オスケモ火消し衆

  どんな巨大なものであろうと、生まれた時は小さい。そして、時が経つにつれてそれは大きくなる。長い時間をかけて成長するものもあれば、短時間で瞬時に巨大化するものもある。炎は後者にあたる。例え小さな火種でも、燃え広がるのは一瞬だ。

  「火事だー!」

  心地よい小春日和の正午。とある山中の小さな町に、悲痛な叫びが響き渡った。

  「うおっ、マジで燃えてるぞ!!」

  「あっちだ、ほら!!ラブホの方!!」

  「やばくね!?けっこう火の手、大きいぜ!」

  少ない住民達が指差す先。小規模な商店街や住宅街からやや離れた敷地に建つ、この町で最も大きく煌びやかな建物。それはこの場に似つかわしくないラブホテルだ。

  そのラブホテルの名は、「OSUKEMO」という。

  10年ほど前の事。この町では、過疎化が進み、若者が減りつつあった。しかし近年、山中の洞窟から媚薬成分を含む温泉が見つかり、町長はそれをこの町の特産として全国へアピールし、町の活性を図った。

  その媚薬は強力ではないものの、初めて媚薬を扱う初心者にとっては優かったため、ミリオンとは行かずとも、それなりの売り上げを見せた。さらに、山に広がる壮大な自然も見直され、知る人ぞ知る秘境としてそれなりの人気を得る事となった。このホテルは、「人目に付かず、誰にも邪魔されずセックスを楽しみたい」というカップルに指示されている。

  ちなみに、この山からとれる媚薬は、オスケモ(男性獣人)にしか効果が現れない。加えて、人目を気にせず楽しみたいという考えを持つ同性愛者の利用客が圧倒的に多い。その流れから、ホテルには、町には、基本的に同性愛者のオスケモしかいないようになってしまった。だがこのことで、客がオスケモ・ホモカップルに集中し、逆に利用客の増加に繋がったのであった。

  「こちらです!!早く!!」

  「身を低くして!!煙を吸わないように!!」

  慌てふためく従業員や利用客が、次々とホテルから出てくる。幸い、従業員達の適切かつ迅速な避難行動により、全員が無事にホテルから脱出できた。

  ホテルの周囲には町中の住民たちが集まり、絶望を孕んだ眼で町の象徴が燃え行く光景を呆然と眺めていた。

  「はいだらー!はいだらー!らりるれ火事だー!」

  「もっと燃えるがいいや!」

  「これから毎日家を焼こうぜ!?」

  普段全く事件が起こらない町で起こった大惨事。町民の中には、混乱のあまり意味不明な言葉を発する者までいた。

  「消防車、呼んだ?」

  利用客の一人である鷲が、恋人である鷹に尋ねた。

  「呼んだけど、1時間以上かかるって。こんな辺鄙なところじゃな・・・・・・」

  山を通る道は、険しく小さく曲がりくねっているため、大きな消防車はもちろん、消防隊員たちも到着に多大な時間がかかってしまう。

  その間にも、轟々と音を立てつつ炎は広がり、ホテル全体を包み込んでゆく。派手な看板や、壁に取り付けられた鮮やかな装飾品。トグロを巻いた龍や金玉が膨れ上がった狸の銅像。それらは瞬く間に焼かれ、天に黒煙が伸びてゆく。

  「このままでは、この町の誇りが燃え尽きてしまいます!彼らはまだですか!?」

  ホテルの副支配人である猪が、慌てふためきながら町長の蜥蜴に詰め寄った。その目には、涙が浮かんでいる。

  「お、落ちついてください!今準備中です!もうすぐですから!」

  「もう着てるぜ!!」

  野次馬たちを跳ね飛ばしつつ、七人組の屈強なオスケモ衆がホテルの前に並んだ。全員が鎧のような筋肉で身を包んでおり、背丈も高く立派な体躯をしている。全員、火消しが着用する紺色の法被と、それぞれが異なる色のハチマキを着用していた。

  ちなみに、彼らが着用している衣服は、法被とハチマキ、そして純白の褌だけである。その褌は、七人とも前袋が大きく膨らんでおり、性器の形がはっきりと分かる。勃起していないにもかかわらず、その大きさは逸脱しており、褌にぎりぎり収まっている状態であった。

  種族はそれぞれ、狼、馬、牛、河馬、豚、虎、そして獅子だ。

  「おお、みんな、来てくれたか!」

  「あたぼうよ!!このために毎日鍛えてるんだぜ!?今動かずいつ動くってんだ!?」

  赤色のハチマキをした獅子が町長に言う。その野太い声は、その場にいる全員の耳に届いた。

  町民全員から希望の眼差しを受けた七人組は、野性的かつ好戦的な笑みを浮かべている。それは見るものに恐怖を与えつつも、大きな頼もしさをも孕んでいた。

  「大将!非難は完了している!すぐに消化に取り掛かってくれ!」

  「頼むよ、雪紅(せっこう)君!!」

  「任せろや!!」

  雪紅と呼ばれた七人組の大将である獅子は、大きな拳で自身の見事な大胸筋をドンと叩いた。

  「いくぜ、野郎共!!」

  『押忍!!』

  雪紅の号令と共に、七人組は動き出した。自らの勤めを果たすため、誇りを護るため。

  こんな山奥では、火事になったときに対応できない。それは、町の人々全員が理解していることだった。川や泉も離れた場所にあるため、それらの水を消化に利用するのも難しい。

