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おっさんオスケモ3人とサウナでエッチなことをする話
熱を帯びた蒸気が体を満たしていく。
俺は最近、ハマっている事がある。
それは、平日の昼間――誰もいない銭湯を独り占めすることだ。半フリーランスのような職種上、在宅オンライン業務が主。納期と総就業時間さえ守れば、昼間に時間を作っても目くじらを立てられる事のない俺の特権というべきか。
最初は広い風呂に浸かりたいな、という思いつきだったのだが、広い湯船を独り占めできるというのは思ったよりも心地の良い事だった。気付けば、他に客がほとんど来ない時間帯曜日を探し、その時間を狙って通っていた。
サウナで整うという意味も最近になって知った。この銭湯のサウナ室は、主人のこだわりなのかヒノキが張られていて、ロの字型のベンチと、中央にも浮島のようにベンチが置かれている。
この中央のベンチに座り、この空間を独り占めするのがマイブームなのだ。
今日も時間を空けて誰もいない銭湯へとやってきていたのだが。
「ふーん、フフーン」
とサウナに入って少し経った時、そんな鼻歌がサウナの外から響いてきた。他の客とは珍しい。と思っているとその人物の黄色いシルエットが摺りガラス越しに写る。
「フン、ふーん――っおわ、人居ったんか! シーンとしとったから貸切か思たわ」
と勢いよく虎獣人が入ってきた。歳は40ほどだろうか。肩にタオルを掛けて、露茎した太目の下半身を隠しもせずに驚いた、と両腕を開いてみせる。ジムにでも行っているのか、筋肉質にしまった体はしなやかながらに硬質な触感を思わせていた。
貸切だと思っていた、というので、なんとなく謝っておくことにする。
「えっと、すみません」
「いやいや、そうやなくてな。こっちこそ煩ぁしてスマンかったな、兄ちゃん」
少し荒い言葉遣いだったが、別にそこについては気にしていないらしい。
そのまま、少し離れたところに俺と同じように腰にタオルを乗せて座った虎獣人と他愛も無い会話をすること数分。ふと虎獣人が虎耳をひょこひょことさせて摺りガラスの向こうを見つめた。
「どうかしたんですか?」
「いや、誰か入ってきたなって。それだけや」
「へえ……この時間、他のお客さんにあったこと殆ど無いんですけど、珍しいですね」
「がはは、繁盛はええ事やでなあ」
と会話していると、どうやらその新しいお客もサウナに入ってこようとしているらしく摺りガラスに、今度は茶色っぽいシルエットが写った。
そして、開かれた扉の向こうには、ぽっちゃりとした体系のこれまた40代ほどの熊獣人がいた。
「……あ」
「おお」
そして扉を開けて入ってきたその熊獣人は、虎獣人の顔を見ると一瞬だけ動きを止めると「どうも」と会釈をしていた。
「奇遇ですねえ、虎居さん。お疲れ様です」
「熊谷さんもお疲れ様やねえ」
と短く会話をして、熊獣人――熊谷さんは扉を閉めた。
ふっくらとやわらかく太った体系に湿った毛並みが沿っていて、妙に艶かしい曲線を描く熊谷さんのお腹の下には、皮に包まれた慎ましいサイズの雄が揺れていた。
歩くたび揺れる雄茎とお腹と胸。それに若干釘付けになりながら、俺は虎居さんと呼ばれていた虎獣人に話しかけた。
「お知り合いですか?」
「まあ、同業他社って奴やな。時々プレゼンで会ったりするんやけど、こんなトコで会うとは思わんかったわ」
「へえ……」
「いやあ、ちょっと気まずいですねえ」
と全くそうは思えない長閑な口調で熊谷さんは頭を掻いた。
「気まずいですか?」
「うーん、はは。……じつは私、サボりで来てるから」
内緒だよ。というように口に指を立てる熊谷さん。その言葉に俺は納得した。普通なら働いていないといけない時間に銭湯に来て汗を流していると。そして虎居さんを見てみると、彼は口を窄めて天井の角を見つめていた。どうやら虎居さんもサボりのようだ。
