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TF狼さん×狼獣人さん

  「獣化薬、ねぇ。」

  「最近実用化に向けて研究が始まってるって。凄いよね。」

  訝し気な狼の呟きに青年は感心したように問いを返した。

  「まぁ好きな奴とは違う種族よりも同じ方がいい、って考える奴ぁ多いからな。」

  尻尾をゆらりと揺らし、狼は青年の体を抱き寄せる。愛おし気に青年の肩にマズルを摺り寄せ何度か擦り合わせると甘く牙を立てる。

  「んっ…」

  「俺もどっちかっていうと同じだったらいいな、って思う派なんだけど…お前は?」

  「ぼくも同じ…方がいいけど…んぁっ…」

  青年の肩を数度噛むと狼は問いかけながら青年のシャツのボタンを外しながらマズルを胸に侵入させていく。

  ごわごわとした毛並みが青年のつるりとした、細く引き締まった肉体を撫でると青年は答えながらも心地よさそうに、艶っぽい声を上げる。

  「怖いよね。副作用とか…んっ…ふぁっ…んんぅっ…」

  ぴちゃりぴちゃりと唾液の音。狼の長く太い舌が青年の皮膚を這いずり回り、乳首や胸全体。腹部を撫で回す。

  びくびくと青年の股間が膨らみ、震える。

  「そうだな。…んっ、我慢出来ん。」

  しばし青年の肉体を堪能すると狼はぺろりと舌なめずりをすると青年を自分が腰かけていたソファに寝かせる。少々乱暴だったか、どすん、と重い音。

  狼は青年に覆いかぶさると自らの逸物を露出させた。どす黒く変色した逸物は相当使い込まれているのだろう。

  血管が浮かび上がり、雁首はしっかりとえらを張って。青年の体に対して少々太さも長さも規格外なように見える。が、青年は恐れる素振り一つ見せない。

  むしろ期待するように熱い視線を送る。はぁ、はぁ、と頬を赤くしながら荒く浅ましい呼吸を吐いて。

  「生でいいよな。ってか生でヤる。お預け状態だったしな。」

  狼の笑みに青年はこくこくと頷き…

  「んっ…はやっ…はっ…っくしゅんっ…!」

  大きなくしゃみをした。余りにも突然。んでもってギラギラとした光を宿し、欲望に体を委ねようとしていた狼の耳を突き…

  「ってぇ!?」

  ビンッ、と全身の毛を逆立てると狼は少々情けない声を上げながら悶える。

  「あっ、ごっ、ごめんっ!び、びっくりしたよね!?」

  「…そりゃあもうびっくりするわ。耳すげぇ利くんだぞ俺。」

  「ちょ、ちょっと風邪気味っぽくて…あ、でも出来るよ。大丈夫。僕もお預け状態だったし…」

  青年の笑顔に、狼ははぁ、とため息を吐きつつ…青年のシャツのボタンを付け直した。

  「あのなぁ。これでヤって風邪酷くなったらどうすんだよ。しっかり治せ。安心しろ、明日も休みだ。今日出来なかった分、足腰立たなくなるまで…あぁ、いや、立たなくなって啼いてもやめねぇぐらい犯してやっから。」

  ぶっきらぼうで乱暴。でも優しさを感じさせる口調で狼は青年に言葉をかける。

  青年は申し訳なさそうな表情を浮かべつつ…こくり、と頷いた。

  「分かった。…ほんとごめんね。」

  「気にすんなよ。代わりに。」

  青年の体に覆いかぶさったまま。狼はマズルを青年の肩に埋めた。

  何度も擦る様に、動かして。自分の臭いをつける。

  「これでよし。風邪薬は持ってんのか?」

  「うん。さっき買ってきた。」

  「次からちゃんと俺に言えよ?体調悪い時にヤっても気分が乗らん。」

  「そうする。」

  二人の優しい表情が、オレンジ色に照らされる。二人でいる時間は、過ぎるのが早いものだ。

  [newpage]

