地固め編 第八話 魅惑の遊魔ボディ

  004-008

  睡眠時のニアは気配を完全に消せるという特技を持っている、これは単独行動を行う異形時に身に付けた能力で有り、今でも睡眠時には無意識に発動させている。

  だが、ダインの気配を感じた事により意識は覚醒し、気配を消したまま近付いて行く。

  ファービ 「ニアも人が悪いよね、ワザと気配を消したまま近付くなんて」

  一行の中でも特に感の鋭いファービはニアの接近に気付いて言葉を上げる。

  ニア 「それはニアが皆んなを試したのにゃ、ダイン様をお守りする以上は気付いて当然にゃ」

  ダイン 「私が驚きますので、そういう事は控えて欲しいですね」

  ダインは自身の無能さを曝け出してニアの悪戯を注意する、ニアの異形の時に培った能力は評価しているが、それで優位性をアピールする事をダインは評価しないのだ。

  ニア 「ごめんにゃ、でもニャアに気付いたファナは流石にゃ」

  真夏 「戦士としての感は流石ですよね、マナは全然気付きませんでした」

  七実 「ナナもです、アキとリィは気付いてました」

  アーキア 「当然だよね、でもニアには敵意なんて無かったし」

  リエル 「そうですよね、遊魔である限りダイン様への危害なんて有り得ませんから」

  七実 「もしかして、気付いて無かったのってナナとマナだけ何ですか」

  フェカト 「フェカトもですよ、でも、フェカト達は戦闘力でお仕えしてませんから良いんじゃ無いですか」

  ダイン 「遊魔でも不得手が有って当然ですから、その点ファナ、アキ、リィの三名は心強いですね」

  ダインの褒め言葉は遊魔にとって最高のご褒美だ、三人は顔を赤らめて幸福を甘受している。

  七実 「でも今はツェリを解放させるんですよね、ダイン様が産み出した新しい遊魔には興味が有ります、どんな尻尾を持っているんでしょうか」

  七実のいう尻尾とは見た目では無く使い心地の事だ、遊魔の尻尾は複合性器で有る為に尻尾という言葉には淫らな意味が含まれている。

  ダイン 「ナナは正直ですね、確かにそこが一番気になりますよね」

  ニア 「鳥だから美味しそうにゃ」

  ダイン 「いや、確かに鳥っぽいですが天使ですよ、天使に尻尾が無いので鳥っぽくはなっていますが」

  七実 「そういえば鳥って恐竜から進化してるのに尻尾が有りませんよね」

  ダイン 「ツェリはお尻は尖って羽が生えてますけどね、天使のお尻は人間と同じですけど」

  真夏 「アレ残念ですよね、だからダイン様は鳥っぽい尻尾を付けたんですか」

  ダイン 「短い尻尾はアイヤの前例が有りますからね、要は剥けて延びればいいんですよ」

  七実 「剥けて勃起するのはエッチで良いですよね」

  ダイン 「そもそも巨根を曝け出すのは余り美しく有りませんから、その意味でローマの彫像は理解出来ますね」

  七実 「確かに剥けた巨根が付いてると美しくは無いと思います、それ以前にモザイクですよ」

  ダイン 「だからこそ収納式なんですよ、ツェリの尾ニプルを剥くのが楽しみです」

  真夏 「変な方向に性癖が捻じ曲がってますよね」

  ダイン 「現実が醜いなら、より優れたモノを与えるのが魔進化です、別に元の性器が使えないわけでも有りませんしね」

  七実 「遊魔は楽しんだ方が勝ちですからそれが正解だと思います、ツェリの処女は奪わないんですよね、なら尚更尻尾で楽しまないと」

  ダイン 「そういう事です、折角女体を弄れる能力を得ているんですから拘って良いんですよ、元の女体の形に拘るのは思考停止ですね」

  フェカト 「正直、ダイン様とナナの考えは高尚過ぎますよ、遊魔としての経験の差が現れていると思いたいですが」

  真夏 「それだけで埋めれるモノじゃ無いと思います、根本的な人間としての有り様が欠落してないとこの域を理解するのは不可能だと思います」

  ダイン 「マナがそう言うのは悲しいですね、ナナの次に私を理解出来る筈なのに」

  真夏 「いや、マナよりもルーフィンの方が理解してくれますよ、正直、マナだけじゃ超えられない壁があると思います」

  七実 「簡単な事だと思いますけど、マナの考えてる事をナナが解るわけ無いですからね」

  真夏 「ナナとマナの間には大きな壁が有って、殆どの遊魔が壁を超えられません、悲しい事ですけど、解る人には何処が解らないか解らないモノなんですよ」

  七実 「それ勉強でナナが言った言葉ですね」

  真夏 「そうですが勉強と違い複雑なのは、理解する為の手順が無い事です、難しい数式でも基礎から手順を追えば理解出来ますが、この壁は人が育んだ常識を壊さないと理解出来ない様です」