「残念ながらチクる相手がいないみたいです」
「そっか、良かったよ」
と熊谷さんも交えて談笑していると、本当に珍しいことにまた他のお客が入ってきたらしい。そして、その人物が擦りガラスの前に立った時。
「げ」
と虎居さんが苦虫を噛んだような声を漏らす。俺がそれに疑問を浮かべるより前に扉が開かれて、それからすぐにその疑問は解消された。
筋肉と脂肪が両立しているようなムチムチという表現が似合う印象を受ける体つきの牛獣人が扉を開ける。長めの包茎が立ち止まる体に反応して左右に揺れる。
とその顔を見た熊谷さんが、気さくに手を上げてその牛獣人に挨拶をしていた。
「やあ、牛尾さん。お疲れ様」
「あれ? 虎居さんに熊谷さんじゃないですか、お疲れ様です。お二人もサボりですか?」
「チッ、面倒くせえのが来よったわ」
「どうも、お久しぶりです。確か先日のプレゼン振りでしたっけ?」
「……久しぶりだけで良かったんやないか?」
「え? いやあ、間違ってたら失礼かなって思いまして。あ、もしかしてこの前のプレゼン、僕が先方のお眼鏡にかなった事、まだ引きずってるんですか?」
「あ? ちゃうけど。別に何とも思っとらんけど。思っとらんけど、あのプレゼンはワシのほうが良かったと思うけどなあ」
「うーん、プレゼンの話は私にも刺さるなあ」
どうやら、入ってきた牛獣人――牛尾さんは虎居さんとも知り合いらしい。そして、あからさまに仲が悪いらしい。
「……お知り合いで?」
「うん、ごめんね、仲悪いでしょ。いつも何かにつけて勝負しててさ。カラオケとかジムとか仕事とか」
「……なるほど、仲が良くて、仲が悪いんですね」
「正解。まあ、言ったら虎居さん怒るけどね」
どうやら少し前の合同プレゼンをして、その企業に受けたのが牛獣人の案だったらしい。喧々諤々――というよりも漫才じみて言い争っている二人を横目に俺は熊谷さんにこっそりと話しかけていた。
「じゃあ、もういっぺんプレゼンで勝負しようや」
「いいですよ。まあ何度やっても僕が勝つ自信ありますけど。でも誰が審査するんですか?」
と楽しそうに喧嘩してるのはいいけど、サウナの中は響くから止めて欲しい。と思っている間に聞こえてきた会話に、熊谷さんが何かに気付いたように俺に申し訳なさそうな視線を向けてきた。
次の瞬間、虎居さんが俺に、牛尾さんは熊谷さんに向き直る。
そして。
「兄ちゃん、審査員やってくれへんやろか」
「熊谷さんは選手側ですよ。あの時も三社だったんですから」
そんな無茶振りを放ってきたのである。
「え?」
俺と熊谷さんの声が完全にハモって、サウナに反響して虚しく消えていった。
◇◇◇
そして、俺の目の前には、三本のチンポがおっ勃っていた。
サウナの熱気。蒸されたヒノキの香りが喉の奥に絡みつくような狭い空間。俺の顔に銃口を向けるかのように突き付けられる雄肉には、汗と蒸気の混じった液体が滴っている。
「どうですかね、僕のが一番でしょう?」
「いやいや、ワシのがエエに決まっとるやんけ」
「なんで……私までこんな事」
上から喋っている順に。
先端まで皮を被っているが一番サイズが大きく、自重のせいか放物線を描くように首を少し垂らしている牛尾さんのチンポ。
次が亀頭が全て露出したカリ高上向き、薄皮でパンパンに膨らんで硬そうな虎居さんのチンポ。
最後に、半剥けの状態で長さでいえば一番短いが、一番太く睾丸も大きく膨らんでいるのが熊谷さんのチンポだ。
……いや、チンポが喋っているわけじゃないのだけども。
その3人とも左手の薬指に指輪が光っている。子供がいても……なんなら成人した子供がいても珍しくない雄達。そんな彼らのチンポが俺の目の前に勃起させられている。