  そんな町では、代々「火消し衆」が有事の際に働いてきた。「火消し衆」は、町の男達の中から素質がある者のみから選ばれ、構成されている。近年では火災が減り、消火活動は少なかったが、その脈絡は決して消えていない。「火消し衆」の男達は町では英雄視され、行事などでは率先して町民たちを率いるリーダーとなる存在であるため、その知名度は高い。

  また、彼らの人気の高さは、彼らの体質にもある。彼らはその体質を利用し、消化を行うのだ。

  「橙華(とうか)!!どうだ!?」

  雪紅は、橙色のハチマキをした豚に問いかけた。

  「策もクソもないわ、こりゃ。近づいて、上からドバドバかけるしかないって。マジで!!」

  「ぃよぉし、分かった!!背後には回れねえから、3点から仕掛けるぞ!!」

  雪紅の号令が下る。

  「黄樹(おうき)!!藍風(あいかぜ)!!正面から俺とやるぞ!!」

  『おっす!!』

  黄色のハチマキをした虎と、藍色のハチマキをした狼が応えた。

  「橙華(とうか)!!緑河(りょくが)!!お前らは東側からだ!!」

  『おっす!!』

  橙色のハチマキをした豚と、緑色のハチマキをした河馬が応えた。

  「青野(せいや)!!紫炎(しえん)!!お前らは西から!!急げよ!!」

  『おっす!』

  青色のハチマキをした馬と、紫色のハチマキをした牛が応えた。

  七人は、大将の号令通りの場所に配置する。雪紅・黄樹・藍風はホテル正面に、橙華・緑河は東側面に、青野・紫炎は西側面に回りこむ。

  ホテルから離れた野次馬たちからは、ホテルの正面に陣取っている赤雪班しか見えない。

  「何するつもりだよ、あの人達?」

  「消防隊っぽいけど、どうやって消すんだよ?」

  事情が分からない彼らは、燃え盛るホテルに素手でどんどん近づく彼らの行動が理解できないでいる。

  「今にわかるぜ。見てろよ、いいもん見れるから」

  町民が、ぼそりと呟いた。彼らは、早く火消し組みの消化活動が見たくてたまらないのだ。興奮気味で、鼻息が荒く、股間をさする者もいる。

  そして三班に分かれた火消し衆は、配置につき終えると、褌にはさんであった小瓶を取り出した。「おこわん」と書かれたラベルが貼られた小瓶を。

  火消し組みは、同時に小瓶のフタを開け、一気に中の透明の液体を飲み干した。それらの動作は、七人とも全く同じであり、わずかなズレもない。

  「くっ・・・・・・」

  「んっ・・・・・・」

  「ぬっ・・・・・・」

  液体を飲み干した赤雪たちの肉体に、変化が起こった。三人とも股間にムズムズとした快楽を覚え、体温が上昇して汗をかく。そして、その時が訪れた。

  「うおらああああああああああああああ!!!」

  「ふおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

  「はああああああああああああああああ!!!」

  雄たけびと共に、三人の褌が一気に膨れ上がる。

  

  ビリッ!!ビリリッ!!バボンッ!!

  限界まで膨らんだ褌が、音を立てて破れた。布切れと化した褌から現れたのは、巨大で硬質な肉の塊――――――男性器だ。

  三人の股間から突き出た巨大な肉柱であるペニスは、勢いよく肥大化してゆく。より太く、より長く。それに応じて、下にぶら下がる二つの睾丸も膨らんでいく。風船のように、丸々と。

  「うわ・・・・・・」

  「すげ・・・・・・」

  遠巻きの野次馬たちにも、それはよく見えた。火消し衆たちのことを知る町民たちも、その光景を見て感嘆の声を上げた。

  膨張がようやく止まったとき、三人の男性器は異様な大きさにまで成長を遂げていた。竿の太さは電柱ほど。長さは、先端が自身の顎に密着するほど。赤黒い亀頭はぷっくらと膨らみ、竿には太い血管が蔦のように絡みついている。金玉は一つがスイカほどの大きさとなっていた。

  

  秘伝書に記された特殊な鍛錬によって高められた精力、淫心、精液量、噴射力。今の彼らの射精は、ポンプ車の放水にも劣らない。そう、「火消し衆」の男たちの消化は、その高い精力から放たれる精液によって行われるのだ。

  加えて彼らは、「男性器の肥大化かつ精力増強」の効果を持つ特殊薬「おこわん」を摂取し、射精力を極限まで高めている。今の彼らに死角はない。

  同じ時、別行動をとっていた四人もまた、同様に「おこわん」にて性器の肥大化を完了していた。

  「緑河さん、準備はいいな!?」

  「もちろんじゃ」

  「おこわん飲んだあとの青野のチンポ、半端ねえな」

  「終わったら好きなだけやるよ。今は火消しに集中しろ」

  「黄樹!!藍風!!いくぞおおおおおおおおお!!!!」

  『うおっす!!!』

  三人が同時に巨大肉刀を扱き上げる。そして、絶頂はすぐに訪れた。

  「おらああああああああああ!!!」

  「っしゃあああああああああ!!!」

  「ふううううううううううう!!!」

  雄たけび、金玉がせりあがり、肉棒が膨らんで。

  

  ドッビュウウッ!!ゴッビュウウウウ!!!ドビュリブビュビュビュビュブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

  三人のペニスが爆ぜ、大噴火が始まった。無論、同時に他の班の者も。

  「らあああああああああああああ!!!」

  「おおおおおおおおおおおおおお!!!」

  「どおりゃああああああああああ!!!」

  「はいやあああああああああああ!!!」

  バビュリュッバブウウウウウウウウビュッビュッビュッドブッブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!

