
初めてのおちんちんに対する刺激は、あまりにも強すぎた。
「出ちゃう!」と自分なりの声で叫び、彼女を制止するが、「分からない……もっとしよ?」と言いつつ、お尻をこちらに向けてくる。
「ねぇ入れて入れてくれたら、自分も薬飲めるから」
甘えてくる彼女に根負けした私は、彼女に挿入することにした。
「あぁ、奥まで入ってくるぅ」
中に入れると、これが実に快感だ。私まで頭がおかしくなりそうになる。
そして、義務感から始めたセックスは、徐々に本気になってきてしまう。
といっても、慣れないちんこ。あっという間に絶頂してしまった。
しかし困ったのは、その精液の量だ。AVが作り物の精液だと言うのは知っているが、あれが実は本当のことなのではないかと思える程、精液が出まくったのだ。
彼女はイキ狂いながら、おまんこからぶりぶりと精液を零しているし、自分も自分で射精の快感に浸りながら、収まることのない精液を眺めるしかなかった。
彼女は、精液の中に横たわりながら、ビクビクと痙攣をしている。
私が触ると、それがまた刺激になるのか、痙攣の巾が瞬間酷くなる。
そんな調子で、小一時間彼女が収まるのを待っていると、ペニスの方も萎え、次第に身体の中に収められていく。
正気に戻った彼女は、恥ずかしそうな顔をしながら、しかし、おかわりが欲しいと言う、どぎまぎした顔もちらちら見せている。
私が、そんな彼女を優しく撫でながら、薬を促す。
顔を赤らめながら、「じゃぁ……」と再び股間のスリットをいじくりながら、舌に乗せた薬を飲み込んだ。
トカゲとセックスしてしまったと言う悔恨は特になかった。妙な達成感が、私の中の何かを壊してくれた気がする。
全ての恐れは霧散し、もっとセックスするには、飲むしかないのだという事実に、平伏するしかなかったのだ。
そんなわけで、薬を飲んだ。
暫くは何も起こらなかったが、瞬間、背中を貫く快感が走るのを感じた。
尤も、さっきのセックスほどの快感ではないが、何かが開いていくような気がする。同時に脳みそがこねくり回されているような気もしてくる。
身体の各部が変化しているを見ながら、しかし、ここで一発キメられたら、さぞかし気持ちいいだろうという、薬を飲む直前から抱いている観念だけは、絶対に手放せないでいた。
だから、こんな必死な最中に、オスの彼女の股間のスリットに手を伸ばし、そして、もう一回お願い! と必死に乞うことだけはやれたのだ。
戸惑う彼女も、いや、そう見せてみながら、結局、快感の波に押しやられた。
"彼"に後ろを突かれながら、自分の変化を体感している。
壁につけている手がみるみるうちに変化し、視野を下にずらせば、脚も腹も胸も変化している。
顔の肉が引っ張られる感触がある。視野が突然曇り、そして再びはっきりする。世界の色が変わった気がする。
髪がはらはらと落ちていく。
性愛の感触に、自分の身体の変化は二の次になる。
おまんこの形の変化さえも気にせずに、ただ必死で彼を受け止めている。
そうして、彼に注ぎ込まれる頃には、もうそこには、二匹のトカゲがいるだけだった。
檻は、動物園のそれのように、外に向けた部屋と、建屋の中の部屋とに分かれている。開園中は外に出て、閉園後は室内だ。
"運動場"は、トイレとなる部分と、ハムスターの給水器の大きな奴以外は何もない殺風景な部屋となっている。
観客と我々を隔てるのは、一枚のガラス板と檻であった。
檻は舞台装置的な意味しかないだろう。そして、ガラス板自体はそれほど厚みがあるわけではなく、普通に外の声が聞こえる程度にはなっている。
奥の部屋は、外から見える部分以外は、それなりに人間性のある壁紙と、ベッドになる大きなクッションと、人権のありそうなトイレが用意されている。
私達は、この中で一ヶ月の隔離生活、そして衆人環視の生活を続けることになる。
飼育員として、研究所から一人、女性が来ている。この女性、我々から見ても、いい身体をしていると思える体型だ。スリムでいて、出ている所は出ているという典型例のようなのだ。
