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狼獣人の俺がジムで体を鍛えて雄牛なって搾乳搾精されるようになる話
仕事終わり。俺はいつものように行き付けのジムに訪れていた。
汗の匂いが気になって、一度制汗シートで体を拭ってから、ロッカーでスーツからシャツとショートパンツに着替えて鏡で自分の姿を確認する。切れ味のあるような筋肉を纏う狼獣人が映っている。
紛れもない俺の姿だ。
ピンと立った三角耳、スラっと伸びたマズル、鋭い眼差し。そして、鍛えた野性味あふれる肉体。体重は70kg後半、体脂肪率も6%にまで落とせた努力の結晶だ。
我ながら引き締まった身体に満足しながらトレーニングスペースに向かうと、顔馴染みのトレーナーが顔を上げて、俺の顔を見てパッと人懐っこい笑みを浮かべてくれる。
長く太い尻尾に、丸い虎耳。笑うと見える牙。
身体は俺以上にバッチリ仕上がっている黒虎獣人だというのに、どことなくいたいけな顔立ちがミスマッチながら可愛い。
ノーマルな俺ではあるが、ジムでビルドアップにハマりだしてからは男の身体も悪くないのかもしれないと思い始めていた。
あのムチムチとした胸や尻で雄棒を圧迫されながら扱かれたら、どれだけ気持ちいいだろうか。この屈強な肉体美が俺のチンコで突かれて全身を震わせながら泣きを上げる姿を想像するだけで、ショートパンツの下で充血が始まってしまいそうだ。
担当トレーナーにそんな妄想を繰り広げているなんて夢にも思っていないのだろう。黒虎トレーナーは、調整していた器具から離れて俺に歩み寄ってきた。
「狼石さん、こんにちは、今日はお仕事終わりっすか?」
「あ、はい。週2,3回はジムに来ないと落ち着かなくなっちゃってるんすよねえ」
「分かるっすよ、1回筋肉落ちだして肉が垂れ始めて来ると一日中気になっちゃうんすよね」
とお腹を掴んでみせる。力を入れていない筋肉は、意外なほど柔らかい。今、黒虎の手の中で丸まっている肉も、軽く力を込めれば岩盤のような硬さを披露するのだろう。
そんな黒虎はひとしきり笑ったあと、何かを思い出したように「あー、でも」と言葉を続けた。
「それならちょっと残念なお知らせがあるんッすよね」
と黒虎はイベントカレンダーなどが貼ってあるお知らせ掲示板に、クイと顎をしゃくる。大抵、近くの飯屋やスーパー銭湯のチラシだったり、ハロウィン時期とかにイベント告知がある程度なので日頃あまり見ることのない設備だったのだが、誘導されて視線を向けてみればそこには真新しい張り紙がされていた。
『オーナー変更・ジム改築のお知らせ』
「へえ、オーナーさん変わるんですね」
「そうなんっすよ。それでオーナーの意向で少し改築するらしくって」
「……あっ、その間来れないのか!」
「そうなんすよ、だからその間出来ればご自宅とかで軽くトレーニングしておいてくださいっす」
黒虎は少し申し訳なさそうに言うと、にこやかに「さ、それで今日は何からするっすか?」と話題を切り替えたのだった。
◇◇◇
そんなことがあってから四週間後。
改築は一週間程で終了し、俺は新規開店当日から再び通い詰めるようになっていた。
少し汚れている部分が綺麗になったり、新しい機材が入ったりはしてはいるけれど、正直、内装や設備はあまり変わっていない。
むしろ変わったのはサービス面の方だ。と考えるとスタッフルームの改修が主だったのかもしれない。
まず、割引対象だった会員システムが完全会員制に変わった。
「いらっしゃいませー、狼石さんですね。こちらロッカーの鍵とタオル類です。お帰りは返却口にお願いします」
既に慣れた俺は流れ作業でエントランスにて受付を済ませると、ロッカーの鍵と一緒にタオルとトレーニングウェアを貰って、ロッカールームに向かう。
