狼になった男は人間社会で生きていけるのか 2

  前回のあらすじ

  生態スウツのウルフと同化し狼の姿になってしまったスバル。変身した身体に困惑しつつも人間の姿に戻ることに成功。しかし、人間に戻るには体力が必要で、疲れるととすぐに狼に戻ってしまう。なんとかバイト先の店長にはバレずにすんだが、果たしてスバルは狼だとバレずに人間社会で生きていけるのか…

  アルバイトが終わるとダッシュで家に向かう。

  なぜ走っているのかだって?それは一刻も早く変身を解きたいからだ。

  俺はアパートの階段を駆け上がると、滑り込むように自宅の扉に入った。

  「おわったぁあああアオオオオオオオン!!!」

  俺はいつものように部屋に入るやいなや遠吠えと共に狼の姿に戻り始めた。

  全身にゾワゾワとした感覚が駆け抜けると獣毛が生え始めた。そして服で隠していた短い尻尾は解放されたようにブワッとまっすぐ伸びてズボンから飛び出た。マズルが伸びると顔を隠していたマスクは外れ、鋭い犬歯の生えた狼の顔が現れた。

  「うぅ…クル…うぉおお…!!」

  狼への変身には痛みと想像を絶する快感が伴う。これまで何度も経験してきたがこればかりは慣れることない。俺はその快感の絶頂を今か今かと心待ちするように身体を構えた。

  「あああ…キタ…!ウオオオオオオオン!!!」

  尻尾が伸びると同時に全身が喜ぶように身体全体に快感の大波が駆け抜けた。そして行き場を失った快感の波は俺の勃起した狼チンポから射精として体外へと飛び出していく。まだ仕事の服を着ているにもかかわらずお構い無しに服の中に吐き出した。

  ビュルルル!!ビュッ!!ビュルルルルル!!

