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『さあ! JS級キャットファイトマッチ、本日の試合は、期待のニュービーが登場だぁ!』
実況の熱い声がリングに響き渡る。声と共に薄暗い会場の真ん中に眩いライトが照らされ、まるでプロレスのリングのようなステージが現れた。周囲には高性能なカメラとマイクが配置されており、その外側に観客席が並んでいる。
その上には既に出場者の姿があった。どちらも小柄ながら、一人は慣れた様子で堂々と立ち、もう一人はモジモジと落ち着きなく内腿を擦り付けるように立っている。
その後者の少女。彼女は長い髪を後ろに流して結んでいてハッキリと見えるくりっとした丸い目は真面目で大人しい彼女の人柄を表しているようだ。
『期待のニュービーは、柚ヶ崎 結菜ちゃんだ! 初出場の彼女はお父さんの借金返済の為にこっそりと出場! 親孝行な優しい4年生! どんな戦いを見せてくれるのか楽しみですねえ、いかがでしょう?』
名前を呼ばれてビクリと体を緊張に跳ねさせた少女の服装は学校の体操服なのだろう。少しだけ膨らみを見せる胸の部分に4年2組というクラスと名前が記入されている。
青色のズボンは裾の短いタイプで未発達の細い足をスラリと見せている。少し激しい動きをすれば容易く下着を見せてしまうような短さだが、心もとなさげな彼女の様子はそれだけではない事が窺い知れた。
実況から話を振られた解説男性が、落ち着いた声でそんな結菜を総評する。
『初々しいですね。あのモジモジはパンツを穿いていない事に慣れていないのでしょう。お父さんの為に恥ずかしさを押し殺そうとして、隠し切れていない健気さが自然と応援したくなってしまいます』
少女は観客席から集まる視線に耐えきれないのか、それを指摘されてズボンの裾を下にズラすが、今度はシャツの裾が飛び出て腰の白い肌が現れる。
少しゴワゴワした体操服ズボンをパンツ無しで履いているというのが真実だと、むしろ証明した事に結菜は気付いていない。
『そんな結菜ちゃんは、名門・花つぼみ学園に通う読書好きな女の子との事。ひとり遊びもあまりしないようですが、試合前ミーティングでは知識が少ない訳では無い恥ずかしげな表情を見せていました。思わぬ一手が見れるかもしれませんよ』
『それは楽しみです。それではそんな結菜ちゃんに相対するのは、——彼女!』
初々しい反応を楽しんだ実況解説は、次に彼女と対するもう一人の少女へと紹介を移した。
『数々の名勝負を生み出した歴戦者、未城 朱音ちゃん! 第二路里小学校六年一組、来年ランドセル卒業の着納め体操服です!』
学章の違う体操服を着ている少女。結菜より背が高い朱音の半ズボンはえんじ色だ。やはり短いズボン。だが、結菜と違い集まる視線に羞恥を浮かべる事もなく、腰に手を当て対戦相手を余裕のある笑みで睨みつけている。
出場回数も多い彼女の名前が呼ばれると観客席からはどよめきにも似た歓声が上がった。
「お小遣いの為に参戦する朱音ちゃんは、最近女子ハンドボールクラブでエースを張っているとの事。スタミナの差は明確な武器となるか!?」
「そうですね。それに緊張もしていないようです。これは歴戦の余裕でしょうね。出場経験の多い選手は感度の高さがネックとなる事も多いですが、朱音選手は少しの搦め手程度ものともしないのではないでしょうか」
背は結菜に勝っているが、胸を張った彼女の名札は凹凸がなく読みやすい。年相応に薄い胸の結菜にも負けているのではないだろうか。
胸を張っても殆ど分からない程度の膨らみ。だが、かといってそれで朱音の性別を見失うことは無い。ふっくらとしたお尻の曲線から続く健康的な太腿は、少年にはない発育途中の少女特有の色香めいたものを漂わせていた。
少し運動的に色づいた肌、僅かに見える日焼け跡はむしろその柔らかさを強調するもので、ズボンの内側で僅かに見える日焼け前の白い肌を思わず目で追ってしまうような魅力があった。
短く肩口で切り揃えた髪は、正しく彼女の快活な性格を表しているのだろう。その髪が揺れ、静寂がステージを包んだ、次の瞬間。
カーンッ!! と高らかにゴングが鳴り響く!
