夢に影響を与えるモノ~こうして起こる金縛り~

  [chapter:「夢」・・・]

  それは、眠っている時だけ起こるとされる不思議な現象。

  ・・・意外と知られていないが実は夢を見るのは人間だけではない。

  脳を持ち、且つ長時間完全に両目をつぶって眠る動物の一部は

  夢を見ることがあると最近の研究で分かってきている。しかし、

  人間と違いあれ程繊細で色鮮やか、且つ何通りもの・色々な

  パターンの夢を見ているわけではない。

  

  例えば・・・鳥。鳥は夢を見るが見ている夢はいたってシンプル。

  木で休み、移動し、食べ物を見つけ、食事し、移動し、休む…。

  そう、それはまるで・・・起きている時と何ら変わらない、

  平平凡凡な夢なのだ。何故動物たちの夢はシンプルなのかは

  まだ良く分かっていないが、仮説として私は

  「人間ほど情報を入手する機会があるわけではないから」と

  「人間ほど脳が情報処理を行う時にする脳内情報の

  整理パターンが複雑ではないから」と、提唱している。

  そもそも現在の科学では 何故人間は夢を見るのかを

  正確に解明できていない。一説には睡眠時に一時的に物事を

  記憶する海馬という部分の働きで短期記憶を長期記憶に変換し

  意識的に必要に応じてその情報を取り出せる(思い出せる)

  ようにしている。・・・と、言われており、その処理の最中に

  夢を見るのではないかという説はある。だが現実的には夢の内容は

  その日の出来事となんら関係のないものだったり、頭の隅にすら

  なかった出来事が夢の内容として現れ出ることも少なからずある。

  では一体夢とはなんなのだろうか?

  ここから先はまだ論文発表されておらず科学的立証などが

  されていない情報なども取り扱い、現時点で私なりに言える

  夢の事についてまとめるとしよう。その為

  情報に間違いがある可能性も否定は出来ない。

  どこまで信じ、どこまで信じないかは全てあなた次第です。

  [newpage]

  では初めに、夢に影響を与えるとされているものを

  いくつか挙げてみるとしよう。まず、

  [chapter:夢の内容に影響を与える物は大きく分けて3種類ある。]

  1つ目は、睡眠の前後での気持ちや感情などによる

  [chapter:「心因性の影響」]

  次に、実際の睡眠時の体調や嗅いでる匂いなどによる

  [chapter:「身体性の影響」]

  そして、その日の出来事や今までの思い出、妄想・想像などによる

  [chapter:「記憶性の影響」]

  この3つである。

  では次に、これらを更に細かく分け

  例を交えながら何がどのように夢に影響するか説明するとしよう。

  ・・・とその前に一つ、この話をする前に知っておいてほしい知識

  がある。それは

  [chapter:「個人差はあるものの影響のしやすさ、

  ともいうべき『順位』がある」]

  ということだ。

  まず夢に一番影響を与えるとされているのが「身体性の影響」

  二番目に影響を夢に与えやすいのが    「心因性の影響」

  そして最も影響力が少ないとされるのが  「記憶性の影響」

  という順である。では、これを踏まえた上で例を挙げて

  説明して行こう。

  [newpage]