  「うぁぁぁ…グルルル…♥️」

  「スバルぅ…♥️すごいぃ…♥️」

  俺と同化しているウルフもその快感を堪能するように吐息混じりの声を漏らした。

  …

  「おつかれさま!スバル!!」

  「あぁ…つかれたよ…ウルフ」

  俺は狼の姿でTシャツ一枚着ると冷蔵庫からビールを取り出し口を開けた。

  「くぅ~染みるぜ!」

  「わふぅ~苦いけどスッキリするね!」

  仕事終わりのビールは疲れた身体に染み渡る。でも実際、狼の姿に戻れば疲労感は全くないんだけど、人間社会で人間の姿を保っているのは気疲れしてしまう。

  「はぁ…」

  俺はビールを置くと部屋に置いてある姿鏡を見た。

  ウルフと同化してから3ヶ月が過ぎた。俺もウルフもこの生活に慣れてきていた。

  最初の頃こそ、変身が勝手に解除されて人前で獣化するなんてことがあったが今はなんだかんだ上手くいっている。

  「わふぅ…スバル、今日は7回だったね」

  7回というのはバイト中に変身を解除して狼に戻った回数だ。

  いくら人間に戻れるといっても、1日中人間の姿でいることはできない。どうしても身体が疲れて勝手に狼になってしまう。

  「うぅ…やっぱり変身の回数増えてるな…」

  人間の姿でいるのは疲れるとはいったが、最近は慣れてきていて、本当ならもう少し人間の姿を維持できるはずだ。しかし…

  「しかたないよぉ、スバルはすっかり狼に順応してきたからぁ…」

  「うぅ…」

  原因はわかっている。でも言葉にはしたくない。

  だから頭で考えないようにしていたが…

  「スバルもすっかり狼でいるのが好きになったんだね!」

  「や、やめろよ!!人間に変身するのは疲れるから仕方なくだな…モゴモゴ」

  「でも最近疲れてなくても狼になるよね?こないだだって、体力の限界だなんて一言も言ってないのにスバルが勝手にトイレに行って狼になったんだよ?」

  ウルフは俺が疲れて人間の姿を保てなくなりそうになったら俺に声をかけるようにしている。

  「そ、それは…///ちょっと休みたいって思っただけだよ!!」

  「本当は、『狼に戻りたい』だけなんじゃないの?」

  『狼に戻りたい』その言葉は俺の心にグサっと刺さってしまう。

  たしかに狼の姿でいるのは、気分がいい。人間に変身して疲れていても狼に戻れば力が湧いてくる。それに変身するのは…痛いけど正直…くそ気持ちいい…。

  「スバル、獣化が気持ちいいから変身したくなっちゃってるのかな?それとも狼の姿でいるのが気持ちいいのかな?それか両方かなぁ?」

  グサグサッとウルフの言葉が俺に突き刺さる。

  「や、やめてくれ!!俺は人間に戻りたいんだ!!そのためにも早くお前の居た研究所の情報を手に入れないと…」

  「わふぅ…素直じゃないんだから♥️でも今日もするんでしょ?」

  ウルフは俺の心を見透いたように言った。

  「うぅ…」

  「いいじゃん…ちょうどお酒も入って気持ちよくなってきたんだし、家でくらい本能に従って…♥️」

  ウルフは優しく諭すような口調で俺を口説いていく。

  その言葉には興奮を隠すことができなかった。

  「ほらスバルのチンチンもやりたいって言ってるよ?」

  視線の先には皮が剥けて真っ赤に腫れ上がった狼チンポがあった。

  「クゥーン…」

  こうなったら最後、果てるまでおさまらないことはわかっていた。

  「またするのか…獣化…」

  ここで言う獣化は、いつもやっている人から狼に変わることではない。俗に言うオナニーのようなものだ。

  「わふぅん♥️」

  ウルフはうれしそうに俺の尻尾振る。

  「く、くそぉ…」

  気乗りしない理由、それは狼の姿でオナニーをすると…さらに獣化が進んでしまうからだ。そうなると理性が薄れ、本能に逆らえない、まさにケダモノになってしまう…。

  「だいじょうぶ…暴れそうになったら、また僕が身体の主導権を奪って止めてあげるからさ♥️」

  「…でも」

  「も~!スバルはもっと素直になったほうがいいよ?」

  獣化オナニーを考えただけで身体が快感を思い出してビクビクと身震いをしてしまう。気がつくと頭はオナニーのことしか考えられなくなっていた。

  「くそぉ…ウルフ…!お前のせい…だからな!!」

  「わふぅん!僕を信じて♥️」

  こうなったのはウルフせいだ。俺のせいじゃないと心に言い聞かせると、俺は覚悟を決めた。

  俺は暴れて部屋が散らばらないように片付けをすると、広くなったそのスペースに座り瞑想を始めた。

  その瞑想はいつも人の姿に戻るためにするしているものとは違い、狼の身体に宿る本能に身を委ね、完全に目覚めさせるためのものだ。それは下手をすれば自我を失うような危険な行為だが、一度味わってしまうと戻れなくなるような快感があった。

  俺はドキドキ興奮する胸に耳を傾けると、割れ物を触るように慎重に瞑想を進める。ゆっくりと獣化した今の自分に、更に強い獣の姿をイメージしていった。

  「ぅ…グルルル…」

  徐々に鼓動が早く強くなっていく。全身の筋肉が脈動するたびに筋肉が固くなっていくようだった。

  「スバルぅ…すっかり獣化のコントロール上手になったね…」

  ウルフは感心すると俺の中でいっしょに瞑想をしてくれた。すると、身体の変化が更に加速していく。

  「スバル…すごいよ…この前より獣化の力を引き出せてる…」

  全身から汗が吹き出し、沸き上がる力で今にも暴走してしまいそうだ。下半身をみると獣毛の中から狼チンポがその時を今か今かと待っている。

  「ウルフ…はぁはぁ…俺…抑えが…効かないかも…はぁ…」

  「いいんだよスバル…自分を、僕を信じて…♥️」

  「…俺、もう…我慢でき…ないッ!!いくよぉおおグオオオオオ」

  プツンと糸が切れるように、沸き上がる獣性を一気に解放した。濁流のような獣性は一気に全身を駆け巡り俺の本能を呼び覚ました。

  「アオオオオオオオオオン!!!」

  (きたぁ…ああああああああああああ)