「や、やあーっ!」
と先手を取ったのは結菜だ。シャツをズボンに入れた直した結菜は一気に朱音へと迫り、そのお腹に抱きつくように飛びついていた。
『おっと、これは意外! 結菜ちゃんが真っ先に朱音ちゃんに仕掛ける!』
『なるほど、経験値不足を押し倒して自由を奪うことでカバーしようという戦略でしょう』
『ええ、ですが……ただの力押しでは朱音ちゃんは崩せないですよ』
と実況は解説に頷きながらも、言葉を濁らせた。その理由はステージを見れば一目瞭然だった。
「ふうん、結構良い根性してるじゃない。でも……」
まだ幼いハスキーな声をマイクが拾う。小さな声だろうと、この場はステージ上の出来事を見逃す事が無い。マイクだけではない。カメラもそうだ。結菜が駆け出した瞬間にカメラはその後姿をローアングルから映し、足の動きにはためくズボンの裾、その内側でひたりと楚々として閉じた一本筋を、その薄い産毛すら判別できる程の高解像度で捉えているのだ。
運動が得意ではない結菜のタックルのようなハグに少しよろめいた朱音だったが、それでも、軽い体重の結菜に押し倒される彼女ではない。
すぐにバランスを取り戻した朱音は反撃を始める。とはいえ、このステージで殴る蹴るといった攻撃は許されていない。当然、反撃というのなら狙うは一つだ。
「……ひゃ、っ!?」
結菜の声が上がる。と同時に、カメラは結菜の背後から朱音の反撃を大スクリーンに映し出していた。
「ゃ、ぁ……っ」
結菜の短い半ズボンを朱音がぐいと引っ張り上げる。張りの良いお尻を持ち上げるようにズボンが引き上げられ、深く食い込んだ。吸水性の良い布地に、お尻の谷間とそこから続く柔らかい割れ目の筋に沿ったシワを起点に、その付け根を強調するような放射線状にシワがハッキリと刻まれていた。
そして、ふわふわと柔らかいお尻のラインに朱音の指が滑り、その柔らかな両桃の狭間に中指が滑り込む。引き上げられたズボンからは、まるで皮を剥いた白桃を思わせる瑞々しい果肉が顔を覗かせ、その中心のシワの最奥へと朱音は狙いを定めていた。
朱音は結菜を抱きしめ返すように、その指をまだ幼い結菜の秘部に触れさせていたのだ。
「ぅ、ん、……ゃあ……っ」
無防備なお尻側からズボン越しに未成熟な瓜筋が擦られ、結菜の体がびくびくと震えた。すりすりと指の腹で刺激される動きに、結菜は未熟ながらにも快感を訴えかけている。
「ぁ……んっ」
『朱音ちゃん、優勢を取ろうとした結菜ちゃんにピンポイントで攻撃! 経験豊富な朱音ちゃんの指技に、自分でも殆ど触ったことがないという結菜ちゃんが内股になりながら感じているようだ!』
「……ッ」
赤裸々に語られる実況に顔を耳まで真っ赤に染め上げる結菜だが、それでもまだ音を上げることは無かった。この試合がリアルタイムで配信され、動画として販売もされると知っている。それでもお父さんの為に恥ずかしさも気持ちよさも耐えないといけない。
ヒリヒリとした痛みのような、ピリピリとした痒みのような、そんな未知の感覚に結菜は足を震わせながらも崩れ落ちそうな体をどうにか持ち直そうとする、だが。
「隙みっけ!」
「ひゃ……っ、あ!?」
朱音は力の入った結菜の背後に回り込んだ。急に支えにしていた朱音の体がなくなった結菜は、膝から崩れるようにストンと尻もちをついてしまった。
『すかさず朱音ちゃんが攻撃を仕掛けるーー! お尻をついてしまった結菜ちゃんを後ろから抱きしめるように、胸とお股を同時攻撃だ!』
「ん、ぁ……やだ、見ないで……っ」
実況の声と共に、正面のカメラが服の上から乳首とまんこを責め立てられる結菜をレンズに捉える。朱音に捕らわれた結菜は、両足を朱音の膝の外に開かされ大股開きを観客達に晒されている。
ズボンの裾から今にも刺激される女の子の秘密の所が見えてしまいそうだが、そこを刺激する朱音の指で見えそうで見えない。
『素晴らしいですね、同時に羞恥心も扇ぎ、的確に攻めたてていきます。結菜ちゃんも感度がいいのでしょうね、朱音ちゃんの手マンに抵抗しきれていない表情です』