  三方向から放たれる、多量かつ濃厚な精液。尾を引く蛇となった精液は、3階建てのホテルを飛び越し、上から降り注ぐ形でホテルを白く染めてゆく。精液の生産量も増え、常に多量射精を続けても精液が枯れはてることはない。

  「くっ!!兄貴!!ひ、久しぶりっすね!!この快楽!!」

  射精を続けつつ、虎の黄樹が言う。感度も上昇している状態でこれほどの射精を続けているので、意識を手放しても不思議ではない。しかし鍛錬によって精神力も高められているので、彼らは覚醒状態を維持できている。

  「無駄口を、叩いてんじゃねえよ!集中しやがれ!」

  狼の藍風が黄樹を咎めた。

  「ああっ!?うっせえ!!ホテルを見ろ!!もうすぐ、火は、消える!!余裕だぜ!!」

  「お前の、不真面目な、態度が、目に付くんだよ!!」

  「喧嘩、してんじゃねえ!!あとで、てめえら、お仕置きだぜ!!ケツ、ガバガバに、してやるからな!!」

  巨大な肉棒を抱え、そこから多量の白濁液を噴射させ、玉を揺らしながら会話を続ける。異常ともいえる状況だが、火消し衆は日常であるかのように振舞う。

  それを遠くから見つめる野次馬達も、その光景で興奮し、自慰に浸っていた。

  「ひええ!!ごめん、兄貴!!藍風のせいで!!最悪だぜ!!」

  「お前の、せいだろうがああ!!!」

  黄樹と藍風が口喧嘩をしている、そのときだった。

  ドガン!!

  爆発音とともに、ホテルの窓が割れ、炎が吹き上がった。

  「お、おお!?なんだなんだ!?」

  「バックドラフトみたいだな・・・・・・余裕こいているからだ!」

  炎は窓のあちこちから吹き上がる。たった一度の爆発で、息を吹き返してしまったようだ。

  三人は精液を撒き散らし、なんとか火を消し止めようと奮闘する。

  「やべえな、ちくしょう」

  雪紅は焦っていた。このペースでいけば、火を消し止めるのはさほど難しいことではない。ただし、ホテルの全焼は免れない。

  「大将!!」

  東側から、橙華と緑河が戻ってきた。巨大肉棒と肉球を抱えて走るその姿は、やや滑稽に映る。

  「こっち側はケリがついたぞい!!」

  「手伝うけん!!」

  「ああ、頼むぜ!!」

  応援が到着し、火はいっそう消えつつある。しかし。

  ドドン!!ガゴン!!

  再び爆破が起こった。

  「くっそ!どうなってやがる!やばいっすよ、兄貴!!」

  黄樹の怒りも空しく、爆破が立て続けに起こる。

  「これは、建物の設計にも問題があるな、うん」

  冷静に緑河が分析する。

  「ふう、流石に、疲れてきたか?」

  藍風は少し辛そうだ。いや、藍風だけに言えることではない。いくら訓練を積んでいると言っても、彼らの体力も無限ではない。

  「大将、火は消えるだろうけど、このままじゃ軽い全焼になるわ、マジで」

  橙華がそう言うと、雪紅は苦虫を噛み潰した表情になった。

  火消し衆も、このホテルが町にとって大きな存在であることは重々承知している。故に、被害は少しでも小さくしたかった。

  「大将!!皆!!」

  西側から、青野と紫炎が駆けてきた。

  さすが馬というべきか、青野のペニスの大きさは郡を抜いている。

  さらに、牛の紫炎の金玉の大きさも火消し衆の中でもっとも大きい。

  「大将、こっち側はかなり火がでかかったぜ」

  紫炎が息絶え絶えで言う。

  「消せたんだろうな!?」

  「ああ。だが、少し疲れたな。まだ火も全部消えたわけじゃないみたいだし」

  紫炎の代わりに、青野が答えた。その表情には、多少の疲労が見える。体力自慢の二人が弱音を言うのも珍しい。どうやら、かなり無理をして精液を噴射し続けたらしい。

  「どうするか・・・・・・」

  ピンポイントで窓へ精液を飛ばし、今後の策を考える雪紅。そこへ、威勢のいい声が後ろからかかった。

  「お兄さんがた!!ちょっといいですかい!!??」

  火消し衆が振り返ると、そこには学ランとハチマキのみを着用した狸の姿が。背丈は火消し衆よりも低いものの、肉体は太い。筋肉の上に多量の脂肪が乗せられた力士のような体格だ。下半身は露出しており、火消し衆に勝るとも劣らない巨大な肉棒と宝玉二つがぶら下がっていた。