  七実 「それってナナが非常識な思考って事ですか」

  ダイン 「まぁ常識の基準は自分ですから、ズレなんて自覚し難いでしょうね、誰しも自分の当たり前が基準なんですよ」

  真夏 「結局、ダイン様の元で自分を磨くしか無いと思います、情報源を共有出来ないというハンデは有りますけど、いつか理解出来ると思ってます」

  フェカト 「真夏はまだ同じ世界から来てるので良いかも知れませんが、フェカト達アーグル人には難しく無いですか」

  真夏 「マナはアーグル人の方が理解出来ると思ってますけど、アーグル社会は法が絶対の価値観で権力者が絶対じゃ無いですから、ダイン様は絶対者に見えても遊魔は遊魔の幸福が絶対なんですよ、それがダイン様を不幸にしても」

  ダイン 「マナはちゃんと理解してるじゃ無いですか、私が間違えても遊魔全体の幸福を追求してくれればいいんですよ、まぁ私が居ないと遊魔は増えませんけどね」

  七実 「その一言を追加するところがダイン様らしいです、でも、たまに痛い目にあわせてあげるのもアリなんですね」

  ダイン 「基本遊魔は同じ存在だという事ですね、ですから古参は新参を虐めないで上げて下さい」

  七実 「ツェリは弄り甲斐有りそうなんですけど、気になるので見に行っていいですか」

  ダイン 「それは私もです、早く脱いで向かいましょう」

  

  ダインは素早く衣服を脱ぎ捨てると寝所の奥へと踏み入れて行く、アーグル風の衣装を着ていても、細部は地球式の留め具に変更しており、素早く脱ぎるてる事が可能となっているのだ、改良された衣服は他の牝達も同じであっという間に裸の一団が現れる。

  全裸の一団は次々と寝所へと踏み入れて奥を目指す、そこには新しい仲間が世に出でる時を待ち望んでおり、新しい仲間を迎え入れる事は遊魔にとって特別な事でもあるのだ。

  そして、ダインを中心にツェリのカプセルと向かい有った遊魔達は、その変容に驚きを見せる、曲がり角と言えた肉体は見事な張りを取り戻してまるで十代の様だ、だが、熟れた身体はそのままで少し垂れていた乳房はピンと上を向いて他の遊魔には無い豊満さを残している。

  七実 「何だか昭和のアニメのセクシーキャラみたいな身体ですね、元よりウエストが細くなって胸とお尻の豊かさが強調されてます」

  ダイン 「同性のナナが羨むならツェリの魔進化は大成功ですね、しかし昭和アニメのセクシーキャラとは言い得て妙ですね」

  真夏 「確かにあんな感じですね、不自然にセクシーです」

  ダイン 「まぁ、こういう遊魔も毛色が違って有りですね」

  七実 「ダイン様ってロリ系が好きだと思ってましたけど、コレも行けるんですか」

  ダイン 「一番優先するところを追求すると歳が若くなっただけです、ツェリの身体も私の好みに再構成してみるとこうなっただけです、体組織の若返りの為に時間も有りましたから多くの改良が行えたわけです」

  七実 「なんか折れちゃいそうな腰つきです、大丈夫何ですか」

  ダイン 「翼の可動の為に上体は特に肉付きが良いですからね、大きな胸も背中に対するカウンターウエイトでも有りますし、そして背骨自体が軟骨を多めにした柔軟なモノですから折れる事は有りませんよ」

  七実 「まぁアーグル服を着ればこの身体でも違和感有りませんけどね」

  フェカト 「確かに地球の服みたいに洗練されてませんけど、作るの楽で丈夫なんですよ」

  ダイン 「流行のファッションとか無さそうですからね、そもそも情報メディアが無いと流行りの宣伝なんか出来ませんか、流行をアピールして無駄遣いさせるのが資本主義ですからね」

  七実 「ダイン様って拝金主義が嫌いですからね、魔進化にお金が掛からずに楽しめますし」

  真夏 「人の尊厳とか踏み躙ってますけどね、でも、遊魔に魔進化すると幸せな事ばかりですから、恨むどころか感謝してます」

  ダイン 「なら、ツェリが感謝しているか試してみましょうか」

  ダインの言葉にツェリの口と鼻を覆う様なマスクが装着されて、カプセルの中が泡立って行く、その泡は上部に溜まって空気の層を作ると中の液体が徐々に減って来ている。

  液体自体は飽和酸素水なので中の人間が溺れる事は無いが、気管に溜まった液体を吸い出す為に触手マスクを被せているのだ、そして作業がやり易い様にツェリは睡眠状態にされており、無駄な苦痛を味わう事はない。