  「きたきたぁ!スバルぅっっ!すごいよぉおおおお!!」

  俺は身体を捩るように反らせると、まるで空気が注入されている風船のように俺の身体は膨らみ、その身を巨大なバケモノへと変えていった。

  抑圧された感情や肉体の束縛が解放され、自由を実感するように全身に獣化の快感が駆け巡る。わかりきっていたことなのに、身構えていたことなのに、何度も経験しているのに、その快楽は全身を貫くようで慣れることはなかった。

  「ゥウアアオオオオオオオン!ウオオオオオオオオ!!」

  「わふぅん!わふぅ~!だめぇスバルぅおかしくなっちゃうよぉ~♥️」

  二度目の獣化を始めて数十秒足らずで、俺の身体は一回りも二回りも大きくなっている。しかし成長は止まらない。

  獣化に悶えるように俺は部屋で暴れまわった。棚を大きくなった腕で倒し、ベッドに倒れこむと爪で引き裂いた。

  (やばぁいいい止まらないいい)

  「スバルぅ…すごい…すごいよぉおおおいつもよりも…刺激がぁ~♥️」

  普段ならそろそろ変身が治まるはずが、今日はなかなか変身が収まらない。それどころか胸の鼓動は更に速く強くなっていく。俺の中でウルフがいつになく悶えているようだった。

  心臓が巨大なポンプのように全身にドクドクと血を送ると、その流れは末端へと集まっていった。指先や肌、目の奥がチリチリとして今にも頭が焼き切れそうだ。

  「グアア、シッ、シッポガアア、シッポオオオオオオオオ!!」

  「スバルぅ!スバルぅう!!」

  快感の波がシッポに集まってきた。俺はシッポを無意識にピンと伸ばすと、根元から引っ張られるように長く伸びていく。身体の内側を捻り出すような感覚は、俺の発達した狼チンポにダイレクトに伝わり、連動するように快感を伝えていく。

  「グオオオオオオオオオ!!」

  「だめぇ!でちゃうううう♥️」

  俺とウルフはシッポの刺激で簡単に射精に意識が向いてしまった。

  俺は筋肉質な後ろ足とお尻の筋肉をきゅっと締めると腰を落として、堪能するように狼液を吐き出した。

  「アオオオオオオオン!!」

  「あおおおおん♥️あおおおん♥️」

  俺もウルフもすでに理性が吹っ飛んでいた。俺は精液を絞り出すように更に腰を落とした。栓の取れた狼チンポは暴れまわるように何度も射精したが、それだけでは満足できないようで、金玉で大量に製造されている狼液をただ吐き出し続けた。射精の快感で頭が真っ白になった俺とウルフはただただケダモノのように遠吠えを続け、この快感をいまだ見つからない仲間へ示し続けていた。

  「グルルル…」

  ひとしきり射精を終え、床に精液の水溜まりを作ってもなお、俺の身体の滾りは治まることはなかった。すでに俺の中に理性はなく、今考えられることは俺と同じケダモノと交尾がしたいという生殖本能と、獣として優れた自らを人間どもに見せつけたいという気持ちだけだった。