  まず「身体性の影響」。これは具体的にどういう関係性が

  夢とあるのか。私の知る限りではこういうようなデータがある。

  まずは嗅覚による影響。睡眠中に近くでカレーライスの匂いを

  嗅がせると高確率でカレーを食べたり、テーブルに置いている

  カレーを見つけるなど何らかの形で夢の中にカレーがキャスティング

  されるという実験結果が存在している。

  次に体調による影響。睡眠直前にがっつり食事をして寝ると睡眠中に

  逆流性食道炎が起こり酸っぱいものが上がってくることがある。

  この時、それが夢に影響されるケースが数多く報告されている。

  例えばゲームの世界の様な所で敵と戦闘中、攻撃がお腹に

  クリーンヒットしその途端に酸っぱいものが上がってくるような

  感覚になる夢だったり動物との触れ合いパーティーの最中動物に

  触れられたり舐められたりした途端酸っぱいものが上がってくる夢

  になったり、大きなお肉を見た途端に胃が痛くなる夢など上げると

  きりがない。また、体調による影響はこういうものだけではない。

  実は睡眠中に自分でも気付かない、目覚めてしまう事がない程度の

  小さな痛みや違和感などがある場合、夢でそれが

  何らかの形で影響することは案外少なくない。

  具体例を挙げると、突然すべての歯が抜ける夢を見て、起きると

  自分でも気付かないうちに虫歯が出来ていたと気付くケースや、

  喉に鉄っぽい味を感じる夢を見て起きると鼻血のでた形跡があった

  ケースなどがこれに当たる。

  その他、類似した報告として便秘気味の人や食い過ぎてしまった人

  などは何らかの形でお腹が張ったような感じになる夢を見るケース

  がある。また、寝相や寝てる所にあるモノによってそれが影響される

  ケースも沢山ある。例えば柔らかい普段とは違う布団に触れながら

  寝ると空を飛ぶ夢や雲の上で遊ぶ夢などがいつもより少しだけ

  見やすくなると言われている。逆にプラグのコードなどが背中に

  ありながら寝るとリュックや大きな銃、パーカー付きの服など

  何かをしょったような夢が普段より少しだけ見やすくなるとも

  言われている。しかしそのコードなどが痛みを伴うほど食い込んだり

  してる場合は夢の中で何らかの形でその近辺に怪我を負う夢を見る

  可能性が高まったりもする。また、胸に大きな圧が掛かるような

  寝方(主にうつぶせ)の場合、走って息が上がる夢やエロい夢が

  少し見やすくなると言われている。

  これは胸に圧が掛かることで血圧が上昇して睡眠中の血中酸素濃度

  に変化が起きる。この時、その血中酸素濃度が「起きてる時の

  出来事と類似した現象」を夢として見ることがある。

  簡潔にまとめて言うと、睡眠中に血圧が高まると起きてる時の

  血圧上昇現象を起こした時の出来事を夢として見る可能性が高く

  なる、という事だ。具体的に起きてる時の血圧が急上昇する

  出来事を挙げるとすると「運動をする」、「何かから逃げる」、

  「初めての体験」、「極度の緊張」そして「性的行動」などだ。

  つまり、うつぶせで寝るとこれらの夢を見る可能性が高くなる

  という事だ。また、このうつぶせで寝ることで性的な夢を含む

  心拍の上がる現象の夢を見やすくなるということは既に論文で発表

  されている。被験者の少なさ等は少しあるもののこの情報は

  信憑性が比較的高いと思われる。

  [newpage]

  これらの例からも分かるように、身体に何らかの異変及び通常とは

  異なる状態になる現象が起きるとそれが夢に大きく影響を与える事

  は明白である。

  では次に「心因性の影響」について語るとしよう。

  だが、その前にもう一つ話しておくべき事がある。それは

  [chapter:『心因性の影響』と『記憶性の影響』の

  二つには大きな繋がりがある、]

  という事だ。その為、この先二つの事を同時進行で語る事になるので

  許してほしい。ではそれを踏まえた上で改めて続きを話そう。

  『睡眠前に何を考えていたか』。夢の内容の話をする上でこの事は

  意外と重要である。これは、睡眠中の脳の情報処理の最中に

  その考えていた事が『最重要ワード』扱いされる確率が高いから

  である。もし、夢の内容に対し何らかのひとくくりに出来るワードが

  あるとすると、夢の内容はかなり限定されてしまう事は言うまでも

  ない。そして、本人にとってそのワードに関係のある別のワードや

  現象が存在してるとそれが少しずつ夢に影響されることも容易に

  想像できるだろう。

  …では、具体的にどのような影響があるのか。

  まず、結構な割合の人が経験している有名な現象から。

  皆はこんな経験はないだろうか?

  ホラー映画や心霊番組なんかを見た夜、いざ寝ようとすると

  魘されながら目を覚ました経験は…。

  実は これが一番有名な夢への心因性の影響によるものである。

  自分にとって怖いと感じるものを寝る前に見てそれを眠る時まで

  引きずっていた場合、自分にとって「怖い」と感じる現象などに

  関連したものが次々に夢に影響を与え、結果的に恐ろしい夢を

  見てしまう事は少なからずある。特にこれは、先程話した

  「身体性の影響」が受けにくい状態にある、または受けたとしても

  わずかなものである場合に多く見られる夢の内容である。

  では、身体性の影響をあまり受けない状態の睡眠とは具体的に

  どういうことなのか。簡潔に一言で説明すると、

  [chapter:「いつもと変わらぬ寝方」である。]

