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・基本の味・
♠キャラ崩壊
♥口調迷子
♣オリ設定
〘隠し味〙
♦ヒヨコが好きに味付け。
❁切り取り線も一緒に詰めました。
👑「月」をテーマにしたモノを詰め込んでおります。
(今回は2Pカラー版は出ません。)
詰め込む際に色が変わっているかもしれませんのでご了承下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🐇メニュー表🐇
桜ノチョコ
(皆実さんの花見の話。)
団子
〘女体化した皆実さんと護道さんのほんのり甘い話。〙
イチゴのアイス
〘紅い月の下で笑うマッシュ君の話。
ぶっ壊れています。〙
[newpage]
[chapter:桜ノチョコ]
・基本の味・
🐔キャラ崩壊
🐔口調迷子
🐔オリ設定
〘隠し味〙
🪷ヒヨコが好きに味付け。
🪷本丸で休んでいる皆実さん。
(護道さんは書類に忙殺中に付き、出ません。
敬語が少しだけ外れている皆実さんが出ます。)
🪷切り取り線も煮込みました。
💮短い様な長い様な不思議な話です。
それではどうぞ。
[newpage]
✎護道が書類に忙殺されている間、非番の皆実。
書類が終わる迄の間、皆実は本丸に帰ることに。
※本丸で薬研と二人で月見している模様。
(ジキルとハイドは屋根の上で酒を飲んでる。
薬研の隣で皆実さん、飲んでる。)
〘‐‐〙は今日は食べられなかった様です。
※後半のみ、会話文となります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[chapter:花見月]
〈たまには本丸で花見も悪くねぇな、広見。〉
【だね。
薬研兄さん。】
−桜が舞う夜、皆実と薬研は月見をしていた。
ジキルとハイドは薬研達が花見をする前からとっくに屋根で花見を開催していた。
月見決行のきっかけは昨日の事だった。
現世でチマチマと酒を飲んでいる時に護道が言った−
『各部署から捜査に関する書類の処理に駆り出されたので行って来ます。
余りにも量が多いので処理が終わるまで、皆実さんはホテル待機でお願いします。』
−酒越しでも聞こえるその声は事実上の非番宣言だった。
護道は酒をテーブルに置き、皆実の頭を撫でた−
『明日から撫でれないので…。』
−それだけ言うと再び、護道は酒を飲んだ。
皆実はポツリと【撫でてくれる日をお待ちしております。】と返事を返した。
小さい宴会も程々に、片付けを済ませ護道は帰って行った。
護道が帰った後、皆実は携帯を取り出し薬研に連絡を取った。
“プルルッ”
呼び出し音が鳴った後、薬研がー〈どうした?〉ーと声を転がした−
【護道さんから“非番”を貰いましたので、そっちに帰ります。】
―〈そうか、いつだ?〉ー
【身支度が終わり次第。】
ー〈了解、つまみ作って待ってるわ。〉ー
“ツー、ツー”
−薬研は言葉を編み、電話を切った。
皆実は即、身支度を済ませ本丸へと帰城した。
自室に戻ると薬研がつまみを持って待っていた。
そして、今の花見へと至る−
――――――――――――――――――
【書類の量が多すぎて暫く動けないらしいんですって…。】
〈そいつぁ、大変だな…。
相手には悪いがこうして広見と酒が飲めるから、俺的には感謝だ。〉
【帰ったら、愚痴祭りでしょうねぇ…。
でも、こうして兄さんと飲めるなら、悪くはないのかも?】
−皆実はクイッと酒を飲んだ。
護道と居る時以外は禁酒をしている。
現世での禁酒は本丸に帰って来た時の酒を美味しくするのを知っている。
今日の花見酒は長い禁酒のご褒美だ−
〈今日は飲みまくるか!
どうせ、現世に行ったら広見は禁酒なんだから。〉
【そうだね。
ですが、程々が一番です。
倒れちゃったら、折角のお酒が不味くなるので。】
−広見はつまみ皿から焼きイカを取り出し、噛み付いた。
薬研もイカを食べ始めた−
〈それもそうか。
ってか、屋根の上に居る彼奴等は盛り上がってるんだろうか?〉
−イカを食べながら薬研は首を傾げた。
皆実は食べていたイカを飲み込み、薬研に問う−
【どうだろ?
聞いてみます?】
〈そうしてくれ。
電話なら、そっちだ。〉
−薬研はつまみを食べながら、電話を片手で指差した。
皆実は屋根の上に居る二人に連絡を取る−
“プルルッ”
“プルルッ”
−呼び出し音が暫く鳴った後、少し出来上がったハイドが出た−
〔おー、広見かぁ…。
どうしたぁ?〕
【そっちは盛り上がってる?】
〔おんっ。
盛り上がってるぜぇ〜。
ジキルも仕上がって来てるぞぉ〜。〕
【程々にしてよ?
