獣人の世界、白虎獣人の国と黒豹獣人の国は領土を面した隣同士の国であり、両国は険悪な仲であった。両国は、両国と面している猫獣人の国を配下に置こうとして長年対立関係にあったのだ。
俺は白虎獣人のビャコ。白と黒の縞模様にブルーの瞳、耳には食い込んだような傷を持つ28歳の雄だ。
俺の生まれを話すと、白虎獣人国の小さな村にある農家の男兄弟の長男坊として生まれた。故郷の村は村人全員が顔見知りで年寄りばかりで人の出入りも少なく、訪れる者もほとんどいない。
俺はそんな村に飽きて広い世界を見たい、そう思って小さな頃から何度も村を飛び出しては親父に連れ戻されていた。
農家一筋の頑固親父とはしょっちゅう喧嘩してばかりで、家の農業を継ぐよう求められるが俺はそれを頑なに拒んだ。
小さな村から出るには仕事も必要だが、村以外の世界を知らない俺にはあてもない。だが俺はぴったりな方法を見つけた、白虎国の兵士になることだ。
兵士になれば訓練期間や配属されてからも大きな地方の駐屯地で過ごせる。それに遠征で派遣されれば他の獣人国にも行ける、それが兵士同士との犯し合いの戦でも、世界を旅してまわれるようなものだ。世界を見たい、俺が子供の頃から抱いていた気持ちを叶える方法だった。
学校を卒業すると、反対する親父と喧嘩別れして家を飛び出し、全員白虎獣人で構成された白虎国の軍隊に入隊した。
兵士としての訓練は過酷で、きつかった。だが俺にとってはそれ以上に喜びの方が大きかった。同年代の若者と共に苦難を分かち合い、絆を育み、連帯感を得ることができる。仲間の出勤中は多種多様だが、俺程の田舎者は珍しいようだった。
仲間の故郷の話はどれも興味深く、生まれや育った場所が違う者で語り合うのは、窮屈な村だけで過ごしてきた俺には新鮮な体験だ。
教官達も厳しかったが、酒が入れば楽しげなおっちゃん達で、どこか親父を思い出す。俺はいつしか、軍を家族のように感じて、この仲間達のためにならどんなことも出来ると思うようになった。
そして休日には駐屯地近くの町へ繰り出して仲間と酒を飲み、バカ騒ぎをして、兵士目当てのナンパをしてくる雄獣人達と一夜を楽しんだ。
軍隊の訓練を終えた卒業式、俺の弟達が叔父に連れられて俺を祝いに来てくれた。弟達に凛々しい軍服姿を見せられて鼻が高い、しかしそこに親父はいなかった。
俺が訓練を終えて配属先が決まる頃、近隣の小国、猫獣人の国では白猫獣人と黒猫獣人の派閥争いが起きた、理由は媚薬となるマタタビの木を巡ってだ。
内戦となり、戦場では兵士達は互いを犯し合い屈服させる戦いが行われた。死人は出ないが犯し合いの戦いは過酷だ。小国だからか兵士も少なく訓練も十分にはされておらず、戦いは小規模だったが、戦況は互角であった。
我が白虎国は白猫獣人に肩入れしており、白虎国は軍を送り込み援護した。そして軍学校を出たばかりの俺は白虎軍の兵士として派遣され、生まれてから初めて白虎獣人の国を出た。
ワクワクするような旅行とは違ったが、俺の中には確かな高揚感があった。窮屈な村から抜け出して広い世界に踏み出せた瞬間だ。
同じ頃、近隣の黒豹国は黒猫獣人に肩入れしており、黒豹軍を派遣して支援し始めた。
白虎国と黒豹国は、猫国で生産される媚薬となるマタタビの輸出入を巡って長年対立しているが直接対決は控えていた。
猫国は白虎国とも黒豹国とも同盟を結んでいたし、双方にとって、猫国に恩を売る絶好のチャンスだった。国民単位でも、白虎獣人と白猫獣人、黒豹獣人と黒猫獣人は同じ毛並みの色同士で親交や血縁関係が深く、味方するには十分な理由があった。
白虎国は黒猫派を、黒豹国は白猫派を猫国内の反乱者と見なし合い、猫国の内戦を支援する名目で双方本格的に軍隊を送り込んだ。
いつしか戦場には白猫兵・黒猫兵よりも白虎兵・黒豹兵が多くなっていた。
俺は兵士である自分を大義のため戦う者、名誉ある役割として感じながら意気揚々と出征した。初の実戦を経験しながら、仲間の白虎獣人や白猫獣人と共に黒猫獣人を犯していく日々が始まった。
罵声と喘ぎ声が響く戦場で、黒猫獣人を犯し、犯されることもある。勇猛果敢に突撃することもあれば、泥まみれで撤退を繰り返すこともあり、中々うまくはいかない。