飼育員といいつつ、研究者であるわけで、ちょこちょこと記録を付けている姿が見受けられた。そう、あくまでも我々は実験台なのだから。
さて、人間が何を言っているのかは全然理解できるし、むしろ、人間より耳が良くなった気がするので、つぶやき程度のことも聞き取れる。
一方、我々の声は、我々にしか理解できないようだ。
口を引っ張りながら喋っているような、やや不自由な言葉だが、通じないことはない程度の会話はできた。
尤も、冷静に音として聞けば、映画に出てくる恐竜の鳴き声のようにしか聞こえないので、まぁ、何を喋ってもよいのだろう。
飼育員にも分からない。好きな事がつぶやけるのはいい事だ。
それはさておき、外が騒々しい。状況は分かっている。
控えめな広告であったが、効果は抜群であった。これが、飼育される動物の視線かと思った。そして、その騒がしさには、うんざりさせられる所はある。
何よりも、この姿とは言え裸である。局部も丸出しである。
考えてみれば、変態の所業ではある。
そんなことを考えながら、否、二人で話をしながら暇を潰しているのだけど、どうしようもなく落ち着かない。
夕方ぐらいになった所で、この落ち着かなさが限界に達してきた。
「サヤちゃん、なんか、おちんちん立ってきちゃった」
見てみると、あの太くて長いペニスがずるりと伸びているのが見えた。
男の人は、不意に意味もなくちんちんが立つと言う話を聞いたことがある。これもそういうことなのだろうか。
暢気に見ていたが、そうも言ってられないのはアキの方である。
「恥ずかしい! どうしよう! ほんと、どうしよう!」
若干混乱しているところがあった。
外はざわめきを増すし、子供は無邪気に「ちんちんすごい!」とか叫んで、親に口を塞がれたりしていた。
どうするもこうするも、落ち着くのを待つしかないだろう。人前で私が動く事は出来ないし、不自然に雄の方を隠す雌などというのは、飼育マニュアルとして禁じられる「人間を予感させる行動」に当たるのだろう。
そんな風にして、二匹しておどおどしていると、こちらも何故か変な気持ちになってくる。
おまんこから垂れた汁が、足を伝わるのが分かる。
人間に見られて凄く恥ずかしいのは、自分も同じになった。
今すぐ閉園して、静かにしたい気分である。
まさに盛りの頃の熊のように、室内をあちらこちらへ歩いて、気持ちを誤魔化そうとしている。
そうはいっても、愛液はもっと垂れてくるし、アキのおちんちんも我慢汁がドバドバと出てくる事態になった。
ちんちんが立ってからもう一時間にもなるが、これが収まりそうな気配がない。と言うよりも、むしろ、頭がちんちんに支配されてきているかのように、すぐにでもサヤを犯したくなってきている。
流石に、そんな醜態を晒すわけにはいかない。
どうしよう! 犯すか、この不器用な手でちんこをしごくか、どっちかしか選択肢はなくなって来た。
頭徐々に真っ白に近づいてくる……と、言ったところで、蛍の光が流れ始めた。
やった! もう終わりだ!
そう思った瞬間に、ビュルビュルと射精してしまった。触りもしないのに射精してしまうなんてどういう事態だろう……などと冷静に考える部分が、頭の片隅にあった。
尤も、他の大部分は、気持ちよくなって開放される気分しかなかった。
長い長い射精時間が終わると、周りの観客の視線が突き刺さる。
やってしまった。人払いされる前に、完全にやってしまったのだ。
一人落ち込んでいると、サヤが話しかけてくる。
「ねぇ……ねぇ……ちょっと、私も落ち着かない……どうしよう」
見れば、だくだくと愛液が垂れてきている。
自分の事でいっぱいで何も気付かなかった。
「どうするもこうするも……」
おちんちんは露出していたが、萎えてぶら下がっている状態である。
人はいなくなったが、さてどうしたものだろう。
頭はいつになく冴えていた。これが賢者タイムか。
「アキちゃん。ごめんね。もう一度、私を犯して! このままだと頭がおかしくなっちゃう!」
悲痛な叫びであった。
「でも……」
私が情けない態度でいると、これまた不器用な手で、サヤが私のおちんちんに触れてきたのだ。
