【メガロスキャンプ・格納庫】
コリウスとバーベナ部隊の宇宙船は、メガロスキャンプの格納庫に収容されていた。
【メンテナンス室】
奈雲達は、メンテナンス室でエネルーノカプセルに入っているサイラス達の側についていた。
「精密検査の結果は全員異常ナシ 暫くすれば完全に回復して通常に活動出来ます」
看護師メガロスは、サイラス達の容体を奈雲達に伝える。
「ありがとうございます」
ランビュは、看護師メガロスにお礼を言う。
「お大事に」
看護師メガロスは、挨拶した後、そのまま病室から出て行く。
「良かったな」
奈雲は、サイラス達に話掛ける。
〔ああ!〕
〔……オルティオスとソニックエースは?〕
サイラスは、不在のオルティオスとソニックエースについて尋ねる。
「本部からフロックスの事で呼び出されて通信ルームに居る」
チェンバーは、不在のオルティオスとソニックエースの事を話す。
「ああ、そういやフロックスは暫く内の部隊で保護していたんだったな……」
コブラージャは、チェンバーの話を聞いてフロックスの事情を思い出す。
「その事だが本人が望めば俺達の部隊に配属されるそうだ」
そこへオルティオスとソニックエースがメンテナンス室に入って来てフロックスの事を話す。
〔本当か!〕
ダリウスは、オルティオスの話を聞いて喜ぶ。
「これは本人の要望だ フロックスがこのまま平和に暮らしたいならその手配をするそうだが……」
〔否、オレはこのまま兄弟と一緒にヴィラノスを捕獲する任務に就くぜ〕
フロックスは、部隊の入隊を志願する。
「良いのか?」
奈雲は、フロックスに再確認する。
〔良いぜ 一緒に居る内にオレも戦いたくなったんだ〕
フロックスは、奈雲の質問に答える様に言う。
「決まったみたいだな」
「治療が済んだら早速任務に行くぞ」
「任務とは?」
ネシリスは、オルティオスに任務の事を尋ねる。
「ヴィラノスが居ると思われる場所だ」
オルティオスは、ネシリスの質問に答える。
《~サイラス達の治療後~》
【崖の上】
オルティオス達は、何処かの惑星の崖の上に転送される。
「体調の方は良いんですか?」
ランビュは、サイラス達に体調の事を聞く。
「ああ、もうバッチリだぜ!」
「鈍った身体を早く動かしたいぜ」
サイラス達は、腕を回しながら答える。
「今回の任務は内密に行う」
オルティオスは、奈雲達に任務の事を説明する。
「内密にですか?」
ネシリスは、オルティオスの話を聞いて不思議がる。
「ひょっとしてヴィラノスはあそこに居るのか?」
チェンバーは、崖下にある空港を見ながら尋ねる。
「そうだ この惑星の人々に俺達の姿を見られる訳にはいかない」
オルティオスは、チェンバーの質問に答えた後理由を言う。
「成程……」
コブラージャは、任務を内密に行う理由に納得する。
「初任務……腕が鳴るぜ」
フロックスは、初任務に興奮する。
奈雲は、ウェストバッグから双眼鏡を取り出して滑走路と管制塔を調べる。
「……此処から滑走路と管制塔は異常無い」
奈雲は、双眼鏡から見た事をオルティオス達に報告する。
「それ何だ?」
フロックスは、奈雲が持っている双眼鏡を見て尋ねる。
「『双眼鏡』だ 俺は人間だからこれが無いと遠くが見えないんだ」
奈雲は、フロックスに双眼鏡の事と自分の事を話す。
その時、上空に数機の飛行機が飛び回る。
「ん? 飛行機?」
オルティオス達は、上空を飛び回っている数機の飛行機を見る。
だが、飛行機達はあっちこっち目的もなくグルグル飛び回っていた。
「なぁ、飛行機って空をあんな感じに飛ぶのか?」
サイラスは、飛行機達の動きを見てオルティオス達に質問する。
「否、普通はあんな動きあり得ないぜ」
ソニックエースは、飛行機達の動きを見て疑う。
「奈雲は此処で待機 俺達は訓練の時と同じチームに分かれて調査する ヴィラノスを発見しても攻撃するな 合流するまで待て」
