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その9にゃ:謎のレアキャラだにゃん

  「お兄ちゃん、今日もパトロールに行こうか」

  「うん、行くにゃ」

  猫少女の姿でパトロールに繰り出す猫宮兄妹。

  『ぎゅっ』

  「え、誰?」

  すると突然、みおちゃんは街中で手を掴まれました。

  「あの! 僕の出番はまだですか!」

  みおちゃんの手を掴んだ者は、強く訴えかけました。が……。

  「えっと……どちら様?」

  『ガーン!』

  「今ガーンって音がしたにゃ……」

  「僕ですよ、まるちゃんです!」

  「まるちゃん? えっと……ごめんなさい、誰でしょう?」

  『ガガーン!』

  「今ガガーンって音がしたにゃ……」

  薄白いような若干紫のような色で、首元に鈴を付けている猫少女。

  二人はその猫少女に全く見覚えがありませんでした。

  「それにしても見た目が普通だにゃ。猫少女にゃのに」

  「うん、普通よね」

  「普通って言うなー!」

  「いや、だって普通にゃし……」

  「言うなー!!」

  特にこれと言った特徴が無い、極普通の猫少女。

  それがまるちゃんなのです。

  「二人共遅れてごめーん……あれ? その子、誰?」

  「ここねちゃんですね? きっとここねちゃんは僕の事、分かるですよね?」

  「えっと……は、初めまして」

  「ここねちゃんも分からないですか……」

  「え、え? 私、何かまずい事言ったー?」

  「どうもこの子、まるちゃんって言う子みたいでね」

  「そうなんだー。何の特徴も無い普通の猫少女なんだねー」

  「普通って言うなー!」

  「あれれ、怒っちゃったー?」

  まるちゃんは「普通」と言われる事を気にしているようです。

  「みやも入ーれーて☆」

  「わわっ、みやちゃんだにゃ」

  「猫少女に詳しいみやちゃんなら、さすがに僕の事分かるですよね?」

  「THE・普通のまるちゃんだ☆」

  「普通って言うなー!」

  みやちゃんはまるちゃんの事を認知していたようです。

  「さすが猫少女に詳しいみやちゃんだ。みやちゃんはまるちゃんの事、知ってるんだ」

  「僕、いつまでも本編で出番が無いから出てきちゃったですよ! それにしてもファンアートも全く無いし、どうなってるのです!?」

  「それはね、まるちゃんが没キャラだからだね☆」

  『ガガガーン!』

  「今ガガガーンって音がしたにゃ……」

  「僕が……? 没キャラ、ですか……?」

  「うん! ねこみん(原作者代理)に聞いたから間違いないよ☆」

  「まるちゃん、没キャラだったんだ……」

  「お、これは愛かなー? 没キャラなのに登場できたのは愛かなー?」

  原作者も認める没キャラのまるちゃん。

  どおりで本編の出番が全く無かった訳です。

  「僕、没キャラだったですか……」

  「……掛ける言葉がにゃいにゃ」

  「多分ねこみんの気まぐれで、1話くらい試しに出演させてみようってなったんだろうね☆」

  「今回限り、ですか……」

  「まあはっきりは分からないけどね!?」

  「じゃあ僕、今回のうちにめっちゃ目立っておかないとじゃないですかー! 次回があるかなんて分からないんですよね!?」

  「なるほどねー、じゃあ今回はまるちゃんの愛をばら撒こうキャンペーンだねー」

  「本当は僕、この4人のメンツの中に居た筈だったのです……没キャラ、だなんて……」

  「可哀想ね……今回くらいは、目立たせて上げたいね」

  皆まるちゃんに同情しているようです。

  「目立つなら今のうちに目立っておかないとね☆ 登場キャラが増えれば増える程、ノベルだとどんどん埋もれて行くからね!」

  「なるほど、まだ5人しかいない今のうちですか……!」

  『じーっ』

  「あ、にこちゃん居たんだ」

  「やあ、何だか見掛けない子が居るんで気になってね。何て言うか……普通の子、だね」

  「普通って言うなー!」

  にこちゃんが登場しました。

  「6人目……今のうちに目立たないとです」

  「にこちゃん居たー、ここ、捜したよー」

  「うわー、7人目が来ちゃったのです……」

  「あ、初めましてだねー! 普通っぽい猫少女さんだねー」

  「普通って言うなー!」

  ここちゃんが登場しました。

  「ここちゃん居たー! あのね、ここちゃんねるの新しいネタがねー」

  「8人目ですー……」

  「わー、普通の猫少女さん」

  「普通って言うなー!」

  ねここちゃんが登場しました。

  「ママー! あたしも入れてー!」

  「うっ、9人目です……」

  「ママー、この普通の人誰ー?」

  「普通って言うなー!」

  みけちゃんが登場しました。

  「皆さんは夏と言えば海なのです!?」

  「川なのら!?」

  「何か一気に2人増えたーです……」

  「新たな新キャラなのです? 普通っぽいのです」

  「普通っぽいのら」

  「普通って言うなー!」

  海風が登場しました。

  「わっ、外を歩いてたらみおちゃんに会えてラッキー! めっちゃいいじゃん!」

  「12人目……ま、まさかの全員集合です……」

  「普通の子? って言う流れなのかなこれ」

  「普通って言うなー!」

  ルミカちゃんが登場しました。

  「しいも入れてなのです!」

  「出てきちゃ行けない子まで出てきたですー!?」

  「ん、この普通の子は誰なのです?」

  「普通って言うなー!」

  謎の緑色の子が登場しました。

  「今回はキャラ多過ぎだにゃ……」

  「本当にいっぱいだね」

  「これもねー、愛だよー」

  「ありゃま☆ 凄いね!」

  「みおちゃんは僕が守る」

  「まるちゃんの声を聞かせてごらんー」

  「ここちゃんねるでーす!」

  「ママー!」

  「海なのです!」

  「山なのら!」

  「みおちゃーん! ズッキューン!」

  「ところでここは何処なのです?」

  「わーん! これじゃ全然僕が目立たないのですー!」

  1回限りのレアキャラ、まるちゃん。

  大勢のキャラに囲まれて、もはや収拾が付かなくなってしまいましたね。

  「大丈夫だよ☆ この一言でまるちゃん、すっごい目立つってねこみんが言ってたから!」

  みやちゃんはそう言って、とっておきの一言を言いました。

  「まるちゃん、猫少女なのに男の子なんだって☆」

  『普通じゃないー!?』

  皆が一斉にまるちゃんに注目しました。

  実はまるちゃん……猫少女、なのに男の娘だったようです。

  「もしかして僕が没になった理由、これだったりするのです……?」

  実は誰よりも普通じゃない……のかもしれない、まるちゃんでしたとさ。

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