倒れちゃったら、大変だから。】
〔うーすっ。〕
【酒とつまみは足りてる?】
〔足りてる、足りてるぅ〜。
んじゃ、続きすっから、またなぁ。〕
“ツー、ツー”
−皆実は電話を切り、薬研の隣に戻って来た。
ふと、盃を見ると酒が注がれていた−
【お酒…入れてくれたんですか、兄さん?】
〈おう。
足りねぇと思ってさ。〉
【ありがと。】
〈どういたしましてぇ。
じゃんじゃん飲むぞー!!〉
【(たまには良いよね、ハメを外しても。)
おー!!】
−こうして、花見の夜は耽って行った−
[newpage]
[chapter:翌日]
〘程々にしろと言ったよね…?
四人共…。〙
‐光忠の呆れた声が静養室に響く。
お盆には光忠手製のアサリ粥と玉藻印の酔い止めが乗っていた‐
〘びっくりしたよ、四時まで飲んでたんだから…。〙
【ずみばぜん…。
禁酒じでだがら、づい…。】
〈楽しくなっちまって…。〉
‐皆実と薬研はガラガラ声ながらも理由を話した。
ジキルとハイドに関してはトイレとお友達をしていた‐
〘全く…。〙
‐呆れながら光忠はアサリ粥を二人の口に入れた。
二人は溢さない様に粥を食べ始めた−
ー光忠が呑兵衛と化した四人を見つけたのは朝餉の支度時刻である四時だった。
厨房への廊下を歩いていると皆実の部屋から酒の匂いが漂って来た。
光忠の心に霜が下りたー
〘…なんか、嫌な予感するだよなぁ。〙
“どうか、気の所為であってくれ”
ー心に下りた霜を振り払い、光忠は部屋の襖を開いた。
襖を開けた途端に酒の猛烈な匂いが光忠の鼻を襲った。
匂いの攻撃が終わった後、当たって欲しくなかった予想が光忠の目の前で花開いた。
そう、酔っぱらい共が夢の跡。
辺り一面に酒瓶が転がり、中央に第一酔っぱらいの皆実と薬研が寝ていた。
皆実は空の酒瓶を大事に抱き締め、寝ていた。
薬研に至ってはどうやって囲ったのか不明だが自分の周りをお猪口で囲んで気持ち良さそうに眠っていたー
〘一升瓶抱えて寝ちゃうのは酔っぱらいあるあるだけど…。
どうやってお猪口で自分の周りを囲ったの…?〙
ー光忠は寝ている二人が起きない様に小声で小さくツッコミをした。
布団を敷くのに邪魔な酒をお猪口を避けていた時だった。
お猪口に囲まれて寝ていた筈の薬研が突然、目を覚まし言葉を転がしたー
〈広見ぃ、まだ飲めるかぁ〜?〉
【まだ飲めるのにゃあ!】
ー光忠はその衝撃の光景に目を丸くした。
二人は目を丸くしている光忠に気付いておらず、酒を手に取ろうと動き出した。
だが、正気に戻った光忠の手によって酒瓶は空を舞ったー
〘ストーップ!!
飲み過ぎだよ、二人共!!〙
ー光忠は酒瓶を求めて手を伸ばす酔っぱらい達を手刀で沈めた。
また飲まれたら、堪らないからだー
〘残りの二人は屋根の上かぁ…。〙
ー手刀で沈めた二人を布団に転がし、光忠は次の戦場である屋根の上へと向かった。
未だに飲み続けているであろう残りの酔っぱらい達を捕獲する為にー
♢[屋根の上]♢
ー屋根の上ではベロンベロンに酔った二人が何処からか持って来た布団で寝ていたー
〘器用に寝るね。
って、関心している場合じゃなかった…。
どうやってこの量の魚、焼いたんだ…?〙
ー光忠の目に映ったのは大量の魚の骨だった。
綺麗に食べられていたが通常の花見ではなかなかお目にかかれない量の魚とイカの骨がゴミ箱の中で鎮座していたー
〘おーい、お二人さーん。
生きてるかーい?〙
ー二人からの応答は無かったが、寝息はある。
同時に寝返りを打ったので生きてはいる。
光忠はそっと網を持って、二人を捕獲した。
捕獲した瞬間、二人は暴れ出した。
が、光忠は暴れ出す二人を最初の酔っぱらいを沈める時に使用した手刀で気絶させ、静養室へと連れて行った。
良い頃合いに酒が抜けた頃、ダッシュで二人はトイレに駆け込み、トイレとお友達を開始した。
相当な量を飲んだ為、暫くは出て来れない。
呑兵衛達を布団と送った後、光忠は料理を開始した。
そして、今の介助時間へと繋がるー
〘ふぅ…。
頼むから、今度はちゃんとセーブしてね。〙
〈あい…。〉
【…(コクッ)…。】
‐皆実と薬研は頷いた。
光忠は軽く二人の頭を撫で、空になった粥の補充に向かったのであった‐
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
‐三日後、皆実達は回復した。
同時に皆実の携帯に“そろそろ、書類が終わりそうです。”と護道から連絡が入った。
“了解です”
皆実はそう一言打ち、現世に帰る用のカバンに荷物を詰め始めた‐
【帰ったらまた禁酒だなぁ…。】
‐皆実がコロリと言葉を転がした。