トレーニングルームに向かう前に、支給されるトレーニングウェアに着替えて、腕輪型のデバイスを装着するようになっている。最新機器でトレーニングを調整するための器具らしい。
「……まあ、慣れてきたけど、やっぱりちょっと恥ずいよな」
と俺は着替えながらポツリと零した。服を全て脱ぐ、勿論パンツもだ。そして、支給されたウェア――膝丈のスパッツにシャツに着替える。
このウェアがまた、ぴったりと俺の輪郭に吸い付いてくる程ジャストサイズなのだ。それだけなら良いが、股の部分すらフィットするせいで性器の形がはっきりと浮かびあがっている。鏡に姿を映してみると、後ろも尻の割れ目までくっきりと浮かび上がっていて、もはや裸と何も変わらないようにすら思えて恥ずかしくなるのも仕方がないだろう。
他の利用者を横目で見れば、歩く度に睾丸が布一枚の下でむにりと太ももに押しやられる動きすらはっきり見えてしまう。
恥ずかしい。
だが、むしろ今まで以上にこのジムに通ってしまうのは、その効果が確かなものだったからだ。
「あ、今日もいらっしゃったんですね!」
とトレーニングルームに向かう俺に、声を掛けてくれたのは担当の黒虎トレーナーだ。
黒虎は筋肉もだが、今まではあまり付いていなかった脂肪が付き始めていた。前までは体脂肪率を落とすことを第一に考えていた俺ではあるが、いまはむしろ脂肪も付いている肉体に憧れを抱きはじめている。体重は90……いや、もう100kgは越えているかもしれない。
俺も早く90kgを越えたい。と。
その思想の変化の理由は分からないが、最近は俺も肉をちゃんと付けはじめている。だが、やはり本職ともなればその速度は敵わないなと、黒虎の肉体を眺めながらしみじみと思う。
彼も俺と同じようにシルエットがくっきりと浮かぶウェアに身を包んでいる。その胸も尻も雄茎もがムチムチと浮かび上がる姿にスパッツの中で抑えきれない性欲がもたげ上がって来るのを抑えきれなかった。
「元気ですねえ」
瞬く間にスパッツに窮屈そうな皺を幾本も作り、隆起する股座。それを隣で歩く黒虎に隠し果せるはずもなく、彼はすぐさま俺の変化に気がついてしまった。
「あはは、すみません……最近なんだかすごく元気で……ほら、オーナー秘伝のプロテイン、利用後もらえるじゃないですか」
あれの効果ですかねえ。なんて冗談めかして言う。
最近の悩みなのだ。一日二回抜いてもちょっとの刺激で簡単に元気になってしまう。まるで中学生のようだ、と頭を掻きながら照れると、黒虎はむしろ安心したように表情をほころばせていた。
「いやあ、実は僕もなんですよ」と黒豹は呟いたかと思えば、その指をむっちりと膨らんだ胸の先端へと動かしていく。そして、その先端にぷっくりと浮かぶ突起をキュウとつまみ上げた。「僕も……色んな所が、感じるようになっちゃって……」
ベンチプレスへと向かいながら、乳首を抓るトレーナー。その股座は見る見る内に膨らんでいったかと思えば、誤魔化しようも無いほどにスパッツに立派なテントが張り上がった。
太い雁首まではっきりと見えるその肉竿に、思わず俺も乳首を撫でながらベンチに腰掛ける。俺の股間はもはや最大限に滾っていて、先走りがスパッツに染み出している。
「それじゃあ、何キロから始めますか?」
乳首を弄り勃起したチンポをスパッツに浮かび上がらせながら歓談するトレーナーと俺。そして、周りの誰もそんなことを気にしない。ジムでよく見る顔もある、その誰もが少しずつ脂肪と筋肉を増やして、そして、殆どが少なからず前を膨らませている。
男臭さが充満している。もはや女性客など一人もいないのが、その環境を加速させているのか。ともかく、このジムの中ではもはや当然の光景。
だが、それが異常なのだと。この時はまだ気づけもしていなかった。
◇◇◇
いい感じじゃないか?