単純に興奮する。
何故鼻血が出ないのかが不思議なくらいだ。
「僕のが一番大きいですから」
「でかけりゃええってワケでもないやろうが」
と虎居さんと牛尾さんが言い合っている横で熊谷さんは助けを求めるようにして俺に困った表情を向けてきていた。
プレゼン対決は確かに行われた。
三人共甲乙を付け難く、守秘義務があるのだろう部分を飛ばした説明でもそれぞれの長所がよく分かるものだったと思う。絞り出した質問にも滞り答えられて、正直、あとは会社の都合次第だと思うようなものだった。
だが、そんな答えでは到底満足してもらえないだろうという確信があった。熊谷さんまでも俺の答えを待っているようで、逃げ場は無かったのだ。もはや何と答えれば一番角が立たないか、という思考にシフトしていた時に、ふと虎居さんがつぶやいたのだ。
「兄ちゃん……なんで勃っとるんや」
と。
俺の腰に置いたタオルには見事にテントが張られていた。布切れ一枚ではどうやっても隠しようの無いほどに、ギンギンに。
他の二人も気付いていて何も言わなかったのだろうに、虎居さんはあけすけにそう問いかけてきた。二人が「言っちゃったかあ」という顔をしている。
でも仕方ないのだ。
三人のプレゼンは見事なもので、ちゃんと審査しようと思っていた俺はなんとなく会社の会議室、というものを想像してそれを聞いていた。そうすると、会議室で素っ裸の会社員が陰部を揺らしながら至極まじめにプレゼンを行うという光景が脳内で出来上がってしまったのだ。
そんな素晴らしい光景を幻視してしまえば、性欲が向上してしまうのを抑える事などできはしないだろう。
今度はそれにどう答えるべきか。別に疲れで勝手に勃起することもあるだろうに、この時の俺は動揺でそんな機転は聞かなかった。ただあわあわと言い訳を探している、まさにそのとき。
「ははーん。分かったで」
と虎居さんがニヤリと笑みを浮かべてこう言ったのだ。
「ワシのちんちん見て、勃ってもたんやなあ」
がはは、と笑う虎居さん。的のど真ん中を行く正解だ。サァと血の気が引く音が聞こえるような薄ら寒い感覚に襲われている、その横で事態は思わぬ方向へと動き出した。
「いや、それなら僕のでしょう」
中略。
「なら、誰が一番か兄ちゃんに決めてもらおうやないか」
そういうことになった。
◇◇◇
なってしまったのだ。
「じゃ、じゃあ失礼して……」
もうこうなったら仕方がないだろう。中年獣人たちの性欲の漲りを前に生唾を呑んだ俺は、ゆっくりと手をビクビクと脈打つそれに触れる。
虎居さんと牛尾さんの肉棒を同時に指で包み込むと、どちらが先にという訳でもなくびくりと腰を跳ねさせる。
「ぉ、お……ハハ、男に握られてもドキッとするんやな」
「そ、そうですね。こう……案外……」
反応してしまったのが恥ずかしいのか、乾いた笑いを二人は交わしている。二人とも明言はないが特に不快感はないらしい。いや、むしろ、気持ちいいのを素直に言えずという感じだろうか。
何度か指で指圧するようにニギニギと動かした後、俺は感触の違いを確かめるようにゆっくりとその二本を扱き始めた。
虎居さんの肉茎は、やはり木の枝のように固く脈動がダイレクトに掌に伝わってくる。対しての牛尾さんは、固いは固いのだが勃起しても尚先端まで包み込む包皮が思いの外柔らかく、ぷにぷにとした感触の中に硬い芯が入っているような不思議な感触があった。
こうしてチンポを並べて握る経験は無かったから、中々に新鮮だ。意外とはっきりとした違いがあるんだなあと思いながら、俺はゆっくりとその二本の棒を扱く。
「ぉ……」
「……ッ」
ビクン、と腰が同時に跳ねて、何かを言いたそうに表情を曇らせた二人は、しかし互いの顔を盗み見るように視線を交わしては、その言葉を呑み込んだ。どうやら、隣の雄より先に音を上げる事は出来ない、ということらしい。