  「ス、スバルぅ…♥️」

  ウルフは珍しく疲弊しているようだった。

  「…クセイ…クセェ…」

  俺はケダモノになった身体や床に垂れた精液を手に取り嗅ぐ。鼻に突き刺すような強い雄の、自分自身のニオイはそれだけで俺を再び熱くさせた。

  「スバル…?」

  「クセェ…クセェ…グアア…」

  俺ら自らの雄を再び掴むと上下に動かし始めた。

  「あぁっ!?スバルぅ!だめぇ…今は…抑えられ…ないっ♥️」

  ウルフは焦るような口調で俺を止めようとしていた。しかし、その声はとっくに届いていなかった。俺はすでに狼チンポの刺激に集中していた。

  「ウォオン…ウォオオオン」

  「だめだよぉ…♥️スバルぅ…ホントに…」

  ウルフが焦る理由、それは獣化から更に獣化するのは本来生体スウツの暴走状態であり、危険な状態であることを知っていたからだ。

  スウツは本来、獣の姿になったら獣化が治まるように調整されている。しかし、今の俺とウルフは、お互いの合意の上で快楽を得るためだけに進化の上限を取っ払った状態なのだ。

  ウルフは同化して以降、沸き上がる獣欲に苦労する俺のためにこの獣化方法を教えてくれたのだが、この方法では同化者とスウツとの同化率を高め、より獣としての本能を呼び覚ましてしまうということをウルフは知らなかった。

  だからこそ今、ウルフは本来抑えられるはずの俺の獣欲を抑えられなくなって焦っているのだ。

  「これ以上、獣に近づいたらぁ…♥️スバルがぁっ♥️本当にケダモノになっちゃうぅ…」

  「グルルルッ…」

  俺はウルフの静止に聞く耳を持たず、チンポを絞り続ける。

  快感と興奮が竿とシッポに集まっていくようで、絶頂までは秒読みだった。

  ウルフは直感的に次の絶頂で自我を保つことができなくなると確信していた。ウルフの自我が途切れること、それはつまりスウツの暴走を意味していた。

  「グゥ…イキソウダ…」

  「スバルっだめ!スバルぅイったらだめぇえええ!!」

  「イグッ、グオオオオオオオオオオオオオッ」

  ビュルルル!ビュッ!!ドビュリュウウウ!!

  雄叫びのような大きな唸り声を出して全身に力を込めると、噴火のような吐精と共に雷に打たれたような快感が俺を支配し、俺の身体に更なる獣化の一歩目として刻み込まれた。

  「スバルぅぅ……」

  「アアアヤバイイイ!!グオオオオオオオオオ!!!!」

  ウルフの意識が途切れると、俺の身体は更なる変身を始めた。俺はそれに従うように四つん這いになるとすべての刺激を受け止めるように前足と後ろ足で身体を支えた。

  「ア…アオオオオオオオオオン!!!!」

  人という拘束具から解放されたいと叫ぶように遠吠えをすると、その願いに答えるように俺の身体は沸騰したように熱くなり始めた。

  「ァアオオオオオオオン!アオオオオオオオン!」

  嬉しいような焦りのような、グチャグチャした俺の頭の中は熱膨張する身体と共に白く染まっていき、沸き上がる獣性に黒く上書きされていく。まるで頭の中を犯されているようなその感覚は解放感となって全身に伝わっていく。

  (犯したい…犯したい…おかしたい…オカシタイ…)

  膨らむ身体の痛みは、これから起こる快感へのスパイスとなっていた。俺はそれを惜しむように楽しんでいる。

  熱膨張は胴体から末端へと広がっていき、俺の腕や首、太ももから指先まで丸太のようにバキバキッと雄々しく変化させていく。

  身体の膨張と共に巨岩のように重くなった身体を支えるように俺の骨格は自然と四つ足の獣のように変化していった。

  さっきの獣化で伸びたシッポも気がつくと丸太のようにぶっとく、そして重たく伸びていた。その感覚で俺は何度も射精してしまった。その射精は俺の中に残された人間性が吐き出されているようだった。