  「なんだお前?」

  うさんくさそうに、紫炎が問う。

  「ワシは怒狸瑠高校応援団団長を務める者ですぅっ!!本日は、応援団の合宿先の下見に一人でここに来ています!!大声と大射精をするのには、もってこいの環境ですから!!」

  「んなこたぁ、どうでもいい!何の用だ!?俺たちゃ、忙しいんだぜ!?」

  黄樹が半ば怒りつつ問うと、団長はそれに怯まず答える。

  「ワシにも手伝わせてくだせえ!!射精には自信がありまさぁ!!」

  「何言ってやがる!!素人は引っ込んでろ!!」

  黄樹が唾を飛ばしつつ叫ぶと、緑河がそれをなだめた。

  「待った。ここは一つ、ワシの顔を立てて、彼を参加させてはくれんかのう?」

  「は!?なんだよ緑河さん!?」

  「怒狸瑠高校の生徒の絶倫力は高い。少なくとも、足手まといにはならんじゃろう」

  「何で知ってるんだよ!?」

  「ワシも怒狸瑠高校出身じゃからのう。ちなみに相撲部じゃった」

  誇らしげに大きな胸を張る緑河。

  「おうっ!!まさかあなたは!!怒狸瑠高校相撲部歴代最強と言われた、69代主将の緑河さんでは!!?」

  「いかにも」

  「おおっ!こんなところで偉大な先輩とお会いできるとは!!」

  感動する狸団長。

  「なんだか知らねえが、緑河の旦那の推薦たぁ、期待できるじゃねえか。それに、こんな状況で啖呵切って加勢にくるたぁ、気に入ったぜ!!」

  雪紅はスペアの「おこわん」と取り出し、狸に渡した。

  「一緒にやろうぜ!!」

  「オッスゥ!!!!」

  団長は火消し衆と並び、四股を踏むような姿勢をとる。

  「ウオオオオオオオッス!!」

  

  ドドンッ!!

  萎えていても勃起しているほど太く長かった狸の男性器に血が通い、あっという間に膨れ上がり、直立してその太鼓腹を叩いた。見事な太鼓音が響く。そして狸は「おこわん」を飲み干した。

  「ウッシャアアアアアアアアアアア!!!」

  狸のペニスは巨大化し、火消し衆と並ぶ。その長さと太さは、火消し衆と互角だ。

  「ラアアアアアアアアアアアアアア!!!」

  

  ドビュッ!!ゴビュッ!!ドブリビュッ!!ブッシャアアアアアアアアアアア!!!!!

  ペニスから吹き上がる精液の勢いもまた、火消し衆と並ぶほどの威力だ。

  「ちくしょう!やるじゃねえか!!」

  「負けてられねえぜ!!うおああああああああああああ!!!!」

  火消し衆も負けじと性器に力を込めて、噴射を促進させる。火が消えるのは、そう遠くない。

  数分後。真っ白な精液でべたべたとなったホテル。火の手は見えないが、立ち上がる黒煙は消えておらず、わずかに窓から伸びている。

  「うっし。大方の火は消えたっすね、兄貴」

  「馬鹿野郎。まだ安心してんじゃねえ。まだ火は残ってんだぞ。煙が上がってるだろうが」

  油断する虎の黄樹を、狼の藍風が咎めた。

  「一階のボイラー室だな。おそらくそこが火元だろう。手入れを怠ったからか、設計に問題があったからか、あるいは両方か」

  「よく分かるなぁ」

  豚の橙華が推理し、牛の紫炎が感心する。

  「突入して火元を消したいところだが、精液のせいで進むのは難しいな」

  「かといって、モタモタしていたらバックドラフトに巻き込まれる危険もあるじゃろう」

  馬の青野と河馬の緑河の冷静な分析。

  「入り口から流し込むか。だが・・・・・・」

  雪紅は火消し衆と狸を見た。疲労の色は濃い。一階を覆いつくすほどの大射精ができるだろうか?