  とっぷりと夜も更けた。狼はコーヒーを淹れながら窓の外を見上げた。

  「そか、今日、満月か。」

  煌々と照らされる、漆黒の闇。黄色くて真ん丸な、見事な満月。

  青年は大丈夫、だと言っていたが…やはりあまり体調が良くなかったのだろう。晩飯の後、風邪薬を飲んだと思えばすぐに眠ってしまったのだ。

  そのまま一緒にベッドに入って眠ろうと思ったが、理性がもたないだろう。青年の臭いを嗅ぐとどうしても雄が疼いてしまう。

  それにまだ眠気が来そうにも無い。

  「ならコーヒーなんて飲むな、って話だわな。」

  苦笑いする。コーヒーフレッシュを一つ。インスタントの少し安っぽい匂い。ずずず、と啜り再び満月を見上げる。

  満月と言うのはやっぱり不思議なものだ。三日月よりも、半月よりも。妖艶に、美しく見える。

  ルナティック、という言葉があるが、なるほどと頷く事も出来る。下手な宝石や絵画を見るよりもずっと美しいのだから。

  柄でもねぇな。そう思いながらコーヒーを半分ほど啜る。

  満月から目を離し、冷蔵庫を開く。スポーツドリンクは入っている。むしろそれ以外入っていないがらんどうな中身。

  フォン、フォン、とファンの音。明日、彼の体調が戻っていなかったら食べるものが無い。朝一で買いに行かないと不味いな。

  そうぼんやりと考えていると…ぞく、と僅かに寒気がした。いかん。風邪がうつったか?…いや、そういう寒気じゃない。

  冷蔵庫を閉めると…寝室の扉がゆっくりと開いた。

  「…どうした?」

  扉の向こうに立っているのは、寝間着を身に纏った、青年。トイレにでも起きてきたのだろうか。それとも喉が渇いたか。

  満月で照らされる部屋。青年は何も応えない。ふらふらと頼りない足取り。

  「まだ寝てた方がいいんじゃねぇか?喉でも渇いたか?」

  「…ぅ…」

  狼の言葉に青年は呻き声を上げると…床に崩れ込んだ。両手を突き、ぜぇぜぇと狼の耳に聞こえるほど大きく息を吐く。

  尻尾を立てると狼は目を丸くし、しかし青年に駆け寄った。

  「お、おい!大丈夫か!?救急車呼ぶか?熱は?体調は?」

  「ぅ…ゥゥ…グゥゥっ…!」

  ぞくり、と寒気がした。冷蔵庫を開いた時に感じた寒気。それを遥かに強く、鋭くしたもの。

  鼓動が早まる。肉球にじんわりと汗が滲み始めた。嫌な汗だ。すぐにこの場から離れたい衝動に駆られる。

  なのに体が言う事を利かない。上手く立っている事も出来ない。尻もちをつき、はぁっ、はぁっ、と狼は息を荒げた。

  「グゥォォォォッ…ォォォォォッ!!!!」

  遠吠えと共に。青年は両手で床を弾くと上半身全体で天を仰いだ。

  ぶちんっ、と何かが千切れとぶような音。狼の目の前で。

  青年の肉体が、変貌し始める。

  全身があり得ないスピードで膨らみ始める。ぶちぶちぶぢぶぢと聞いているだけで悪寒のする、奇怪な音が全身から発せられた。

  布の千切れる音と、筋肉が千切れ、修復し、また千切れる音。身に着けていた衣服があっという間にぼろ布へ。

  膨らんだ全身は狼を上回る筋肉の量と質を誇る。皮膚がはじけ飛び、血の代わりに金色の毛並みが露出した。

  遠吠えは少しずつ獣の色を混ぜていく。