荷物を詰め込み、玄関を出ようとした時〘これ、おにぎり。〙と光忠の声がした‐
〘帰り道、お腹空いちゃったら大変だからさ。
多めに作っていたよ。〙
【ありがとうございます。】
‐皆実はおにぎりを受け取った。
光忠が言葉を紡いだ‐
〘また帰って来て、飲む時はしっかりと適量にしてね。〙
【はーい。
では、行って来ます。】
〘行ってらっしゃい。〙
‐皆実は光忠に手を振り、本丸を後にした。
現世行きの列車の中で皆実はコロッと呟いた‐
【戻ったら、愚痴とボヤキ祭か…。
でも、それも楽しいから良いや。】
‐電車に揺られ、おにぎりを食べながらクスリと笑う皆実であった‐
[newpage]
[chapter:恋せし紫陽花]
📌本当に会話文です。
〘‐‐〙は居ません。
※晩御飯を食べながら話している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈なぁ、広見。
護道の旦那の何処に惚れたんだ?〉
【考えた事、無かったです。
自然と惚れたので…。】
〈ふーん…。〉
【でも…。】
〈でも?〉
【何があっても私の事を好きでいてくれる所ですかね…。
確信を持てと言うのなら。】
〈なるほど。
(護道の旦那の事を語る時のアンタの顔、恋する乙女なんだよなぁ…。)〉
【…なんだか、恥ずかしくなって来たので食べましょ…。】
〈だな。〉
【現世に帰ったら花見に連れて行ってと言ってみようかな…。】
〈連れて行ってくれると思うぜ、広見の願いなら。〉
【だと、良いなぁ。】
ーENDー
[newpage]
[chapter:団子]
🌸基本の味🌸
🍬キャラ崩壊
🍬口調迷子
🍬オリ設定
〘隠し味〙
🍑ヒヨコが好きに味付け。
🍑護道さんが広美さんに読み聞かせしている
❁切り取り線も一緒に詰めました。
[newpage]
📌広美さん、護道さんの家に居る。
(護道さんの家に同居している。
甘えたな広美さん。)
✎寝る前の本の読み聞かせが習慣の広美さん。
撫でられると猫みたいに喉が鳴る。
護道さんと一緒のベットに入ってる。
休日中。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[chapter:月見団子]
〚護道しゃん。
“お月さまと踊り子”の話、聞かせてくだしゃい。〛
‐キラリと光る目を輝かせ、広美は護道にとある本の読み聞かせをせがんだ。
そのタイトルは“お月さまと踊り子”という本だ。
内容は月が好きな踊り子と踊り子が好きな月の話。
綺麗な表紙と優しい話が人気な絵本。
その本との出会いは広美が護道の家に来た時の事だった。
初めての同居で緊張で寝れない広美の為に護道はその本を買い、読み聞かせをした。
すると気に入った様で〚この本、寝る前に読み聞かせしてくだしゃい。〛と強請られ、現に至る。
護道は『はいはい…。』と言いながら、広美が読んで欲しいとせがんだ絵本の読み聞かせを開始した‐
『…こうして、月と踊り子は幸せになりました。
って、もう寝ちゃったか。』
‐護道は本の読み聞かせが終わった後、隣を見た。
スヤスヤと気持ち良さげに寝ている広美の姿が目に映った。
そっと護道は寝ている広美の頬を撫でた‐
〚んっ…。〛
❝スリッ❞
‐広美は護道の手に頬擦りをした。
“ぷにっ”とした感触が護道の指先に伝った‐
『…(頰、ぷにぷにだ…。)
お休みなさい、広美さん。』
‐護道はそっと広美を起こさない様に電気を消し、自分も夢の中に入った‐
ー〘翌日〙ー
❝ジュ~❞
❝コトコト❞
‐キッチンに美味しそうな音が泳ぎ出す。
その音を聞いた広美が目を開けた‐
〚…。〛
‐スクッと起きると広美は落ちない様にベットから降りた。
壁伝いに美味しそうな音が泳ぐキッチンに向かう‐
〚おはようございます、護道しゃん…。〛
『おはようございます、広美さん。
って、どうやって起きたんですか!?
朝はベットから落っこちるのに…。』
‐護道は料理の手を止め、広美の所に向かった。
広美は〚頑張って起きまひた!〛と誇らしげに答えた‐
『起きれたのは偉いですが…。
怪我は?
体の具合は?』
〚全部、大丈夫でしゅ!
護道しゃんは心配性れしゅね。〛
‐広美は護道の頭を撫でながら答えた。
ポツリと言葉を転がした‐
〚一度…私の事を“お姉ちゃん”って呼んでくれましぇんか?
心太朗。〛
‐広美は護道を抱き締めながら言葉を紡いだ。
護道は『お姉ちゃんなんて呼びませんよ。』と広美の願いをバッサリと切り捨てた。
願いが切り捨てられたと知った広美は“ぷくっ”と頬を膨らませた。
護道は一旦、朝ご飯を作る手を止め、広美の膨らんだ頬をムニッと掴み言った‐
『いつも“夜ノ話”しているのに…?