  「おこわんは?」

  「もうないっす」

  「どうすっかな?ムチャして一気に・・・・・・」

  「あのう」

  これからの行動を考えていると、立ち並ぶ火消し衆たちの背後で声がした。火消し衆と狸の八人が振り返ると、そこには小学生くらいの年の、小さな猫の少年の姿が。

  「なんだぁ!?まさかお前まで手伝おうってか!?この狸ならまだしも、お前みたいなちっこいガキが俺らみたいに出来るわきゃねーだろ!!」

  黄樹に詰め寄られ、泣きそうになる子猫。

  「馬鹿虎。怖がってるだろうが」

  「どうしたんじゃ、坊や」

  緑河に優しく聞かれて、猫の少年は口を開いた。

  「あ、あの、僕、精湯体質だから、僕の精液を飲めば、おじさん達、いっぱい射精できるから・・・・・・」

  ゆっくりと、しっりと、自分の意を伝える少年。

  「精湯?んだそりゃ?」

  「精液を多量に放出し、それを温泉として利用する。それを生業とする人々を指す。その体質や仕事そのものを指して呼ぶこともある、と。当たっているか?」

  「はい!」

  橙華の説明を聞いて、猫の少年は嬉しそうに返事をした。

  「精液を多量に放出し・・・・・・ってことは?」

  「精湯体質のオスケモは、性器が巨大で、絶倫だ。しかも、精湯体質のオスケモの精液を飲めば、しばらくそのオスケモは精湯体質となる」

  今度は青野が説明した。

  「そうです!本当は、一緒に旅行に来た父ちゃんの精液の方が質がいいんだけど、父ちゃん、煙の吸いすぎでダウンしちゃったから」

  「おおっ!だったら利用しない手はねえな!猫の手も借りたい状況だ!ボウズ、頼むぜ!」

  「はいっ!」

  猫の少年を火消し衆と狸が囲む。少年は、躊躇いなくズボンとパンツを下ろした。可愛らしい性器がぷるんと揺れる。

  「本当に大丈夫か?」

  黄樹が口を開くと、同時だった。

  「んんんんん・・・・・・」

  猫の少年の男性器と金玉が勃起し、ゆっくりと膨張を始めた。

  「え、ちょっ・・・・・・」

  どんどん大きくなり、それは猫の頭を通り越し、火消し衆たちの背も越える。金玉もどんどん膨らみ、スイカの大きさを通り越し、地面にどすんと密着した。

  もはやそれは、猫に性器がついているのではなく、性器に猫がついていると言った方がいい。

  「悪い、お前、すげえわ」

  「えへへ」

  黄樹の言葉を受け、猫は嬉しそうに笑った。

  「じゃ、いきます」

  「おう!!遠慮しねえでぶっかけてこいやあ!!」

  「はい!んんっ!」

  

  ビュビュビュッ!!ドビュッ!

  ある程度手加減された、それでもなかなか強力な一撃で、猫の怪物から精湯が放たれた。温かい精液が火消し衆たちに降り注ぐ。彼らは躊躇せず、それらを飲み続けた。

  『うっ・・・・・・があああああああああああああああああああ!!!!!』

  十分すぎるほど巨大だった火消し衆と狸の性器。それが、再び成長を始めた。長さは2メートルを越え、太さは電柱2本分に相当する。金玉も、バランスボールほどになり地面に密着した。

  「ありがとよ、ボウズ!!あとは俺らに任せて下がってろ!いくぜ、てめえら!!最後の仕上げだあ!」

  『ウオオッスウ!!』

  八人は巨大性器を抱えたまま走り、入り口の前に移動した。そして性器をホテルの中に向ける。

  『いっけええええええええええええええええええええええええええええええ!!!』

  ブッビュウウウウウウ!!!!!!ドバビュウウウウウウウウ!!!!!!ドオッビュビュブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!ビュルルルルルバッビュバッシュウウウウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!

  精湯により強化された精力。その状態の八人の同時射精。その威力はすさまじく、一階フロアをあっという間に精液で満たした。火元となったボイラー室も精液で埋め尽くされ、ようやくホテルを蝕む炎はその全てが消失した。

  火消し衆達の勝利である。

  「よっしゃ!!よくやった、野郎共!!」

  『オッスウ!!』

  火がようやく消滅した。団員達はその勝利に喜び、野次馬達も歓声を上げて彼らを称えた。

  最も、消火作業に当たった者たちは、全員性器が肥大化したままなので、イマイチしまらないのだが。野次馬たちの中には、絶頂を迎える者の姿も見えるので、なおさらしまらない。

  「今回はきつかったな」

  「ああ、半端ねえ」

  「でも、俺らの敵じゃないぜ!」

  「ま、何はともあれ犠牲者が出なくてよかった」

  「まったくだ」

  「頼もしい後輩のおかげじゃよ」

  「うっす!!」

  「やりましたね!」

  全員が勝利の余韻に浸る中、雪紅だけはけげんな表情でホテルの中を見ていた。

  「中の状況確認してえんだが、しばらくホテルには入れそうにねえな」

  「そっすね。精液まみれっすから、時間をおいて・・・・・・」

  「みんな、大変だ!!」

  火消し衆たちのもとに、慌てふためきながら蜥蜴の町長と猪の副支配人が走ってきた。

  「どうした?」

  「そ、それが・・・・・・支配人の姿が見えないんだ!」

  その場にいる全員の表情が強張った。

  「最後に会ったのは誰だ!?」

  「私です」

  副支配人が手を上げた。

  「まだ中に人がいるかもしれないから探してくると言い、中に入ろうとしていたので、必死に止めました。もう大丈夫ですからと何度も説得したら、ようやく諦めてくれたんですが・・・・・・」

  「諦めてなかったみたいだな。責任を感じて、逃げ遅れた人の捜索のため、ホテル内に入ったのかもしれない。あの人らしいな」

  青野がそう呟いた。

  「感心してる場合かよ!!やべえじゃねえか!!大将!!」

  「分かってら!!火消し衆、は全員で支配人の捜索だ!!それ以外の奴らは下がってろ!!建物崩壊の可能性は0じゃねえからな!!」

  「ワ、ワシにも行かせてくだせえ!!」

  「君は来てはいかん。ここは堪えてくれんか?」

  「う・・・・・・うっす!!」

  「大丈夫じゃ。必ず支配人を助けてくるからのう」

  緑河は優しく狸団長の頭を撫でた。

  「行くぞ!!」

  『おっす!!』

  火消し衆は、化け物ほどの大きさとなった棒と玉を抱えながらも、猛スピードでホテルに突入した。濃厚で、臭いが強く、胸ほどの高さまで溜まっているゼリーほどの硬さの精液の海をものともせず、手分けしてホテル中を走り回る。

