「ああぁ♡やめ、やめろ……♡やめてくれぇぇぇ♡そんなところ、ああ!♡グオォォオオオ♡」
ぺちゃぺちゃ♡ぴちゅぴちゅ♡
じゅる♡ぴちゃ♡べろべろべろ♡
ちゅるちゅるちゅる♡れろれろれろ♡
僕はベッドで横になってウトウトしていたんだ。そしたら、外から大きな音がして、国中が大変なことになってるのに気づいたんだ。不安で泣き出しそうになった僕をパパは抱きしめてくれていたんだ。
それなのに―――
「いいぃぃぃいいいいい♡」
「ピギィィィ!♡ギィィィイイ!♡」
「いいぞトカゲ戦闘員ども、このデブ熊に本当の快楽を刷り込んでやれ!そうすれば……」
「あっ♡はあぁ♡気持ちいぃ♡なんて、、、なんて気持ちいいんだ♡はぁ♡はぁ♡あああっあああぁぁぁぁぁあああ♡」
今、僕の大好きなパパは見たこともない人達に体中を舐められたり、触られたりしている。
もふもふとした白い毛皮をヌメヌメとした液まみれに濡らし、顔を赤くして大きな体をくねらせながら悶えさせていた。
最初はあんなに嫌そうにしていたのに、今はむしろ喜んでそれを受け入れているように見えた。
普段の威厳あるパパからは想像もできない痴態に僕は恐怖を覚えていた。
「あ、ああぁ……パパ、、、パパ……!」
そんなパパの姿を、クローゼットに隠れていた僕は見ていることしかできなかったんだ……
―――――――――――――――――――――――
はじめまして、僕は熊ヶ谷 北斗といいます。
今日は10年前の「あの日」のことを貴方に聞いてもらいたいと思ってお呼び立てしました。
この惑星で最も寒くて、雪深い……けれど平和だった僕の故郷がなくなったあの日の話を―――
この惑星には雪が降り続ける極寒の地があった。
その寒さは多くの獣人たちを遠ざけたが、多種多様な獣人の中には寒さに強い種も存在しており、そんな人々にとって この地は資源が豊富な未開の地でもあったのだ。
ペンギン獣人やトナカイ獣人、セイウチ獣人、そして僕ら白熊獣人の先祖たちはこの地に移り住み、国を築き、繁栄していった。
その国を人々は「冬の国」と呼んだ。
僕のパパは冬の国の医者だった。
僕が小さい頃、ママは天国に行っちゃって、それからはパパが1人で僕を育ててくれた。
白くてもふもふとした毛皮、大きな顔に不釣り合いなほどつぶらな瞳、自分の大きく出張ったお腹を無意識で撫でるのが癖だった。
優しくて温かいパパのことを国中の人たちは信頼していたし、僕もそんなパパが大好きだったんだ。
その日は僕の12歳の誕生日だった。
パパは仕事を早く終わらせて、僕の大好物のホールケーキを買ってきてくれた。
サプライズのつもりだったのか、夕飯の時間までケーキのことを秘密にしたかったみたいだけど、後ろ手に隠していたがバレバレだったけどね。
「ハッピバースデー ディア北斗〜♪」
「やめてよ。僕もう来年には中学生なんだから……こんなの恥ずかしいよ」
夕食の時間になってダイニングに向かうと真っ暗な部屋でろうそくを挿したケーキを両手で持ったパパが僕を待っていてくれた。
あの頃、僕は少し反抗期だったから僕のことを喜ばせようとしたパパにひどいことを言っちゃったんだっけな。
「こういうことは、ちゃんと祝わなきゃダメなんだ。天国のママの分もな」
そう言うとパパは写真立てを取り出してテーブルの上に置いた。写真には笑顔を浮かべる雌の白熊獣人―――ママが写っていた。
「さあ、北斗。ママに報告だ」
「……うん。ママ、僕12歳になったよ。この前はテストで百点取れたんだ。お医者さんの仕事で忙しいのにパパが遅くまで勉強教えてくれたおかげなんだぁ。パパは優しいし、皆からも尊敬されてて、僕にとって自慢のパパなんだ!ママ、パパと結婚してくれてありがとうね……あれ、僕なんでパパの話ばっかしてるんだろね?」
写真立ての中のママにとりとめない報告をするのが誕生日の決まり事だった。報告を終えて後ろを振り向くと、パパは瞳に涙を浮かべていた。
