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狼さんが触手の傀儡になります

  「ぐぅっ、がぁっ…!」

  苦悶の声を上げるのは細身の狼。とはいえ細身、と言うだけであり十分に鍛えられている肉体はしなやかな強靭さを持ち合わせている。割れた腹筋、少し厚めの胸板。

  美しい肉体。

  それを今、陵辱し汚しているのは…触手の群れ。

  狼の腕や腹や脚に絡みつき、動きを抑制させながら一本、また一本と絡みつく触手の量を増やしていく。

  狼は牙を食いしばりながら片手に握っているダガーで触手の一本を引き裂き、また別の触手を切り裂く。

  もう何度繰り返したか、狼自身覚えていない。

  切り裂かれた触手から噴き出す体液が全身を濡らす。既に狼の全身はぐっしょりと濡れ、地面には水溜りが出来上がっていた。

  魔物の討伐依頼。それを受け、終わらせた帰り道。ふらふらと虚ろな目をしながら歩く雄を見つけ、声をかけようとした瞬間、この触手に襲われてしまい…今に至る。

  終わりの見えない触手の群れは狼が触手を切り裂くよりも早く狼を絡め取っていく。

  青臭く、遠くに甘さのする香りが狼の判断力と体力を奪い…

  「はぁっ、はぁっ…!ぐぅぅっ、がぁぁぁッ…!!」

  手からダガーが落ちていった。抵抗する唯一の手段すら無くし。狼は絶望する。

  このまま触手に押し潰され肉塊になるか。それとも生きたまま消化されていくか。

  死神が笑みを浮かべ、鎌を振りかざすのが目に浮かぶ。その鎌の先にあるのは己が首。

  これ以上の抵抗は無意味か。

  諦めた狼は全身の力を抜き、目を瞑る。

  …だが、思っているような痛みも、苦痛も、狼には訪れない。

  ただ全身に絡みつき、のたうち回る触手の感覚だけが狼を支配していた。

  殺すなら早く殺せばいいのに。

  と、うっすらと思い始める狼に。

  「んはぁっ!?」

  触手は狼の身に付けている衣服をすべて剥ぎ取ると胸や首筋を念入りにまさぐり始めた。

  その感覚に狼は目を開き、こんな状況ながら素っ頓狂な声を上げる。

  植物、ではない。肉の塊―いうなれば、男根に近い触手が、全身を覆い、まさぐる。

  どくっ、どくっ、と聞こえる脈動は狼のものではなく、触手のモノ?

