第13話・『チームワーク』

  【道路】

  オルティオス達は、ある惑星の道路をチームに分かれて捜索していた。

  ソニックエース・奈雲・マシャンタ・チェンバーチームは、道路沿いの辺りに居た。

  「……この辺りにヴィラノスは居ない様だ」

  奈雲は、双眼鏡でヴィラノスを探していたがヴィラノスの姿を確認出来なかった。

  「この惑星にヴィラノスが居るのは間違いないよな?」

  乗物モードのソニックエースは、奈雲にヴィラノスについて尋ねる。

  「……ナビの話だとその筈だが……もう一度調べてみる」

  奈雲は、双眼鏡をウェストバッグにしまい岩の上に腰を下ろして小型パソコンを開いてヴィラノスの現在地を調べる。

  「もしかして地面の下に隠れて居るんじゃないのかな?」

  獣モードのマシャンタは、地面を見ながら考える。

  「可能性はあるな……」

  獣モードのチェンバーは、マシャンタの意見に同意する。

  「じゃあ、地中の方にも範囲を広げてみるぜ」

  奈雲は、マシャンタ達の意見を聞いて地中にも範囲を広げてヴィラノス反応を調べ様とする。

  《こちらオルティオス ヴィラノスは見付かったか?》

  すると、通信機にオルティオスの連絡が入る。

  「こちらソニックエース ヴィラノスの姿は確認出来ていない 今地中の方にも範囲を広げようとしていた所だ」

  ソニックエースは、ロボットモードになりオルティオスに現状を報告する。

  《こっちも似たような物だ》

  オルティオスは、ソニックエースの話を聞いて自分達の状況を言う。

  「ランビュ達から何か連絡は?」

  チェンバーは、ランビュ達の報告を尋ねる。

  《ランビュ達からの連絡はまだありません》

  ネシリスは、チェンバーの質問に答える。

  「ランビュは兎も角、サイラスとコブラージャは一緒に行動させて大丈夫だったかな?」

  奈雲は、小型パソコンでヴィラノスの事を調べながらランビュチームの事を考える。

  「あ~……サイラスとコブラージャ 今回のチーム分けの時にお互い嫌がっていたもんな……」

  チェンバーは、チーム分けの時の事を思い出す。

  「戦いの時は息が合うのにな……」

  マシャンタは、サイラスとコブラージャの戦いの行動を思い出す。

  「あの二人、ある意味『犬猿の仲』だからな……」

  ソニックエースは、サイラスとコブラージャの仲の事を思い出す。

  《何じゃ その『ケンケンの仲』って?》

  ダリウスは、ソニックエースに犬猿の仲について尋ねる。

  「『ケンケンの仲』じゃなくって『犬猿の仲』 地球のことわざで犬と猿の様にお互いに仲の悪い事を言うんだ」

  ソニックエースは、ダリウスに犬猿の仲の意味を説明する。

  《へぇ~……》

  《地球にそんな意味があることわざがあるんですね……》

  ネシリスは、ソニックエースの話を聞いて意外そうに言う。

  「まぁ、サイラスは猿だから置いといてコブラージャが犬ならことわざ通りだな……」

  チェンバーは、別の言意味で納得する。

  「あっ、丁度 ランビュ達の居る森に収容ポッドがいくつかあるみたいだ」

  奈雲は、ランビュチームの近くに収容ポッドの反応がある事に気付く。

  「本当か?」

  「ああ、間違いない!」

  奈雲は、チェンバーの質問に答える。

  【森の中】

  《~その頃~》

  ランビュチームは、ロボットモードで森の中を移動していた。

  「えっと、今の所近くにヴィラノスの反応はありませんがこの惑星には収容ポッドの反応がいくつかありますね……」

  ランビュは、ホログラムに表示された反応で収容ポッドがある事に気付く。

  「中身は無事なのか?」

  コブラージャは、ランビュに収容ポッドの事を尋ねる。