言わないと駄目ですか。』
ムニッ❞
❝ムニッ❞
〚はうっ…。
ほっぺ、ムニムニしにゃいで。
くすぐちゃい。〛
‐広美はムニムニと頬をされながら言葉を落とした。
護道は暫くムニムニを堪能した。
堪能し終えた護道は『座ってて下さい。』と広美をちゃぶ台がある所に案内し、座布団に座らせた。
広美はまだ頬を膨らませていたが“いつかは呼んでくだしゃいね。”と言い、大人しく座布団に座った。
護道は広美が座ったのを確認すると再び、料理に意識と手を動かした。
護道が料理をしている間、広美はアイカメラを起動させた‐
(お手伝いしないと…。
座ってるだけじゃ駄目だ。)
‐護道に気付かれない内にそろりと立ち上がり、冷蔵庫の方に歩いた。
料理に集中している護道は広美が冷蔵庫の方に歩いているのに気付かない‐
(あと、少し…。)
❝ガチャッ❞
❝パカッ❞
‐広美の手が冷蔵庫の取っ手を掴んだ。
〚よいしょっ…。〛
広美は中から茶を取り出した。
茶を溢さない様に歩き、ちゃぶ台の上に置いた。
“次はコップを取らないと。”
再び立ち上がろうとした時だった。
後ろから声が聞こえた‐
『座ってて。と言った筈ですよ?
広美さん。』
‐広美が振り返るとお盆に二人分の朝食を乗せた護道が立っていた。
護道は立とうとする広美を目で“座れ”と圧を送った。
広美は渋々座った‐
〚お手伝いしたかっただけにゃのに…。〛
『怪我されたら困るんで。
さっ、食べましょ?』
‐広美はコクッと頷いた。
護道の『頂きます。』の声と共に二人の食事が始まった‐
❝もぐもぐ❞
『お味、どうですか?』
〚おいひぃれしゅよ。〛
『良かった…。
練習した甲斐がある。』
‐護道はポツリと呟いた。
すると広美が言葉を紡いだ‐
〚護道しゃん。
お月見したいれす。〛
『お月見?
ああ、今日は月が桃色に見える日ですもんね。』
“ピーチムーン”
‐その名前の通り、月の色が桃色である。
護道は何回か見ているが広美は初の月である‐
〚ピーチムーンの時は大体寝ちゃってるから、見たことにゃんれしゅ。
だから、見てみたいなぁって…。〛
『良いですよ、しましょうか。
お月見。』
〚やった!
お月見、お月見〜♪
支度しにゃいと!〛
『ちょ、広美さん!
嬉しいのは分かりますが、先にご飯食べて!!』
‐護道は朝食そっちのけで月見の支度をしかける広美を落ち着かせ、朝食に意識を向けさせた‐
〚はーい。〛
❝ストンッ❞
‐再び、朝食の時間が泳ぎを始めた。
微かに鼻歌もおまけで泳いでいた‐
ーーーーーーーーーーーーーーーー
‐朝食を食べ終わった後、護道は食器の片付け。
広美はようやく許可を得てお茶をコップに入れていた‐
〚お月見、お月見〜♪〛
『どんだけ、楽しみなんですか。』
〚いっぱい!〛
『そうですか。』
‐洗い物をしながら護道は答えた。
洗った食器を籠に入れ、護道は広美の所に戻った‐
〚お茶、飲みましょ!
護道しゃん。〛
‐広美は護道の隣に座り、コップを渡した。
片手で頭を撫で、護道はコップを受け取った‐
『ありがとうございます。
広美さんも。』
‐護道は広美にコップを渡した。
広美はコップを受け取り〚撫でて。〛と言葉を転がした‐
❝撫で撫で❞
‐護道はお茶を飲みながら広美を撫でた。
❝ゴロゴロ❞
護道に撫でられている間、広美は猫の様に喉を鳴らした‐
『猫みたいですね、あんた。』
〚にゃ~お。〛
‐広美は猫の鳴き真似を一つ転がした。
護道が固まったのを確認するとまた喉を鳴らした‐
『さっさと終わらせないと…。』
‐護道は広美から手を離すと溜まっていたやる事に意識を向けた。
広美も気が済んだ様で〚散歩に行って来ます。〛と護道が見やすい位置に置き手紙をし、出掛けていった‐
[newpage]
‐それから広美が帰って来たのは夕焼けが近い時間帯だった。
〚お月見〜♪〛
手には月見用のお菓子。
鼻歌を歌いながら広美は家の中に入っていた‐
〚ただいま〜♪〛
❝バタンッ。
ガチャッ❞
『おかえりなさい。
何処まで散歩してたんですか?』
〚お月見のお供しゃん探し!
いっぱい買ってきまひた!〛
❝ガサッ❞
‐いつも持ち歩いている袋の中は月見用のお菓子で溢れていた。
勿論、ジュースも完備されている‐
『結構、買い込みしたね…。
あっ、晩御飯のおかずも入ってる。』
〚お月見の前にはご飯って、護道しゃん言ってましたれしょ?