  目を見開いた狼は、死とは別の予感に震撼する。

  まさか。

  「んぁ”っ、ぁ”ぁ”っ!?」

  うじゅるうじゅると音を立てて。狼の胸や腹、へそや太腿、ふくらはぎ。臀部に首筋、頭と耳の裏。

  …ご丁寧に、逸物を除く全てを。触手は丁寧に丁寧に、値踏みするようにまさぐり続ける。

  「んぁ”っ、ぁ”っ、ぁ”っ…!」

  全身に悪寒が走る。そして肉体は直接与えられる感触に素直に反応していた。

  逸物に血流が集まり、むくむくと膨らみあがっていく。全身が性感帯になってしまったようで、熱く火照り始める。

  気が付いてしまえば、感覚はより鋭敏になっていく。

  先程浴びた体液。それが皮膚から染み込み…風が吹いて、空気が流れるだけで。触手が蠢く感覚をそばで感じる、それだけで。

  「ぁ”ぁ”っ!?」

  狼はびくんっ、と全身を震わせると目を虚ろなものへ変貌させていった。

  口をあんぐりと開き、目を細めていく。極上のベッドに体を揺蕩わせてるような幸福感が狼を支配していく。

  尻尾がゆらり、と揺れれば触手はそこに殺到し、尻尾を丁寧に扱き、梳いていく。

  「ぁ”っ、ぁ”っ…ぁ”ぁ”っ…」

  狼の声が小さく、荒く、蕩けていく。

  与えられる紛れもない快楽。快感。死を覚悟し、受け入れていた狼にとって、それは予想外であり…

  甘受してもいいか、と。思えるほどのモノだった。

  開いた口から垂れる唾液に、はみ出る舌。虚ろな瞳は桃色に妖しく染まり、徐々にその強さを増していく。

  限界まで膨らんだ逸物は触手を、自らの腹を汚すように先走りを飛び散らせる。

  完全に抵抗をやめ、むしろ受け入れ始める狼を認識したのだろうか。

  触手は狼の口にまず触手を数本ゆっくりと入れ込んだ。

  狼は抵抗する事無く、その触手を咥え込む。口の中に広がるのは精液のような苦さと、芳醇な果実を思わせる甘さ。

  それも至福の一品。狼は触手からにじみ出る甘露を舐め取り、吸い上げる。

  舌を絡ませ甘く噛むと触手からご褒美のようにびゅる、びゅる、とその液体が溢れ出て…狼をより深く、溺れさせていく。

  「はぶっ、ぁ”んっ、ん”ぅ”っ♥ぢゅるっ、んはぁっ♥」

  溺れ切った狼を更に、更に深みへ。

  触手はずじゅるずじゅると音を立て、狼の耳を何度もまさぐり始めた。

  「ぁ”んっ、ぁ”っ、ぁ”ぁ”ぉ”っ♥ぉ”っ、ぉ”ぉ”っ♥」

  触手の分泌する体液に夢中になっている狼は声を上げる事に一切の躊躇いを無くしていた。

  感じるままに、快楽のままに。

  首筋をまさぐる触手の先端が、太い血管を探り当てる。そこを重点的に撫でまわし。

  下腹部をべちべちと叩いている逸物に触手が絡みつく。暖かい肉の塊に絡みつかれるというのは、狼にとって味わったことの無い感覚であり…

  快楽であった。

  「ぁ”っ、ぁ”っ、ァ"ッ♥」

  臀部を撫でまわし、雄穴に触手が宛がわれる。厚い胸板に触手が纏わりつき、先端が乳首をはじく。

  狼は引きつった、だが期待に溺れた表情を浮かべ、がくがくと全身を痙攣させる。

  恐怖と期待が入り混じり…そして。

  ずぶぅっ♥

  「ァ”ァ”ォ”ォ”ッ♥」

  まずは雄穴に触手が侵入する。全身を愛撫されていたおかげだろう、雄を知らないはずの雄穴は容易に触手を受け入れる。

  首筋の血管を撫でていた触手。その先端が狼の首筋へ突き立てられ、血管の中へと侵入していく。

  それは首筋だけではない。逸物に、睾丸に、胸に、乳首に、腹に、太腿に。全身の主要な血管へ。

  「ォ”ッ…♥♥」

  突き立てられた触手から、何かが侵入してくる。注入されていく。それに対し狼は声も上げられなくなった。

  ただ口を開き、そして。

  びゅっ…びゅぅぅぅっ♥ぼびゅっ、ぼびゅっ、ぼびゅびゅりゅぅぅっ♥

