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【31】好みは人それぞれだと思うけど・・私、エロいの大好物なんで!【R18】

  夜風の入る部屋に、ばぢっ!と弾けるような打撃音が響く。

  激しく喘ぐような呼吸と。はぁ、ふぅと乱れた荒い呼吸との二つが重なり奏でる音は、燃えるような熱を孕み淫靡な空気を作り出していた。

  頼子は額に滲む汗を拭うと、前髪を掻き上げて後ろへと流す。

  目の前には鏡台。その鏡の向こう側では青年が膝立ちで尻をこちらに突き出した体勢のまま、上半身をクッションに預けて放心していた。

  元は真っ白だった青年の尻は幾重にも重なった赤で全体的に色づき、引っ掻いたような赤い線が何本も走っている。

  時折、びくりと太腿が引き攣ると、脚の間で依然硬いままの分身が揺れた。

  「すごいね。あんなに出したのに、まだ硬いんだ・・」

  「お、う゛、あ・・」

  「ね。何回出したか、覚えてる?」

  「あ、あっ!う・・」

  返事の代わりに腰を跳ねさせた青年に、頼子は二つ折りにした雑誌を手にする。

  数秒経った後、パァン!と高い打撃音。

  「あ゛っ!?」

  「待ってあげたのに。返事して?ね?」

  「あ゛、い・・」

  「もう一度訊くよ?何回イったか、覚えてるかな?」

  「あ・・・さん、がい?」

  途切れ途切れの回答に、頼子は笑みを浮かべると雑誌を振り上げた。

  「残念、正解は5回でした♪」

  「あ、ぎぃっ!?」

  青年が訂正する前に、また雑誌でパァン!と尻を叩く。

  そのまま二度、三度と打撃音が上がる度、青年の口から「あ゛っ!あ゛ぅっ!」とひび割れた嬌声が上がった。

  「ん~。すっかり出来上がっちゃったねぇ・・これじゃ罰にならないよ」

  「ね?」と話し掛けながら、雑誌の先で未だ入ったままの性具をごりっと押す。

  「あ゛っあ゛っ!や、また来る!出ぢゃうっ!」

  「ん、良いよ。出しなよ。ほらっイケっ!お尻を弄られながらイっちゃえ!!」

  グイグイと雑誌で性具を押し上下に揺り動かすと、青年の腿が引き攣り腰が反らされた。

  分身がびくびくっと跳ね動く。

  「あ゛っ!あ゛―っ!イク、いくいくいぐっ!」

  叫ぶのと同時にぶるるっと尻が震え、分身の先端からぴゅるっと僅かに白濁が零れた。

  「ふふ。流石に6回目だと量も大した事ないか」

  「あ゛、あ゛、あ゛―・・」

  青年の足元は幾度も吐精したことで汗と白濁に塗れ、薄緑色のタオルケットを斑に染めていた。

  分身に触ることなく、後ろだけで達することが出来るようになった青年は悦楽で頭が蕩けており、今は真面な思考能力を有していない。

  一方、頼子も青年の恥態に煽られ、暴力的な衝動と興奮に脳が茹って、こちらも普通の状態にはなかった。

  そんなある種暴走状態の頼子は赤い顔で、顎を伝う汗を手の甲で拭い思う。

  ああ。良いなぁ。とても良い。

  打撃痕で染められた朱と、白い肌との対比が素敵で、とても興奮する。

  精液の匂いも、慣れてしまえばどうという事はなく、寧ろ青年の体臭と混ざり香れば背中がぞくぞくとするような興奮する匂いとなった。

  これがフェロモンというやつなのだろうか?

  ぺろりと唇を舌で舐め、溜まった唾液を飲み込んで熱の籠った溜息を吐く。

  性具を銜え込んだ赤い尻も、ヒクリと動く剛直も、快感に震える太腿も。

  眺めていて全く飽きが来ないが・・そうだ。

  喘ぎ、むせび泣いていた青年の顔はどんな風に完成されただろう?