「う、うぅ……はは、北斗いっぱい話せたな。なあ、ママ。ママが生きてた頃よりも俺は20キロも太っちゃったし、すっかりおじさんになっちゃったけど、この国は平和だし、何よりも北斗はいい子だ!俺は幸せ者だなぁ!」
パパは泣いているのを誤魔化すように大きな声で写真のママに話しかけながら大きな手で僕の頭をわしわしと撫でた。
「だから、恥ずかしいよぉ」
「な〜に恥ずかしがってるんだよ、ははは」
12歳の誕生日は、僕にとってすごく幸せな日になる……はずだったんだ。
[newpage]
夕飯を食べ終えて、お風呂から上がった僕はパジャマに着替えてベッドに横たわりウトウトしていた。
ドオオォォォォォォォオォォォォォォォン
まどろむ僕を現実に引き戻したのは外から聞こえた爆発音だった。
「ひっ……!な、なに?」
僕は慌てて窓を開けた。高台にある僕の家からは国中が一望できた。窓の外には信じられない光景が広がっていた。
「お城が燃えてる……?」
国王の住まいである城が半壊し炎上していたのだ。
穴だらけの巨大な岩が燃え盛る城にめり込んでいる。おそらく隕石であろう それのせいであることは子どもだった僕にも理解できた。
そして、恐ろしいことにその隕石は空から何個も降ってきていた。
ドォン!ドォン!……ドォン!
国中の人々が逃げ惑う中、隕石は民家や病院、教会に降り注ぎ破壊の限りを尽くしていた。僕の家の近くにも落ちたのか、衝突音が近くで響き、大きな振動に襲われたのを覚えている。
近くで落ちた隕石を探そうと窓から顔を出した僕は、ふと空を見上げて、もっと信じられないものを目にしてしまった。
「舟だ!大きい舟だ……!」
しんしんと雪を降らす厚い雲が裂け、見たこともない機械仕掛けの巨大な舟が現れたんだ。
雪と共にゆっくりと空から降りる機械仕掛けの舟は どこか神秘的な光景に思えたが、なぜか隕石を落としていたのがこの舟だということも直感的にわかった。
ゆっくりと空から降りた舟が広場に着地したと同時に、国中にバラまかれた穴だらけの隕石が勢いよくガスを噴出し始めた。
「ゲホッ!ゴホッ!暑い……なにこれ?」
僕の家の近くに落ちた隕石も例外ではなかった。
そのガスは異様な熱を帯びており、一面に積もった雪をどんどん溶かしていき、辺りの気温を急上昇させていた。
「北斗、早く窓を閉めなさい!」
と、僕は首根っこを掴まれてグイッと部屋に引き戻される。振り向くとパジャマを着たパパが怖い顔をして立っていた。
「パパ!お城が、病院が、皆のおうちが……隕石で……ひっく……ぐすっ……」
「大丈夫だ、安心しろ……パパがついてる。外は大変なことになっているみたいだ。だけどな、北斗。おまえはパパが守ってやる。だから、安心しなさい」
パパは、怖くなって泣きじゃくる僕を大きな体で優しく抱きしめてくれた。
パパの匂いと温もりに包まれて、僕は少しだけ安心した。
僕の背中をさするパパの手が小刻みに震えていたことを今になって思い出す。
その時、玄関からけたたましい音が聞こえた。それがドアが蹴破られた音だと気づくのには少し時間がかかった。
「どうやらこの家にも獣人が潜んでいるようだ。探して引っ捕らえよ、トカゲ戦闘員ども!」
「「イイィィィイイイイ!」」
ドスの利いた声と奇妙な鳴き声が玄関の方から聞こえる。この珍事の中で何者かが家に侵入してきたのだ。
ドカドカと足音が近づいてくる。
パパは覚悟を決めた表情を浮かべると、僕の小さな体をクローゼットに押し込めた。
「パパ?」
「いいか、北斗。パパがいいと言うまで、ここから絶対に出てくるな。声も出すんじゃない」
「でも、パパ……僕、怖いよ」
「北斗、おまえはいい子だ。だから、パパの言いつけ守れるな?」
普段と違う様子のパパに気圧されて、僕は黙って頷くことしかできなかった。
「やっぱりおまえはいい子だ、北斗……パパはおまえのことが大好きだぞ」
パパが優しく微笑みかけながらクローゼットの扉を閉めるのと、僕の部屋のドアが蹴破られるのは同時だった。
―――――――――――――――――――――――
「イイイィィィィイイイイ!」
「ジュウジン1匹、ハッケン!ハッケン!」