  逸物が爆ぜる。大量の精液が噴き出し、迸る。

  作り出され貯蓄されていたはずの精液が、全て、全て。吐き出し続けられる。

  経験したことの無い凄まじい快楽に狼は白目を剥き、涙を流しながら全身を痙攣させた。

  数分、十数分、数十分。正確な時間は分からない。

  今の狼にとって、時間の流れはあって無いようなものだった。

  自らの中身全てを吐き出すような吐精が終わりかけ、白っぽい粘液のみが噴き出すようになった頃。

  「…ォォ“ォ”ッ…♥」

  狼の目に光が灯る。だがそれは先程まで狼が浮かべていた光とは全く種類が違うものだ。

  炯々と、妖しく。

  ぶぢんっ、ぶぢんっ、ごぎっ、ごぎゃっ。

  狼の全身から肉の千切れる音と骨が軋む音が周囲に響き渡る。

  耳を塞ぎたくなるような異音に、だが狼は口角を吊り上げた。

  痛みを微塵も感じない。いや、全身に走っている感覚は痛みなのかもしれないが…

  少なくとも、今の狼には、快楽でしかなかった。

  ぶぢっ、ぶぢぃっ。

  皮膚の下の肉が千切れる。だがそれは凄まじい速度で修復される。かと思えばまた千切れる。

  繰り返す度、狼の筋肉は強靭に膨らみ上がっていく。

  正常な人よりも少し太い、程度だった腕が、鍛え抜かれた人のものへ。

  鍛え抜かれた人のものが、人外のものへ。人外のものが、更に。

  筋肉が肥大化するのに合わせ、骨格が再成形されていく。

  「ォ“ォ”ォ“ォ”ッ♥アォ“ォ”ォ“ッ♥♥」

  狼の嬌声が更に野太く、低いものへ。押し潰されたような声へ変わっていく。

  引き締まっていたしなやかな全身は、一回り、二回り。いや、それ以上に。

  強靭で、屈強な肉体へ変貌する。

  数拍置いて。

  びぐんっ、びぐんっ、と狼の逸物が跳ねまわり、そして。

  …びゅううぅぅ♥どぼっ、ごぼぉっ♥♥びゅぐぶびゅるぅっ♥

  勢いを無くしていた射精が再び、始まった。だが精液の質が明らかに異なる。

  強烈な青臭さにどこか甘い香りが混ざったそれは先程まで狼が射精していた精液よりも密度が低い。

  代わりに。

  びゅるぅっ、びゅっ、びゅびゅぅぅ♥ぼびゅぅっ、びゅぐっ、びゅぐぅぅっ♥

  量は生半可なものではない。

  触手を濡らし、狼自身も濡らし。あっという間に地面に水溜りを作り上げる。

  そして射精を繰り返すたびに狼の逸物が、睾丸が。膨らみ上がっていく。

  下腹部からヘソへ。ヘソから膨らみ上がった下乳まで。下乳から胸の谷間へ。胸の谷間から首元へ。

  噴き出し続ける精液を全身で浴び、狼はほおを吊り上げたまま自らの逸物を咥え込む。

  精液はどこまでも甘い。触手が狼を溺れさせた液体よりも薄いが、それでも十二分に甘く、雄の味。

  喉を鳴らし、狼は尻尾を振り、その液体を飲み干していく。

  ぐぢゅっ、ぐぢゅっ♥

  じゅぼっ、じゅぼっ、ばぢゅんっ♥

  狼が快楽に溺れ切ったところに、触手は仕上げと言わんばかりに。

  狼の耳と雄膣を蹂躙し始めた。

  「ィ”ィ“ィ“ィ”ッ♥ぁ”っ、ァ“ァ”ォ”ォ“♥♥」

  背骨が折れんばかりに狼は背筋を仰け反らせ、我武者羅に嬌声を上げる。

  耳の中を這いずり回る触手は耳の奥の奥へ。

  脳へ。うじゅるうじゅる、殺到する。

  ごきゃっ、ごきゃっ♥

  「ッッッ♥♥♥」

  それとほぼ同時に。

  びゅっ、びゅぐぅっ♥びゅるっ、びゅるぅぅっ♥♥ぼびゅっ、ぼびゅぅぅぅっ♥♥

  触手は大量の粘液を狼の雄膣へ注ぎ込んでいく。

  狼の腹が膨らみ上がり。

  「おぼっ…おぼぉ“ぉ”っ♥」

  狼の口の端から自らが射精した精液と触手が注ぎ込んだ粘液が零れ落ちる。

  それだというのに、狼はただただ嗤い、全身を痙攣させるだけだった。

  至上の快楽と悦楽と愉悦に。狼は意識を手放す。

  [newpage]