  「おやっさん!!!どこだ!!!」

  雪紅は一階の客室が並ぶ廊下へと訪れた。すると、かすかにオスケモの気配がする。

  「奥か!?」

  肥大化したチンポをキンタマ、硬い精液の海。想像以上の歩きにくさでも、鍛えた肉体を駆使して突き進む。すると。

  「うう・・・・・・」

  苦しげな男性の声が客室の中から聞こえてきた。

  「ここかあ!!!」

  雪紅は1210の部屋の扉を蹴り開け、中に入る。

  「おやっさん!!」

  「せ、雪紅か・・・・・・」

  部屋の隅には、ホテルの支配人である熊の姿が。無事な熊の姿を見て安堵する雪紅だが、同時に驚愕した。

  「お、おやっさん、その体・・・・・・」

  「あ、ああ・・・・・・」

  大柄で固太りしている熊は、多量の筋肉と脂肪を搭載した大男だ。ただでさえ巨大なその熊の肉体は、いつもより肥大化していた。

  垂れていた胸は女性のように、いや、女性でもありえないほどの超乳と化しており、乳房一つがスイカより一回り大きいほどである。

  大きな腹も、よりいっそう膨張しておい、胎児が5・6人は宿っているのかと思うほど丸々と膨らんでいる。

  尻もまた大きくなっており、床に座っている熊は、少しだけ浮かんでいるように見える。

  何よりも目を引くのは、巨大な男性器。ものすごく膨張している雪紅のそれよりも、一回りも二回りも長く太く大きく、ビクビクと震えている。金玉もやはり桁違いで、運動会で使う大玉転がしのそれに近い大きさになっている。

  「誰もいないことを確認した後、ホテルから出ようとしたんだが、炎が道を塞いでいてな。仕方なくこの部屋に逃げ込んだんだが・・・・・・押し寄せる精液で溺れそうになってしまって・・・・・・」

  「それで精液を飲んで、なんとか溺れずにすんだってわけか」

  「ああ。だが、このとおりだ・・・・・・」

  雪紅は精湯の能力を思い出していた。

  精湯体質の精湯を飲めば、一時的に精湯体質となる。つまり、精湯を飲んだ火消し衆たちの精液もまた、精湯の能力を持っている。その火消し衆たちの精液を、この熊は溺れないように多量に飲んでしまった。故に、この熊もまた精湯体質となっている。

  重要な点は、この熊が多量に精湯を飲んでしまったことにある。精湯を飲めば「絶倫・敏感・精力増大・精液量上昇・性器肥大化」といった特質が体に出る。しかし多量に飲むと、栄養の過剰摂取となり、「胸・腹・尻」といった部位まで膨れ上がり、一般的なオスケモからデブケモへと変体を遂げてしまうのだ。

  雄っぱい・雄なか・雄しりの三点が膨張し、熊は全く動けなくなってしまっている。

  「精湯体質の人の力を借りたのか・・・・・・それで火が消えたんなら良かった」

  「確かに火は消えたが、こいつはやっかいだな。出し尽くさねえと、これ、戻らねえぜ」

  「そうだな・・・・・・だがこんな場所で出すわけにもいかん」

  「ゆっくりあんたを外に出すしかねえな。敏感になってるから、そっとじゃねえと」

  「ああ・・・・・・刺激を与えなくても、気を抜くと、ぶちまけてしまいそうだ・・・・・・すまない、私のせいで、こんな・・・・・・」

  「謝るなよ。あんたの行動は、正に男の鏡だぜ」

  支配人に近づこうとして、雪紅はあることに気が付いて歩を止めた。

  この支配人である熊もまた、確か精湯体質だ。精湯体質のオスケモが、他の精湯を飲むと、性器が暴走して数時間特大射精を繰り返すことになってしまうと聞く。ということは、この熊は精湯体質となった火消し衆たちの精液を多量に飲んでいるので、本来なら暴走しているはずだ。しかし、肉体は膨張していても暴走はしていない。

  「おやっさん。あんた、相当我慢しているだろう」

  「いや、まぁ、それなりに、な・・・・・・」

  おそらく、性器の暴走を高い精神力で抑制しているのだろう。ホテルや火消し衆に迷惑をかけぬように。雪紅は、支配人の男気に感銘を受けると同時に、いかにして彼を外に出すか思考をめぐらせた。

  とりあえず、火消し衆を全員ここへ呼ぼうとした時、話し声を聞きつけた二人が現れた。

  「大将!!」

  「こっちっすか・・・・・・うええ!!おやっさん!!どうなってんだこりゃ!!?」

  部屋に入ってきたのは、黄樹と紫炎だ。熊の姿を見て、二人そろって驚きの声を上げる。

  「おお、二人とも・・・・・・きてくれたのか」

  「俺達の精湯を飲んじまって、こうなったんだ。おやっさんを外に出して、精液を放出しまくるしかねえ」

  「でも、どうやってだすんすか?」

  「壁を壊すわけにもいかないし」

  「全員で抱えていくしかねえだろ。ちょっと試してみるか。紫炎はおやっさんの左側に回れ。黄樹は正面だ。俺は右側に回る」

  『うっす』

  雪紅の指示通り、二人は迅速に移動する。

  「ふむ、俺が右肩、紫炎は左肩、黄樹はチンポ。あとは、そうだな・・・・・・右の金玉、左の金玉、右足、左足、ケツ、と。役割分担して持ち上げて、そっと行くしかねえな」

  「チンポは縛りますか?イけないように」

  「縛ることでイッちまうだろ。しかも、縛るっつー行為はかなり刺激がつええから、かなり激しい射精になっちまう。今のおやっさんの大射精を止められるような拘束道具は、この町にねえ」