オルティオスは、ソニックエース達に指示をする。
『了解!』
ソニックエース達は、オルティオスの指示に従う。
「オレは何処のチームに入ればいいんだ?」
フロックスは、自分が入るチームを尋ねる。
「……ソニックエースのチームに入って行動するんだ」
オルティオスは、少し考えた後フロックスを入れるチームを決める。
「宜しくな」
ソニックエースは、フロックスに挨拶する。
オルティオス達は、奈雲を置いてチームに分かれて調査する。
「なぁ、アイツ置いてきて良かったのか?」
フロックスは、ソニックエースに奈雲の事を尋ねる。
「大丈夫だ 奈雲は正式なメガロスの一員だ」
ソニックエースは、当然の様に言う。
「それに奈雲の役割は主に私達のサポートですからあそこで私達の援護をしているのです」
ネシリスは、奈雲の役割を話す。
「へぇ~……」
フロックスは、ソニックエース達の話を聞いて待機している奈雲を見る。
暫く歩いていると近くに飛行機の格納庫があった。
「‼ 伏せろ!」
ソニックエースは、格納庫を見て何かに気付きネシリス達に伏せる様に指示をする。
ネシリス達は、ソニックエースの指示にその場に伏せる。
「どうしたのかな?」
マシャンタは、小声でソニックエースに話掛ける。
「あそこを見ろ」
ソニックエースは、ネシリス達に格納庫を見る様に指示をする。
ネシリス達は、ソニックエースに言われて目の前の格納庫を見る。
格納庫では、惑星の住人達が格納庫に何かを運び込んでいた。
「あれは……普通に荷物を格納庫へ運んでいるだけでは?」
ネシリスは、格納庫に出入りしている住人達の行動を言う。
「あそこは普通の倉庫と違って関係者以外入れない場所だ そんな所に民間人が居るのは変だろ?」
ソニックエースは、住人達が居る格納庫に付いて説明する。
「あっ……」
ネシリスは、ソニックエースの話を聞いて気付く。
「じゃあ、あの人達は何をしているんだな?」
マシャンタは、住人達の行動について考える。
「そんなもん 捕まえて聞き出せばいいだろ?」
フロックスは、目の前の格納庫に居る住人達を捕まえようとする。
「‼ 待て! 今回はその行動はNGだ‼」
ソニックエースは、慌ててフロックスを止めて言う。
「え? 何で?」
フロックスは、ソニックエースに質問する。
「あの人達の表情見えるか?」
ソニックエースは、ネシリス達に住人達の表情を見る様に言う。
「表情?」
ネシリス達は、ソニックエースに言われて住人達の表情を見る。
住人達の表情は、操られている様に虚ろな目をしていた。
「何だか 疲れている様な……操られているような……あっ!」
マシャンタは、住人達の表情を見て気付く。
「そう、あの人達はヴィラノスによって操られている様だ 操られた人から真面な情報は手に入らない」
ソニックエースは、ネシリス達に説明する。
「成程なんだな」
マシャンタは、ソニックエースの説明を聞いて納得する。
「ではオルティオス達に連絡を……」
ネシリスは、通信機でオルティオス達に連絡を取ろうとする。
「頼む」
ソニックエースは、オルティオス達の連絡をネシリスに任せる。
「ああ、今すぐ突入したいぜ」
フロックスは、暴れたくってうずうずしていた。
「……フロックス 焦りは禁物だ」
ソニックエースは、フロックスを宥める。
「だが、この気持ちが抑えられないぜ」
フロックスは、自分の心境を言う。
「だったら、その焦る気持ちには深呼吸が一番だ」
ソニックエースは、フロックスにアドバイスする。
「深呼吸?」
「良いか 吸ってぇ……吐いて……吸って……吐いて……吸って……吐いて……」
ソニックエースは、フロックスに深呼吸のやり方を教える。
フロックスは、ソニックエースに深呼吸を教わりながらやる。