  部屋の温度も、どこで寝てるかも、寝てる時の照明も、

  寝てる時に使う毛布や枕・布団なども、その時に近くに置いて

  あるものも、部屋の明るさも、部屋の匂いも、着ている服も…etc

  とにかく全てにおいていつもと何ら変わらず体調もいたって普通の

  場合、その時の思考が夢に大きく影響される、つまり

  「心因性の影響」を受けやすくなる、という訳だ。

  しかし、この心因性の影響というのは 想像以上に複雑で、

  ただその時その時の感情がそのままダイレクトに影響される

  訳ではない。自分でも意識できないLvの深層心理からの働きかけや

  その感情において関連するものに関連しているモノの数や事柄の影響

  を受けてしまう事もある。と、言わざる得ないデータも存在している

  からだ。例えば旅行や食事など、自分にとって楽しいと感じる出来事

  を考えながら眠ってみたとする。普通なら、楽しい夢を見るはずだ。

  しかし、稀に考えてたこととはまるで違うその日テレビで見かけた

  アニメキャラの夢を見たり、逆に物凄く恐ろしい夢を見てしまう

  ケースがある。これらはいったい何が原因なのか。それは、先程も

  言った

  [chapter:「その感情に関連しているものに

  関連しているモノ」による影響]

  である。こういう言い方をすると少しややこしく感じてしまう

  かもしれないが、簡単な事柄に例えると

  【連想ゲーム】の様なものである。

  例えばもし、睡眠中に考えてた事柄が「楽しい」だとしよう。

  まず、楽しいに関連する事をあげると(遊び、ゲーム、友達…etc)

  こういった辺りが皆は思いつくのではないだろうか。

  では次に「ゲーム」。これの関連ワードを挙げると…(アクション

  ゲーム、ボードゲーム、人生ゲーム、ゲームオーバー、

  ゲームセット…etc)中にはいきなりゲームの内容や好きなゲームの

  タイトルとか浮かんだ人も少なからずいるだろう。

  では次に「アクションゲーム」これの関連ワードを挙げてみると…

  (敵を倒す、破壊、正義と悪、・・・etc)大雑把なイメージだが

  皆がパッと思い付く言葉と言ったらこんな所だろう。

  では最後に『破壊』について連想してみよう。すると・・・

  (破滅、消滅、死、無残、・・・etc)

  中には爽快とかをイメージする人もいるだろうがここまでくると

  負のワードが沢山出てきているのが分かるだろう。

  そう、つまり夢を見ている時も、このような事が起きている

  という事だ。最初の関連ワードからは悪いイメージは少なくても

  それに関連する別の事柄を脳が意識し始めた途端そちらの方が

  強く影響されてしまい、結果的に一見関係なさそうな恐ろしい夢を

  見ることに繋がることがあるという訳だ。だが、この影響が起こる時

  「関連していること」すなわち『記憶性の影響』も受けている、

  ということになる。その為、簡潔にまとめると心因性の影響とは

  『そのひと本人の記憶同士の関連(つながり)という名の【道】を

  最初の思考をスタート時点として夢が醒めるまで歩き回り、その

  途中で見かけたものが随時夢に影響している現象である』と

  言えるだろう。[脳内の情報と夢の状況の関係性は挿絵1参照]

  [pixivimage:60868594]

  [newpage]