と、いつものようにジムの運動を追えた俺はロッカールームで自分の身体を鏡に映していた。
体重は120kgを越え、筋肉と言うよりも脂肪の方が目立つようなガチデブ体系になっている俺は、それでもまだ物足りないと考えていた。
理想はまだ、もっと肉を、脂肪を蓄えて……。
「脂肪を蓄えてどうするんだ?」
俺は、鏡の中で分厚い脂肪に包まれた俺自身を見つめた。
いつの間にこんな体になりたいと思ったのだろうか。いつかの野性味溢れる姿はなく、丸々と筋肉に支えられた脂肪特有の丸みを崩さないデブがそこにいる。
全身ピッチリしたウェアに身を包んでいるがゆえに、体型の誤魔化しようが一切ない。ボールでも服に突っ込んで圧力で潰れたような胸肉。その先端はウェアの圧力にも負けず人目でわかるほどに主張している。そこから大きな曲線を描く腹肉が存在感たっぷりに膨らんでいるかと思えば、その下で平常時で肉にある程度埋もれているはずだと言うのに、今まで以上にくっきりと輪郭を浮かび上がらせるペニス。もはや、普段着ですら隠せない程に、玉も竿も大きく成長してしまっていた。
たぷたぷと膨らんだ睾丸に埋もれないよう横に逸らして収納している肉竿は、太ももと腹肉の間に収まっているにも関わらず存在感を放っている。
「……脂肪、蓄えて……、ん、……ぁ」
自分の変化を不思議に思いながら、俺は無意識に胸を掌で揉みしだく。快感が脳を痺れさせていく。少し前は一日5回も抜けば収まっていた性欲は、いまや場所も時間も関係なく俺を支配し始めていた。
競合他社とのプレゼンの最中ですら、途中退室してトイレで二回連続で抜いてようやくその会議を乗り切れるほどだ。雄達が汗ばみながらプレゼン発表なんてすれば興奮するに決まっている。
他の客がいるロッカールームだ。雄臭い香りでもう我慢がきかない。スパッツの中でギンギンにその剛直を昂らせている俺を見られれば、どう思われるのか。俺はそう考えながら「いや、このジムならおかしい事はないか」と考え直していた。
「は……っ、ぁ……」
このジムで勃起することは何もおかしくはない。ロッカールームで抜いたって別に構いやしないだろ。
俺は、他の利用客に見せつけるようにスパッツの上からチンコを掴んで扱き始めた。
気持ちいい。
案の定、他の客は俺に視線を向けてくるが、特に興味なさそうに己のすることを優先している。俺は、ベロリと舌なめずりをした。ガニ股に足を広げ、仰け反るようにしながら熱い雄肉を擦り上げる。
「ぉ、ぉおッ……いく、イク……ぅおオ゛ぉッ」
俺は喉を震わせて迫りくる射精感のまま、スパッツの中に燃えるような迸りを放つ。ごびゅうッ! と勢いよくスパッツの中で跳ね返るザーメンは、吸水性の良いスパッツの生地に瞬く間に染み渡っていき、表面に白い半液状の汚れを浮かび上がらせていった。
「あ、いたいた、狼石さん」
快楽の放出に呆然としていた俺に、そんな声が掛けられる。現れたのは黒い虎柄の牛獣人男性――他でもない、黒虎だ。
俺以上に風船のように膨らんだ体でノシノシと歩きながら俺に何かを手渡してくる。なんだろうと見てみると、それはいつも貰っているトレーニング後のプロテイン。
だと思ったのだが。
「トレーニング後はプロテインですよ」
「ありがとうございます。でも、これいつものより濃くないですか?」
俺は、タグを付けられている牛耳がピコピコと動くのを見ながら首を傾げた。キャップを外して中を見てみると、いつもよりもどろっとした液体が波々と注がれている。