「少し落ち着いたか?」
「ああ、さっきより少し落ち着いた」
フロックスは、ソニックエースの質問に答える。
「焦りそうになったらそれをやるんだ 戦場とかこういう時には焦りは禁物だ 覚えておけ」
ソニックエースは、更にフロックスにアドバイスする。
「ソニックエース 凄いんだな……」
「彼が部隊の副隊長に選ばれた訳が分かりました」
ネシリス達は、ソニックエースの指導方法を見て納得する。
「オルティオス達は?」
「すぐ、こちらに向かうそうです」
ネシリスは、ソニックエースの質問に答える。
「分かった オルティオス達が来るまで此処で隠れて待機だ」
ソニックエースは、ネシリス達に指示をする。
「了解です」
ネシリスは、ソニックエースの指示に従う。
だが、滑走路の方からバッファロー姿のダリウスがやって来る。
【滑走路】
「うぉぉぉっ‼ 敵は何処だーっ‼」
ダリウスは、叫びながらやって来る。
「ちょっと待って下さい‼」
その後から獣モードのランビュ達がダリウスを止めようとして走って追掛けて来た。
【茂みの中】
「何やってんだ ダリウスの奴!」
ソニックエース達は、ダリウスの行動を見て焦る。
【格納庫前】
格納庫に居た見張りは滑走路に居るランビュチームの姿を見る。
「滑走路に侵入者あり すぐに攻撃せよ」
見張りは、ランビュチームを確認すると通信機で誰かに連絡する。
【茂みの中】
「見付かった!」
ソニックエース達は、見張り達の様子を見ていてランビュチームが見付かった事に気付く。
「どうしましょう!」
ネシリスは、ソニックエースに作戦を聞く。
「突撃するか?」
フロックスは、ソニックエースに提案する。
すると、上空を飛んでいた数機の飛行機はランビュチームに向かって行く。
「‼」
ソニックエースは、目を赤外線スコープモードにして飛行機達を見る。
飛行機の中には操られたパイロット達が乗っていた。
「操られたパイロットが乗っている! すぐに滑走路に行ってダリウスを別の格納庫へ誘導するんだ」
ソニックエースは、ネシリス達に指示を出してランビュチームの所へ向かう。
「通信機に連絡すれば早いんじゃ……」
マシャンタは、ソニックエースに提案する。
「あんな暴走状態のダリウスが通信機に出れると思うか?」
ソニックエースは、マシャンタに質問系に尋ねる。
「無理なんだな」
「無理ですね」
マシャンタとネシリスは、ソニックエースに言われて納得する。
ソニックエース達は、ランビュチームの方へ向かう。
【滑走路】
ランビュとコブラージャは、ダリウスを追掛けていた。
「待って下さい‼」
「止まれ!」
ランビュ達は、ダリウスに止まる様に呼び掛ける。
だが、ダリウスは止まる気配が無かった。
すると、数機の飛行機はダリウスを狙って来る。
「‼ 危ない!」
ランビュは、ダリウスに注意する。
「兄弟‼」
「うおっ‼」
そこへフロックスが現れてダリウスを庇い飛行機から避ける。
「こっちだ‼」
ソニックエースは、ランビュチームを誘導する。
ランビュ達は、ソニックエースが誘導する方へ行く。
「行こう! 兄弟」
フロックスは、ダリウスと一緒にソニックエースが誘導する方へ行く。
「こっちだ‼」
ソニックエース達は、格納庫へ入る。
【格納庫内】
全員格納庫に入ったと同時にソニックエースとマシャンタが格納庫の扉を閉める。
ランビュ達は、格納庫に入ったと同時にロボットモードになる。
飛行機達は、諦めたのか追跡を止める。
「……諦めたようですね」
ランビュは、耳を澄まして飛行機の音を聞いて確認する。
「ネシリスからオルティオスへ ランビュチームと合流して飛行機の格納庫に……」
ネシリスは、オルティオス達に連絡を入れようとする。
突然、不気味な笑い声が聞えて来る。
ソニックエース達は、不気味な笑い声がする方へ視線を向ける。
