暗躍編 第二十一話 勇者×勇者交尾

  003-021

  ダインとルーフィンが街に散策に行ってしまった間、残された遊魔達の殆どは不安で落ち着かない時を過ごしていた。

  だが、中には例外も存在しており、遊魔に成ってエロの素質に磨きの掛かった勇者二人はお互いの身体を貪る事に夢中になっていた。

  リエル 「こんなにもアキを近くに感じられるなんて、遊魔にして貰って感謝です」

  アーキア 「なんか遊魔に成ると一線無くなるよね、女の子同士でも楽しむ事が当たり前になるからさ」

  リエル 「でも良い事ですよ、リィはアキの身体に興味が有りましたから、でも、余りベタベタ触るのも嫌がられるって遠慮してました」

  アーキア 「それはアキも同じだよ、リィの力の秘密を知りたかったから、まさか角生えてたなんて」

  ベッドに寝そべるアーキアはリエルの頭を抱え込んで角をしゃぶり始める。

  リエル 「角、嫌だったんですけど、そんなに愛して貰えると嬉しく感じます」

  その言葉に対してアーキアは口を止めて言葉を返す。

  アーキア 「実は遊魔の角って結構甘いんだよね、ダイン様って身体中を甘くしちゃうから、でも砂糖みたいにべたつか無いよね」

  リエル 「確かにそうですよ、尻尾なんかもオチンチンみたいだから臭いとか思いましたが甘くて良い匂いですよね」

  アーキア 「母乳が通ってるからかな、でも出さないダイン様のも甘いよね」

  リエル 「そうなんですよ、だから呑み込まれる時不思議な感覚なんです、生き物の口って臭いですから」

  アーキア 「まぁ遊魔尻尾は動物の様な口でも尻尾でも無いからね、ナナは触手って言ってたけど」

  リエル 「ショクシュ?聞いた事無い言葉ですね」

  アーキア 「なんかヌメヌメしててグニャグニャの長い奴みたい、まぁ尻尾もそういうところあるからね」

  リエル 「剥ける事でそうなりますよね」

  リエルが自分の尻尾を目の前にして剥くと、甘い匂いと共にヌメヌメの尾ニプルが現れる、するとアーキアは手で掴んで口元に移動させてからしゃぶり始める。

  リエル 「もうアキったら、そこは凄く敏感なんですよっ」

  アーキアの強烈な吸引でリエルは溜まった母乳を射乳してしまう、リエルはこの遊魔に成って与えられた感覚の虜となっており、既に何度もアーキアの尾マンコや喉を満たしている。

  しばらくして全ての母乳を飲み干したアーキアが唇を舐めながら口を開く。

  アーキア 「リィのはちょっと酸味強いよね、でもそれが食欲を刺激するからいくらでも飲めちゃうよ」

  リエル 「ならアレやります、ちょうどリィも喉が渇いたところです」

  リエルの意図を察したアーキアはリエルの口元へと尻尾を延ばして、硬めの皮を剥くと、甘い匂いと共に歪な形の尾ニプルが現れる、こうなるとリエルの取る行動は一つしか無い。

  こうしてお互いの尾ニプルを求め合う淫魔達のじゃれ合いがまた始まり、幸福な時間を過ごす二人にはダインの現状などどうでもよくなっていた。

  一方、街の散策を行っていたダインとルーフィンは街の住人が使っている食堂へと場所を移していた。

  テガスには住人食堂が無数に有り、アーグル人は食事を家で行う事などほとんど無い。

  ルーフィン 「食堂と行っても飲み物の種類が多いですね、アーグルの食堂って憩いの場でも有りますよね」

  ダイン 「はい、でも甘味は限られているんですよ、今の季節はまだ果物が多いみたいですが」

  ルーフィン 「そうですね、でもそのままで置かれてますよ」

  ダイン 「食事を提供しているがサービスはありませんからね、ここの食事代も払いませんし」

  ルーフィン 「凄い世界ですよね、食事が無料なんて」

  ダイン 「領主に領民を飢えさせ事が命じられているんですよ、貴族と言っても搾取ばかりの私の世界の貴族とは全然違いますね、だからこの世界の支配層はまだ許せます」

  ルーフィン 「そうだったんですか、ルゥは住民の食堂になんて来た事も無かったです」

  ダイン 「それに領主が与える物だけじゃ有りませんよ、このお茶は商店から無償で提供されている物の様です、アーグルでもお茶ぐらいは家で飲む様ですから」

  ルーフィン 「商品の宣伝の為に置いているわけですね、ルゥの世界とは根本的に違いますね」

  ダイン 「面白い世界ですよ、多分人間の選別の賜物ですね」

  ルーフィン 「多分そうなんでしょうね、でも、ここまで良く出来た社会ならルゥ達が干渉しなくても良さそうですけど」

  ダイン 「そうでも無いんじゃ無いですか、レボト・クガトなどはギリギリのところで悪事を行っている様ですし、ティアスだって私に一服盛りましたから、やはり支配層ほど傲慢なんでしょう、まぁその傲慢さは力を持つ者にしか向いていない様ですが」