  手放した意識を取り戻した時。

  「おれ…は…」

  狼は自分でも恐ろしく、おぞましく聞こえる声をひねり出し、体を起こした。

  全身が酷く重たい。全身の奥底から力が沸き上がるような感覚。

  頭が動かない。自分は魔物を討伐し、そして…

  「あ…?」

  自らの体に違和感を覚え、狼は視線を下ろし、自らの肉体を見てみる。

  丸太を思わせる腕。今にもはち切れんばかりに膨らみあがった胸板。くっきりと分かれ、谷間に液体が滴るのが見える腹。

  …強靭で、凶悪な肉体に相応しい、グロテスクな逸物。萎えていてなお、雌の胴体はあろうかという太さ、長さ。

  胸元近くまででろり、とぶら下がったそれは物欲しげにびくびく震えれば、とろりと緑が混ざった半透明の液体を垂らす。

  自分がどうしたか、どうなったか。何者だったか、何をしていたか。

  意識がはっきりするにつれて、どうでも良くなってくる。

  そうだ、今は。

  「…ゥゥッ…ウゥゥゥゥゥ"ゥ”ッ…!!」

  狼は夢遊病者のようにゆらりと頼りなく立ち上がると、力強く唸り声を上げた。

  地面に両脚の爪を食い込ませる。そして。

  「ォォォォォォォ”ォ”ォ”ンッ!!!」

  高らかに、先祖返りをしたように、夜空に向かって吼えた。

  力強く、妖しく光る桃色の光を瞳に宿し、口からとめどなく溢れ出す唾液もそのままに。

  びくんっ、びくんっ、と跳ねる逸物にグルグルと絡みつく血管が浮かび上がり、狼の逸物を更にグロテスクに彩って。

  狼は鼻を動かすと、頭を左右に動かし、獲物を探り始めた。

  体の奥底から湧き上がる力を、欲望を、衝動を。思う存分ぶちまける相手を。

  そして狼は頰を吊り上げた。

  地面を蹴り上げ、狼は凄まじい速度で駆け出す。

  重たいはずの肉体は軽やかに。湧き上がる力は欲望をぶちまける悦びを予期し、噴き上がる。

  四つ足で駆ける。その様は恐らく。

  茂みを超えた所で。

  「なっ…!魔物っ…!」

  「ォ“ォ”ォ“ォ”ンッ!!!」

  困惑と驚愕の声を上げるのは雄の獅子。

  パチパチと爆ぜる焚き火に照らし出される全身は今の狼より一回り小さい。

  引き締まった胸に分かれた腹筋。無駄の無い、洗練された肉体。

  狼は一もなく、二もなく。獅子に飛びかかった。

  「ぐっ、がぁ“ぁ”っ!!」

  油断をしていたのか、眠る直前だったのか。獅子は抵抗する素振りを見せるも…狼に一瞬で組み敷かれる。

  がんっ、と地面に頭を押さえつけられ、ミシミシと骨が軋む音と獅子の苦悶の声が狼の耳を心地良く刺激する。

  「グルゥゥゥ“ゥ”ッ、ゥ“ゥ”ゥ“ッ…!」

  狼は嬉しそうに、愉しそうに。唸り声を上げながら獅子の身につけていた最低限の衣服を切り裂いた。

  雄の臭いと汗の臭いが混ざった、今の狼にとって欲しくて堪らない、心地よい臭いが辺りに漂う。

  「がっ、ぐぅっ、なっ、にっ…!?」

  抗おうとする獅子を意に介すことなく。狼は片手で獅子の頭を押さえつけながらもう片方の手で獅子の尻を持ち上げた。

  「ぁ”っ、ぁ“ぁ”っ…!」

  困惑と驚愕と苦痛の表情は、一気に絶望へ染まっていく。

  ぞくっ、ぞくっ、と狼の背筋が震える。かつての自分より屈強な雄を組み敷く、優越感。

  征服し、蹂躙する悦び。逸物が跳ねる。どぷっ、どぷっ、と先走りが溢れ出し更に膨らみ上がる。

  「やっ、めっ…そんなのッ…!」

  獅子の雄穴は硬く引き締まり、そこを使った性経験が無いことを優に語る。

  これを今から、自分の思うがままに出来る。狼はその悦びに酔いしれながら。

  ずごっ、ぐぼぉッ!