ほんの僅かに朱音の指がずらされてしまえば、いつもは下着で厳重に隠されたその少女の秘部が晒されてしまう。そんな恥ずかしさが朱音の手を跳ね除ける選択肢を戸惑わせる。
そんな結菜の反応に、勝利を半ば確信する朱音は、興が乗り始めたのか、胸の柔らかな感触を弄る手を早めながら真っ赤に染まった耳へと口を近づけていた。
「結菜ちゃん。負けを認めるときは、大きな声じゃないと駄目だよ?」
「んっ、やだ……ぁ……ま、負けないぃ……」
「そう? じゃあお姉ちゃんがもっと可愛がってあげるね……ほら、なんだかいやらしい音してきてるよ?」
朱音が意地悪な声を囁き、ズボンの一箇所を弾くように指を動かしていた。僅かに布を押し上げるそこは、幼くも固く立ち上がる陰核に違いない。
「だめ、おまた……っ、触らない、で……!」
「あれー? どんどんズボンが濡れてきちゃったね。もしかしておもらししちゃったのかな?」
体をくねらせる結菜だが、足を閉じることすらままならない。故に隠すことも出来ず、朱音の言葉に実況とカメラが同時に反応を示していた。
朱音が指摘したように、後ろから、前からと刺激されたその部分には、汗とは明らかに違う濃度で液体を含んだ濃い色が浮かび上がっていた。
『くい込んだ青い短パンにクッキリと濡れたシミが浮かび上がるッ! 結菜ちゃん、朱音ちゃんが言うようにお漏らしをしてしまったのか!?』
朱音が指で押さえつけている割れ目こそ見えはしないが、それでもただでさえ短いズボンの裾が捲れ上がり、パンツを穿いてもいない絹のような滑らかな柔肌の太ももからふっくらとしたお尻までの曲線がカメラにクッキリと捉えられている。
更に、朱音の指が短パンに刻まれる皺を上下になぞる度に、足の付け根の内側——朱音の指に押し潰された双丘の膨らみが最大ズームで寄せられた映像にチラチラと映されていた。
高性能なカメラには、濡れた短パンの奥の白い肌が朱色に色付いて、幼いながらに悦楽に溢れる蜜が眩い照明にヌラヌラと艶めいている所すら明瞭に記録され、同時に配信されているのだ。
「ほら、スクリーンにシミ映っちゃってるよ? 恥ずかしい、お漏らししちゃう赤ちゃんなの?」
「ちがっ……ぁ、やあ、っ、お漏らしじゃ、な……ッ」
「へえ、じゃあこれ何? ヌルヌルしたのおまたから出てるけど、もーっとエッチなものってことなのかなー?」
朱音の指が結菜の筋を擦る度に、マイクに拾われたくちゅくちゅと粘る音が会場に響き渡る。次第に大胆になっていく朱音の指は、普段は筋の中に埋没しているぷくりと勃ち上がった小さな豆を刺激しながら筋の入り口までも押し込まれていくようになっていた。
濡れて濃い色になったズボンの布地が朱音の指先とともに消えていく。それはその部分に挿入される孔があるのだと全観客へと如実に示していた。敏感な初心な入り口を刺激され結菜はびくびくと体を震わせ、その事に更に羞恥が高められていく。
『さあ、このまま結菜ちゃんは絶頂させられてしまうのか、それとも降参してしまうのか……!?』
「どう? ここがムズムズしちゃってるんでしょ。そーいうのヘンタイって言うんだよ?」
「ゃ、だ……ぁ……っ」
トイレをする時ですら優しく触れる程度のそこに、細い指が遠慮なく挿入ってくる。数える程しかない経験のはずだと言うのに、結菜は淫液でズボンと朱音の指を汚しながら、悦欲に歪む表情を見せる。
誰もが、このまま朱音の勝利と決着するのだと確信を浮かべていた、その時。
「……っ、ヘンタイ、だなんて……ッ」
乱れた声の中に、それでも芯の通る結菜の声がステージに響いた。
「いつも、ちっちゃなおっぱい触って、ぁん……え……えっちな事してる、貴女にぃ……、い、言われたく、ないです……!」
「な、何よそれ! 別にこれからおっきくなるから——、っていうかなんで知って……キャッ!?」