  ルーフィン 「弱者に対して寛容な風土が有るわけですか、確かに強者と強者が潰し合うなら良いかも知れませんね」

  ダイン 「私達も仕掛けられる方ですから、私もこれから風当たりが強くなって行くでしょうね、ですが私と組むメリットは示しましたから潰そうとはしてこないでしょう、それにティアスやフェカトは上流社会で生きる事に長けているでしょうから」

  ルーフィン 「ダイン君ってそんな事まで考えていたんですか、ルゥはまだまだ勉強不足ですね」

  ダイン 「足場を固める事は重要ですからね、ですがこの世界の通例ならばいきなり武力で排除というのは無さそうですけど」

  ルーフィン 「でも、いざという時は頼るかも知れません、ダイン君も嫌じゃ無いですよね」

  ダイン 「それはそうですよ、男は自分の優位性を示したい生き物ですから、頼られる事は本能的に好きだと思います」

  ルーフィン 「なんで他人事の様に言ってるんですか?」

  ダイン 「元々私の思考は一般的な人間とは大きくずれてますし、既に人間でも無いですからね、だから虚勢を張る意味も全く無いんですよ、何せライバルの男なんていませんから」

  ダインはお茶と一緒に持ってきた果物をナイフで切り分けながらルーフィンに話す、切り分けた果物の量がダインの方が多めなのは性格の現れだ。

  ルーフィン 「なるほど、納得ですここは普通ルゥに多めにくれるべきですよね」

  ダイン 「そうですか、ルゥも自分の食べる分は自分でやりたい性格ですよね」

  ルーフィン 「それはそうですが、貢がれて嫌な気はしませんよ」

  ダイン 「そうは言いつつもルゥもいっぱい取ってるじゃ無いですか」

  ルーフィン 「無料と言われるとつい、なんでも試してみたいじゃ無いですか」

  ダイン 「ですが残すと厳罰ですよ、正直アーグルの果物は余り美味しく無いので控えた方が賢明では、手を付けて無かれば返しても良いですし、まず私のヤツで確認して下さい」