  「ぎっ…ガァァアァァァ“ァ”ッ!!!?」

  まずは先端を雄穴に挿入した。ただそれだけで獅子は割れるほど強く牙を喰いしばり、悲鳴を上げた。

  一方の狼はというと。

  「ハァァァァ“ァ”っ…」

  恍惚の息をつき、背筋をぞくぞくと震わせると舌をはみ出させた。

  先端に絡みつき、必死に排出しようとする腸壁。熱く、湿ったその感触は力強く、狼の逸物を結果扱く事にしかならない。

  先端だけでは足りない。もっと、もっと。

  狼は獅子の頭から手を離すと獅子の腰を両手でがっしりと掴んだ。

  動かないよう、動けないよう。

  狼は腰へ全体重をかける。みぢっ、みぢっ、と腸壁の、雄穴の悲鳴が逸物を通じ狼の脳を揺さぶる。

  みぢっ…みぢっ…

  「ガルゥゥゥゥ“ゥ”ゥ“ゥ”ゥ“ッ!!!」

  なかなか進まない挿入に狼は痺れを切らし。

  腰を僅かに浮かせると…勢いをつけ、一気に全体重を獅子の雄穴へぶちかました。

  ずごぉぉっ!

  「〜〜〜〜ッ…!?」

  無理矢理雄穴を拡げ、腸壁を蹂躙する逸物に、獅子は白目を剥き、声にならない声を上げた。

  くっきりと筋が見えていたはずの腹が、狼の逸物の形に膨らみ上がる。

  びくんっ、びくんっと脈動すると獅子の腹もそれに合わせ浮かび、跳ねる。

  「ゥゥゥゥ”ゥ“ゥ”ッ…!!」

  きつく締め付ける雄穴。絡みつく、熱く湿った腸壁。襞の一つ一つが狼の逸物を撫で上げて。

  挿入しただけで達しそうになる。腰の奥の熱を解き放ちたい。もっと、もっと。

  狼は全身で獅子の体にのしかかると。腰を振り始めた。

  「ァ“ァ”ァ“ァ”ガァ“ァ”ァ“ッ!!!」

  獅子の悲鳴が、欲望をどこまでも満たし、高めていく。

  押し付けた肉体から直接伝わる獅子の肉の感触と鼓動。

  締め付けを強くする雄穴に、一度突く度に絡み方の変わる腸壁の襞。全てが逸物を扱き、撫で回し、吸い上げ、快楽を与える。

  先走りと腸液が混ざり合い、泡立ち、潤滑を良くする。雄の臭いにほのかに甘い香り。

  ずばんっ、じゅばんっ、じゅぼっ、ばづんっ!