  全ての液体がカプセルから無くなると、マスクが外されてカプセルの中が膨張して行く、これは温風を送り込んで中のツェリを乾燥させている為で、ダインの産み出す装置は細かいところまで気配りがされている。

  心地よい温風にさらされてツェリは意識を覚醒させ、遊魔の意思の繋がりによって自身の状況を理解する。

  それにより冷静さを保ったツェリはお茶目に外のダインの向かって手を振って見せる。

  七実 「既に馴染んでますね、手を振る余裕があるとはかなりの大物ですね」

  フェカト 「聖女ですからね、意外と修羅場は潜っているのかも、村ごと逃げた決断力も賞賛に値しますし」

  ダイン 「遊魔に魔進化する者が逸材なのは喜ばしい事です、あの様子ならば私の計画を迷い無く実行してくれそうですね」

  フェカト 「立場上逃亡を選んでますが、国を憂いていたのは間違い無いでしょうから、それに遊魔に魔進化した今ならツェリ自身の手で国を変える事が可能何ですよ」

  温風はツェリの身体を完全に乾かした様で、中の長い髪がふわりと舞い上がっている、カプセルは役目の終焉を理解すると上部から開き始めて、遂に遊魔ツェリが解放される時が来た。

  解放されたツェリは落ち着いた様子で立ち上がるとしおらしい雰囲気でダインに歩み寄って行くと、翼でダインを包み込んで口付けをする。

  他の遊魔達はその仕草にやきもきしているが、新しい妹との邪魔をしないのが姉器量を示す機会でもある。

  ダイン 「気分はどうですか、空腹を感じたりはしてませんか」

  ツェリ 「ダイン様との触れ合いはどんな豪華な食事にも勝ります、空腹は食事で満たせますが、心の飢えを満たせるのはダイン様だけですから、それにはツェーリアの人間は飢えに慣れているんですよ」

  ダイン 「それは悲しい事ですね」

  ツェリ 「はい、ですからダイン様の野望はツェリの願いでも有るんです、早くツェーリアの民達に飢えない生活を与えてあげたいです」

  ダイン 「ツェリの願望と私の野心が共に満たせるのは僥倖です、直ぐにでも行動を起しましょう、ですがその前にツェリが私のモノだという証を頂かないと」

  ツェリ 「はい、ダイン様と交わってこその遊魔ですからね、ツェリの尾ニプルも興奮して出て来ちゃいそうです」

  言葉通りにツェリのお尻の上に有る尾羽の生えた出っ張りの下側が割れてピンクの線が見えている、それに伴って辺りに甘い匂いが漂ってツェリの興奮が香りに乗せて伝わって行く。

  フェカト 「聖女様の甘くて淫らな匂いです、遊魔は香りで興奮が伝わっちゃいますよね」

  フェカトの伝わるには文字通りの意味も有った、ツェリの淫気に当てられた遊魔達は興奮から自らも淫臭を放って寝所全体に甘い香りが広がって行くのだ。

  だが、ダインと交わる権利が有るのはツェリのみで、昂りを満たす為には別の遊魔と交わるしか無い、その為遊魔達は近くの者達がより集まって組を作って交わり始めている。

  ダイン 「ツェリのお陰で皆んなが楽しい時を過ごせそうです、ご褒美を与えましょう」

  ダインはツェリのお尻に手を伸ばすと突起の割れ目に指を捩じ込んで尾ニプルを引き摺り出すと、そのまま扱いて延ばしていく。

  そしてツェリを寝所へと押し倒して、股で尾ニプルを挟ませると尾ニプルSEXの準備をさせる、ツェリに与える役目上、今処女を奪うわけには行かないのだ。

  おまけ

  ダインの若返り実験 ツェリの身体はダインに新しい探究心を与えた、それは若返りという人類の焦がれる命題であるが、遊魔の能力はそれをあっさりと実現させてしまう。

  その背景にはダイン自身が若返りを経験した実績が有る為だ、ダインの若返りは意図したモノでは無く、より優れた肉体を得る為の手段として発現したモノではあるが、一度発現した事象を再現出来るのが遊魔の肉体だ。

  だが、ダインもツェリも若返った姿を得たが、あくまでも遊魔として魔進化した肉体が若返っただけで、人間そのものを若返らす事は遊魔とはいえ不可能だ。

  今後、ダインが抱けない、能力に優れて美しかった処女年増が現れれば人間自体の若返りも研究される可能性も残されているとも言えなく無いが、処女のまま遊魔に魔進化する方法が確立されている以上、人間の若返りを遊魔が産み出す可能性は限り無く低い。