いつもの如く、甘いような苦いような不思議な匂いだ。
「ええ、ほら。今日は狼石さんは既定値を越えたので、スペシャルメニューなんです」
と、腕輪型のデバイスを指差した黒虎は「早くそれ飲んで、こっちへどうぞ。まずはマッサージからですよ」とロッカールームを出ていく。トレーニングルームではなく受付から横に入って奥、新しく敷設されたエレベーターに向かっていく。
俺は、もう不思議にすら思うことなく、スパッツに雄種を滴らせたままに、渡されたプロテインを飲み干して黒虎の後を追いかけていった。
◇◇◇
マッサージ。
そう言って通された部屋で俺は。
「ん、ぉオオ゛ァ、ぁ゛あッ!! また、いぐ、イグ……ゥッ!!」
まるで噴水のように精液を吹き上げていた。
診療台の上で仰向けに寝かされている俺は、もはや何度目か分からない絶頂に至っていた。俺のペニスは丸で腕のような太さと長さに膨らみ、負けず劣らずの膨らみを見せる睾丸に溜め込まれた精液をこれでもかと放出する。
まだ底の見えない勢いと量に、俺のザーメンで体が覆われてしまいそうな程だった。
「おお、やっぱり狼石さんは見込みがありますねえ」
「んッ……ぁあ、ッ胸……っ、ちく、び……ッ引っ張る、の゛ォ……ッぁあ゛!!」
俺のザーメンをばしゃばしゃと被りながら、黒虎は草食獣らしい優しい目で微笑んでいる。彼は俺の頭側に立って、胸を執拗に攻め立ててくる。
そう、おれはこの部屋に入ってから一度も、胸以外を触られていない。ボールのような胸を揉まれ、そら豆のような乳首を転がされ、それだけで俺は十何回と種を搾り取られている。
「……ッ、も、出な……ァ……ッんぐ、ぅウウおッ、ぁあ!!」
「とか言いながら出るじゃないですか、ほら、もっと頑張ってください。ちゃんと『出す』まで終わりませんよ」
黒虎はそう語りかけてくる。何かを待っている。俺が何かを『出す』まではこれを続けると、そう言っているのだ。
それを確信した瞬間に、俺の中で何かがパチリと変わる音が聞こえた。
何かが来る。射精の寸前のような感覚。いや、だが、これは違う。明らかに違うのにも関わらず、抗えない。迫りくる未知の感覚。その洪水のような勢いに、俺は為すすべもなく叩きつけられた。
「ぉオ゛……ッなん、だぁ、ああアぁあア゛……ッ!?」
俺の視界で、白い液体が噴き上がる。
射精はしている。だが、その他にも2本の白い迸りが宙に飛び上がって俺の体にビチャビチャと堕ちていく。それは俺の胸から噴出していた。
白い、液体。甘い香りのするそれが、俺の胸から――乳首の先から溢れ出ていた。
紛れもなく、それは乳だ。
「俺……ッオスなのに、乳……が……ッ」
「あはは、何言ってるんですか。乳搾りは当然でしょう?」
狂いそうな快感の中ではっきりと感じた異常に、俺は混乱しながら俺の乳首をなおも転がす黒虎の手を掴む。それ以上、弄られ続けると、もう後戻りができなくなってしまう。そんな気がしたからだ。
「だって、狼石さんは」
なんで俺はここにいるんだ。どうして俺はここまで太っている。黒虎は虎獣人だったはず。胸から乳なんて出るはずがない。俺は男だ。オスだ。
思考する。だが。
狼獣人のオスで、足の間からは、細い尻尾が揺れている。
そんな俺の抵抗は。
「――牛なんですから」
もう遅すぎた。
◇◇◇
仕事終わり。俺はいつものように行き付けのジムに訪れていた。