  肉体を押し付け、腰を振り、逸物を引き抜き、挿入する。ただそれだけの単調で我武者羅で、無慈悲な動き。

  己が快楽を貪るだけの動き。

  狼の逸物が獅子の奥へ奥へ、どんどんと突き進み、侵略していく。

  「ぁ”っ、はぁ“っ、ァ”ァ“ァ”ッ!?」

  根元まで挿入し、引き抜こうとすると獅子の体がびぐんっ、と跳ねた。

  だがそれは狼を跳ね除けようとする類のものではない。体の反射で起きた動き。

  ごりゅっごりゅぅっ、と。狼の逸物の根元にあった瘤が、獅子の腸壁の奥にある器官を抉った感触。

  それと同時に起きた反射。

  …萎えていたはずの獅子の逸物に熱と血流が集まり始める。

  黒々とした先端は相当に使い込まれていたであろうことが伺える。

  本能で悟った狼は上機嫌に。喉の奥を鳴らしながら…

  腰の動きをあえて小さなものへと変える。

  「ぁ“っ、ァ”ァ“ッ、ガァ”ァ“ッ、ハァ”ァ“ァ”ンッ♥♥」

  ピンポイントに腸壁の奥にある器官−前立腺を逸物で抉ると獅子は甘く、艶っぽい声を上げた。

  逸物から溢れ出す先走りの量が増し、ぬちゃりぬちゃりと二人の腹を濡らす。

  獅子が浮かべていたはずの苦悶の表情はやがて蕩け始め、自ら求めるように狼の腰へ脚を絡めた。

  体を押し付け、押し潰し。腰を叩きつけると狼は獅子のマズルに自らのマズルを重ねた。

  そしてそのまま舌を絡め、唇を交わす。

  びちゃ、びちゃ、と唾液が絡まる音。獅子は喉を鳴らし、狼から注ぎ込まれる唾液を、体液を飲み込んでいく。

  獅子の雄穴が狼の逸物をただ強く締め付けるだけではなく。時々緩み、蠢き、心地よい締め付けに変わる。

  絡みついた腸壁が狼の腰の動きに合わせるように蠢き、引っ張り出され、吸い上げ…

  「ォ”ォ”ォ”ォ”ッ!!」

  「ぁ”っ、ァ”ァ”ッ♥ォ"ッ、グゥ”ォ”ッ♥」

  狼は遠吠えをすると腰の動きを大きく、激しい物へと再び戻した。

  至上の雄穴、雄膣。その快楽に絶頂が見えてきた。であれば、後はそこへ、真っ直ぐと向かうだけ。

  我慢する事も、躊躇する事も、必要な事ではない。

  無慈悲に雄を凌辱する。その悦びに。スパートをかけて。

  狼は膨らみ切った逸物を半分ほど抜き取った。冷たい外の空気に触れ、傍目に見えるほどはっきりと。血管が浮かび上がるグロテスクな逸物。

  奥へ、奥へ。一気に。突き入れる。

  ぼごぉっ♥

  ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ!!!

  獅子の腹が浮かび上がった。脈動し、跳ねると。遠吠えと共に。

  …どぶんっ…どぼっ、ごぼっ…どぼぉっ♥ぼびゅっ、ぶびゅるぅっ♥どぶんっ、どぶっ、どぼっ…♥

  「ひっ…ィ”ィ”ィ”ッ♥♥」

  獅子は目を上に向かせると狼の体に強く抱き着いた。

  注ぎ込まれる精液。その熱と量と濃さに。獅子は壊れたように嬌声を上げた。

  あっという間に獅子の腹は逸物と違う形に膨れ上がっていく。

  下腹部を、腹を、胸元を…

  「ごぼっ、ぉ”ぼぉ”ぉ”っ♥」

  どぐんっ、どぐんっ、と断続的に響く水の音。そして獅子の口から溢れ出す、狼の欲望。

  だが獅子は苦痛も、絶望も、驚愕も。何もかもを愉悦の、恍惚の色へ変貌させ、受け入れる。

  その瞳に、狼と同じような桃色の光を宿しながら。

  [newpage]

  「んへへぇっ、ふへっ、ふへへぇっ♥」

  獅子は嬉しそうに耳を動かしながら狼の逸物をしゃぶりつく。

  膨れ上がった腹は時々不気味に鼓動をうち。胸からはびゅるびゅると絶え間なく白い液体を噴き出させている。

  そのしずくを感知したのか、触手が獅子の胸や腹に纏わりつき、逸物や触手を咥え込んだ。

  「ぁ”っ、ぁ”んっ♥あ”っ、でらぁ♥」

  びゅぐんっ、びゅぐんっ、と。狼の逸物から噴出した液体を顔で、全身で浴び、獅子は喉を鳴らしそれらを飲み干していく。

  一方の狼はというと。

  「ふごぉっ、ふぅ”ぐぅ”っ♥」

  触手を両手に掴み、口に突き入れられた触手を軽く噛み、次々と注ぎ込まれる液体を飲み干していく。

  尻尾をぶんぶんと振り。凶悪に膨れ上がった逸物を震わせ、獅子へと断続的に精液をまぶす。

  しばらく触手と戯れ、獅子を弄び…やがて狼はゆらり、と立ち上がった。

  触手から与えられる甘露もいい。だが、それだけでは足りない。

  もっと、もっと。

  他の雄を蹂躙したい。犯し、凌辱し、征服したい。屈服させたい。この迸る欲を、注ぎ込みたい。

  「ォ”ォ”ォ”ォ”ッ…!!」

  狼の欲望は。触手の本能は。

  尽きる事は、無かった。

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