僕はクローゼットの隙間から部屋の様子をうかがった。そこには2人の獣人……ではない何者かがいた。全身黒ずくめで、まるでタイツを着ているようであった。
目元すらタイツに覆われているが尖った口元だけタイツに覆われておらず、口を開けば細長い舌をチロチロと覗かせた。
お尻からは長い尻尾が伸びており、タイツの隙間から見える肌には毛皮ではなくヌメリを帯びた鱗に覆われている……それは本で読んだことがある絶滅した生物種―爬虫類の特徴に類似していた。
「よくやったぞ、トカゲ戦闘員ども。ほう、これはこれは上玉そうな白熊獣人ではないか?」
戦闘員と呼ばれた2人に遅れて部屋に入ってきた者は、まさに本で読んだ爬虫類そのものであった。
他2人と違ってタイツを身に纏っておらず、鱗に覆われた口元が尖った顔を晒していた。
肩アーマーと戦闘員よりも明らかに上等な戦闘服を身に纏っており、やはり尻からは長い尻尾を生やしていた。
しかし、その顔つきは凶悪そのもので口からは牙を生やし、瞳の中央には縦長の瞳孔、その周りすら薄い鱗に覆われていた。
手からは鋭い鉤爪が生えており、その禍々しさを強調していた。
戦闘員……というよりは兵士と呼ぶのがふさわしいその様を見て、僕は昔読んだ物語を思い出した。
太古の生物であり、地上を征したとされる恐竜―その中でも群れを為し、獲物を狩るラプトルそのもののようであった。
「お、おまえ達は何者だ!?あの舟から降りてきたのか?」
パパは声を震わしながらも、目の前の相手から視線を逸らさず、僕が隠れるクローゼットの前で仁王立ちを続けていた。
「いかにも。異次元よりワープして来たワレワレが辿り着いたのがココだった。ワレワレは急激な気温低下に弱い。そのため、まずはワレワレが住みやすい環境にするためにテラフォーミングを実施した」
「ワープ?テラフォーミング?」
聞いたことのない単語に博識なパパですら首を傾げていた。
「貴様ら獣人にわかるはずもなかろう。さて、貴様を帝王様に捧げるに相応しい姿に変えさせてもらうぞ。トカゲ戦闘員ども、やれ」
「「イイイィィィイイイ!」」
ラプトル兵の命令を合図に2体のトカゲ戦闘員がパパの大きな体に飛びかかった。
「こいつら、なんて力だ……!うがっ!ぐ、ぐおぉぉぉぉ……やめろ、うおっ……くはっ!」
大きくて重い体のパパが細っこい戦闘員に負けるはずないと思っていた。
しかし、トカゲ戦闘員の1人は長い尻尾を駆使してパパの首を締めて、もう1人が背中から羽交い締めにすればパパは身動き1つ取れなくなっていた。
首を締める尻尾の力が強くなっていくと、呼吸すらままならなくなったパパの顔はゆでタコのように真っ赤になっていく。
「パパッ……!」
感情が溢れ、思わず声が漏れてしまう。手で口を抑えるが時すでに遅しだった。
ラプトル兵がクローゼットに視線を向けてくる。
「今そこから声が聞こえたな。トカゲ戦闘員108号、そこを開けてみろ」
「イィィィ!」
パパの首を締めていたトカゲ戦闘員は、命令を受ければ、すぐに尻尾を緩めてクローゼットに向かって歩いてくる。
何の感情もなく命令に従う戦闘員は僕が隠れるクローゼットの引き戸に手を伸ばしていくが―――
「うおおぉぉぉぉ!」
「ギィィィィ!?」
羽交い締めにされたまま気絶していたパパが、カッと目を開いた。
咆哮と共に自分を拘束する戦闘員を振り払い、クローゼットを開こうとする戦闘員の尻尾を掴めば、反対側の壁に投げつけた。
「はぁはぁ……俺の家で勝手はさせないぞ!」
「ちっ……!もう良い。貴様は徹底的にわからせなければいけないようだな」
「な、なんだ?くっ……離せっ!」
壁に投げつけられたのも大したダメージにならなかったのか戦線に復帰した2体の戦闘員が再びパパの太い両腕を抑えると、ラプトル兵がゆっくりとパパに近づいていく。
「な、なにをする気……うっ、うぷっ!?」
ラプトル兵は突き出た口をパパの顔に近づけると、長い舌をパパの口に差し入れていった。
[newpage]
なんだこの感覚は?