ちゃんと買ったれす。〛
“フンスッ”
‐ドヤ顔で広美は言葉を紡いだ。
護道は広美を抱き締め、撫で始めた。
ゴロゴロ…と広美は喉を鳴らし始めた。
護道はそっと鼻にキスをした。
広美の喉から鳴るゴロゴロ音が激しくなった-
〚護道しゃん。
はわわ…。〛
‐喉を鳴らしつつも顔は真っ赤。
その様子が可愛かった護道は別の所もキスしようと思ったが、楽しみは取っておくモノだと自分に言い聞かせた-
『広美さん、先にお風呂に入ってて下さい。
俺、やる事あるんで。』
-広美を軽めに撫でると護道はキッチンに向かった。
〚?〛
広美は首を傾げつつも、お風呂に向かった-
(お月見終わったら、喰ってしまおう…。
彼女を。)
-護道は晩御飯の支度をしながら広美を喰らう事を決意した。
風呂からは喰らわれる事なんて知らない乙女の声が聞こえて来ていた-
ー〔全部終わった後〕ー
-全てのやる事を終えた時にはピーチムーンが少しづつ顔を出していた。
護道と広美は少しづつ顔を出していた月を菓子を食べながら待っていた。
待ってから暫くした時だった。
遂にピーチムーンが空を桃色に染めた-
〚これが“ピーチムーン”…。
綺麗!!〛
-広美は初めて見る月に感激の声を上げた。
光を通さない桜色を護道はぼんやりと見ていた。
❖ススッ❖
月が広美の方に動いた。
淡いピンクの光が広美を照らした。
広美は月に手を伸ばしたくなり、伸ばしてみた。
そんな広美の様子を見た護道は思わず、伸ばされる手を掴み自分の方に抱き寄せた。
理由は分からない。
“月に持って行かれる”
そんな感覚が護道を襲ったのだ-
〚護道しゃん…?〛
-広美の声が護道の鼓膜に咲いた。
護道はハッとし、言葉を転がそうとしたが口が先に出た。
広美の唇を食み出した-
〚っ…。〛
-突然の事に驚いた広美だったが、言葉を紡ごうにも考えが甘くなり始めてるのを感じ紡ぐのを諦めた-
〚んっ。
お月しゃま、見てましゅよ…?〛
『…見せとけば良いんですよ。
“姉さん”』
-護道はポツリと言葉を紡ぎ、広美の服に手を掛けた。
最初は食むだけだったのに段々と口付けへと変わっていくのを感じながら、広美は護道に身を任せた-
《END》
[newpage]
・基本の味・
🐋キャラ崩壊
🐋口調迷子
🐋オリ設定
『隠し味』
🦈ヒヨコが好きに味付け。
🦈マッシュ君がぶっ壊れております。
🦈オリ魔法と切り取り線を煮込みました。
(もしかしたら、聞いた事がある魔法も…?)
🐺マッシュ君がフィン君を苛めた方を絞め上げております。
[newpage]
📕フィンが大事にしていた髪飾りを奪ったロイド。
その髪飾りをロイドは“一度、入ったら二度と出て来れない森”に投げた。
マッシュが髪飾りを取りに行った瞬間、ロイドはマッシュをその森に閉じ込めてしまった。
狼達が“入ったら二度と出て来れない森”の主だった。
群れを成し、マッシュの後ろを取った。
それを見たロイドはほくそ笑んだ。
【コレでキミも終わりだね、マッシュくん。
これからはフィンくんとオレが幸せになるよ。}
そう言い残し、ロイドは学校に戻っていった。
🖍️フィン君∶髪飾りを諦めており、マッシュ君が取りに行ったのを知らない。
ロイド∶フィンの髪飾りを奪い、マッシュを森に閉じ込めた張本人。
月夜の夜の森の中でマッシュを探し回るフィンを見つけて【お前のせいでマッシュくんは死んだ。}と伝えてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[chapter:紅い月にソロモンは踊る]
『…ウソでしょ…?」
‐フィンの心をドロリとした闇が覆った。
ー「髪飾り、取って来る。」ー
“そう言って走って行ったのが最後になるなんて…”
フィンは目の前が真っ暗に染まった‐
【本当だよ、ほら。}
“ポトッ”
‐ロイドはマッシュがいつも付けていたチョーカーをフィンの前に投げた。
チョーカーには血がベットリと付いていた…。
それを見たフィンの視界が更に黒になった‐
【お前の髪飾りを取りに“入ったら二度と出て来れない森”
に行っちゃったんだ。
出してあげようと思ったら、あっという間に…。
チョーカーだけは取れたよ。}
‐ロイドはツラツラと状況を伝える。
だが、フィンの耳には状況も言葉も上の空だった。
“マッシュはもう居ない”
その事実だけがフィンを飲み込んだ‐
『あぁぁぁあ!!」
‐月夜にフィンの慟哭が劈いた。
ロイドの顔に笑みが浮かんだ。
〝慟哭と苦痛に歪む顔が見たかった。
お前にはそれがお似合いだ〟
ロイドはクスクスと笑った。
取り巻き達もそれに釣られて笑った‐
【お前を大事にしてくれるヤツはもう居ない。
だったら、もう分かるよな…?}
‐ロイドはドス黒い笑みを浮かべ、自分の魔法である糸を揺らめかせ始めた。
逃げようとするフィンを取り巻き達が取り押さえた。
フィンの体がガタガタと震え出した。
揺れていた糸がフィンの方に飛び、頬を切った‐
『っー!!!」
‐フィンはグッと唇を噛み、悲鳴を閉じ込めた。
悲鳴を上げたら、向こうの思うツボなのを知っているから。
ロイドはフィンを見るとケラケラと笑い、言った‐
【フィンくんがギブアップするまで遊んでやる。
もう、君の想い人は居ないんだし。}
‐ロイドがフィンに触れようと手を伸ばした瞬間だった。
背後から聞き慣れた声が聞こえて来た‐
「僕の大事な人に触れるな。』
‐声が泳いだ時、月が紅く染まった‐
[newpage]
‐泳がれた声と共に来たのは拳からなる鋭い衝撃だった。
ロイドは吹っ飛び、その場に落ちた。
痛む頬を擦りながら自分を殴った者の姿を見た‐
【な…!?
