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着ぐるみ51-強制着ぐるみ風俗

  俺はちょっと面倒くさい奴に借金を作ってしまったようだ。

  今、拉致されて、簀巻きにされている。

  車が暫く走ったところで俺は降ろされ、何処かの部屋へと連行された。

  目隠しや猿ぐつわ、手錠を外され、中にはニコニコした中年の女が座っていた。

  「こんな店に飛ばされてくるとはね。まぁいい、ウチとしては買った分の値段だけ働いてくれればいいから」

  「働くって何を」

  「風俗店だよ。着ぐるみのね」

  何を言ってるんだコイツは……と思ったけれど、目の前の籠には肌色の皮が塊のように置いてある。

  「それを着て女になって、男相手に腰を振ればいい。真面目に働けば一年で許してやるよ。ヤブに肝臓腎臓取られるよりずっとマシだろ?」

  男相手か……ある意味肝腎取られるより精神にキそうだ。

  「因みに、肝臓、腎臓取ってそこから病院に駆け込んでも、あんまり長生き出来ないみたいだねぇ。取られる側の奴なんてヤクザが考える訳ないからね。死ぬのが嫌なら、ここで働くんだね」

  そこまで脅されると首を縦に振るしかなかった。しかし、一年も男の相手か……肉体が死ぬか精神が死ぬかの選択のように思える。

  悩みは深いが、この女が回答を急がせる。

  「あのね、借金まみれの男の葛藤に付き合う時間はないんだよ。あと五分で着ないなら、後ろのあんちゃんに連れてって貰うよ」

  そうも言われると、先延ばしに出来まい。

  首を縦に振ってから早々に俺は服を脱ぎ始めた。

  「パンツも全部だよ」

  相手はオバサンとは言え、若干抵抗感がある。

  「女に裸を見られるのが恥ずかしいクチか? 童貞か?」

  本当に口が悪い。

  全裸になって、シリコンのような、ただ、表面の肌触りのいいラバーに足を通す。

  ゴムのようなモノのクセして、するりと足が入っていく。

  足指まで表現されているので、奥の奥まで足を通す。

  足首から脹ら脛、太股と寄っているゴムを引っ張って行く。

  どーせ破れてもいいやといういい加減な気持ちで引っ張ったが、存外丈夫で質感も保っていた。

  同じ要領で両腕を通し、肩まで上げ、顔の部分を張り付ける。

  想像以上に収まりがいい。

  部屋の片隅の鏡を見て整える。

  アニメ系の顔をしていて、目穴がどこにあるのか謎だが、しっかりと見えている。

  最後に背中のファスナーを閉じていく。

  ミリミリと何かが締まっていく音がする。

  「おい、大丈夫か? これ?」

  抗議するが、ババアは笑ったままだ。

  ファスナーを締め切ると、身体がバキバキと音を立て、激痛が走る。

  「おい! 騙したな!」

  言うのが早いか、気を失ってしまった。

  気が付いたら小部屋にいた。

  姿見と鏡台、ベッドと小さな箪笥、机があるだけの部屋である。

  扉を叩く音がする。

  「はい」

  声が明らかに女の声、それも小さな子供の声になっている。

  「準備できたかな?」

  明るい顔の女が入ってきた。

  立ち上がって寄ってみると、俺よりも身長が高い。

  否、頭身から考えて、女がそんなにデカイ訳がないのだ。

  姿見を見てみると、真っ裸の幼女が立っている。

  「なんだこれ?」

  相変わらずの幼女声で言うと、「新規入店の方ですよね?」と尋ねられる。

  「う、うん」

  そう答えるしかなかった。

  それからこの女に着せ替え人形にさせられる。

  何が似合うか考えて、あれでもないこれでもないとされる。

  最終的にセーラー服とランドセルと言う出で立ちになった。

  「ぐっとくるよ」

  女は頭が軽そうである。

  「じゃぁ、早速お客さんが来るからお仕事にいって!」

  と手を引っ張られる。

  俺は断固拒否しようとするが、女の方が力が強くて、ずりずりと引き摺られてしまう。

  通路を通り、何度か扉を越えたところでベッドルームに通される。

  自分の部屋とは大違いで調度品が割と上品だ。

