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今日もきょうとて、例の猫カフェに通う。
といっても、猫になる訳じゃない。
猫になるには、遺伝的特性が必要らしい。
特性とは、猫になれるかと言うよりも、猫から戻ってこられるかと言う事らしい。
なので、「何もかも厭になって、全部ぶちまけたかったら言ってね」と冗談めかして言われた事がある。
このお店に関わるには、素行調査やら面談、心理検査などを重ねる、信頼を勝ち得たを重ねた結果に、少しずつ情報を開示される。
その手順は煩雑なので敢えて説明をするのはよそう。
なお、秘密を外部に漏らそうとしたり、その危険性の高い行為は、問答無用で罰せられるという。
どういう罰かは知らされていないが……
いずれにせよ、運営に逆らわない事が優先事項だ。そんなに高額な請求をされる訳じゃないのだから、金払い良くいこう。
店に行くのもやや面倒臭い。
毎回違う指定場所で数人乗り合わせて、窓のないバンでお店に向かう。
地下駐車場らしいところから、直接店内に移動する。お店の場所がどこだかわからない。
手荷物は、集合場所でスタッフが回収するので、スマホをトレースしても無駄なのだ。
そうやって辿り着くと、今度は裸になってシャワーを浴び、シャワールームの反対側の扉で服を着替える。
服は概ね、フェミニンな可愛い衣装ばかりだ。なんとなく、その人の趣味やスタイルに会わせてチョイスされているので、余程変なことにはならない。
スタッフの趣味なのか、猫の趣味なのかは分からない。
帰るときは、猫の体毛が持ち出されないように、しっかりシャワーを浴びて出て行くのだ。
猫は、どんなに少ないときでも十匹以下であった試しはない。
猫は落ち着いている子、よく遊ぶ子、積極的な子、色々いる。中の人の個性だろうか?
身体は小さく、一メートルを越える子はいない。人形の身体に猫の頭が乗っかって、全身毛むくじゃらにしたら……となかなか説明がヘタクソで申し訳ない。
身体は明らかに人間よりスマートだし、頭の作りはリアルだ。目は大きく顔が小さい。耳はヒクヒク動くし、手足は本当に猫らしい。立ち上がったときだけ、人間らしさを感じる。それは、胸があるからだろうか?
兎にも角にも、こう言う子達と戯れる。
普通に玩具を使ったり、餌を使ったりして気を引く。
遊んでくれる子が見つかったら、その子の反応を見ながら、猫らしい遊びから、性的な遊びに移行していく。
積極的な子は、胸をもみもみしてくれたりする。それは、元々授乳を求める仕草だから、確かに正しいと言えば正しい。
自慢じゃないが、私の胸は大きいから、それに釣られているかも知れない。
最終的には胸をはだけさせて、猫に好きにしゃぶらせるのが良くあるパターンだ。
もっと積極的な子は、スカートの中に潜り込んで、私のおまんこを舐めたりする。
これは私だけではなく、大抵、ここに通っている人はやっている遊びだ。
純粋に猫が好きなだけなら、本当の猫カフェに行けばいいのだ。猫の可愛さを持つ存在と性的な遊びをしたい女性が集う店なのだ。
状況は女性一人に複数の猫であったり、女性二人で一匹の猫を責め抜くこともあり、暴力がなければ実質ナンでもアリなのだ。
要望しておけば、玩具も用意してもらえる。
猫は、あくまで猫に徹してくれるので、機械的な玩具に、純粋な反応を示してくれる。
リモコンローターを使ったときの反応は、実に可愛くそして、粗相をしたときの表情が実にエロかった。
猫同士が絡み合っているのを、ただ眺めているのも実にいいものだ。猫も雌猫しかいないので、汚いモノを見なくて済む。
さて、"お客"の女性同士の交流は、禁止されていないが、推奨されていない。外で猫カフェの話をするのは御法度だ。
あまりにも親しくなりすぎるのは、何らかの問題が生じる危険性があるからだという。
尤も、完全に監視されているわけでもない。
女同士で、あんな部屋にいてあんなことをしていたら、それを意識しない訳にもいかない。