  期待に胸膨らませ、手にしたリードをくんと引くと金具がカチャリと擦れて鳴った。

  「ね、こっち向いて・・顔見せて」

  「う・・」

  のろりと上体を起こした青年は両脚を揃えて半身を捻り、腰を床に着けて振り向いた。

  尻を庇い、片手を背後に回し支える姿勢はまるで筋肉質な美しい肢体を晒し、誘惑するかのようで・・

  凄まじい色香で思わず息が止まった。

  何より、その表情といったら・・

  頬から耳まで赤くして、気怠げに半分閉じた瞼。

  その周りは淡い朱に色付いて涙で濡れ、荒い呼吸を紡ぐ唇は果実の如くで、食べてしまいたいくらい艶やかに熟れている。

  ちらりと見えた白い前歯に視線が引き寄せられると、汗だか唾液だかがつつと顎を伝い、ぽとりと一滴落ちる様子が目に入った。

  瞬間、目にした光景がようやく脳内で処理され映像として認識、心臓が跳ねる。

  可愛い。

  汗光る白い肌に白いシャツ。

  リードの繋がった黒い首輪に蕩け切った表情。

  胸まで飛んだ白い残滓が、これまでの情事の濃密さを証明して見せつけている。

  全身で色香を振り撒き、その様をもって語り掛けていた。

  [[rb:こ > ・]][[rb:ん > ・]][[rb:な > ・]]にしたのは、お前だと。

  起立したままの股間の分身がピクリと動いたのを切っ掛けに、忘れていた呼吸を再開した。

  と、同時に心臓が鷲掴みにされた様にきゅうと痛み、激しく鼓動を始める。

  え。ヤバ。

  美青年の蕩け顔ヤバ。

  しかも自分の手でこうなったとか、所有感パない。

  ぞくぞくぞくっと背筋を得も言われぬ快感が上って来て、身体が震える。

  慣れない感覚に腿をすり合わせると、堰き止められていた衝動が弾けて解放された。

  下腹部がきゅうと収縮。

  一番敏感なトコロにびりびりっとした感覚が集まると、ぎゅうっと絞るように快感がせり上がる。

  咄嗟に、鏡台の端に両手を付き訪れるであろう快感の波に抗った。

  だが、深い所からもたらされた悦楽は頼子の身体を容赦なく襲う。

  腿をぴたりと合わせ、絶頂の反応をなんとか抑えようとするも、抵抗虚しく腰はびくっびくっと跳ねてしまった。

  快感の波はすぐに引き始めるが、その余韻にぶるりと身体が震える。

  呼吸を整えようと息を吐けば熱っぽいため息になってしまった。

  はふ。と酸素を取り込んで髪を掻き上げ、顔を上げる。

  と、こちらをガン見している青年と視線がかち合った。

  瞬時に脳内で会議が発足、今後の対応について検討開始。

  『問題はイク瞬間を見られたかどうかです』

  『彼の様子を見るに、確実に目撃されたものと思われます!』

  『そうですか、では解散!』

  『議長~っ?!』

  脳内会議が勝手に解散しやがった!今後の対応を決定してから捌けろや!

  『あきらめも肝心ですよ?』と脳内議長が良い笑顔で去っていく。

  ち、ちくしょーっ!!

  視線を合わせたまま、高速で思考をぐるぐると巡らせた挙句『ま、しゃーない』と開き直った。

  流石に気恥ずかしく、照れ隠しに「えへっ」と笑い一言告げる。

  「私もイっちゃった・・」

  〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇・〇

  尻を打たれる度、同時に少しだけ彼女の魔力も打ち込まれて凄まじい快感が身体を突き抜けていく。

  腹筋が引き締まる度、中に入れられた性具が快感の蕾を押し上げ、悦楽を更なる高みへと引き上げる。

  じんじんと痺れるような痛みも、ただ快感を後押しする刺激にしかならない。

  脳天が開き、そこから何かが解放され、放出するような感覚と共に、何度も絶頂を迎える。

  その度、全身の筋肉がギチギチと引き絞られ涙と涎、途中からは汗も加わって、縋りついたクッションを汚しながら抱き潰した。

  いつからか、自身の口からは悦楽の波に合わせて言葉とは程遠い喘ぎと嬌声だけが紡がれるようになり、尻を掲げて快感だけを貪る獣に成り果てていた。

  彼女から与えられる痛みも、言葉も、何もかもが快楽に繋がって・・

  恍惚なる至福のひと時に陶酔し・・多幸感に酔いしれた。

  ばぢっ!と弾けるような音と共に、尻に刺すような痛みが走り「あぎっ!」と声を上げる。

  気持ち、いいぃ・・

  「お、う゛、あ・・あ、あっ!う・・」

  ヒクついた筋肉の所為で、中の性具が蕾をくすぐる・・

  痺れるような快感に流され、快楽の波に翻弄されていると先程より強く、パァン!と追加で打撃が打ち込まれた。

  どうやら話し掛けられていた様だ。

  全く気付けなかった・・

  「待ってあげたのに。返事して?ね?」

  「あ゛、い・・」

  「もう一度訊くよ?何回イったか、覚えてるかな?」

  回数?・・自分の事なのに、まるで見当がつかない・・

  「あ・・・さん、がい?」

  多分。

  自信が無いまま、どうにか回答するが、やはり間違っていたらしい。

  振りかぶる気配と共に、背後から彼女の楽しそうな声。

  「残念、正解は5回でした♪」

  「あ、ぎぃっ!?」

  あ、気持ちいいっ!

  好き、これ好きっ・・

  「あ゛っ!あ゛ぅっ!」

  続けざまに尻に打撃が打ち込まれ、快感に舌を出して喘ぐ。

  ビクっビクっと快楽に震えながら唾液を垂れ流していると、何かの言葉の後に性具をぐいと押された。

  瞬間、一気に快感が高まって下腹部がぎゅぎゅっと痙攣した。

  ぞくぞくっと太腿から背中に向けて解放の予感が震えとなって走る。

  「あ゛っあ゛っ!や、また来る!出ぢゃうっ!」

  「出してよい」や「イケっ!」といった射精の許可の単語を何とか拾い、快楽の波に抗う事無く流れに乗って絶頂へ至る快感を味わう。

  素晴らしい瞬間に合わせ、気持ちいい場所としてすっかり覚えてしまった場所を性具がぐりぐりと擦り撫で快楽を後押し。

  堪らず、叫ぶように解放を宣言する。

  「あ゛っ!あ゛―っ!イク、いくいくいぐっ!」

  せり上がる快感を、私は欲望のままに放った。

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