  「……正常に起動しているようですが確かめてみない事には分かりません」

  ランビュは、ホログラムに映し出された反応の事を話す。

  「ようし‼ この惑星に居るヴィラノスと一緒に収容ポッドも回収しようぜ!」

  「お前に言われなくっても解っている」

  コブラージャは、呆れながら言う。

  「何だと‼」

  サイラスは、コブラージャに文句を言う。

  「落ち着いて下さい 二人共!」

  ランビュは、サイラスとコブラージャを宥める。

  「だったらどっちが先にヴィラノスと収容ポッドを見付けるか競争しようぜ!」

  「その勝負乗った‼」

  サイラスとコブラージャは、それぞれヴィラノスと収容ポッドを探しに別行動する。

  「ちょっと待って下さい! 勝手な行動は危険ですよ‼」

  ランビュは、慌ててサイラスとコブラージャを呼び止める。

  「煩い‼」

  「ランビュはそこで待って居ろ‼」

  だが、サイラスとコブラージャは、ランビュの話を聞かずにそれぞれ別行動する。

  「あっ……もう……?」

  ランビュは、溜息を付くと何かに気付きその方向へ向かう。

  そこには、数個の収容ポッドがあり近くには狼型ヴィラノスが居た。

  「あれは……」

  ランビュは、目の前の狼型ヴィラノスに気付く。

  「今解放してやるぜ 兄弟!」

  狼型ヴィラノスは、収容ポッドを破壊しようとしていた。

  「動かないで下さい!」

  ランビュは、狼型ヴィラノスに銃を向けていた。

  「‼ この惑星にオレ以外にもメガロスが居たとは……」

  狼型ヴィラノスは、一瞬行動を止めて振り向きランビュに気付く。

  「両手を上げて下さい」

  ランビュは、銃を向けながら狼型ヴィラノスに命令する。

  「勘違いしないでくれ オレはヴィラノスじゃない 看守だ!」

  狼型ヴィラノスは、自分の事を話す。

  「監獄船には看守の事は聞いていません それにその傷付いたヴィラノスマークは何ですか?」

  ランビュは、警戒しながら狼型ヴィラノスに傷が付いたヴィラノスマークについて尋ねる。

  「ああ、これか? ……これは周りを欺く為の物だ‼」

  狼型ヴィラノスは、ランビュに襲い掛かる。

  ランビュは、慌てて狼型ヴィラノスから距離を置く。

  「こちらランビュ‼ 狼型ヴィラノスと交戦中! 至急応援を……」

  ランビュは、狼型ヴィラノスと距離を置きながら通信機でオルティオス達に連絡を入れる。

  「‼ ……」

  だが、狼型ヴィラノスはランビュの背後に周り手形でランビュを気絶させる。

  「おっと! まだ他に仲間が居たみたいだな……」

  狼型ヴィラノスは、気絶したランビュを受け止め考え事をする。

  《~数分後~》

  ソニックエースチームは、サイラスとコブラージャと合流してロボットモードでランビュの通信が途絶えた場所に居た。

  「居たか?」

  「駄目だ 居なかった」

  「こっちもだ」

  「何処へ行っちまったんだ?」

  ソニックエース達は、ランビュを探していた。

  「おーい‼」

  そこへオルティオスチームが後からやって来てロボットモードになりソニックエースチームと合流する。

  「オルティオス! ダリウス! ネシリス!」

  チェンバーは、オルティオスチームが来た事に気付く。

  「ランビュは?」

  ネシリスは、ソニックエース達にランビュの事を尋ねる。

  「それがランビュもヴィラノスも何処にも居ないんだな」

  マシャンタは、ネシリスの質問に答える。

  「一様、此処にあった収容ポッドは全部回収してコリウスに転送した」

  ソニックエースは、落ちていた収容ポッドを回収した事を伝える。

  サイラスとコブラージャは、気まずそうにしていた。

  「お前達、何故別行動したんだ?」