最初は、男に扱かれる嫌悪感だったんだろう。けれど、昂った雄を愛撫し続けるうちに二人の表情の中に別種の感情が浮かび上がっていくのが俺にははっきりと分かった。
「ぁあ……っ、ぉおお」
「ん……んぅう……っ」
クチュ、クチュと先走りが竿に絡みつき、二人の雄が快楽に茹だってしまいそうな頭で絶頂を抑え込む喘ぎ声がサウナに響く。
俺の見上げる二人は次第に射精する事しか考えられなくなって来ているのだろう。トロトロになった瞳が何かを言いたげにしながらも、時折隣のライバルに向かっては、歯を食いしばりながら硬く瞼が閉じられる。
虎居さんのチンポは亀頭までパンパンに腫れ上がり、露茎部分は皺一つなく空気が満杯の風船のような滑らかな表面にテラテラとサウナの水滴と先走りが纏わりついている。
対しての牛尾さんの包茎デカマラは皮ごと擦っても亀頭が半分ほどしか露わにならず、擦り上げる度に皮の口に先走りが絡んで、グチュグチュと一際大きな音を立てて俺の耳を犯してくるようだ。
両手にサイズ感の違う、それも感触もまるで違う雄茎。こんないつ誰が来るかもわからないサウナの中でいい歳した雄二匹が熟れた性欲に点火している光景はどんなオスケモものビデオでもお目にかかることは出来ないだろう。
「ん、……ぅ」
いや、正確には違う。
若くはなく、しかし、盛りを衰えさせていない性欲を燃え滾らせているのは、虎居さんと牛尾さんだけではなかった。
友人(といっても差し支えない間柄だろう)二人のチンポを見知らぬ男が扱いている。そんな光景に。傍らで見ていただけの熊谷がそのピクピクと先端から先走りを溢れさせる屹立を慰めだしていた。ふー、ふーっ、と野生めいた吐息を零しながら、熊谷さんは俺の奉仕をオカズにオナニーを始めたのだ。
ぬちゅ、くちゅ、と三匹の獣が淫靡な音をサウナに響かせる。
「はは……っ、熊谷さんも……ん、ぅ、雰囲気……出てきま、したか?」
「……ん、これは……その……」
「がはは。そらぁ、熊谷さんもな、……ん、男の子やから、なあ」
快感に抵抗するような絞り出す声で、自ら淫猥な景色に加わる熊谷さんに二人がここぞと食いついた。お互い意識を逸らす先が欲しかったのだろうか。
少し余裕を取り戻したらしい二人は、俺に扱かれたまま互いを見つめ合い――。
「あれ? 声、限界なんじゃ、ないですか……ぁ、虎居さん……っ」
「何言うとんねん。はいはい、いつもの自分の事を俺にふっかけて来るやつな、分かっとるッ、ん……ぉ!?」
「へぁ、ッ……あッ急にっ……!」
俺がその余裕を取り払うように手の動きを激しく変えれば、そんなつかの間の余裕など簡単に吹き飛んで、がくがくと踏ん張る脚を震えさせる。営業で鍛えたのか、言っていたジムの成果か。太い雄々しい太ももが左右に揺れ、その中心、二人の種が詰まった袋がキュウと縮み上がっていく。
そしてその時は直ぐに訪れた。
「兄ちゃん、っ、……ワシ、もう……っ、ぉおオオオッ!」
「ん、っ、ああッ、僕も、イク……イキます……ッ!!」
目の前に広がる全剥けと半剥け、二つの蛇口。その先端に一瞬、最後に互いがほんの少しでもその時の到来を相手より遅れさせようという、抵抗の証のような白い雫がプクリと膨らんだかと思えば、あとは決壊だった。
ほぼ同時に放たれた勢いのある白濁が、俺の両頬を激しく叩いていた。濃厚な雄の子種。どちらも水鉄砲のような勢いで放たれたそれだが、頬から滴り落ちるその感触は左右で微妙に違うものだった。
虎居さんのそれは、どちらかと言えばサラサラとしてカウパー腺液が多く頬に跡を残しながら滴る。
牛尾さんのそれは、濃厚でまるでジェルのように俺の頬から転がるようにして滴っていた。
「……っ、ぁ……すご……」