  雪紅と黄樹が会話している間、紫炎は心配そうに熊に話しかけた。

  「おやっさん、大丈夫か?」

  「ああ、なんとか、平気だ・・・・・・」

  それが強がりということは、紫炎にはよく分かった。

  「なんか俺にできることねえかな?」

  「ああ、そうだな・・・・・・精液をたくさん飲んだから、喉がちょっときついんだ。水を飲みたいな」

  「じゃあ、俺の水筒、飲んでくれよ。麦茶入ってっから」

  紫炎は、腰の水筒をを取り、フタを開けて熊の口に近づけた。

  「ありがとう」

  一言礼を言って、水筒の中の液体を口に含む熊。その直後。

  「うっ、あっ、あ、ああ、ああああああああ!」

  熊が苦しげに呻き出した。さらに全身から汗が噴出し、プルプルと震えだす。それだけでなく、ペニスと睾丸が膨張し始めた。

  「え?あれ?え?」

  「おい!紫炎!何飲ませたんだ!?」

  「水筒の麦茶だよ!ほら、これ!」

  紫炎は雪紅に水筒を投げ渡した。雪紅はその水筒の中の匂いを嗅ぐ。

  「おこわんじゃねえか!!」

  「ええっ!!そんな!!俺、知らねえよ!!ちゃんと麦茶入れたのに!!」

  「また誰かが入れ替えたの!くそっ!」

  火消し衆の間でよくあるイタズラである。水筒の中身をおこわんと入れ替えておく。それに気付かず水筒を飲み、おこわんの効果で性器が肥大化してしまう。それをネタに笑うのだが、今回はそのイタズラが、非常事態を招いてしまった。

  「やべえ!!早く運び出さねえと!!」

  黄樹は熊に駆け寄ろうとした。しかし、焦りのあまり、精液に足を取られてこけてしまった。

  「うわっち!」

  黄樹は限界まで巨大化した熊の性器に激突してしまった。そして、性器を擦るように倒れ込み、金玉にどすんと倒れ込んでしまう。

  それがトドメの刺激となった。

  「も、もうだめだ!!みんな、逃げろおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

  熊の性器が、金玉が、乳房が、腹が、尻が、全てが一気に膨張する。そして、それは始まった。噴火や爆発といった言葉などでは到底表せない、強大な放出が。

  ドゴッビュググググウウウウウウウウバビュルルドッピュビュビュビュググググウグウウウウウウバブシュルルボビュドボルビビュギュグウウウウウウウバビュッシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

  成人男性の腕がすっぽり入りそうな巨大な鈴口から、白濁の粘液が飛び出した。粘液と言っても、あまりの濃さゆえに粘度は高く、ゴムほどの硬さがある。しかも臭いも味も濃厚であり、通常の射精で飛び出る精液とは比べ物にならないほどの代物だ。

  あまりの噴出に、その溢れる精液は一瞬で部屋を、ホテルの一階全てを満たした。そのあまりの勢いに、熊の精液は雪紅と黄樹と紫炎の口内にも飛び込む。吐き出すことなどできるはずもなく、精液は三人の体内へと入り込む。

  「ごああああああああああああ!!!!!」

  「うひょああああああああああ!!!!!」

  「はああああああああああああ!!!!!」

  最大限まで濃度を高めた、精湯体質のオスケモの精液。それらを飲んだ三人の性器も、瞬く間に熊並みに巨大化する。栄養度も高いため、やはり胸・腹・尻までもが膨張した。そして、熊と同等の射精を開始する。

  勢いを増した精液の津波はホテルを飲み込む。ホテル内にいた火消し衆と狸は、為す術もなく飲み込まれ、精液を飲み込んでしまう。

  「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

  「くあああああああああああああ!!!!!」

  「だあああああああああああああ!!!!!」

  「いひいいいいいいいいいいいい!!!!!」

  「うっひょおおおおおおおおおお!!!!!」

  「ながああああああああああああ!!!!!」

  全員が、やはり性器・金玉・胸・腹・尻を肥大化させ、狂ったように射精を開始する。

  精湯体質の熊が放った精液を飲んだため、火消し衆達は精湯体質となる。動けない熊は火消し衆たちが放った精液を飲んでしまい、再び精力が強化される。強化された熊の精液を、やはり動けない火消し衆たちは飲んでしまい、火消し衆たちの精力も強化される・・・・・・この循環にはまってしまい、熊と狸と火消し衆たちは、互いの精力を高めあいつつ、特大射精を繰り返し、莫大な快楽に身を振るわせ続けた。