手コキを始めたのだ。
やめろとは言えなかった。
ちんこを誰かに触られると言う感覚が新鮮だった――つい昨晩までなかったものなのだから、あらゆる事が新鮮か。
で、ちょっと元気になるのがはっきりと分かる。
ただ、彼女はそれでは足りないと思ったのか、フェラを始めたのだ。
これもぎこちない動作であったが、悪い気分ではなかった。
気持ちいいかどうかは別として、メスに頬張られていると言う感覚が実に興奮するのだ。
ただ、おちんちんを立たせる事を目的にしたフェラは、彼女の方も乗る気になったのか、随分と熱が入るようになり、そして、慣れもあってか、徐々に肉体的な気持ちよさも加わるようになった。
じゅるじゅると音を立てるのもなおエロい。
「もう出そう!」
それは突然やってきた。射精のタイミングを掴むのが難しい。
「うぅ~」
咥えた状態で、「待って」と言いたかったのだろうか。しかし、もう、止められなかった。
口の中に大量に出し、止まらずにサヤの顔から身体から、精子まみれにしてしまった。
「熱い! いい!」
感じるものがあったのか、身体をビクビクさせながら、熱い吐息を吐いていた。
途中から、このまま出して貰ってもいいかなと思っていたら、実際にそのようになってしまった。でも、興奮していたので、これはこれで気持ちがいい。
お互いに息が整わない時間が長く続いた。
私はもう、軽くイったので、ほぼ満足している所だった。
アキは、その後、罪滅ぼしにクンニをしたいと言ったが、このまま第三戦に突入して、アキのおちんちんが大丈夫なのかどうかが気になったのでやめた。
いや、変身の時に信じられないほどしていたので大丈夫なのだろうけど。
心配というのは半分で、これ以上、性愛に溺れる怖さもあった。前から友達関係のような上下関係であったが、これがこんな関係になると言うのは、若干心苦しいものはある――身体は正直なのに。
自分から始めたようなものなのに、身勝手な気がするが、これはいずれ話し合おう。
完全に落ち着いたなと言うところで、檻の一部からシャワーが出るようになった。
「身体流してね」
飼育員のチセの言葉だった。
こちらの言う事は通じないが、彼女は状況を見て、嘆息し、そして、一人語りのように、私たちに説明を始めた。
「この動物の雄のペニスからは大量のフェロモンがでるのよ。人間も反応しちゃうから危ないのよね。
まぁ、私は予防用の薬を飲んでるから大丈夫だけど。
それにしても、アキさん、貴方のフェロモンの量、本当に凄いよ。平均の十倍は出てそう」
学者にしては数字の扱いがいい加減だなと言う気がしたが、向こうは分かりやすく気を遣ってくれているのだろう。
このガラスの壁の存在や、彼女が我々のいる部屋に立ち入らない事を考えると、これも頷けた。
昼間は、居室の方を掃除し、夜は檻の方を掃除するのだ。
「あと、我慢はしない方がいいよ。変なストレス溜められて病気になられても困るし」
変なストレスなら、衆人環視の状態で充分に掛かっていそうなのだけど、こちらから言っても分からないだろうから、黙っておくことにした。
二人して、「本当に困るね」と笑ったぐらいだ。
体力的な問題か、習性の問題か、居室に入る頃には、もう眠たくなってきてしまった。
床の柔らかくなっているところに横になり、それぞれで寝る事にした。
「おやすみ」
「これが朝立ち!?」
起きたら、おちんちんがビンビンになっていたのだ。
そして、ここからはフェロモンが大量に出ることになり、自然、サヤとエッチをする流れになった。
「我慢するのはよくないしね」
誘ってきたのは向こうの方だった。
見れば、おまんこをぐっちょりさせている。
前戯は必要だろうと、後ろに回って舐めてみると、相当に感度がいいのか、「あぁ!」と大袈裟に叫んだ。
身体の反応から、声の反応から、すべてがエロティックな感じで、自分も我慢できなくなってくる。
「早く入れて」
と切なくつぶやかれて、全開状態のペニスを挿入しないという選択肢はなかった。
そこからは、開園間際までセックス漬けとなった。
何度も挿し、何度も射精した。