むせ返るような既婚者オスケモのザーメンの匂いに鼻の奥がキュウと締まる。鼻も口も塞がれていないのに、何故か急に息が遠くなったように口を開けて呼吸する。
俺の手の中で萎んでいく雄チンポから指を離すと、名残惜しそうにそれぞれのモノを軽く握った虎居さんと牛尾さんは、どちらが先にイッたか、どっちのちんぽが良かったか。そんな質問をしてくるのかと思っていたが、予想に反してそんな言葉はなく、妙に粘ついた沈黙が流れる。
「なんや兄ちゃん、随分スケベな顔しとんなあ……」
「ザーメンぶっかけられて悦ぶなんて、良い趣味してますよね。って、熊谷さん?」
二人の視線はサウナのベンチに腰掛けた俺に、俺の体に注がれていた。雄の色情に塗れた視線が、俺のギンギンに勃起したペニスからどろどろになった顔までを舐め上げる。
だが、そんな二人の雄の視線は、文字通り横槍を入れられた。熊谷さんがその太短い槍を手に一歩俺に近づいたのだ。
「私のも……いいかな……?」
熊谷さんは、優しげな瞳の奥にギラギラした光を灯しながら、俺の口先に太い肉茎を突きつける。白濁に塗れた顔面でも分かる、熊谷さんの雄臭さ。
待ちきれない、とばかりに俺の鼻先に擦り付けられる鈴口から先走りが次々と分泌されて俺の鼻腔内をその磯臭さで埋め尽くしていく。
俺は迷わず、呼気を求めていたはずの口を肉厚の熊ちんぽで塞ぎ込んだ。サウナの熱気に負けない熱。短いが太いその逸物は、俺の顎を静かに拷問するように俺の口の中でまた膨らんだ。遠慮がちに俺に『お願い』をした一瞬前とは打って代わり、俺の後頭部を支えて根本まで飲み込ませた熊谷さんのたわわに実った雄袋に顎が埋もれる。
「ん、あ……気持ち、いいよ……」
舌を絡めて熊谷さんの亀頭にご奉仕をすると、それが気に入ったのか、俺の頭をよしよしと撫でてくれる。舌いっぱいに広がる雄臭い塩みに、俺は自分のチンコを扱きたいという欲求も忘れ、熊谷さんの太い太ももに手を置いて、必死に熊谷さんの弱点を探っていく。
「んん……っ、すごい、ね……こんな、フェラが巧いなんて……」
優しい声色に隠しきれない雄の欲望がにじみ出ている。俺の頭を支える手に力が入る度に、口の中の熊ちんぽがびくびくと震えるのが分かった。
そうしていると、ちんこの先端から雫を垂らす虎居さんと牛尾さんが俺に近付いてきた。
「にしても、……やってくれたなあ、兄ちゃん」
「まさかイかされるまで扱かれるとは、思ってませんでしたよ」
そう言って虎居さんが俺に手を伸ばす。
「ほれ、ベンチに四つん這いや」
「ん、ぶぁ……っ?」
と、熊谷さんのチンポを咥える俺の両脇腹を引っ張り上げた虎居さんに、俺は思わず口を離した。なすがままにベンチの上に膝を立てて手をつかされる。まるで土下座をする前の体勢だが、尻を下ろそうとしたら虎居さんに止められた。
「土下座させたいわけちゃうねん。ほれ兄ちゃんは、熊谷さんのちんぽ咥えとき」
と言われ顔を上げれば、ベンチの上で横向きになった俺の目の前に移動してきた熊谷さんの濡れた熊チンポが待ちかねているようにぴくぴくと震えている。もはや意識するまもなく、俺は滴り落ちる先走りを慌てて舌で受け止めるように、その太チンポにしゃぶりついていた。
「ん……ぁあ、っ……私の、イイところ、もう覚えたんだね……」
「ん――っ、ン!?」
褒めてくれる熊谷さんに撫でられる、そんな心地よさに浸っていると、ずっと熱り立ち続けている俺のチンポがなにかに力強く握られ、思わず口を離しそうになる。
だが。
「こら、離しちゃ駄目だよ」
熊谷さんが俺の後頭部を支えて逃してはくれなかった。そんな俺の横から、関西弁が飛んでくる。
「やられたんなら、ワシもちゃーんと虐めたらなあかんわな? ほれ、乳搾りや……あ、牛尾さんにかけたわけやないで?」