  オルティオスは、サイラスとコブラージャを問い詰める。

  「えっと……その……」

  「もっと効率的にヴィラノスと収容ポッドを見付ける為に……」

  サイラスとコブラージャは、必死に言い訳をする。

  「……もういい 一刻も早くランビュを探すぞ」

  オルティオスは、呆れながらランビュの捜索を始めようとする。

  「前にチェンバーがヴィラノスに改造された事があったからな……」

  ダリウスは、前の出来事を思い出す。

  「おい、それは俺にとってトラウマなんだから思い出させるなよ!」

  チェンバーは、イラッとしながらダリウスに言う。

  奈雲は、小型パソコンで狼型ヴィラノスについて調べていた。

  「どうだ? 奈雲」

  ソニックエースは、奈雲に話掛ける。

  「ランビュの情報で検索してヒットしたのはコイツだけだ」

  奈雲は、検索結果をオルティオス達に報告して小型パソコンを見せる。

  「“ガルヴァン”言葉巧みに反乱を起こして捕まったようですね……」

  ネシリスは、狼型ヴィラノス(ガルヴァン)の逮捕記録を読み上げる。

  「厄介そうな 敵だな……」

  ソニックエースは、ネシリスの話を聞いて考え込む。

  「ランビュとガルヴァンの反応は?」

  オルティオスは、二人の信号の事を尋ねる。

  奈雲は、オルティオスに言われて小型パソコンでランビュとガルヴァンの反応を調べる。

  だが、ランビュもガルヴァンも反応が無かった。

  「……駄目だ どっちも反応が無い」

  奈雲は、検索結果を報告する。

  「どういう事だ? ランビュの反応が無いなんて……」

  サイラスは、ランビュの信号が出ていない事に不思議がる。

  「兎に角、さっさと探すぞ‼」

  ダリウスは、ランビュを探しに突っ走る。

  「待って‼ そっちは……」

  奈雲は、慌ててダリウスを呼び止め様とする。

  「うわぁぁぁっ‼」

  ダリウスは、落下して行く。

  「何だ!」

  ソニックエースは、ダリウスの身に起こった出来事に驚く。

  「……「小高い崖があるから危ない」って言おうとしたんだ」

  奈雲は、言い掛けた事を言う。

  オルティオスは、ダリウスの行動に無言で呆れる。

  【崖下】

  崖下にはダリウスが滑り落ちていた。

  オルティオス達は、バランスを崩さない様に滑り降りて来る。

  「大丈夫か?」

  「痛たた……」

  ダリウスは、ぶつけた所を摩りながら立ち上がる。

  【小屋の前】

  「何だ あれ?」

  コブラージャは、目の前の小屋に気付く。

  ネシリスとチェンバーは、窓から小屋の中を除き様子を見る。

  だが、小屋の中には誰も居なかった。

  「誰も居ません」

  ネシリスは、オルティオス達に小屋の中の事を報告する。

  「此処は森林警備隊の小屋だな」

  奈雲は、小屋の横に置いてあるペンキを見て何の小屋か判明する。

  「森林警備隊?」

  「此処に置いてあるペンキで狩りが禁止している区域に印を付けるんだ」

  奈雲は、森林警備隊について説明する。

  オルティオスは、近くに停まっている鎖が付いた車に近付いて調べる。

  「どうしたんだ?」

  「……鎖が引き千切られている 誰かが此処に来たみたいだな」

  オルティオスは、引き千切られた鎖と地面のタイヤの跡を調べる。

  「このタイヤの跡はまだ新しい この跡を追掛ければ……」

  ソニックエースは、タイヤの跡を調べる。

  そのタイヤの跡は森の方へ続いていた。

  【森の中】

  《~その頃~》

  ランビュは、目を覚ます。

  「っ! ……此処は……‼」

  ランビュは、目覚めると自分が鎖で拘束されている事に気付く。

  するとそこへ、ガルヴァンが現れる。

  「貴方! これはどういうつもりですか?」