初めに感じたのは嫌悪感だった。
クローゼットに隠れる北斗を守るため、力を使い果たした俺には両腕を拘束するトカゲ戦闘員を振り払う力は残されていなかった。
身動きが取れなくなった俺に近づいてきたラプトル兵は邪悪な笑みを浮かべると、俺のマズルに顔を近づけて細長い舌を口の中に差し入れてきた。
チロチロレロレロ……クチュ♡……チュルチュルチュルル♡……チュルル……レロレロレロレロ♡……ピチャピチャ♡
なんだこれ……やめろ、やめてくれよ……
細長い舌は俺の牙を、歯を、舌を、喉奥までも舐め上げていく。
その感覚はともかく不快でしかなく、侵入してきた舌を追い出そうと自分の舌を動かしたが、結果的に不快な水音を大きくするだけだった。
ピチャピチャ♡クチュクチュクチュクチュ♡チュルル♡……ジュルルルルル♡
舌伝いにコイツの唾液が口内に流れ込んでくる。どこか生臭い饐えた臭いがするサラサラとした唾液が俺の体内に取り込まれていく。
「んぐっ!んがぁぁぁ!んぐっっ!!」
俺は一矢報いようと侵入してきた舌を噛み切ろうとしたが、それを気づかれたのか俺の口内により太くて硬い異物が侵入してきた。ラプトル兵の尻尾だった。
「舌を噛み切ろうとしたか?残念だな。この尻尾は噛み切れんだろ」
「んぐっっ!んがぁぁぁ!!うっぷぅぅ」
口内で暴れる異物が2つに増え息苦しさを覚えた俺だったが、それとはまた違う体を襲う奇妙な感覚にきづいた。
なんだ全身の力が抜けて痺れて……
拘束を振り払おうと力を込めていた腕からも、体を支えていた脚からも力が抜けていく。
脚が崩れ落ち、ふらりと倒れそうになるのを両脇の戦闘員2人に支えられて、ゆっくりと床に寝かされる。
「フフ、やっと効いてきたか?図体のデカいヤツは効くまでに時間がかかるからかなわん」
「俺に……な、なにを…?」
俺の口を開放したラプトル兵は唾液まみれの口元を手で拭いながら、不敵な笑みを浮かべた。
「ワレの体液を注がれた者は全身に痺れが生じるのだ。一時的なものだがな」
そう言いながら、俺の体に馬乗りになったラプトル兵は鋭い鉤爪を光らせた。
ま、まさか……このまま俺を……!