朱音を煽るように言い放った結菜は、直後、緩んだ朱音の手を振り払い、後ろへと体重をかけるように体を反転させる。そして……。
『おおっとーっ、結菜ちゃん、ここで一瞬の隙を突いて朱音ちゃんを押し倒す! そして、すかさず——その手をおっぱいへと手を伸ばしたー!』
『なるほど、手マンをしながら胸を弄る朱音ちゃんの癖から、いつも朱音ちゃんがオナニーをする時胸を弄っていると見抜いたのでしょう』
『ほう、意外な弱点ですね! あれだけおまたからエッチな汁を溢れさせながらも逆転の一手を練っていた結菜ちゃん。なかなか強かです。これは、勝負の行方が分からなくなってきました!』
結菜は、床に倒した朱音の体。その体操服の上からでも、つんと布の上に張りを見せる両胸の突起を摘み上げて、ぐりぐりと指の間で揉みしだく。
その効果は、驚くほど如実に現れた。
「んっ、ぁ……っや……ッんん、っ」
先程まで攻勢だった朱音が、強く乳首を抓り上げられただけでハスキーな嬌声を漏らしていたのだ。思わず口を両手で塞ぐ朱音だが、もう時すでに遅く、まだまだ幼いはずの口から飛び出た淫猥な響きは、会場にこだまするように響いていた。
ここまで詰られていた結菜は、真面目で大人しい性格ではあっても、こうしてお父さんの為に体を張れるような根性もある子だ。朱音のムーブからこの場にふさわしい行動を学習し、朱音に刺激された性的興奮もあってか、一度手にしたイニシアチブを手放すまいと、更に指で、言葉で責め立てていく。
「私よりおっぱいのないお姉さんのくせに、摘みやすいですよね……っ、背中でも、コリコリ当たってわかりやすかったです……!
おっぱい大きくしたくて、いつもいっぱい触ってるんじゃないですか!?」
「ゃ、ぁあ……っ、そんな、事、……っ、この……ぉっ」
「ほんと、ですかあ? それに、貴女だって、こんなに濡れ……っぁ……んっ……ぁ!?」
両胸の突起を摘みながら膝を朱音の股へと押し込める結菜。三点を同時に責められるという快感に涎を垂らしながら耐える朱音だったが、それでも、ただされるがままでいる訳もない。
馬乗りになった結菜。お尻を上げる格好になっている結菜のお尻は、まさにベストポジションとでも言うべきか。短いズボンの裾からは仄かに朱色に色づきながら濡れた割れ目が覗いていて、朱音の指がズボン越しではなく、今度は、直接その秘部へと侵入を果たしていった。
ぬちゅぷ、とイヤらしい音と共に、白磁の清い割れ目を少女の指が押し広げる、その瞬間が大画面に映され。
「なに、……っ、やだ……ッ中に……っ?」
「っ、指……挿入っちゃってるよ……っ!? ぁ、っん……っ、カメラに割れ目もくっきり……っ、ぁあっ」
「んぁ……っ、ん、でも……っ、朱音さんの方が、濡れてきてる、んじゃない……ですか……ッ? 膝ヌルヌルになっちゃいました、よ!」
「ふあッ……乳首、クリクリ、するの……やめ……ッ、駄目っ……!」
互いの性感帯を容赦なく刺激し合う二人。どちらもが迫りくる快感に耐えながら、徐々に迫りくる大波を遠ざけようと必死に堪えているのが、その表情から如実に伝わってくる。
ともすれば妖精のような無邪気さの中に確かな雌としての妖艶さを滲ませている。口では相手を拒絶するような事を言いながらも、無意識の中で互いの気持ちいい所を突き出して弄ばれる事を望んでいるのではないか。そう思わせるような攻防の中。
「ゃ、だ……ッ、あたし、っ……ん、ンンッ」
「……んっ、ぁ……負け、ないぃ……」
『さあ、試合も大詰めと言ったところでしょうか! 両者とも、必死に快感を押さえる表情ながら、それでも相手を攻める事をやめません!』
互いに目尻に涙を膨らませながらも、気持ちよさを抑え込む。今にも泣きそうな、それでいて、どこか苦しげに笑っているような。
徐々に、何度も勝利を掴んできた朱音よりも年下であり初出場であるはずの結菜へと主導権が移っていく。それは次第に動きに精細を感じなくなってきた指に触れている結菜が一番分かっていることだった。
「どうしたの朱音お姉ちゃん、気持ちよくないよ……っ?」