  ランビュは、ガルヴァンに現状を尋ねる。

  「すまない あのまま君の仲間と合流すると色々誤解される それにオレの話を聞いてほしいんだ」

  ガルヴァンは、ランビュに優しく話掛ける。

  「話でしたらちゃんと聞きますがこの状況を仲間に見られたら益々誤解されやすいのでは?」

  ランビュは、ガルヴァンに現状の事を言う。

  「大丈夫だ 君とゆっくり話が出来る様に気絶している間に君のメガロスマークに傷を付けさせてもらったよ」

  ガルヴァンは、ランビュのメガロスマークに傷を付けた事を話す。

  「えっ、なっ‼」

  ランビュは、ガルヴァンの話を聞いて慌てて自分のメガロスマークを見る。

  ガルヴァンの言う通りランビュのメガロスマークに傷を付けられていた。

  「オレは確かにヴィラノスだ だが変わったんだ これまでの罪は反省している でももうアノヴィス星には戻りたくない! 又監獄船に入れられるからな だがこの星でならオレは反省した他の囚人達とやり直せるんだ 平和に暮らせる!」

  ガルヴァンは、ランビュに語る様に話掛ける。

  【茂みの中】

  オルティオス達は、少し離れた茂みの中に隠れて居た。

  奈雲は、集音マイクをランビュ達に向けていた。

  オルティオス達は、奈雲の小型パソコンからランビュ達の会話を聞いていた。

  「あんなの嘘だ! 全然心が籠っていない 如何にも口先野郎だぜ!」

  チェンバーは、ガルヴァンの言葉を聞いてどんな奴か言う。

  「きっとランビュから情報を聞き出すつもりだな」

  コブラージャは、ガルヴァンの目的に気付く。

  「反応が無かったのはマークに傷を付けて追跡装置を破壊したんだな」

  奈雲は、反応が無かった事に理解する。

  「それでどうやって助けるんだな?」

  マシャンタは、オルティオス達にランビュ救出方法を尋ねる。

  「! マシャンタ 前にお前が使った『フリージングタイム』は?」

  ソニックエースは、マシャンタに必殺技について尋ねる。

  「あの技は一度使うとチャージするのに時間が掛かる上に今の段階だとまだ短時間しか使えないんだな……」

  マシャンタは、フリージングタイムの説明をする。

  「因みに今はどれ位 時間を止められるんだ?」

  オルティオスは、マシャンタに現在のフリージングタイムの状況を尋ねる。

  「う~ん……今の段階だと五・六分が限界なんだな……」

  マシャンタは、奈雲の質問に答える。

  「随分短いな……」

  チェンバーは、マシャンタの話を聞いて考える。

  「どうにかしてランビュにガルヴァンの目的を伝えられれば……」

  ネシリスは、ランビュに伝える方法を考える。

  「拘束されるから通信機を使う事も出来ない それに下手に出て行ってランビュが人質にされる事もある」

  コブラージャは、現状と行動の推測をする。

  「じゃあどうすればいいんだ?」

  サイラスは、焦り始める。

  「それを考えているだろ お前も少しは考えろ!」

  コブラージャは、サイラスにツッコミを入れる。

  「何だと‼」

  サイラスは、コブラージャと喧嘩越しになる。

  「落ち着け! 何でそう喧嘩になるんだ?」

  ソニックエースは、サイラスとコブラージャの喧嘩を止める。

  『コイツの事が何故か気に入らない 何だと‼』

  サイラスとコブラージャは、ソニックエースの質問に同時に答えお互い睨み付ける。

  「だから止めろって!」

  ソニックエースは、再びサイラスとコブラージャの喧嘩を止める。

  「こりゃ、ソニックエースが言った通り あの二人は犬猿の仲だな」

  「だね」

  チェンバーとマシャンタは、小声で話合う。

  「‼ 奈雲」

  オルティオスは、作戦を思い付き奈雲に話掛ける。

  【次回に続く】