ラプトル兵は無慈悲に鉤爪を俺の胸元に突き立て―――俺が着ていたパジャマを器用に切り裂いていった。
毛皮に覆われた乳首や出張った腹が晒されていく。
「はは、だらしなく太った みっともない体だな、デブ熊よ。だが、これはこれで良い。トカゲ戦闘員56号、108号、準備を始めろ」
「イイイィィィ!」
新たな命令を受けた戦闘員は、すでに抵抗の力を失った俺の腕を離すとタイツに覆われた尖った口を俺の胸に近づけてきた。
「な、何を……?」
「ヤれ」
ベロ……♡チュパチュルルチュルルル♡ベロベロレロレロ♡チュルルルルル♡
ラプトル兵のかけ声を合図に、トカゲ戦闘員は毛皮に埋もれた俺の乳首を咥え、細い舌で舐め始めた。
「うっ、うわっ……何を……してる……!気色悪い……!」
乳首を走る おぞましい感覚から逃れようと体をよじろうとするがやはり力が入らず、されるがままになる。
もふもふとした自慢の毛皮が唾液で汚れていく。
体に触れられて気づいたが、タイツからもヌラヌラと滑りを帯びた分泌液を発しているようで、戦闘員が触った部分はベタベタとした粘液が塗り込められてテカリを放っていく。
「はぁ……はぁ……おまえら何をする気だ……!ふざけるのはいい加減にしろ。ぐおぉぉぉ!」
「ほう、驚いた。貴様ら獣人には性欲がないのか?性的興奮を起こしてないではないか?」
ラプトル兵が感心したような声を漏らしながら足で俺の股間を踏みつける。どうやら性器が勃起していないか確認しているようだった。
おそらく、俺が乳首を愛撫されているのに、性的興奮を生じていないことに驚いているのだろうが当然だ。
俺は乳首で感じたことはないし、そもそもこんな雄なのか雌なのかもわからないヤツに性的興奮を覚えるはずがない。
「ならば、イビルフロッグが作ったコレを使ってみるしかないか」
ラプトル兵は腰に装着したポーチから黒い丸薬の様な物を取り出した。
医者である俺は本能的にそれが危険なものであることを察知した。
「それは薬か?」
「正確には違うな。これは『種』だ。貴様の体内に新たな快楽を覚えさせ、そして、ワレワレの精を栄養にして成長し、おまえを新たな存在に変えるものだ」
相変わらずこいつの言っていることは半分も理解できない。
しかし、それが未知の物体であり、俺の何かを変えてしまうことだけは理解できた。
「やめろ、そんなものを俺の口に入れるな。んぐっ……!」
108号と呼ばれていたトカゲ戦闘員が俺の乳首を舐めるのをやめて、力ずくで口を開かせてくる。
ラプトル兵は邪悪な笑みを浮かべながら、摘んだ丸薬を俺の口の中に入れ無理矢理に飲ませた。
ドクン……
なんだ?心臓が早鐘を鳴らす。全身に巡る血が沸騰しているように熱い。それは、医術書でも読んだことのない症例であり、飲まされた丸薬の影響であることは明白だった。
「はぁはぁ……なんだ、これは……熱い。体がカッカしてぇ……」
落ちてきた隕石が出した高熱ガスにより冬の国とは思えないほど気温が高くなっている上に、この体温の急上昇だ。
毛皮が厚い白熊獣人にとって灼熱とも言える内外の熱さに全身から汗が溢れてくるのがわかった。
「『種』が効いているようだな?さて、これはどうだ、デブ熊よ」
そう言ったラプトル兵は口の箸から細長い舌を覗かせ、そのまま俺の乳首へと伸ばしていく。
「はぁ、はぁ……だから、そんなもの……何も感じないと……あぁ♡ぐああ!?♡」
舌先が乳首を掠めただけだったのに、俺の全身に快感が走った。
おもわず雄叫びを上げてしまう程の快感に、俺は何が起きたのか理解ができなかった。
「さすが天才イビルフロッグだ、これは効果絶大だな。さあ、トカゲ戦闘員ども、さっきより激しくヤッてやれ」
「イイィィィィィィィ♡」
ぺちゃぺちゃ♡ぴちゅぴちゅ♡
じゅる♡ぴちゃ♡べろべろべろ♡
ちゅるちゅるちゅる♡れろれろれろ♡
「ああぁ♡やめ、やめろ……♡やめてくれぇぇぇ♡そんなところ、ああ!♡グオォォオオオ♡」
乳首を生温かい舌が舐める度に頭が真っ白になる。
ベタベタとした手が毛皮を撫でる度に、もっと触って欲しくなる。
戦闘員のタイツに包まれてた尖った頭がマズルに口づける度に、その感触と臭いが脳に焼き付けられていく。
それは妻との営みでも味わったことのない快感だった。