受付を終えてエレベーターに乗った先のロッカールームで着替える。そして、俺はトレーニングルームへと向かった。黒虎は他の担当についていてすぐには来れないらしい。
先にゆっくりと負荷運動を行っていると30分程してからだろうか。
「今日も精が出ますね、狼石さん」
「ええ。もう毎日来ちゃってますよ」
このトレーニングルームに姿を見せた黒虎は、俺を見るとパッと顔を綻ばせて駆け寄ってきた。俺はキックバックの姿勢を保ちながら挨拶を返す。
黒虎も上から下りてきて着替えたのだろう、『特別室仕様』のウェアだ。
俺があれから新しく支給されたウェアは、今までのものとは違っていた。
シルエットにフィットする所は変わらない。だが。
黒虎が俺の尻を撫でる。それだけで勃起しっぱなしのチンポがビクビクと跳ね上がる。何にも覆われていない敏感な俺の体が黒虎の指で刺激されて電撃のような快感を感じていた。
スパッツは尻がO字にぽっかりとくり抜かれていた。黒虎は俺の尻を直に触れているのだ。
それだけじゃない。前部分は大きく開いてはいないが、男性器用のポケットはなく、ペニスと睾丸を通す穴が開いている。そこに通した俺のペニスと睾丸は、根本の所でキツく締め上げられて勃起が収まらないというのに先走りすらゆっくりにしか溢れてこない。
上半身はもはや胴体部分などはない。首から腕までを覆うアームカバーと大差なく、膨らみきった俺の胸を覆い隠してはくれなかった。
「ん、っ……ァ」
「姿勢維持できない位の負荷は禁物ですよ。少し休まないと」
「は……っはぃい……」
胸の先端を軽く摘まれ、一気に空気を吸い込む。甘い香り。汗の香り。精液の香り。しびれ上がる俺は情けない声を上げながらマシンから下りる。
どすん、と床が重く鳴る。それもそのはず。俺はもはや180kgにまでウェイトを上げていた。特別トレーニング室とはいえ、その体重が動けば響くというものだ。
ここは、体を鍛え上げた一部の利用者だけが入ることの出来る特別エリアだ。ここに来るものは皆、巨体を誇る牛獣人ばかり。俺も当然、その一人という事だ。
俺は休憩室に向かう中、向こうから牛獣人がやってくる。優に大人三人程度は楽に通れそうな通路をぎゅうぎゅう詰めにしながら俺と牛獣人はすれ違う。もはや慣れっこだ。
俺のような利用者しか来れないのだからもう少し広く造ってもいいだろうと思いながらも、特に文句があるわけじゃない。そのまま休憩室に入った俺はいつものようにドリンクバーに紙コップを入れ、設置されている搾乳機を手に取った。
「実は最近、仕事を辞めようかと思ってて」
「そうなんですか、何かやりたい仕事が?」
「そういうわけじゃないんですけどね……ん、くぅ……ッぁ」
剥き出しの胸と雄竿に吸入器を取り付けて、スイッチを入れる。
それぞれに適した動きで胸とペニスに刺激を与えながら、吸入器内部が真空になっていき吸い上げが開始される。始めこそ慣れなかったが、今ではすっかり身を任せている。
俺は黒虎と並んで、殆ど同時に体を硬直させ、そして、数分も経たずして快楽のままに吸入器へと射乳した。胸の先から迸る温かな人肌の牛雄乳。
「ぉオ゛ッ……出る、……!」
「僕も……っ、ミルク、いっぱい……ッ」
じゅぼぼぼッと真空管の中を二人が発射した雄乳と精液が流れていく。バケツ一杯程度だろうか、両胸と睾丸に蓄えたミルクプロテインを提供した俺は、ドリンクバーの中に入れていた紙コップを取り出した。
中には提供したプロテインの一部が注がれている。
