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「お兄ちゃん、今日もパトロールに行こうか」
「うん、行くにゃ」
猫少女の姿でパトロールに繰り出す猫宮兄妹。
『ぎゅっ』
「え、誰?」
すると突然、みおちゃんは街中で手を掴まれました。
「あの! 僕の出番はまだですか!」
みおちゃんの手を掴んだ者は、強く訴えかけました。が……。
「えっと……どちら様?」
『ガーン!』
「今ガーンって音がしたにゃ……」
「僕ですよ、まるちゃんです!」
「まるちゃん? えっと……ごめんなさい、誰でしょう?」
『ガガーン!』
「今ガガーンって音がしたにゃ……」
薄白いような若干紫のような色で、首元に鈴を付けている猫少女。
二人はその猫少女に全く見覚えがありませんでした。
「それにしても見た目が普通だにゃ。猫少女にゃのに」
「うん、普通よね」
「普通って言うなー!」
「いや、だって普通にゃし……」
「言うなー!!」
特にこれと言った特徴が無い、極普通の猫少女。
それがまるちゃんなのです。
「二人共遅れてごめーん……あれ? その子、誰?」
「ここねちゃんですね? きっとここねちゃんは僕の事、分かるですよね?」
「えっと……は、初めまして」
「ここねちゃんも分からないですか……」
「え、え? 私、何かまずい事言ったー?」
「どうもこの子、まるちゃんって言う子みたいでね」
「そうなんだー。何の特徴も無い普通の猫少女なんだねー」
「普通って言うなー!」
「あれれ、怒っちゃったー?」
まるちゃんは「普通」と言われる事を気にしているようです。
「みやも入ーれーて☆」
「わわっ、みやちゃんだにゃ」
「猫少女に詳しいみやちゃんなら、さすがに僕の事分かるですよね?」
「THE・普通のまるちゃんだ☆」
「普通って言うなー!」
みやちゃんはまるちゃんの事を認知していたようです。
「さすが猫少女に詳しいみやちゃんだ。みやちゃんはまるちゃんの事、知ってるんだ」
「僕、いつまでも本編で出番が無いから出てきちゃったですよ! それにしてもファンアートも全く無いし、どうなってるのです!?」
「それはね、まるちゃんが没キャラだからだね☆」
『ガガガーン!』
「今ガガガーンって音がしたにゃ……」
「僕が……? 没キャラ、ですか……?」
「うん! ねこみん(原作者代理)に聞いたから間違いないよ☆」
「まるちゃん、没キャラだったんだ……」
「お、これは愛かなー? 没キャラなのに登場できたのは愛かなー?」
原作者も認める没キャラのまるちゃん。
どおりで本編の出番が全く無かった訳です。
「僕、没キャラだったですか……」
「……掛ける言葉がにゃいにゃ」
「多分ねこみんの気まぐれで、1話くらい試しに出演させてみようってなったんだろうね☆」
「今回限り、ですか……」
「まあはっきりは分からないけどね!?」
「じゃあ僕、今回のうちにめっちゃ目立っておかないとじゃないですかー! 次回があるかなんて分からないんですよね!?」
「なるほどねー、じゃあ今回はまるちゃんの愛をばら撒こうキャンペーンだねー」
「本当は僕、この4人のメンツの中に居た筈だったのです……没キャラ、だなんて……」
「可哀想ね……今回くらいは、目立たせて上げたいね」
皆まるちゃんに同情しているようです。
「目立つなら今のうちに目立っておかないとね☆ 登場キャラが増えれば増える程、ノベルだとどんどん埋もれて行くからね!」
「なるほど、まだ5人しかいない今のうちですか……!」
『じーっ』
「あ、にこちゃん居たんだ」
「やあ、何だか見掛けない子が居るんで気になってね。何て言うか……普通の子、だね」
「普通って言うなー!」
にこちゃんが登場しました。
「6人目……今のうちに目立たないとです」
「にこちゃん居たー、ここ、捜したよー」
「うわー、7人目が来ちゃったのです……」
「あ、初めましてだねー! 普通っぽい猫少女さんだねー」
「普通って言うなー!」
ここちゃんが登場しました。
「ここちゃん居たー! あのね、ここちゃんねるの新しいネタがねー」
「8人目ですー……」
「わー、普通の猫少女さん」
「普通って言うなー!」
ねここちゃんが登場しました。
「ママー! あたしも入れてー!」
「うっ、9人目です……」
「ママー、この普通の人誰ー?」
「普通って言うなー!」
みけちゃんが登場しました。
「皆さんは夏と言えば海なのです!?」
「川なのら!?」
「何か一気に2人増えたーです……」
「新たな新キャラなのです? 普通っぽいのです」
「普通っぽいのら」
「普通って言うなー!」
海風が登場しました。
「わっ、外を歩いてたらみおちゃんに会えてラッキー! めっちゃいいじゃん!」
「12人目……ま、まさかの全員集合です……」
「普通の子? って言う流れなのかなこれ」
「普通って言うなー!」
ルミカちゃんが登場しました。
「しいも入れてなのです!」
「出てきちゃ行けない子まで出てきたですー!?」
「ん、この普通の子は誰なのです?」
「普通って言うなー!」
謎の緑色の子が登場しました。
「今回はキャラ多過ぎだにゃ……」
「本当にいっぱいだね」
「これもねー、愛だよー」
「ありゃま☆ 凄いね!」
「みおちゃんは僕が守る」
「まるちゃんの声を聞かせてごらんー」
「ここちゃんねるでーす!」
「ママー!」
「海なのです!」
「山なのら!」
「みおちゃーん! ズッキューン!」
「ところでここは何処なのです?」
「わーん! これじゃ全然僕が目立たないのですー!」
1回限りのレアキャラ、まるちゃん。
大勢のキャラに囲まれて、もはや収拾が付かなくなってしまいましたね。
「大丈夫だよ☆ この一言でまるちゃん、すっごい目立つってねこみんが言ってたから!」
みやちゃんはそう言って、とっておきの一言を言いました。
「まるちゃん、猫少女なのに男の子なんだって☆」
『普通じゃないー!?』
皆が一斉にまるちゃんに注目しました。
実はまるちゃん……猫少女、なのに男の娘だったようです。
「もしかして僕が没になった理由、これだったりするのです……?」
実は誰よりも普通じゃない……のかもしれない、まるちゃんでしたとさ。
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