  仰いだ顔をゆっくりと降ろす。ごぎんっ、ごぎんっ、と骨の軋む音。

  青年の顎がせりだし…マズルを形成していく。頭蓋の骨格が変わり、シャープな…狼の物へ。

  小さな耳が大きな三角形のものへ。開いた口から唾液がだらだらと零れ、歯が鋭い牙に。

  立ち上がる。太腿も、ふくらはぎも。畏怖が心の奥底から湧き上がった。叫びだし、逃げ出したい。

  だが喉が絞めつけられた様に、声が出せない。

  大きな大きな尻尾がにょろり、と姿を見せると…青年だった金狼は。

  「グルゥゥゥゥッ…!!フゥゥゥッ…!」

  全身の毛並みを逆立てながら狼を睨みつけた。その鋭さは今まで狼が見た事の無いモノだった。

  脳が恐怖のあまりパンクしそうになる。意識が消し飛びそうになる。

  金狼は唾液をだらだらと零しながら覚束ない足取りで狼に一歩近づいた。

  「ぁ”っ…ひっ…」

  パンクしそうな脳。動かない体。それでも狼は少しでも金狼から逃れようと振り返った。

  同時に。

  「ォォォォォォォォンッ!!!!」

  金狼は獣の遠吠えを上げると…狼に飛び掛かる。

  「あぐぁっ…!!!」

  凄まじい質量の肉体。めきりめきりと全身に鈍い音が響き、その鈍痛に狼は苦悶の声を上げた。

  床にうつ伏せで組み伏せられる。金狼は唾液を狼の背中から肩にかけ零しながら…マズルを狼の肩口に埋める。

  がぱぁ、と大きな口が開いたのが狼の視界の端に映った。

  死ぬ。殺される。

  何故、どうして。

  疑問と同時に叩きつけられるのは死への恐怖と絶望。このまま肩口を噛み砕かれ、肉を引き裂かれるのだろう。

  だが。

  金狼は狼の肩に噛みついて。かぷかぷと数度甘く噛む。とても噛み千切ろうという意思は感じない。

  「つっ、いっ、痛っ…」

  とはいえ生えたばかりの牙は途轍もなく鋭く、狼の肩の皮膚を薄く裂き、冷たい痛みと共に熱い血が僅かに滲む。

  なんだ、なんだ、何が起きている?

  死への絶望より疑問が大きくなる。答えは、直ぐに理解できるようになった。

  びりびり、と狼の下着が破ける音。同時に臀部の皮膚が外気に晒されたのが分かった。

  かくかくと腰を動かし、尻の谷間に熱い棒状の『何か』を突き付けてくる。

  「まっ、まさっ…かっ…やめっ、やめてくれっ…!!」

  逃れようと腕を伸ばすが、がっちりと両腕を床に抑えつけられる。

  グルルルルル、と喉の奥を鳴らしながら金狼は…にやぁぁ、と大きく残忍な。そして何よりも恍惚に満ちた笑みを浮かべた。

  滴る唾液と血液が混ざった、ピンク色の液体が床に散らばる。

  あまり使った事の無い狼の雄穴に金狼の『何か』が宛がわれる。すでに期待からだろう。

  ガチガチに膨らみ、硬く、濡れた先端。…逸物が。剛直が。

  ずんっ。

  「ぉ”っ…!!??!?」

  狼はその衝撃に体を浮かせる。無理矢理抑え込まれる体を浮かせようとして肉体を圧迫される。

  痛みだとか、快楽だとか。そういう次元を超えている。何が起きているのか、理解できない。

  目を上に向かせ…

  「ォ”ォ”ァ”ァ”ァ”ッ!?!!!」

  狼はありったけの悲鳴を。野太く苦しそうな悲鳴を上げた。

  アォォォォォォッ!!!