さて、そこからは、朝充分遊んでしまえば、少なくとも閉園までは我慢していられる事が分かった気がした。
二人して、そういう申し合わせが出来、朝起きれば、どちらともなく、自然にセックスをして、そして、夜もセックスして終わると言う日々が続く。
マンネリしないように、フェラや身体全体を使ってペニスをしごいたりもした。クンニも上手くなっていったように思える。
この不自由な身体をなるべく全幅活用して、毎日がその試行錯誤の連続である。
言葉が聞こえない事をいいことに、そんな会話をしてしまう余裕すらあった。
半月ほど経った頃だろう――もう、日付の感覚もなくなりつつある頃だ。
昼日中、それも人が多い日(きっと土日か祝日)だった。
いつものように、猥談をしていたら、突然、性欲の波が訪れた。
ペニスはもりもりと成長して、あっという間にマックスまで膨れ上がった。
フェロモンの放出も凄かったのか、サヤはもはや言動もおかしい。
「これは最後まで我慢できそうもないし、もうやっちゃおうか?」
即断即決であった。
「動物が前戯をやってはダメだろうな」と、言うと「もう、いいからすぐにでも入れて!」と怒られてしまった。
それなら遠慮もいらないと、即時挿入。あとは闇雲に腰を振り続けるばかりだ。意味もなく叫んでみると、彼女も意味もなく叫んで、ただただ、気持ちよさそうにしてみるのだ――実際気持ちがいいのだけど。
周囲の観客は目を見張るか、さもなくば逃げ出すかだ。
スマホを向けられているが、どうせ今までのセックスもすべてチセに記録されているのだから構うモノじゃない。
視線を散々浴びつつ、長々と交尾をし続けた。
ちんこの勢いが衰えて、彼女もビクビクと身体を波打たせ、全部が満足に収まったので、もう、そこからは疲れて、その場で肌を寄せ合い眠るしかなかった。
見られて興奮するとは、我ながら変態だ。そして、アキも変態だ。
「見られてエッチするの気持ちいいね」
と、話をすると同意されたけど、流石に毎日は不味くない? なんて返された。その気持ちも分かるけど……
夜の日課はキャンセルされて、そして朝のお勤めは、再び盛大に盛り上がった。
昨日は"人間らしい"として出来なかったことを沢山して貰えたし、こっちもすることが出来た。
それはそれで楽しいし、それとは別に、観客のいるセックスもまた楽しいのだ。
その後も、ちょこちょことアキはちんこを立たせてしまうので、突発のセックスを行うことがあった。
このときは、もう、人間である事を忘れて、なるべく動物的に交尾をすることを心がけた――心がけるのはほんの一瞬か。もはや、事が始まると、お互い、二匹の爬虫類として、ただただ、快楽を貪る以上のことは考えられなかった。
残りの半月近くは、こんな案配で交尾漬けの日々となる。
ただ、あるとき、下腹部に違和感を感じた。
おかしいなと思いながら、交尾の時間が訪れたとき、不思議とエッチな気持ちにならなかった。おまんこすら反応しない。
こっちのことはほっといて、アキは勝手に射精してしまった訳だけど、流石に落ち着いてくると心配してきてくれた。
と、二人で見守っていると急激に腹が膨らんでくる。もう、それは風船が膨らむようであったのだけど、これが、実に張りがある。否、堅い。
「何これ! 何これ!」
焦る私に、焦るアキ。どうしようもない。
そして、直感的にこれが産卵だと分かった。何故分かったのか分からないが、何か生まれるのだけは確実に分かっていた。
そこから暫くは息苦しく、腹が重く、股間が裂けそうになる。
どんなに叫んだだろうか?
どれほど、歯を食いしばり、アキの手を強く握ったことだろうか。
苦労の果てに一個の大きな卵を産み落としてしまった。
そうもなると、この身体は神秘的な変化が訪れる。この卵をなんとしても温め、孵化させたいと言う気持ちになる。
もう、ここまで来ると、セックスの事など、一ミリも頭にない。
夜になり、居室に移ると、私は卵を抱えて丸くなった。
と、なると、突然の睡魔が訪れる。疲れていたのだろうか? それにしては不自然ではないか?