そんなわけで、猫カフェの後に、レズプレイに走る事はままあったのだ。
ある親しい友達と"遊んで"いた時のこと。どちらともなしに、写真とか動画が欲しいと言う話になった。
これは、手荷物が制限される事から分かるが、絶対に許されない事ではあった。
でも、何度も通っているうちに、毎日通ったとしても、耐えられない気がしてきていた。
また、最近、転勤の話も出ていて、仕事を辞めるか、猫カフェ通いを抑えるかの二択を迫られてもいた。
相手も、あまり収入が多くない中、無理に猫カフェ通いをしていると言うから、お互い、心の隙間を埋める何かが欲しかったのだ。
お互い巨乳である事を活かして、超小型カメラを持ち込もうと考えたのだ。
だが、それが大変なことを引き起こした。
猫の部屋に、カメラを持ち込んだことがバレてしまった。
店を出る前に捕まったので、逃げることもできない。
もう一人と引き離され、一つの部屋に通される。
そして、身ぐるみを剥がされると、スタッフは出て行った。
部屋は、アメリカの映画に出て来る精神病棟のように床や壁がクッション材でできていた。斜め上には鏡が付いており、恐らく、マジックミラーか何かなのだろう。同様に、反対側の壁も鏡が一面に貼ってあった。
準備が整ったのだろうか? 一瞬のうちに部屋は暗転した。
そして、隣の部屋が明るく照らされると、私の共謀者がそこにいた。
「私じゃない!」
スピーカーを通して、向こうの声が聞こえる。相手は、私の存在に気付いていないようだ。
相手は、自分に非がない事を必死で訴えていた。
だが、運営からの返事はない。
裸の女性が必死になっている姿は、どこかもの悲しいものがある。
暫くすると、ペットボトルと小箱が、天井の穴から落とされた。
彼女は、それが何を意味するのか分かっているようだ。私も分かった。あれは、TF薬だ。そして、私も彼女も人間に戻る耐性がないのは明らかだ。
彼女は、何十分と思案したが、結局、それを飲む事を決意したようだ。
手が震えているし、涙も流している。人間である自分との別れである。
身体がビクビク震え、失禁する。
そして、一分の後、身体の変化は急激に起こっていった。
全身くまなく毛が生えだし、身体が縮んで行く。手先や足先は顔は、みるみる猫になっていく。
彼女は、「いやー!」と叫んでいたが、最終的に猫の鳴き声に変化して鳴き止んだ。
そして茫然としている。それだけだ。
飼育員が入り、猫は連れて行かれた。
私の所にもそれは落ちてきた。
薬を飲むか、飲まされるかしない限り、ここから出る事など出来なさそうだ。
躊躇いを感じつつも、そして、恐怖に怯える手で、薬を抓み、口に含み、そして、横にあるペットボトルで流し込んだ。
絶頂したように全身が痙攣した。
失禁は我慢したが、声は我慢できなかった。
様々な思い出が去来する。
それもこれも、これで全てが終わるのだ。
鏡を見る余裕はなかった。だが、先の光景は目に焼き付いている。
あまりにも急激な変化なので、何が何だか分からなかった。ただ、喚き悶えるだけだ。
並みが過ぎ去ると、放心状態となるばかりだ。
二本足で立っている自分が、失禁していた事に気付くのも、股間より下が涼しく感じられるまでだったぐらいだ。
放心状態から醒めても、イマイチ人間としての思考が鈍かった。
失禁に気付いた後にまずやったのが、四本足で座り込むことだった。
しかし、このまま一生猫として暮らすのも悪くない。実際鏡を見れば可愛い猫だ。
ああ、そう思えば、妙に達観したような、そして猫らしい猫が何匹かいたなと思い出す。あれが同類なのかも知れない。
と、言う希望は一瞬で砕かれた。
スタッフや裏方には当然ながら男性も少なくない。
そして、彼等はどうやってスカウトされたのか、そして猫と触れることもないのに、ああ言う審査や制限に何故耐えられるのか?
その答えが、自分の通された部屋に入って分かったのだ。
自分が、その慰み者にされるのだと……
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