  その声に反響するように、金狼もまた上機嫌に。雄を屈服させた力強い雄として。満足気に。遠吠えをする。

  ずんっ、ずごっ、ずぼぉ…ぶちっ、みちっ…

  聞こえてはいけない音が臀部から聞こえてくる。体を圧迫され、骨が軋む音が全身から聞こえる。

  支配され、蹂躙される恐怖。雄穴を、腸壁を無理矢理割り拡げる圧倒的な肉の量と密度。

  「ひっ…いひっ…っひひっ…♥」

  狼は嗤った。脳が壊れないよう、意識を混濁させた。嗤う。嗤う。嗤う。

  口の端から唾液を零し、舌をはみ出させ、全身を痙攣させる。尻尾を金狼に絡め、痛みから逃れようとする。

  弛緩した全身。逸物からはしたなく先走りを溢れさせ。僅かに見出すことの出来た快楽に縋る。

  金狼は狼の肩に何度も噛みつき、自分のモノであると牙の痕を残す。

  もう暴れることは無いと判断したのだろう、床に押さえつけた手を解放すると指を狼のマズルに絡めた。

  冷たい。熱い。舌を絡め、金狼の味を確かめる。強い雄の味だ。獣の味だ。

  思わず口を開くと、その隙間から指をねじ入れられる。しゃぶりつく。軽く噛む。

  肉球がぷにぷにと柔らかい。気持ちいい。

  まだ逸物の挿入は始まったばかりだ。ずぶ、ずぶ、と更に奥深くまで肉の塊が突き進む。

  前立腺を竿部分でなぞり上げられる。腸壁全体が活発に蠢き、吸い上げる。腹の奥が切なく疼き。

  その疼きを竿で鎮められると…

  「アォ”ッ、ォ”ォ”ンッ♥ぉ”っ、ォ”ォ”ォ”ンッ♥♥」

  狼の声が上ずる。びくんびくんと全身が震える。外から、中から圧迫される。ガクガクと腰や膝が震える。

  まだ突き進む。まだすべて入りきらない。もう腹の中はパンパンだというのに。まだ全貌が見えない。

  ずぬ、ずぬ、ずぬぬっ…

  尻尾を絡め合う。指をしゃぶる。目を上に向かせたまま、狼は啼き続ける。

  ずぬっ…ずごっ、ばつんっ、と。

  「ぁ”ぁ”っ…はぁ”ぁ”ぁ”…んぁ”ぁ”っ♥♥」

  尻に肉体がぶつかるのが分かった。鍛えている自分よりもさらに逞しい肉体。

  触れると、見ただけでは分からないほどに密度が高い。引き締まり、凄まじい力を感じる。

  そんな雄に蹂躙されていると。それは悦びに変わる。

  歪で、淫らで。歪み切った思考。満月のせいか。それとも金狼に狂わされているのか。

  狂っているのは、狼だけか。

  ォォォォォォンッ!!!

  金狼は遠吠えを上げる。悦びに満ちた遠吠えだ。雌を屈服させた雄の遠吠えだ。そうか。

  「いひぎぃっ♥♥ぉ”っ、ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ♥♥」

  自分は雌になったのだ。金狼の雄に奉仕する、淫らな雌になったのだ。

  そして雌が今、蹂躙され、屈服しているのだ。あぁ、なんて、なんて。

  「ぎぼっ…ぢっ…いひぃ”っ…♥」

  屈服させる事が快楽だと知っている。屈服させられる事は屈辱的だが、快楽だと知っている。

  金狼の前身だった青年を啼かせていた時の充実感。青年の恍惚に満ちた表情。

  今なら分かる。ここまで。ここまで、心地良いのか。

  がっちりと結合した雄穴と逸物が擦れ合い、まるでキスを交わすようで。ひくひくと勝手に雄穴が蠢けば。

  逸物から腸壁へ、脈動が伝わる。全身から脳へ、多幸感が満ちていく。

  抵抗を止めたことに金狼は機嫌を良くしたのか。ぐるる、と短く唸り狼の肩にもう一度噛みつく。

  くっきりと、いくつもついた牙の痕。じんじんと熱く、疼く。金狼は狼の耳に舌を突き入れると同時に。

  腰を振り始める。

  「ぎぃがぁっ…ひぎぃ”っ♥」

  無理矢理挿入され、割り拡げられていた雄穴。逸物がめりめりと腸壁を捲り上げながら抜き取られ、再び挿入される。

  たった一突き。まだ行為は始まったばかり。だというのに。

  「ぉ”っ、ぉ”っ、ぉ”ぉ”っ♥♥」

  狼はがくがくと全身を激しく金狼の体の下で跳ねさせる。途方もない多幸感。快楽。恍惚。愉悦。

  思いつく限りの快楽を示す言葉。痺れ、はじけ飛びそうになる脳。逸物からびゅるびゅると精液が僅かに混ざった先走りが溢れ出す。

  雄穴が締まり、金狼の逸物を扱き上げる。前立腺をごりごりとえらの張った雁首で抉り上げられる。

  腸壁が切なく吸い付き、搾り上げる。

  金狼は狼の耳を舌で舐りながら。指先で口腔内の粘膜をこそぎながら。腰を振る。

  ずがんっ、ずがんっ、と肉体がぶつかり、弾ける音。ぐちゅぐちゅと雄穴と逸物が擦れ、粘液が泡立つ音。

  金狼の心地よさそうな唸り声。狼の快楽に溺れていく、嬌声。鼓動。荒い呼吸。

  満月が照らす部屋の中。それ以外の音が聞こえない。

  雄の臭い。汗の臭い。据えたような臭い。獣の臭い。

  部屋の中を一杯に充満させていく。頭がクラクラする。心地よく、気が狂ってしまいそうだ。

  「ぉ”ぁ”っ、ぁ”っ、ぁ”ぁ”っ…?!」

  逸物で腸壁を責め立てられ続けている狼が、一つの感覚に気が付いた。

  快楽と、痛みと。…それを上回る、切ない疼き。腹の奥。下腹部の奥。ぎゅ、ぎゅん、と。その疼きは今まで感じた事が無い。

  しかし…期待する。これは、なんだ。けれど、脳が期待から更に快楽物質を分泌するのが分かった。

  「ァ”ォ”ッ、ァ”ォ”ォ”ォ”ッ♥♥」

  狼はねだる様に口へと突き入れられている指を激しく吸い上げた。腰を金狼に押し付け、尻尾を更に絡ませる。

  その懇願に。金狼はフゥゥゥッ、と息を吐くと一度腰の動きを止めた。

  当然、行為を止める訳ではない。押し付けた腰をぐりぐりと左右前後に動かし、腸壁の深い場所をゆっくりと抉る。

  こりこりと音が狼の中に響く。そして。

  グォォォォォッ!!!