翌朝目覚めると、卵が消えていた。
檻の向こう側にチセが立っている。心なしか、申し訳ないような顔をしていたので、すべてを直感した。
「私の子を返して!」
伝わるとは思えないけれど、必死に叫んでいたら、チセが察したのか、すべてを話してくれた。
「ごめんなさいね。卵は全部研究所の所有物になるの。
契約書にも書いてあるでしょ?」
契約書なんてろくすっぽ読んでいなかった。というのも、非常に分かりにくい日本語で書かれていたからだ。
卵の件も婉曲にそれらしい事が書いてあるだけで、変身中に産卵する可能性なんてちっとも分からない。
実に悪い契約書だが、飛びついたのは我々だ。仕方ない。
かと言っても、諦めが付くわけではない。
「三日後に変身が解除されるけど、アキさんだけ、一日長く変身して貰ってもいいのだけど?」
当初、この意味は全く理解できなかった。
もう、子供のことしか考えられなかったからだ。
これも、実に不思議なことだけど、卵を失ってから二日もすると、再び発情する身体に戻ってしまったことだ。
心に引っかかりがありながらも、しかし、快楽には勝てなかった。
そして、最後の日である。
展示が終わり、居室に戻ると、水飲み器が二つ新設されていた。
チセの説明では、二つとも人間に戻る薬が入っている。と言う。
「セックスしたいなら、貴方だけが飲むといいわ。
一日時間をあげる」
我々二人にそう説明すると、席を外した。
アキとの会話はシンプルだ。
「人間になったらエッチしてね?」
それからは怒濤の24時間である。
変身の解除自体は、モノの五分ほどで終了した。もの凄い勢いで身体が変化していく。苦しみや痛みはあったが、吠える程度で乗り越えられた。
そして、真っ裸に戻った私は、アキに近づき、抱きつき、身体を撫で、そしてペニスに手を伸ばす。
もう、裸の私がいるだけで、アキのペニスは硬く丈夫になっていた。
私は彼女に奉仕し、そして彼女も私にいっぱいの愛を注いだ。
よく頭がパンクしなかったかと思うほどの快楽と精液を注ぎ込まれて、終始イキまくりであった。
それが本当に24時間後であったのかどうかは確信がないが、遊び尽くし意識を失った私は、アキに抱きついたまま目を覚ました。
チセが檻の前にいる。
「時間よ」
すべては仕方がない。アキを促し、そして彼女もまた、人間の姿に戻ったのだ。
「お疲れ様。データの整理があるから、暫く休んでいて」
私もアキも、二人どうしても別れたくない気分でいっぱいになっていた。
アキが「私の部屋に来る?」と誘われ、そして、私は即答で同意した。
サヤと部屋に戻り、落ち着いたら、どちらともなく、服を脱ぎ始めた。
そして、別にペニスがあるわけでもないのに、二人で抱き合い、そして、疑似セックスを始めた。
言葉はなかった。
二人で満たされた気持ちになった時、サヤの顔色が変わる。
「また来た。おかしい。また産んじゃうの?」
腹が膨れるのは、それこそ数十秒と掛からなかった。
サヤが息苦しくしているけど、私は手を握るしか出来なかった。
「大丈夫。今度も上手くやれるから」
サヤが私を安心させようとしてくれる始末だ。私は彼女を散々巻き込んで、ここでも、何も出来ないでいる。
サヤの"慣れ"は本当だったようで、お産は順調に終わった。
「ねぇ。この子、私たちで育てない?」
息が整った私たちは、もう、その魅力に抗えないでいた。
それから私たちは、電気毛布だとか懐炉だとかをかき集めて、卵を温め始めた訳だけど、何が正解なのかが全く分からない。
それでも、そうした努力を二人でしていると言う事が、なんとも甘酸っぱい幸福感を与えてくれた。
ただ、この新婚生活はあっという間にクライマックスを迎えた。
結論から言えば、私たちの企みは、研究所にばれてしまい、卵はやや乱暴に奪われてしまった。
チセに呼び出され、檻の中に入れと言われる。そして、服をすっかり脱ぐ事になった。
それからどうなるのかは薄々気付いていた。
無期限に変身を続ける事となった。
「研究所としては、卵産んでくれるカップルが無期限に使えるのは嬉しいのだけどね」
それからは、もう、延々と怠惰と性欲の日々を過ごすばかりだった。
卵が奪われてしまう事にも次第に慣れるようになるが、二人の関係は悪くなる事はなかった。
それからどれほどの月日が経ったか分からない。人間であった頃の事は、なるべく忘れないようにと、二人で思い出話をすることはあったが、しかし、日が経つにつれ、それも本当のことかどうか怪しくなってきた。
飼育員は何人か変わっていき、そして、徐々に飼育も雑になっていった。
このまま、人間を捨て去ってもいいかなと思った。
世の中は進歩して行っているように見える。人の生活スタイルも変わって行っているのは確かだ。
私たちの性欲は衰えない。それはそれでいいか。
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