たひかにお前は森に閉じ込めて、狼の群れに喰わせた筈…!?}
‐ロイドが見たのは“二度と出て来れない森”に閉じ込められた筈のマッシュ・バーンデッドの姿であった。
全身、狼の血で真っ赤に染まっていた。
マッシュは冷たい目でロイドを見る‐
「[[rb:狼達 > アイツ等]]ですか?
直ぐに壊れちゃったから、つまらなかったですよ。
んで、一回沈めたのにまだ懲りてないんですか?
センパイ。』
【ひっ…!?
お前ら、ソイツ(フィン)は一旦置いといてコイツを沈めるぞ!!}
‐ロイドの声に応答した取り巻き達がフィンから離れ、マッシュを囲んだ。
マッシュは囲みとロイドを見てニッコリと笑った‐
「簡単に壊れないでくださいね。
まだまだ遊び足りないから!!』
【ふん。
遊ばれるのはお前だ!!}
‐ロイドは針金に近い糸を放った。
マッシュは放たれた糸を回る様に躱した。
糸を躱したマッシュの足が地面に付こうとした時、取り巻きの一人が魔法を放った‐
«スネーク・ファイヤー!!»
‐ヘビ型の火がマッシュを足を焼こうと動く。
マッシュは小声で魔法を呟いた‐
「ウォーター・アロー』
“ザシュッ!!”
‐水色の透明な矢がヘビ型の火に突き刺さり、貫通した。
のたうち回るヘビ型の火を矢が握り潰した。
それを見た取り巻きの一人が大蛇クラスの火を放った。
火の影からもう一人の取り巻きが魔法を放った‐
{ウォーター・ポイズン}
‐先程、握り潰されたヘビ型の火をカエル型の弓矢が飲み込み、大蛇クラスの火と合わさってマッシュの道を塞いだ。
大蛇がマッシュを飲み込もうとした時、その口をマッシュは狼と遊ぶ際に使っていた高枝切り鋏で切り裂いた。
斬ったヘビ型の火とカエル型の弓矢を持ち上げ、マッシュは取り巻き達の所に向かった‐
「あれ?
もう、終わりですか?』
‐斬ったばかりのヘビ型の火とカエル型の弓矢を見せながらマッシュは言葉を呟いた。
取り巻き達は自らの技を壊された事にショックで言葉が出なかった‐
「つまんないの…。』
‐ポツリと言うとのたうち回るヘビ型の火とカエル型の弓矢を握り潰した。
マッシュの手が赤黒く染まった‐
「今すぐ、帰らないとコイツ等みたいに握り潰しますけど、どうします?』
“ギロッ”
‐金色とベキリーブルー色が取り巻き達を見つめる。
取り巻き達は一目散に逃げ出した。
直後、ランタンから影が現れ、取り巻き達の後を追った。
マッシュが言おうとしていた事を分かっていた様だった‐
(ありがとう、アモン。)
‐影を見送った後、マッシュはロイドの方を向いた。
ロイドの顔は紅い月光でも分かるくらいに青褪めていた‐
「残りはアンタだけです、センパイ。』
‐マッシュはゆっくりとロイドに近付いて行った。
手に持った紅い片刃の鋏が鈍い光を放つ。
月の紅さに負けない“紅”がロイドの顔を更に青褪めさせた。
ロイドは【ひぃっ!!}と言いつつも自分の影から硬化させた糸を放った。
鋼の糸がマッシュを目掛けて飛んで来たが、マッシュは鋏で糸を一刀両断した。
斬った瞬間、糸が四方八方から襲い掛かって来た。
それも鋏で鋏で斬ったが、糸の波は止むこと無く襲い掛かる。
波の猛攻撃がマッシュの間合いを削り取って行った‐
『マッシュ君!!」
‐フィンの叫び声がマッシュの耳に届いた。
が、その声に被せる様にロイドが笑い声混じりの声を落とす‐
【ふははっ!!
糸の波に飲まれて貫かれろ!!