「ああぁぁ♡はぅあぅ♡やめてくれえぇぇ!俺の……俺の何かが終わってしまう……!」
「くく、素直になれデブ熊よ。やっと性的興奮を覚えたようだな。さて、そろそろワレの出番だな」
そういうと、ラプトル兵は鈎爪で俺の唯一身につけていたパンツを切り裂いた。
すると、自分でも見たことのない程に勃起した俺のチンポが勢いよく飛び出した。
大量にかいた汗のせいで蒸れた匂いが部屋中に もわっと広がる。
「なかなかに立派なモノだな。さて、味見といこうか」
そう言うと、ラプトル兵は口を大きく開き―――
じゅぽ♡じゅるる♡じゅぽぽ♡じゅるるる♡ちゅぱちゅぱ♡レロレロレロ♡しゅしゅしゅしゅ♡ちゅるるるる♡チュロチュロチュロチュロ♡じゅぼじゅぼじゅぼ♡
「あっ……あああぁぁぁぁああああ!ぐあぁぁああああ♡や、やめてくれよぉぉぉ♡壊れ、コワレちゃうよぉぉぉ♡」
生温かい口の中で俺のチンポは更に大きくなっていく。
ラプトル兵の細長い舌がチンポに巻き付き、的確に扱いてくれば、今にも獣精を吐き出しそうになる。
「うがあぁぁぁあああ♡あっ……ああっ……♡チンポぉ……チンポ気持ちいいぃぃよぉぉぉ♡」
「さっきまでの威勢はどうしたのやら……さて、そろそろいいか」
ラプトル兵はおもむろに腰巻きを外すと、自らもペニスを晒し始めた。それは俺のチンポ並のモノに見えたが、すぐにそれは違うことに気がついた。
ラプトル兵の股間には、もう1本同じサイズのペニスが見えたからだ。
よく見ればラプトル兵のペニスは根本で二股に分かれていたのだ。
「なんだ……それ……♡♡♡」
「ん?ヘミペニスは初めてか。安心しろ、『種』が貴様の排泄器官を性器に変えている。2本丸ごと咥えられるはずだ」
床に寝かされていた俺はトカゲ戦闘員に膝立ちにされ、そのまま四つん這いにさせられる。
顔をクローゼットの方に向け、尻をラプトル兵に向けた姿勢を強制されれば、尻穴が雌の性器のように雄を求めてヒクヒクと蠢いているのが自分でもわかってしまった。
「やめて……♡やめて、くれぇぇ……♡俺、こんなこと……したこと……ねえよぉぉ♡」
ズボッ……ズリュリュリュ……グポッ……グチュッ……
「ぶおぉおぉぉぉぉぉぉぉ♡がああぁぁあぁぁああぁあぁあああ♡ぐあああぁぁあぁあぁぁあぁああ♡」
尻穴から発された快楽の電流は背中、首筋を通り、脳へと届いた。
ドピュッ……!ビュルルルルルル!ビュルルウッッッッ♡ビュルルルルルルルルルル♡
気づけば俺は久方ぶりに射精をしていた。息子の部屋の床に、黄ばんだ白濁液が吐き出されていく。
「はぁ…♡はぁ…♡ああっ…!ごめ、…ごめんなぁ…♡北斗おぉぉぉ♡うわああああぁぁあぁあああ♡」
妻との幸せな営み、息子との慎ましくも幸せな日々の記憶が異形の爬虫類の快楽に上書きされていく。
性器へと変えられた尻穴はすんなりとラプトル兵の2本のペニスを咥え込み、俺を雌へと変えてしまったのだ―――
[newpage]
グチュグチュ♡ニチュニチュ♡クチャピチャピチャチュルルルル♡ジュルルル♡レロレロレロ♡チュパッピチャッ♡
「はあぁ♡はぁぁ♡ぎもちぃぃぃ!♡ヌメヌメしたヘミペニス、気持ちいぃぃぃ!ああァァ♡また、いくいくいくいく♡イッぢゃうよぉぉぉぉ!♡」
淫らで汚らわしい音と野太い嬌声が部屋中に響いていた。
おおらかで優しい、皆に慕われていた、僕の自慢のパパ……そのパパが黒タイツを身に纏ったトカゲ戦闘員に体中を嬲られ、屈強なラプトル兵のグロテスクなペニスを尻穴で受け入れていた。
不幸なことにパパはクローゼットの方に顔を向けた状態で四つん這いにされていて、涙と涎まみれのパパのアへ顔を僕は目にすることになってしまった
快楽に溺れたパパは僕がクローゼットに隠れていることすらも覚えていなかったかもしれない。
「さあ、これでトドメだ!ワレの精を喰らい、ワレら……タイラント帝国に堕ちよ、獣人!うっ……♡」
ラプトル兵が体を前に倒して、激しく腰を前後に動かす。
パパの太ったお腹を強く握り締めたラプトル兵は最後通牒を告げるように腰を前に突き出し、2本のペニスで最奥まで貫いた。
「はぅ♡……あぁ!!!!!があぁあっぁぁああああぁあぁああああ♡」
ドクン!ぴゅるるるるるる!ビュル!ビュウルルルルル!