だが悪いことばかりではない、寒さ暑さの中の遠征では厳しい自然の綺麗さに見とれてしまうこともある。
朝陽の眩しさと暖かさは活力を与えてくれる、朝霧の中に光輝く日差しは道を照らす光として感じられる。草木の葉に滴る水は、その滴の中に様々な景色を映し出して、小さな世界が広がっているようだ。
雨水は冷たいが飲み水として俺の喉を潤してくれる、俺の白い毛皮を濡らして水分が毛に吸い込まれていくと、自然を身体中に感じる。そよ風は様々な花の香りを運んでくれて、心穏やかな気持ちをもたらしてくれる。そして自然に生かされていることを感じる。
寒さの中で仲間と肩を寄せ合い毛皮を擦り合わせて暖め合いながら、支給品のレーションとホットココアを胃に入れて休息を取れた時のほっとする気持ちは今でも覚えている。
戦場への戸惑いや恐れ、部隊の絆と団結、仲間のために立ち上がる勇気、そんな思いや経験は初々しさ溢れる田舎者の新兵だった俺を、若く実戦経験豊かな兵士に変えていく。
黒豹軍人は白虎国軍人と同じくらい訓練を積んでおり、今まで相手していた黒猫獣人兵よりも手強かった。
俺達白虎兵のほとんどは、黒豹獣人を見るのは、戦場が初めてだった。黒い毛並みの黒豹兵が闇夜に紛れて眼を光らせ襲いかかってきて俺や仲間を犯すのは恐怖だった。
俺達白虎兵は黒豹兵相手に懸命に戦い、俺は辛酸をなめていた黒豹兵を力ずくで押し倒してペニスを挿入して犯した時には快感以外にも達成感を感じた。
黒い毛並みに俺の白い毛並みが合わさって、黒豹兵のアナルと白虎兵である俺のペニスの結合部は黒と白がくっきり分かれながらも、俺の白いペニスが侵入していく様は黒豹兵を支配したようだ。
俺が派兵された当初は、次の夏で終わるといわれていた戦も激化していき、次の夏が来ても終わらず、そのまた次の夏になり、数年間続いた。
やがて戦場での激しい犯し合いと何度にも渡る遠征や従軍経験は、俺達白虎兵も黒豹兵にも影響を与えていった。
俺の部隊では黒豹兵を犯して屈服させた後、フィルム式のカメラで記念の写真を撮った。また、爪切りで黒豹兵の伸びた爪だけを切り取って戦利品として集めた。勿論元々の爪は残してやるし伸びてなかったら諦める、爪を剥がすような残虐なこともしない。こういったことは軍規により禁止されているが、長引く戦いで疲弊した前線の俺達兵士にとっては数少ない楽しみだった。俺は今まで切り取った黒豹兵の爪に穴を空けて紐を通してネックレスにした。
黒豹兵の間でも同じことが行われているらしく、俺が犯されて屈服させられると記念写真を撮られたり、伸びた爪を切り取られて回収されたりした。
どちらも互いの行為を残虐だと非難し合うが、自分達がやめるつもりは更々ない。戦場で出会う敵も味方も、全員伸びた爪を切り取られた経験があるせいか、爪の切り揃ったやつばかりだった。
俺達白虎兵と黒豹兵の戦いはどんどん醜くなっていき、当初の目的や大義など忘れた。双方共に自分や仲間のことを犯した白猫兵や黒豹兵を犯したい、という思いだけで行動し始めた。
降参した相手を輪姦したり捕虜にした相手を慰め道具にしたり、戦いのためだけではなく、快楽のため、相手に苦痛を与えるために犯し合っていた。俺達白虎兵はもはや戦いの大義は忘れ、目の前にいる黒豹兵を犯したいという気持ちで動いていた、黒豹兵も白虎兵に対して同じことを感じているだろう。
俺達白虎兵は黒豹兵を憎みながらも、戦場での犯し合いの虜になっていた。犯した黒豹兵のことを思い出しながら自慰をした。夜寝ていると、黒豹兵に犯され屈辱された時のことを悪夢として思い出しては目覚めて夢精してしまっていた。
犯し合いの戦はますます激しさを増していったが、白虎国と黒豹国は全兵力を集結させて一大決戦を行った。
喘ぎ声の数々と精液まみれでどこもかしこも白く染められた大地の上で、俺達白虎兵は黒豹兵と犯し合いを繰り返し、そして果てた。
白虎兵も黒豹兵も戦う気力も精力も残っておらず、どちらもこれ以上の戦は不可能だった。白虎国も黒猫国も仕方なくマタタビを公平に分け合う上限を呑み込み、引き分けとして戦は終戦となった…。