“テグス・シャーク”!!}
‐ロイドの声を起爆剤にした糸がサメとなり、空を舞った。
サメ達が一気にマッシュに突っ込んだ‐
“ザシュッ”
“グサッ”
‐糸のサメがマッシュを貫いた。
“ポタッ、ツーッ”
真っ赤な糸が其処にあった…筈だった‐
「❖ニードル・ライジング❖』
“ギシャアァァア!!”
‐藤色の糸がロイドのサメの糸を貫いていた。
サメから紅い糸が溢れ出した。
糸を外そうと藻掻けば藻掻く程、深く貫かれていく。
“グンッ”
サメがロイドの方に投げ出された‐
【うっ…嘘だろ、オレの技が…!!}
‐顔に付いた赤い糸を吹きながらロイドは慄いた。
マッシュは藤色の糸を揺らめかせながら歩く。
ロイドは【ゆっ、許してくれ…!!}と言いながら後退った‐
「許す訳無いだろ?
僕の大事な人を虐めたんだから。』
‐逃げようとするロイドを藤色の糸が捕まえた。
マッシュの金色とベキリーブルーがロイドを捕えた。
その目に“殺意”が灯っていた‐
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
‐月夜にマッシュの楽しげな声が転がる。
顔は影に隠れて見えない。
楽しげな声とは裏腹に拳に紅い花が咲き、藤色の糸がロイドの四肢を突き刺した‐
“ドカッ”
“バキッ”
「ほら、センパイ。
笑って下さいよ♪』
“ビンッ”
‐マッシュが片手で糸を弾いた。
悲鳴が月夜を掛ける‐
「フィン君にもしてたんですよね?
彼が泣こうが喚こうがお構いなしに“これは遊びだから笑え。”って。』
【ぐぅ…!!
も゙うやべで…!!}
‐ロイドの口から悲鳴が転った。
マッシュの顔に糸から飛び散った赤い花が咲いた。
殴られ続けたロイドの顔は原型を留めておらず、四肢もぐちゃぐちゃに近い状態になっていた。
再び、拳を振り上げた瞬間だった‐
『マッシュ君!!」
‐フィンの声がその拳が振り上るのを止めた。
マッシュはゆっくりとフィンの方を向いた‐
「なんで止めるの…?
コイツ、フィン君を虐めたんだよ…?
なのになんで…。』
‐マッシュはベイリーブルーの目を閉じ、金色に戻した。
フィンをギラギラとした金色の目が見つめた。
マッシュの紅く染まった手をフィンは握り締めた‐
『もう、大丈夫だよ…。
ありがと…。」
「フィン君が良いって言うなら…。』
‐マッシュはロイドから糸を引き抜くと自分達の間に落とした。
ガタガタ震えるロイドの胸倉を掴んでマッシュは言った‐
「二度とその姿を見せないで。
見せたら、フィン君が止めても“壊す”。』
‐ロイドは壊れた人形の様に頷くと猛ダッシュで逃げて行った。
その後ろを高速で追う影、一つ。
影を見送った後、マッシュを温かい感触が包んだ‐
『助けてくれてありがと…。
帰ろ?」
「うん…。』
‐二人は自分達の部屋へと歩みを進めた。
いつの間にか赤かった月は蒼白い月に変わっていた‐
―帰った後―
「フィン君、これ…。』
‐マッシュはポケットから髪飾りを出した。
フィンは優しく髪飾りを受け取った‐
『ありがと…っ!」
‐フィンはマッシュを抱き締めた。
その目からは涙から溢れていた‐
『兄様から貰った物で、ずっとポケットに入れてたんだ。
…彼奴等に取られちゃって“森”に捨てられたから、諦めてたのに…。」
‐マッシュは“うんうん”と相槌を打ちながらフィンの言葉を聞いていた‐
「良かった…見つけれて。』
『髪飾りも大事だけど、マッシュ君が大事だ…。
おかえり…。」
「…ただいま。』
‐マッシュはぎゅっとフィンを抱き締めた。
“チリンッ”
鈴が二人の間を泳いだ。
その音で“ハッ”としたフィンが問う‐
『どうやってあの森から出れたの?
“入ったら二度と出れない”って言われてたのに…。」
「狼達、シバいたら出れた。』
『えぇ!?
あの森の狼って皆、強いって聞いたけど…?」
「強いの?
直ぐに壊れちゃってつまらなかったよ…。』
『まぁ、マッシュ君だしねぇ…。
うん。」
‐フィンは“二度と出れない森の主”と言われていた狼達をどうやってシバいたのかを考えるのをやめ、次にチョーカーについて聞く事にした‐
『ねぇ、マッシュ君。
あの血塗れのチョーカーって?」
「あれ?