ドピュ♡ビュルるるるるるる♡ドピュドピュドクドクドクビュルルルルル♡ドクンドクンドクドクドク♡とぷとぷとぷっ……♡だらぁぁぁぁ♡
ラプトル兵が恍惚とした表情を浮かべ体をぶるりと震わせるのと、パパが咆哮を上げチンチンから白い精液を放出するのは同時だった。
ラプトル兵が二股のペニスをパパの体内から引き抜くと、サラサラとした精液が溢れて床に落ちていく様が四つん這いのパパ越しに見えてしまった。
「はぁはぁ♡はぁはぁ♡冷たい……♡爬虫類精液が腹ン中に溢れてて……はあぁ♡はァァ♡あっ……?あがっ…?うがっ……があぁぁあ!」
「ふん、どうやら『種』とワレの精液が貴様の腹の中で結合したようだ。貴様は生まれ変わるのだ!」
ラプトル兵に精を体内に注がれたパパは恍惚とした表情を浮かべていたが、突如苦悶の表情を浮かべて、その場で苦しみ始めた。
変貌の始まりだった。
「うがぁぁ!体が痛い、痛い、イタイィィィィ!」
もふもふとした白い肌が所々抜け落ちていくと、柔らかかったはずのパパの皮膚は角質化して鱗状になっていく。
「手がぁ!足がぁ!ムズムズする……おお、おほぉぉぉぉ♡」
僕の頭を撫でてくれた温かなパパの手は、爪が鋭く伸び、まるで武器のようになっていく。
「あぁぁぁ!イタイィィ!♡イタイのにぃぃ……なんで、なんでこんなに気持ちイィィィィィ!♡」
医師としてみんなを優しく診てくれたパパの温かい瞳は、薄い鱗に覆われていき、瞳の中央には縦長の瞳孔が宿っていく。
それはラプトル兵と同じ眼になったことを意味していた。
「はぁ♡はぁ♡……ィィイイ♡」
変貌を終えたパパはゆっくりと立ち上がった。パパ……だったソレは荒い息を吐きながらも、その表情はどこか恍惚としており、幸福感に満ちているように見えた。
ラプトル兵は、変貌が終わったことを確認すると高慢な口調で語りかけた。
「キサマ、自らをナニモノと心得る?」
「イイィィィ!ワタシはタイラント帝国の最下層奴隷、獣戦闘員でアリマス!ラプトル兵様、ワタシにナンナリとご命令を仰せクダサイ」
パパは変わり果ててしまった。
トカゲ戦闘員と同様の奇声を発し、右手を斜め上に上げる最敬礼のポーズを取った姿は、黒タイツこそ着ていないものの戦闘員そのものであった。
「やはり獣戦闘員になったか。貴様は我らタイラント帝国の手足だ。この惑星を侵略するための尖兵となるのだ。戦闘員に相応しいスーツも用意してやろう。嬉しいか?」
「ハッ!タイラント帝国の手足トナリ、コノ惑星を侵略スル尖兵とナリマス!」
オウム返しのような会話しかできなくなった獣戦闘員に、理知的なパパの面影はすでに見られなかった。
「戦闘員化の影響で脳が萎縮してしまったか……まあ、問題ない。艦に帰還後、獣戦闘員としての調整を行うとしよう」
独りごちたラプトル兵は、ゆっくりと視線をクローゼットの方に向けてきた。
僕は一連の光景が信じられず、ただ体を小さくして震わせながら、声が漏れないよう必死で口を手で覆っていた。
「獣戦闘員よ、最初の命令だ。白熊獣人であった貴様が何やら隠していたクローゼットの存在……それをワレに捧げよ」
パパ……きっと大丈夫だよね?パパは最後まで僕のことを守ってくれるよね。そんな姿になっても、パパはパパだよね……?