「狼石さん、交換っこしましょうよ」
「え、ああ。良いですよ」
絶頂の余韻に浸っていた俺に、黒虎はタグのついた牛耳をはためかせていた。それを断る理由もなく、俺は差し出されたプロテインを受け取って、一気に流し込む。
乳の甘さ。雄種の濃厚さ。混ざりあった目の前の巨漢雄牛のプロテインが全身に染み渡っていく。体の中が一気に熱くなっていくようで、気づけば少し萎え掛けていた俺のチンポもぎんぎんに熱り立っていた。
「……」
そんな俺の目の前で、黒虎が俺のプロテインを一口味わい。そして、驚いたように目を見開いていた。
舌で転がすように味わい、そして、鷹揚に頷いて。
「狼石さん、素晴らしいですよ」
黒虎は、そう俺に呟く。
そして俺は、このジムの最奥をこの目にすることになったのだ。
◇◇◇
エレベーターが開く。
その瞬間。
「モォオオ゛ォ゛オ……! モお……ぉ! モぉ……、モオおオ……オぉ゛ッッ!!」
けたたましい牛の嘶きが響き渡った。
追って感じるのは、濃厚な雄乳の香り。ひと嗅ぎすれば、その瞬間脳みそが吹っ飛んでしまいそうな程強烈な香り。
そんな暴力的な感想と打って変わって、そこはまるで近代的な牛舎のようだった――いや、まさしくその通りなのだろう。清潔な牛舎の中では、でっぷりと肥った雄牛達が搾乳機に繋がれ、雄叫びを上げていた。
そして、その中に一際筋骨隆々な牛獣人が一人。
彼は、その棍棒のような雄茎を一人の乳牛の尻に叩き込み、その雄叫びをかき消すような破裂音を何度も、何度も響かせている。パンッ、パンッ!! と弾ける交尾音。その杭で突かれる度、雄牛は装着した搾乳機に白い液体を放出していた。
「彼がオーナーです。ここは、最高級のプロテインを搾っている牛舎なんですよ」
「……そう、か」
声も出せないでいると、オーナーがふと俺を振り返ると、にこりと優しげな笑みを浮かべた。まるで敏腕経営者のような一点の曇りもないが故に凄みのある笑顔。
だというのに、オーナーのピストンは勢いを和らげない。いやむしろ激しさを増しながら、オーナーは隣の搾乳機に繋がれている雄牛を激励し始めた。
「ほら、新入りくんが見ているよッ。初絞りの前に、ウェルカムドリンクで先輩らしさを見せてあげようじゃないか!」
「モ゛ォオ゛ッ! モッ、ゥウォ……ッ! ンモ゛ォオオ、ォオオオ……ッッ!!!」
フロア全体が揺れているんじゃないかと思うほどの鳴き声が轟く。
オーナーが激励しながら、隣の牛の尻を平手打ちする。脂肪ででっぷりと太りきった牛の尻を叩けば、その波が尻だけではなく背中や腹にまで伝わっていくのが目に見えて分かるようだった。
そして、それは、まさしく快感の波に等しいのだろう。その波が胸や股間に到達する度、叩かれている雄牛は真空管を壊しそうなほどの勢いで射乳していく。
「さ、狼石さん」
動けないでいた。
ひとえに、感激によって。
この空間がいかに素晴らしい世界かを、俺は実感していた。
「今日からよろしくっす」
黒虎が俺の腕からデバイスを取り外した。そして、ゆっくりと俺の鼻へと近づけてくる。
俺が身につけていたデバイスは、よく見れば、黒虎の鼻輪と瓜二つ――それは楽園への入園手形だったのだ。今更ながらそう気づいた俺は、それを受け入れる。
パチン、と。
俺という一人の狼獣人が終わり、一匹の雄牛が始まる音が聞こえた。
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