「……っ、ぁ、や……ッ」
「良いのかな、このままだとお姉ちゃん、イッちゃうんじゃないんですか〜?」
「やだ……イクの……っ、や……ぁッ」
首を左右に振りながら、舌足らずにポロポロと涙を零し始めた朱音。それでも結菜は、胸とまんこを攻める手を緩めはしなかった。
「ほら、何は大きな声で言わなきゃ行けなかったんですっけ? ほら早くしないと……」
「……っん、っ、……さん……ッです……」
「聞こえないですよ? 大きな、声で……っ!」
「んん、んぅう……っ」
朱音は完全に主導権を握られている。結菜を攻める事も出来ず、ただ、与えられる快感に堪えるだけとなってしまっていたのだ。
こうなれば、朱音にとっての選択肢は二つ。
このままイかされて敗北するか、降参を宣言して敗北するか。もし絶頂をステージの上で晒したのなら、その時はもうステージに立つことは許されず、大会側に補償されている日常生活の保護も奪われてしまうかも知れない。
ならば、選択肢は……。
「こう、さ……、ひ、ぅ……っ、降、参、ッです……っ。降参ッ! しますっ!!」
後半は、最早しゃくりあげながらの降参宣言だった。
ゴングが高らかに鳴り響き、スタッフがステージ上へと上がり結菜と朱音を引き剥がす。
「はあっ……っ、ん、ぁ……ッ」
ステージに背中を付けたまま荒く息をする朱音を見下ろす結菜。彼女もまた、審判に支えられながらも、その足をガクガクと震わせていた。彼女もまた限界が近かったのだろう。
それでも、結菜はまるで試合前の朱音の表情を真似たような、勝ち誇った笑みを浮かべた。
「お姉ちゃん、年下に負けちゃったんだよ? 情けないなあ〜」
「ぅ、……ぅうッ、……っ」
えんじ色のズボンを湿らせながら、負けたことへの悔しさか、それとも、快感への耐性がまだ低いせいなのか。朱音は溢れる涙を隠すように目に腕を当てる。
それを合図にしたように実況の声が会場中に響き渡った。
『なんと、勝利をもぎ取ったのは、期待のニュービー、柚ヶ崎 結菜ちゃんだ!! さあ、勝者のインタビューだ!』
「ぇ、はい……、っ……あ、……ッ」
結菜はマイクを向けられハッとした顔で、スタッフの顔を見上げ……そして、観客の視線に包まれている事を思い出した。
初めはズボンに締まっていた体操服の裾は乱れ、濡れたズボンのその中心からは、太ももの下の方にまで透明な雫が、つつ、と伝っている。
「——ッ!!」
そして、ハイライトだと言わんばかりに朱音と自分の恥ずかしい姿がダイジェストで映し出されているスクリーンを見て、ただでさえ赤かった顔を真赤に染め上げた結菜はスタッフの服を掴み、ただ羞恥心に堪えるように目を瞑ってしまった。
インタビューはそのまま終了となり、朱音と結菜がそれぞれの待機ルームへと帰されていく。
そんな彼女達の背を見送るようにステージの清掃が行われる中、実況と解説の会話が続く。
『いやあ、まさしく名試合でしたね』
『ええ。結菜ちゃんの感度の高さにも驚かされましたが、そこからの逆転。これからが楽しみです。そして、朱音ちゃんもギャラリーを意識した立ち回りが流石でしたね、……いえ、余裕ぶっていたのは正確故の素だったのかもしれませんが……』
『そうですねえ! いやしかし、これからは朱音ちゃんも油断ができなくなってしまうでしょうね』
『乳首が弱い、ということがバレてしまいましたからね。そして結菜ちゃんも責められると弱いという部分が見え隠れしていました』
『そこをどう防いでくるか……これからも二人の健闘に期待大といったところです。——さて、次の試合は——!』
清掃が終了し、次の試合が始まる。
JS級キャットファイトマッチ。そこに出場した少女たちは、そうして闘いあい、日常へと帰っていく。
汗と愛液で濡らした体操服を詰めたランドセルを背負い、通学路を歩いていくのだ。
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