  ダブルベッドも紫檀で出来ていそうだ。

  「もう少ししたらお客さん来るからね」

  そうこうしていると、金持ちそうだが不細工でデブなおっさんが入ってきた。

  「アイラちゃん、これから一緒に遊ぼうね?」

  声色が気持悪くて吐きそうだ。

  だが、これ、あのババアの言う通りの仕事だとしたら、拒否して逃げる訳にも行かない。

  大体、着ぐるみを脱いで元の姿に戻れるとは思えない。

  おっさんは俺を抱きしめて、ハァハァと息を荒げた。

  そして身体の各部を愛撫する。それもかなり気持悪い手つきだ。

  自分の心の中の何かが泣き出しそうになっている。幾ら何でも泣かないぞと思っていても、それが動きそうになるのだ。

  おっさんのセクハラはエスカレートして、スカートの中にまで及んでくる。

  完全に恐ろしくて身体が動かない。

  普段の自分なら一発二発蹴りを入れるところなのに。

  おっさんは整髪料と制汗剤の臭いがして噎せ返るようだ。

  抱きしめて、股間をいじっていく。

  指を突き立てられ、それが中に入っていく気持ち悪さはなんとも形容しがたい。

  全てを我慢して口を噤む。

  早く! 早く終わって欲しい!

  少しずつ衣装が脱がされていく。

  胸がはだけ、ショーツを下ろされ、スカートを捲られる。

  おっさんがクンニをしていて、舌がただただ気持悪い。

  怖くて怖くてお漏らしをしてしまった。

  おっさんは、それを大事そうに舐めて、垂れる足から舐め上げていく。

  そうして、俺はベッドへと連れられてきた。

  ショーツは取り去られているから、あとは挿入するだけである。

  「いくよ」

  その優しい口調がもっと恐ろしく感じられる。

  いきり立った肉棒が俺の股間に突き立てられる。

  そういえば、俺のちんこはどうなったんだ?

  全てが謎で、全てが怖かった。

  おっさんはあっという間に挿入する。

  「ひぎぃ」

  余りの痛さに声が出る。

  「やめて! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い! 痛い!」

  叫んでしまったが、おっさんは気にせず続けた。

  もう、それはどれほどの時間なのか分からない。

  永遠と思える時間を過ごし、おっさんは射精した。

  お腹の中がじんわりと温まる。

  ああ、気持悪い。

  「気持悪い。気持悪い。気持悪い。気持悪い。気持悪い。気持悪い。気持悪い」

  永遠に呟いていられた。

  おっさんは頭を撫でると、手を引っ張ってシャワーに連れていく。

  身体をベタベタと触られて、一つも綺麗になったとは思えない。

  おっさんは意気揚々と服を着替え、「またくるよ」と言って出て行った。

  俺は全裸で部屋に佇む。

  「こんな事なら、死ぬ方がマシだった」

  それから、なんとかしてこの着ぐるみを脱ごうと努力した。

  だが、ファスナーらしいモノは一つもない。

  タイツ(?)を引っ張ると皮膚まで付いて来るし、どことなく感触も伝わっているように思えた。

  絶望した。

  向こう一年、こんな気持悪い思いをし続けなければならないのかと。

  泣き出したい気持ちが湧いてくる。

  否、もう泣き出していた。

  泣くなんて事、ガキの頃以来だ……そのままシャワーを浴びた。

  精液の付いた服なんて着てられないので、着替えがないか部屋を探索する。

  箪笥に何着かの衣装と下着を発見した。

  着替えていると、さっきの明るい女が現われた。

  「立派だったねぇ。ちゃんとお仕事できたねぇ」

  子供をあやすような声色だった。

  「服は籠に入れて外に出すと回収されるからね。

  次のお客さんも待っているから急いでね」

  急ぐ必要なんてないだろうと思ったが、もう服は着ている。

  女と入れ替わりで別のタイプのキモイおっさんが入ってきた。

  また絶望の時間を味合わなければならないのか。

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