そこには、操られた人達と女王蜂型ヴィラノスが居た。
「お客さん達を連れておいで」
女王蜂型ヴィラノスは、操られた人達に命令する。
すると、操られた人達は無言でソニックエース達に近付く。
「ソニックエース……」
マシャンタは、操られた人達が来た事に焦りソニックエースに話掛ける。
「今は大人しく従うしかない」
ソニックエースは、マシャンタに指示する。
「……なぁ、オレの気のせいかもしれないが此処ちょっと熱くないか?」
フロックスは、熱さを感じながら尋ねる。
「そう言えば……」
ネシリスは、フロックスの話を聞いて熱さを感じる。
「アタクシの好みに合わせているのよ!」
女王蜂型ヴィラノスは、ネシリスとフロックスの疑問に答える。
「アイツぶん殴って良い?」
フロックスは、ソニックエース達に尋ねる。
「殴るのは後だ」
ソニックエースは、フロックスに注意する。
「勇ましいのは口だけにして さもないと働き蜂達が怪我をするわよ 何をされても逃げないのよ!」
女王蜂型ヴィラノスは、操られた人達を人質にする。
『‼』
ソニックエース達は、女王蜂型ヴィラノスに人質にされた人達を見て驚く。
「アタクシの毒針で刺された者は従順になるの どうやら毒はメガロスより人間の方がよく効くみたいね」
女王蜂型ヴィラノスは、毒針の事と効果の事を自慢げに言う。
「貴女の目的は何ですか?」
ランビュは、女王蜂型ヴィラノスに目的を聞く。
「アタクシの為に命を捧げてもらうのよ そしてアタクシの毒を飛行機に積んで空港から空港へとばら撒き アタクシの支配を全世界へ広げる訳 やがてこの惑星の住人達はアタクシを女王と崇める様になるのよ」
女王蜂型ヴィラノスは、目的を自慢げに言う。
「どうします? 今攻撃を……」
ネシリスは、小声でソニックエースに尋ねる。
「マシャンタ 『フリージングタイム』は?」
ソニックエースは、小声でマシャンタにフリージングタイムの事を尋ねる。
「……この間使ったばっかりだからまだ使えないんだな……」
マシャンタは、申し訳なさそうにソニックエースの質問に答える。
「フリージングタイムが使えない以上 無暗に攻撃は出来ない 此処は一旦撤退してオルティオス達と合流した方が良い」
ソニックエースは、マシャンタの話を聞いてネシリスに作戦の事を伝える。
「……了解です」
ネシリスは、ソニックエースの命令に従う。
「……僕達は貴女の邪魔致しません! 撤退しますので働き蜂さん達は傷付けないで下さい」
ランビュは、女王蜂型ヴィラノスに交渉する。
「おい!」
ダリウスは、ランビュに文句を言おうとする。
コブラージャは、慌ててダリウスの口を塞ぐ。
「……まあ良いでしょう 頭の固い者達かと思ったが中々話が解るのね まぁ、貴方達にアタクシの邪魔は出来ないしもう下がっても構わないわよ そしてこの惑星がアタクシの物になるのを大人しく見ていなさい!」
女王蜂型ヴィラノスは、ランビュの交渉を受け入れてソニックエース達を格納庫から追い出す。
【格納庫前】
ソニックエース達は、大人しく格納庫から出て行く。
「それでどうするんだ?」
「先ずはオルティオス達と連絡して……」
ソニックエースは、オルティオス達に連絡をしようとする。
《全部 聞いていた》
そこへオルティオスの連絡が入る。
「オルティオス?」
ソニックエース達は、オルティオスの連絡に驚く。
「あっ、そう言えば私 連絡を取ろうとして通信機をオンのままにしていました」
ネシリスは、通信機を入れっぱなしにしていた事を思い出す。
《一先ず、その格納庫から離れて奈雲が居る場所に合流だ》
オルティオスは、ソニックエース達に合流する様に言う。
『了解!』
ソニックエース達は、オルティオスの指示で奈雲が待機している場所へ向かう。
【次回に続く】