  そして、記憶性の影響とは言葉の通り自分の今までに記憶している

  出来事による影響の事で、夢を見ている本人にとっての心因性の影響

  に関連したものが、記憶性の影響として多くの場合は夢の内容に

  作用する。だが、ここで一つ勘違いしないでほしいことがある。

  実は、『記憶』という言い方をするとこれまでに覚えた

  前の出来事や事柄だけをイメージしてしまいがちだが、

  決してそうではない。最初にも少しだけ触れたが、記憶には

  短期記憶と長期記憶の2つがある。そして、この2つとも

  夢に影響を与えることが最近の研究で明らかになりそれと同時に

  『金縛り』の原理も少しだけ解明されたのである。というのも、

  金縛りと言うのは、今までは夢の中で単に動けなくなって

  魘されてるだけという考えが定説だったか、短期記憶が夢に影響を

  与えることが判明してからその定説は大きく覆されたのだ。

  というのも、短期記憶とはその日の出来事や、今まさに五感で

  感じているリアルタイムなものをすべて含んだもの。言うなれば

  『脳が起きてる限り常に更新され続ける情報』。

  これが短期記憶である。そしてこれが夢に影響を与えると

  どういうことが起きるのか。

  先程も言ったが短期記憶は『脳が起きてる限り常に更新

  され続ける情報』。つまりそれは眠ってしまえば更新はそこで

  止まる。しかし、眠りに入るほんの直前に更新された短期記憶が

  夢に影響を及ぼした時、一体どうなるか考えてみて欲しい。もし、

  その眠る直前にまであった状況がそのまま夢に反映されたとき、

  果たしてこの世にそれを夢だとすぐに気付ける人間は存在するの

  だろうか?いいや、いるわけがない。考えても見て欲しい。

  眠る直前に見た時間や風景、羽織ってる毛布や使ってる寝具、

  ポーズや聞こえてる音・・・etcそれらの全てが ついさっきと

  同じなのである。殆どの人は

  『眠ったと思ったが結局眠れずまた目を開けてしまった』とか

  『まばたきしただけ』と感じる事だろう・・・。そもそも夢の中で

  夢だと気付く、[[rb:所謂 > いわゆる]]「[[rb:明晰夢 > めいせきむ]]」を見る事

  自体珍しい現象なのに、現実と区別がつかないついさっきまで

  見ていたものがもう一度目に飛び込んだ時、それに対し違和感を

  覚えられるはずがない。つまり、夢とは気付けない。

  そして何より眠っているからと言って脳内全てが眠っている

  わけではない。睡眠中も活動している脳の領域も存在している…。

  また、身体性の影響から、睡眠中の出来事も一部夢に影響を与え、

  その見ている夢さえも記憶の一部となり新しい短期記憶として

  更新されていく・・・。

  [newpage]

  そしてこれらの事実があれば、金縛りの原因や仕組みが説明できる。

  そう、金縛りとは

  『夢は夢でも絶対に夢だと瞬時に判断できないリアルタイムに五感が

  感じているモノを脳内で起きている時のように映し出し、それを

  夢だと気付けず動こうとした時、実際は眠っているため運動を司る

  脳の領域が上手く働かず、脳に直結してデータが届く目から入る情報

  と耳から聞こえる情報と脳に大きな血液を送る大動脈がある首から

  顔にかけての辺りの一部のみが自由になってる(動かせる)状態で、

  それ以外の部分が全く動かせない状態』・・・という訳なのだ。

  つまりこれは、簡単に一言で言ってしまえば

  [chapter:『夢と現実の狭間』。]

  眠っている最中に起きてる夢を映し出す、なんとも紛らわしい状態

  なのだ。どちらかと言えば夢寄りの現象だが、睡眠中の聞こえてくる

  音や匂いなどは現実世界の映し出しそのものとも言えるのでこれは

  まさに『夢と現実の狭間』という表現が一番ふさわしいだろう…。

  [chapter:私はこれを『脳の勘違いによる金縛り』

  と呼んでいる。]

  [newpage]

  そしてもしこの説が正しければ、金縛りの最中に体が動かせず

  目だけが動かせて異様な声や音が聞こえてきたりすることも

  説明がつく。・・・ほんとの事をいうと私はオカルトというか

  幽霊の存在肯定派なので『金縛りは霊の仕業だ!』と言ってやりたい

  ところではあるのだが、少なくとも、

  『脳の勘違いによる金縛りが存在する』ことだけは確かだ。

  特に、心霊スポットにいる訳でもなく、いつもと同じように

  寝てる途中に金縛りにあったが霊は愚か誰も襲ったりしてこない、

  でも目以外殆ど動けない。もしそういうことが起きたのだとすれば、

  それは間違いなく『脳の勘違いによる金縛り』だ。そして後に

  私が独自に調べた結果分かったがことだが、この

  『脳の勘違いによる金縛り』は肉体的疲労や精神的疲労が重なった時

  や脳を酷使した時に起こる可能性が高まると言われている。また、

  脳が大きなストレスを感じた時もこの現象が起こりやすくなる原因

  とされており、怖いものが苦手な人が心霊番組を見たり肝試しなどを

  することでそれが結果的に脳への大きなストレスとなり、

  脳の勘違いによる金縛りを起こす確率を格段に上げる要因になる事も

  分かってきた。なので、もしあなたが突然霊の仕業とは到底

  思えない金縛りを経験したなら それは 脳からのSOS、

  心も体も疲れきっている証拠なのかもしれません。

  そして今までに金縛りを経験したことがあるという方。もう一度

  その時の状況を思い出してみて下さい。それは本当に霊の仕業

  だったと言い切れますか?その日の前後に自分にとって大きな

  ストレスを感じたりしていませんでしたか?肉体的疲労、

  精神的疲労はなかったと言い切れますか?もし思い当たる節が

  あるならそれは脳の勘違いによる金縛りだったのかもしれません。

  ・・・でも、そういうことすら思い当たらず、霊の様なものに

  押さえつけられて動けなくなったというのなら・・・まだ

  現代科学では説明しきれない何らかの怪奇現象が起こっていた…

  のかもしれませんね。