  精液の勢いは止まらず、トコロテンのように押し出され、ホテルの外にも飛び出す。そして激流となり、ホテルを囲む町民や旅行客たちをも飲み込んでしまった。その激流のすさまじさはハンパではない。逃げられるはずなどないのだ。

  『うああああああああああああああああ!!!!!!!!』

  

  町長や副支配人を初めとするオスケモたちも性器が暴走し、肥大化させた肉体で、射精を繰り返した。

  そして、濁流となった精液は、町全体を、山全体を覆いつくす。白い幕がかかったようになる山。それでもオスケモたちは射精をやめられない。放出した精液は必ず誰かの口内へ、体内へと侵入し、誰かの精力を高めてしまうため、射精地獄は終わらない。

  やがては、山のふもとまで流れてゆき、ふもとの町をも覆いつくし、その町のオスケモたちも肥大化した肉体で射精地獄へと陥る。

  無限に広がる射精絵図。はたから見れば恐ろしいの一言に尽きるが、射精し続ける本人達は、極上の快楽を味わう至福の時を感じていた。

  しかし、無限などこの世に存在しない。二ヶ月ほど続いた射精天国は、やがて衰えて行き、三ヶ月が経過する頃には、肥大化した肉体で精液を狂ったように噴き出すものはいなくなっていた。しかし、オスケモ達によって放たれた、多量の高い濃度の精液は消えずに残ってしまった・・・・・・。

  後に、射精地獄事件と呼ばれることとなった一連の騒動の後。

  件の山中の町は、特に大きな被害を受けることとなってしまった。

  しかし、山の洞窟から取れる媚薬と、これ以上無いほど超濃厚な精湯体質者たちの精液が混じりあい、奇跡とも言える見事な反応を示した。

  その結果、山中の洞窟の泉から、強烈な効果を持つ媚薬が採れるようになった。

  件の町は、その媚薬を特産物としてアピールし、その結果多額の財源を確保でき、しっかりと復興することができた。

  こわれたホテルも修繕・改築し、火災に備えた設備となった。

  もちろんこの事件による死者はなく、火消し衆も支配人も無事だ。

  今も元気に働いている。

  だが、特大射精地獄を味わったからなのか、この事件に関わったオスケモ全員は以前に増して精力と性欲が数倍に増し、性器の大きさも一回り大きくなった。

  その結果、件の町では、あちこちでオスケモたちの乱交が日常的に繰り広げられるようになったらしい。

  [newpage]

  火消し衆紹介

  雪紅(せっこう)  30歳  獅子獣人

  火消し衆の大将。アニキ肌で、とにかく豪快な性格で、かなりの熱血漢。細かいことは気にしない。曲がったことは大嫌い。仲間思いの頼れるリーダーだ。なんにでも猪突猛進してしまうのは、長所でもあり短所でもあると言える。

  ちなみに仮性包茎。火消しの際に褌をとって勃起する時は、神速ともいえる速度で気付かれないように剥いている。かなり包茎であることを気にしているので、包茎関連のネタでからかったら八つ裂きにされる。

  黄樹(おうき)  24歳  虎獣人

  火消し衆の最年少。雪紅を崇拝していて、兄貴と呼んでいる。自称・雪紅の懐刀。火消しの仕事に誇りを持っているが、ややお調子者でドジなところがあり、失敗することもしばしば。それを行動力でカバーしながら日々努力している。

  藍風とは犬猿の仲で、ウマが合わない。

  青野(せいや)  29歳  馬獣人

  火消し衆の副将。クールな性格で、落ち着いた雰囲気を持つ。しかし心には、他の火消し衆と同等の熱い魂を秘めている。現場では、熱くなりすぎる雪紅を抑え、うまく仲間達をコントロールしている。縁の下の力持ちポジションの人。

  チンポのでかさは火消し衆の中でダントツの一位である。

  紫炎(しえん)  26歳  牛獣人

  火消し衆一の怪力を誇る巨漢。しかし性格は柔和で優しく、誰にでも気さくに話しかけられる。やや天然な性格で、黄樹同様に抜けているところがあり、よくなにかやらかしてしまう。しかし仲間を思う気持ちの強さは人一倍強い。

  金玉のでかさは火消し衆の中で最も大きい。

  橙華(とうか)  26歳  豚獣人

  火消し衆の知将。有名大学で建築学を学んだ元エリート学生である。その知識の高さを活用し、現場では作戦立案の役を担っている。だが知識の高さを自慢したりはしないさわやかな性格の持ち主で、正に庶民派といった感じである。

  火消し衆で唯一酒が飲めない。本人はとても気にしている。

  緑河(りょくが)  37歳  河馬獣人

  火消し衆最年長。15の頃から火消し衆として現場で活躍していたため、かなり経験豊富である。大将を薦められたが、「これからは若い者の時代」といって雪紅を大将に推薦した。おっとりとした性格で、後輩を諭すような的確な指示を下す。

  雄相撲の達人でもある。

  藍風(あいかぜ)  25歳  狼獣人

  都会出身で、15の時にこの町に流れ着いた。少々ひねくれており、本心を出すのが苦手。しかし実は熱血的で正義感が強く、仲間とこの町を愛している。その思いから、火消し衆として現場で活躍し、町民たちの信頼を勝ち取ったのである。

  黄樹とは仲が悪い。でも実は仲良くなりたいと思っている。