  ルーフィンはダインの言葉に従って差し出された黄色い身の果実をフォークで刺すと、躊躇いなく頬張ってみる、するとどうやら想像とは違った様で複雑な顔をしている。

  ダイン 「屋敷で出た同じ果物はアイヤが手を加えているんですよ、私も加工されていない物を食べた事が無かったので試しに剥いてみたんですが」

  ダインの言葉にルーフィンはちょっとムッとすると、咀嚼して飲み込む。

  ルーフィン 「毒味に使いましたね、確かに屋敷で出された物とは全然違います、でもアレも生でしたよね」

  ダイン 「調理法は私も知りませんよ、アイヤの強みはアイヤの物ですから、私も私なりの方法が有りますからね、ここの果物は砂糖漬けにしてドライフルーツにしますよ」

  ルーフィン 「器用に果物を切り分けてるにはそんな秘密が有ったんですね」

  ダイン 「まぁ思い付くと試してみたくなるので、でも持って来た砂糖もそろそろ尽きるんですよね、アイヤが色々頑張ってくれてますが、結構制約が多いんですよ」

  ルーフィン 「ダイン君は食生活の楽しいを重視してますよね、ルゥは出された物を食べてるだけなのに」

  ダイン 「料理は結果が解る創作ですからね、美味いか不味いかで結果が明白ですよね」

  ルーフィン 「なるほど、そういったところに楽しみを見出して行くんですか、ルゥも帰ったら料理に力を入れてみましょう」

  ダイン 「是非そうして下さい、第四世界の料理にも興味が有りますから」

  ルーフィン 「そういえばアーキアとリエルは料理しませんでしたね、特にアーキアの料理は壊滅的だと聞いた事が有ります、夕食の食材を全て無駄にしたとか」

  ダイン 「なんとなく想像出来ますね、アーキアの感性は独特ですから、ですがそれも良い刺激なんですよ」

  ルーフィン 「ダイン君って懐深いですよ、ルゥはあの短絡的なところが大嫌いです」

  ダイン 「それは悲しい言葉ですね、私にはどちらとも好ましい存在ですから、そして出来得るなら仲良くして貰いたいです」

  ルーフィン 「その現れが遊魔の社会ですか、確かにアレは理想的ですよ」

  ダイン 「ルゥが望むなら拒みはしませんけど、今は好敵手としてのルゥの方が有難いです、張り合う事で更なる進歩に繋がりますから」

  ルーフィン 「なんか狡い言葉です、でもルゥもルゥの王国を極めろって事ですね」

  ダイン 「はい、期待してますよ、それに混沌大陸の調査の件も忘れ無いで下さい、三百年生きた魔族がどの様なモノなのか調べておきたいですから」

  ルーフィン 「それですよね、もしかするとルゥを魔王として崇めちゃうかも知れません」

  ダイン 「そういう魔族も存在するでしょうね、ですが産みの親にでさえ牙を剥いた者がいるぐらいですから、気を付けて下さいね、ルゥの純潔は私が狙ってますから」

  ルーフィン 「ダイン君はここぞという時に駄目な事言いますよね」

  ダイン 「私は誰に対しても飾ら無いんですよ、それに気に入った女の子を手に入れたいのは当然の事ですよ」

  ルーフィン 「たくさんいるじゃ無いですか」

  ダイン 「それだけ私の器が大きいんですよ」

  ルーフィン 「まぁ嫌がってる子は居なかったから皆んな納得してるんでしょうけど、あのアーキアを手懐けいるのは凄いと思います」

  ダイン 「偏見が入っていませんか、アキも私の前ではちゃんとした恋する乙女でしたよ、まぁそう作り変えたんですけどね」

  ルーフィン 「本当に恐ろしい力ですよね、でも知るとルゥの根幹が変わってしまいそうです」

  ダイン 「なら、一度見学してみてはどうですか、私もこれからに必要な遊魔を産み出すつもりなのでそれに立ち会って見れば良いと思います」

  ルーフィン 「良いんですか、遊魔の秘術なんですよね」

  ダイン 「構いませんよ、私的には人がどう変質して行くのかを見て貰いたいですから、それを見る事でルゥが求めるのならば分け与える事も出来るかも知れません、遊魔と乳魔が近しい存在で有る事はリレッタで確認してますからね」

  ルーフィン 「ダイン君の眷属作りですか、確かにとても惹かれます、お願いして良いですか」

  ダイン 「勿論です、こちらからの提案ですからね、ですが候補がまだ定まっていませんのでしばらく待って下さい、何も知らない普通の娘が良いですよね」

  ルーフィン 「いいんですか、特別な娘が好みだと思いますけど」

  ダイン 「今動いている遊魔の策謀の実行役は普通でいいんですよ、まぁフェカトの候補は聖女らしいですが、聴いた話によると薬作りに長けた薬師の様です」

  ルーフィン 「薬師ですか、今の面々から見ると普通ですよね」

  ダイン 「煽動者は身近で尊敬出来る人間が好ましいですからね、その点では薬師は理想的で容姿を伴っていれば更に良い」

  ルーフィン 「容姿はダイン君の希望でも有りますよね」

  ダイン 「そうですが、世の中とはそういうモノです、容姿に恵まれ無ければ力を得るしか無い」

  ルーフィン 「解りますけどね、ルゥはリエルやアーキアに比べて地味でしたから、クガトの連中は明らかに待遇を変えてましたよ」

  ダイン 「私的にはルゥの方が好みですけどね、人当たりが良いと股も緩い様ですから」

  ルーフィン 「それは確かに感じますよね、この世界は処女だと魔力が高いって常識が有るので身持ちが堅いですけど」

  ダイン 「まぁ急ぎの用事が無いのならばテガスに暫く滞在してみてはどうですか、興味の有るところは見て貰って構いません、そうですね、異世界の船シーベアー号でも案内しましょうか、それとリレッタを遊魔へと魔進化させる事が残ってましたね、ルゥも当然興味が有りますよね」

  ダインは思いの他ルゥに親切に接していた、同質の存在として親近感が湧くのか、特別なルーフィンに下心が有るのかは本人にもよく解ってはいなかったが、ただ、ルーフィンを他の女性とは別の視点で見ている事は確かであった、そう、ルーフィンは能力的にダインに勝るかも知れない存在で敵対したくは無いのだ。

  おまけ

  テガス開発計画魔導技術編 ダインが勢力拡大の中心に位置付けているのが魔導技術で有る、アーグル世界の魔導技術とは予め術式を付与した道具を魔力を注ぐ事で起動させる事で、大きな物ではマギガント、小さな物では湯沸かし機とその種類は様々である。

  テガスはマギガント工房から派生した魔道具生産も盛んであり、収入源としては魔道具が一番の稼ぎ頭でもある。

  これは魔道具のユーザーが貴族階級で、豪華な装飾を施し工芸品的な価値も求められて高級化している事も原因でもある。

  だが、ダインがメインで普及を目論んでいるのは、ちょっとした魔力を持つ市民でも扱える食堂用蒸気オーブンで、この製品の普及を促進させる裏には油の確保がある。

  現状アーグル世界では油田などが発見活用されておらず、工業に使う油が常に不足している、そこでダインは食材に含まれる油を回収、精製する事で油を得ようとしているのだ。

  そしてその行き着く先は飛行魔導機械の推力様の燃料で、噴進魔導エンジンは設計段階に有る。