「イイィィィ!承知シマシタ!獣戦闘員、クローゼットの中の『モノ』をラプトル兵様に捧げます!」
僕のかすかな期待は淡く崩れ去った。
異形の存在になったパパ……いや、獣戦闘員は太い体をのしのしと揺らしながら、クローゼットに近づくと無慈悲に引き戸に手を掛けた……
[newpage]
これが「あの日」の話です。
その後のことはあまり覚えていません。
僕はクローゼットの中から飛び出して、死物狂いで逃げた。ひたすら逃げました。
冬の国は隕石が放つ高熱ガスにより気温が急激に上がり、雪が全て溶けきっていた。
ヤツらは酸素濃度も高くしたようで、植物は異常成長して、いまや冬の国の面影はすっかりなくなってしまいました。
国中にラプトル兵やトカゲ戦闘員が蔓延り、獣人達を拉致……もしくはパパと同じように獣戦闘員に堕としていくのを、子どもだった僕は見ていることしかできなかった。
冬の国は一夜にして滅び、異次元からの侵略者タイラント帝国の最初の占領地と化しました。
――――――――――――――――――――――――
全てを話し終えた僕は、夜風に当たりたいと外に出ることを許可してもらった。
四季のあるこの国。今の季節は冬らしく、外に出るとパラパラと雪が降っていた。
しんしんと降る雪は、僕に冬の国での日々を思い出させた。
「パパ、あれからもう10年も経ったよ。辛いこともあったけど、僕は元気だよ。もう大人になったんだ。力も付けた、仲間もできた、必ずアイツらに反撃してみせる……いつか必ず冬の国を、パパを取り戻すから……もう少しだけ待っててね」
空を見上げ、独りごちた僕は決意を新たにして、『ティア・ガーディアンズ』の秘密基地に戻るのであった。
――――――――――――――――――――――――
あの日、獣戦闘員になったワタシはタイラント帝国の研究室にて完全なる戦闘員へと変えられた。
人体改造、思想矯正、記憶の消去、洗脳、常識改変、外骨格の強度実験、脳内CPU埋め込み手術、脳波コントロールによる集団統率実験、薬品耐性実験……
ありとあらゆる手術や実験を受けた。
おそらく獣人の生体研究も兼ねていたのだろう。
廃人になる同族もいたが、基が体力に優れた獣人種であったワタシは全てのプロセスを完了した最初の個体となった。
そして、ワタシは「獣戦闘員1号」の光栄なる管理番号を科学将軍イビルフロッグ様よりいただいた。
今、ワタシに個性や自由はない。そんなものは必要ない。
トカゲ戦闘員様と同様に黒い全身タイツを身に纏い、全てをタイラント帝国に管理されているのだ。
今日も100匹以上の獣戦闘員がズラリと整列する待機スペースの正面モニターにイビルフロッグ様が映り、我らに命令を下される。
「ゲロロロ!獣戦闘員どもよ、今日はこの地区の獣人どもをさらって来るゲコ。ワシの怪人化実験の材料にするゲコ。1番役に立ったヤツには射精許可をやるゲコよぉぉ!」
獣戦闘員になっても性欲は失わなかった。むしろ増強されていた。しかし、その射精すらも管理対象であり、作戦遂行の役に立たなければ許可されないのだ。
……そんなことは当たり前だった。
管理され、支配されることこそ、ワレワレにとって幸福なのだから。
獣人どもは、どうしてそれを気付けないのだろうか?
早く獣人どもにも、この幸福を理解させねば。愛する北斗にも……あれ?北斗って誰だ?
「イイィィィィィ!ワレら獣戦闘員、必ずや任務を果たしてミセマス!タイラントに栄光アレ!」
ふと脳裏に幼い白熊獣人の顔が浮かんだ。それはどこか懐かしさを感じさせるものだったが、ワタシはそれを振り払うように高らかに宣言をした。
きっと脳内CPUの不備に違いない。
そうだ、これが終わったら記憶のリセットを願おう。
ワタシにとって、この記憶は……おそらく「いらないモノ」なのだから……
(終わり)