偽物。』
“ほら”
‐そう言い、マッシュは首に付いているチョーカーを指差した。
首にしっかりとチョーカーが咲いていた‐
「その辺に売ってるチョーカーを見繕ってやったんだろうね…。
もしくは自分のか。
フィン君が見たっていうチョーカーにランタン型の鈴、無かったでしょ?」
『…そう言えば、付いてなかったな。
(あの時は動転してて覚えてなかったけど、言われてみたらそうだった。)」
‐フィンが状況を思い出し、言葉を転がすとマッシュはホッとした声で言葉を転がした‐
「フィン君の所に無事に帰って来れて良かった。』
‐マッシュはコロリと笑い、再びフィンを抱き締めた。
フィンはマッシュを撫でながら、抱き締めた。
こうして二人の穏やかな夜が部屋を彩った‐
〈END〉
[newpage]
[chapter:おまけ/どうやって狼達を倒したか]
🐺二度と出れない森に閉じ込められた後の話です。
マッシュが魔法使っております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうしようかな…この状況。』
‐周りを見れば、狼、狼。
マッシュを囲い狼達はニタニタと笑う‐
〈この森に入ったからにはオレサマ達のエサだ!
覚悟しろ、人間!!〉
‐一匹が声を上げると周りの狼も口々に〘そうだ、そうだ!〙と頷く様な声を出した。
そして、一匹がマッシュに襲い掛かった‐
“ドコッ”
‐が、狼の顎にマッシュの拳がめり込んだ。
めり込んだ衝撃で狼の口から血が溢れた‐
〈グフッ…!!
(なんだ、この衝撃はぁ…!!)}
‐口から血を流しながら狼はマッシュを見た…いや[[rb:正確 > ・・・]]には見ようとしたが、姿を捉える事が出来なかった。
自らの目に拳が再びめり込んだからである‐
〈ぐふぉっ!!
おのれ、一度ならず二度までも!!}
‐狼の声にマッシュは拳に付いた血を振り払いながら言葉を編んだ‐
「ボク、探し物あるのでさっさと退けてくれませんか?
あの子が泣いてるの見たくないから。』
‐編まれた言葉を聞いた別の狼がケタケタ笑いながら言葉を縫い付けた‐
〚ぶははっ!!
コイツぁ、おもしれぇ!!
俺達から逃げれもこの森から出れねぇもしねぇのに“退けろ”だぁ?›
‐狼は笑いながらマッシュを見つめた。
マッシュは(フィン君の髪飾り、どんなのだろう?
聞いとけば良かった。)と考えるのに意識を泳がし、狼の視線に気付いていなかった。
マッシュが自分等に意識を向けていないのに気付いた爪の長い狼が先陣を切った‐
{意識を向けた頃にはオレタチの腹の中だ!!】
‐爪の長い狼はマッシュの真上から爪の斬撃を降らせた。
マッシュはその斬撃を交わし、まだ狼達が居ない場所に身を隠した。
狼達は逃げたマッシュを探し、森の中を彷徨う。
あちこちから音がし、いつ狼達の襲撃が来るか分からない中、マッシュは影で迎撃を整えているクロウに問う‐
「アイツ等は“壊しても良い、玩具?”』
‐クロウはその問いに首を縦に振った。
そして、答えを咲かせた‐
【良いですよ、今日の玩具はコイツ等です。
加減は要りません、存分に遊んで。』
‐その言葉を聞いた瞬間、マッシュの金色の目がベイリーブルーに染まり始める。
月が薄っすらと色を変え始めた‐
「いっぱい、遊んでも壊れない玩具は初めてだ…。
早く、来ないかな…!!』
‐その声に“早く玩具と遊びたくて堪らない”という花が滲み出していた。
そして、遂に待っていた時間がやって来た。
狼の一匹がマッシュを見つけたのだ‐
〚見つけたぞ、エサ!!₎
‐狼達は一斉にマッシュを取り囲む。
皆、目がギラギラと光っていた。
マッシュは杖を構え、狼達に言った‐
「“掛かって来い”』
‐それが狼達の理性の導線を切った。
月が薄っすらと染まる中“お遊戯会”が幕を開けたのだった‐
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あれ?
“オレタチは最強”とか言ってなかったっけ?
気の所為…?』
‐マッシュは死屍累累の道を歩きながら言葉を転がした。
先程までこの森には“森の主”である狼達が闊歩し、森に入った者を喰らっていた。
だが、今はその主達は肉と毛皮へと化したのだった‐
【気の所為だったんでしょうね。
きっと。』
‐クロウはマッシュが肉片に転ばない様に手を握りながら歩いていた。
紅い花が咲く中、マッシュ達は髪飾りを探した。
手に肉片が付こうと、返り血が纏わり付こうと探す手を止めなかった。
すると、一人の魔神がマッシュを呼んだ‐
[マスタ、これ?»
‐魔神は血が付かない様に髪飾りを結界に入れ、マッシュに見せた。
“ふわっ”
髪飾りから“レイン”の魔力と“フィン”の魔力が漂っていた‐
「…これだ。
フィン君がアイツに取られた髪飾り。』
‐結界の中で光る髪飾りは視界を紅で染められているマッシュ達には優しいお日様の様に感じた。
魔神とメギド達はその光を眺め、マッシュは結界越しに髪飾りを撫でた‐
「任務完了、出よっか。』
‐マッシュの声にメギドと魔神は頷き、クロウが持っている懐中時計に戻った。
森から出た後、マッシュを“ゾクッ”とした物が襲った‐
「…急がないと。
嫌な予感がする。』
‐マッシュは夜の森をダッシュで走る。
場所は“フィンが待つ”場所‐
〈END〉
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