「誰もそんなこと言ってないですよ、そういうおっさん臭い弄りやめてもらえますかね?」
「おっさん臭いも何も、おっさんやないか」
俺のチンポを握ったのは虎居さんなのだろう。そちらを向くことも出来ないまま俺は熊谷さんのチンポをしゃぶる俺のチンポが、虎居さんの言葉通り、乳搾りをするように根本から先端までを絞り出すように扱かれる。
尿道に溢れたカウパーが押し出されて、鈴口から滴っていく感触が快感とともに脳を殴りかかってくる。
熊谷さんが、俺の頭を持って前後に動き始める。そのリズムとは全く別のリズムでチンポを虎居さんに扱かれて、俺は瞬く間に絶頂へと上り詰めていく。
だが、それだけで終わりではなかった。
「ンッ、ブ……!?」
大きな手の平が俺の尻たぶをぐいと押し広げる。ここに残るのは一人だけだ。肉に包まれているそこがサウナの熱い熱気に触れて、「まさか」と俺が思うまさにその瞬間。
ぬぶり、と生暖かい滑った何かが俺の菊孔の周囲をなぞっていた。
「男のケツなんか、よぉ舐めれるなぁ。牛尾さんよ」
「ん、は……男も女も大して違わないでしょう? 石鹸の匂いしてますし、ちゃんと洗った後ですよ」
「女のもケツ舐めたことは無いけどなあ……」
その言葉に確信する。俺はいま、牛尾さんの幅広の舌でケツを舐められているのだ。確かに体の隙間に洗い残しがあると気になるので、割と隅々まで洗う方だ。だとして、よほど風俗慣れをしていたりしないと舐めないだろうと思うが、牛尾さんは実際に俺の肛門を舐め、挙げ句その舌先を窄みの中へとニュルリと埋め込んでくるのだ。
そうかと思えば、濡らされた尻に太い指が入り込んで、その入口の周囲を舌が這う。
「お、チンチンびくびく言ったで。尻舐められて気持ち良がってんのか。変態やなあ、兄ちゃん」
口を熊ちんぽで塞がれ、尻を牛の舌で舐められ、虎の掌にチンコを扱かれる。
そんな状況にあって気持ちよくならないほうが無理な話だ。そう反論が頭に浮かぶが声に出せない。声に出した所で、それはそれで変態だといわれるのがオチだろう。
もはや俺の体に自由はなく、されるがまま、あまりの快感に先程まで明確に見えていた射精というゴールが見えなくなる。今までどうやって射精していたのか分からない認知のぶれが訪れ、気持ちよさで頭が白く黒く明滅し始めるようだった。
「……男も女も、違いあらへんか……」
そんな声がボソリと聞こえた直後。俺の体はなにかに持ち上げられた――いや、正しくは俺の身体の下になにか大きな物が潜り込んできていた。
もはや見慣れた黄と白の毛並み。
虎居さんが仰向けに寝そべるようにして、上下逆に俺の身体の下に潜り込んでいたのだ。そして虎居さんはさっきまで乳搾りだと扱いていた俺のチンポに口を開いて。
ぬぷり。
サウナの空気に比べても温かい肉の中に俺のチンポが飲み込まれていた。
「……ぉっ、んぅ!」
驚いて腰を動かせば、生温かい感触の中で硬い何かが竿に触れてビクリと痛みで跳ね上がる。間違いない。虎の牙だ。眼下には竿の中に残っていたのだろう白い水滴を滴らせる虎居のペニスが徐々に勃起していく様子が見えている。
もう訳がわからなかった。
俺は穏やかな熊獣人のチンポを咥えながら、腹黒な牛獣人に尻を弄られ、挙げ句、快活な虎獣人にフェラされている。サウナの熱気で頭がくらくらとしているのか、それともあまりの気持ちよさに頭が回っていないのか。もはや夢とも現実とも思えない淫猥な空間で、俺は急になにか実感を感じ取っていた。
「ぁ、あ……イクよ。口の中、出していいよ、ね……ッ?」
「ええ。いっぱい出してあげてください。きっと喜びますよ」
「って牛尾さんが返事するんかい。ってまあ、兄ちゃん返事できんわな」
勝手な会話が繰り広げられて、そして。
熊谷さんの竿が震えて雄臭さが溢れた瞬間。
虎居さんの舌が俺の亀頭をざらりと擦った瞬間。
