希「みんな、今日の練習は狸おににしない?」
にこ「…狸おに?何よそれ。」
花陽「その…普通の鬼ごっことは違うんだよね?」
海未「なぜ名前に狸が入っているんですか?」
希「昨日こんな夢をみたんよ…タヌキがうちらと話せるようになって、みんなも段々狸になる夢…それに、今日は鬼ごっこをすると何かが起きるってカードがうちにそう告げとるんよ。」
真姫「…どんな夢なの、それ…」
絵里「カードと希の夢、特に関係無さそうに思えるんだけど…」
凛「でも、鬼ごっこするのは楽しそうだにゃ!凛はやるにゃ!」
穂乃果「穂乃果もやりたい!みんなもやろうよ!」
海未「まぁ、狸はともかく…鬼ごっこを反対する理由も特にありませんし。」
希「決まりやね。ほな、制限時間は20分で、それからじゃんけんで鬼を決めよか。」
ことり「よーし、行くよ?じゃんけんポン!」
にこ「あんた達がパーでにこがグー…じゃあにこが鬼ね…はぁ。」
真姫「それじゃあ10数えたら…って、にこちゃん、その耳と尻尾はどうしたの?」
にこ「真姫ちゃん?何言ってんの…耳と尻尾なんてにこは用意してないんだけど?」
絵里「用意してないって…あなた、気づいてないの?」
にこ「絵里まで何言ってんのよ…って、なんか生えてる!!」
凛「ピコピコ動いてるにゃ!これ本物!?」
希「なるほど…夢に狸が出てきたのはこういうことなんやね。スピリチュアルやね…」
絵里「ハラショー…」
海未「感心してる場合ですか!」
にこ「ちょ、ちょっと!!待ちなさい!!これ、どうやったら取れるの!?」
希「オニをやって誰かを捕まえたら自然に消えるって告げとるね。ただ、オニになってすぐだと効果がないみたいやね。」
にこ「な、何それ!!じゃあにこが鬼になって誰かを捕まえなきゃいけないわけ?」
希「そうみたいやね。それじゃにこっち、頑張って〜。」
花陽「ご、ごめんにこちゃん!!」
にこ「あ!!もう…じゃあカウントするわよ。」
凛「よーし、それじゃあ遠慮なく逃げるにゃ!」
にこ「凛!!あんたねぇ…覚えときなさいよ!!」
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こうして、狸おにと呼ばれる特殊なルールの鬼ごっこが始まった。
にこ「花陽、悪いわね!タッチ!」
花陽「ぴゃあ!?し、しっぽと耳が生えてきちゃった!」ポンッ
オニになったものが負けるとどうなるかよく分からぬまま鬼ごっこは続く。
花陽「た、タッチ!」
穂乃果「わ、わぁ!?今度は穂乃果が!?」ポンッ
5分、10分と経つうちに狸の耳としっぽが生えては消えを繰り返す。
穂乃果「た、タッチ!」
希「あ、捕まっちゃった。穂乃果ちゃん早くなったんとちゃう?」ポンッ
15分もすぎる頃には全員に消えては移りを繰り返し回していた。
希「ごめんにこっち、またタッチや!」
にこ「ぬぁんでよ!!他の子を狙いなさいよ!!」ポンッ
そして、タイムリミットの20分が過ぎた…
絵里「はい、ここで終了!」
希「惜しかったね、結局にこっちがオニのままやったね。」
にこ「はぁ…はぁ…なんだか体が重い…」
海未「そういえば狸おにでオニのままだった人はどうなるんですか?」
希「そのまんまや。狸さんになってまうんよ。」
にこ「え…どういうこ…キャッ!!」
にこの体を突然煙が包んだかと思いきや、やがて煙が晴れると共ににこの体はずっしり重くなり、茶色い毛皮に染まっていた。
にこ「な、なによこれぇぇ!!!!」デーン
希「ちなみににこっちが元に戻るには100回以上お腹を叩かなダメやね。」
真姫「100回も…これ、結構恥ずかしいんじゃない?」
にこ「うぅ〜…なんでよ〜…早く戻りたい〜…」ポンッポンッ