  金狼は一気に腰を引くと…先程までの激しさで。ピンポイントに。

  こりこりと音の鳴った部分を的確に突きあげた。

  「ぉ”っぉ”ぉ”ぉ”っ…♥♥」

  来る。来る。来る。狼は破顔し。舌をはみ出させ。頬を吊り上げる。

  「ぁ”っ…ぐるっ、ぐるぅぅっ♥♥ぎぢゃっ、ぎぢまっ、ぎぢまうぅぅっ♥♥ア”ァ”ァ”ォ”ォ”ォ”ッ♥♥メスイギっ、ぎぢまうぅ”ぅ”ぅ”っ♥♥」

  逸物がびくんと跳ねて。しかし出てくるのは先走理ばかりで。

  だが。

  狼は我武者羅な嬌声を上げながら床を軋ませるほど強く体を痙攣させた。

  半ば白目を剥き、床に爪を立てて。

  「いぐっ、イグッ、イっでるっ、だっ、ごわれっ、ごわれるっ♥♥ケツマンイぐっ、どまんにゃっ、ォ”ォ”ォ”ンッ♥♥」

  狼の嬌声に金狼は更に腰を強く振る。的確に。

  ごぼごぼと腸液が溢れ出し、二人の―いや、二匹の獣の太腿を濡らした。

  渇いた絶頂を迎えた事で狼の締め付けがより強く、そして腸壁が吸い上げ、しかし異物を排出しようと必死に蠢き。

  その矛盾した、相反する動きに。金狼の逸物が狼の中で跳ねる。

  傍目に見ていても分かるほど。狼の腹に逸物の形を浮かび上がらせ。

  ォォォォォォォォンッ!!!!

  「いぐっ、ぐるっ、ぎぢまっ、ぁ”っ、ォ”ォ”ォ”ッ♥♥」

  金狼の逸物の根元が膨らんだ。腹の中に満ちた逸物。その中を熱が辿り。そして。

  …びゅごっ…ぼびゅっ…

  「へぁっ…ぁ”っ…ァァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ッ♥♥」

  ぼびゅぅぅぅぅっ♥♥びゅるるるぅぅぅぅぅっ♥♥ぼびゅっ、びゅぅぅっ、びゅっ、びゅぅぅっ♥♥

  最初に腸内に飛び込んできた精液。その濃さはすさまじい物だったが、量はそこまででもなく。

  その後に続く、精液。その量と熱に狼は更なる絶頂に達した。意識が飛びそうになる。

  飛びそうになった所を金狼は狼の肩に噛みつき無理矢理引き戻される。

  何度も何度も、絶頂に達しては引き戻され、腹の中の奔流に溺れていく。

  ごぼっ、ごぼんっ、と下腹部が膨れていく。だが、その程度では終わらない。

  射精をしながら金狼の逸物。その根元がぼこり、と歪に膨らみあがった。ごりっ、ごりっ、と膨らみ―瘤が逸物の先端へ向かう。

  必ず、必ず雌を孕ませるための器官。

  これ以上拡がらないはずの雄穴を無理矢理割り拡げ。中に侵入していく。

  「ぉ”っ…♥♥」

  もはや言葉が出せない。行き過ぎた快楽は拷問に等しい。

  拷問のような快楽を享受しながら。瘤が侵入し。射精は続き。尻尾を絡ませ。狼は体を反射のように跳ねさせる。

  絡まった尻尾がゆらりと揺れて。

  狼は下腹部が膨れていくのをただただ、受け入れた。

  「満月、か。」

  狼は空を見上げ、にやりと笑った。

  薬は破棄した。だが。

  「いやっ…だっ…もっ…いやっ…なのにッ…!ぼ…クはっ…」

  両手で顔を押さえ、泣く青年。その腕が歪に膨らむのが狼の目にはっきりと映る。

  青年は満月の夜。獣化するようになった。体に、遺伝子に刻み込まれた獣は、満月の夜に現れる。

  それは狼にとって、幸か、不幸か。狼は変貌してゆく青年に近付き、その体を抱きしめた。

  「大丈夫。大丈夫だ。俺が守ってやる。俺が傍にいてやる。何があっても、ずっと、ずっと一緒だ。」

  「ガッ…グァァァッ…!!!」

  「だから…」

  狼は青年の―金狼の体に抱き着くと。頬を吊り上げ。

  「孕ませてくれよぉ…♥♥」

  満月の宴は、始まったばかり。

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