牛尾さんの指が尻の中を蠢いた瞬間。
「ん、っぶ、ぅっ……ッんんんッ!!」
俺は、体中から搾り取られるように射精を果たしながら、あまりの快感に真っ白な海の中へとダイブしていったのだった。
◇◇◇
「ん……ん?」
目が覚めた俺は、サウナにはいなかった。
脱衣所のベンチに寝かされて、傍らにはスポーツドリンクが置かれている。誰かが買ってくれたのだろうか、半分ほどが減っているそれは、もしかしたら朦朧としている内に自分で飲んだのだろうか。
俺自身がサウナで倒れたということの重大さにも気づかずにぼうっと上の空で考えていると。
「お客さん。目、覚めたんですね!」
とそんな声とともに、誰かが早足で近づいてきた。銭湯の法被を着物の上に羽織っている狸獣人の彼には見覚えがある。この銭湯の主人だ。
前に受付に立つ彼と話をしたことがある。もう五代目になる狸坂さんは、ご夫婦と従業員で改装案を考えながら経営していると言っていたな。とあまりまだ覚醒していない頭で思い出す俺に、いくつかの質問を投げかけた後、ほっと胸を撫で下ろした。
「いや良かった、ひとまず意識は問題ないようで……」
「えっと、すみません……俺……」
「ああ、聞きましたよ」
「え……!?」
俺は狸坂の声に一気に意識を覚醒させた。
サウナでの出来事を、あの三人はもしかしてこの主人に話したのだろうか。一気に冷や汗をかく俺の前で、主人は「困ったもんでさあ」と頭を掻いた。
「お兄さん。三人に話し込まれて、サウナから出にくくなったって言うじゃないですか。あっしでも注意はしておきましたよ」
という言葉に、拍子抜けする。
どうやらあの三人は、倒れた俺の救助とサウナの掃除をして証拠隠滅を行い、俺の介抱をしばしした後仕事があるからと先に帰ったらしい。
「あと病院には念の為かかってくださいね。治療費とかは払うから連絡してくれって話しでしたけど……でも、まあ……お兄さん元気そうで」
と、俺の顔から少し下がった視線に釣られてその先を追いかけると、俺の腰に掛けられたタオルにかっちりと丈夫なテントが張られていたのだ。
あの出来事を思い出して、勃たずにいれるかと言いたいが、それを言った所で何も変わらない。
「す、すみません……っ」
「いやあ、あっしも羨ましいでさぁね」
慌てて、両手で隠した俺に耳を揺らした狸獣人の主人は、見慣れているとでも言うように相好を崩した。そして、その着物の裾に少し指をかけた。
「でも、ほら、皆さんに元気もらったみたいですわ」
着物帯の下。前合わせを少し開くと、そこには白い褌が締められていて中身が硬く盛り上がっているのが見えた。思わずおれは、その膨らみを食い入るように見つめてしまう。だが、そんな眼福は、ほんの数秒で着物の裾に隠されてしまった。
「これで御相子にしやしょう」
と少し恥ずかしげに薬指に指輪を嵌めた左手で丸いお腹を撫でる主人は、そそくさとバックヤードへと戻っていった。
俺は、赤面した顔から鼻血が溢れてやしないかと口元を擦りながら、気恥ずかしさから早く身支度を整えようと早足で自分のロッカーへと向かう。
そういえば、「連絡してくれ」と言われていたそうだが、連絡先なんて……。
そう考えながら鍵を差し込み、扉を開ける。
するとそこには。
「……あれ?」
俺のロッカーの中には脱いだ着替えと手荷物、その上に隙間から差し込まれたのだろう見覚えのない名刺が三枚、入っていた。
微かに精液の匂いが残るそれを手に、あれは夢じゃなかったんだと確信してからふと気づく。
「皆さんに元気もらったみたい……?」
狸坂の言葉に少し引っかかりを覚えながら、判然とせずその名刺をカバンの中にしまい込んだのだった。
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