  射精と共に波打つように俺の身体は変化を加速させていく。狼液を吐き出すそれは人間のころの原型を捨て、凶器のような見た目へと変貌し俺の身体に沿ってそそりたった。

  全身から吹き出す熱気は人間の部屋を獣小屋のようなニオイに書き換えた。

  変身が落ち着いたころ、俺は何かを感じ、部屋のカーテンを引きちぎった。

  「ウォォン…」

  窓から見える夜の町には大きな満月が輝いていた。それをみていると俺は思いっきり遠吠えをしたい気持ちになっていた。

  俺は窓を突き破りベランダに出ると爪を立ててアパートの屋上へと登った。鋭くなった爪はコンクリートに簡単に食い込み俺の巨体を軽々と支えた。

  屋上につくと俺は満月が良く見えそうな高い建物に飛び移り、満月を見上げた。

  大きな満月の輝きは俺を温かく包み込むように、俺の新たな誕生日を祝ってくれていた。

  (ウレシイ…ウレシイ…オレハ…サイキョウ…オオカミ…)

  「アオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」

  ビュルッビュルルルルル…

  俺の遠吠えは町中に轟いた。遠吠えは振動となって俺の頭からシッポの先までビリビリと伝わり更なる射精を促した。射精の感覚に俺は身体をブルブルと震わせ、地面に水溜まりを作った。

  …

  「おはよう…スバル…」

  弱々しい声がして目を覚ました。二日酔いのように全身に力が入らない。だが、珍しく俺は人間の姿に戻っていた。

  「おはよう…スバル…昨日は…ごめんね…」

  「ウルフか…おはよう…昨日って?」

  「スバル…本当にごめんね…」

  「なんだよ…そんなに謝って…」

  「そ、それ…」

  「ん?ってええ!?」

  視線の先、俺の下半身からなにか丸太のような太く毛の生えたものが1メートルに近く伸びていた。

  「こ、これって…」

  「…スバルの新しいシッポ…だよ」

  「はっ!?えっ?えええ?」

  慌てて手に取るとそれは温かく、そして確かに俺の身体と繋がっていた。

  「う、うそだろ?!」

  「スバル…ごめんねぇ…それと…胸とか…」

  「え、嘘…」

  俺は自分の胸を見るとそこにはおよそ人間としては毛深い程度で済まされないほどの胸毛が胸からお腹、下の毛までびっしりと繋がるように生えていた。

  「それ…背中も…びっしりなんだぁ…」

  言われた通り確認すると、背中にも毛が生えており尻尾まで繋がっていた。

  「な、なんでこんなことに…」

  「昨日した獣化オナニー…おぼえてる?」

  「あっ…う…うっすらと…」

  「スバルに教えた獣化オナニー、どうやら君の身体とスウツとの同化を進めてしまうものだったんだ…それに僕気づけなくて…」

  「ま、まさか…」

  「僕、スバルを止めようと頑張ったんだけど…スバルの獣性に勝てなくて…スバルの獣化が更に進んじゃった…」

  ウルフは取り返しのつかないことをして本当に申し訳なさそうだった。その様子を見て、俺も次第に焦りを感じた。

  「お、思い出した…お、俺は…バケモノになって…それで…」

  「スバルが疲れて寝た隙になんとか僕が君の獣化を抑え込んだんだけど…これが限界だった…ごめん…」

  改めて俺は自分の姿を見た。ほとんど獣に侵食された身体は誰がどう見てもバケモノそのものだった。

  「ま、まだ…もしかしたらいつもように集中したら引っ込むかもしれない!」

  俺はダメ元で人間に戻るときにしていた瞑想を始めた。

  「スバル…僕も手伝う…」

  2人で必死にシッポが引っ込むように、祈るように、瞑想をすると…僕の身体はピクピクと反応を始めた。

  「スバル!いけるかも…!」

  「あぁ…感じる…尻尾が…引っ込んできたッ」

  太く長くなったシッポはなかなか縮まらない。錆びた扉のように力を込めないとびくともしなかった。

  「む、むり…これ以上は…だめぇ…」

  「諦めるな!ウルフ!くぅ…俺は…人間…なんだ…くぅ…はぁっ」

  シッポか10センチくらい縮んだところで、俺の頭には血が上っていた。今にもプッツンしてしまいそうだが…なんとか堪える。その間にもシッポの根元から全身からチンポの先まで快感が響き渡り、俺を狂わせようとしていた。

  「スバルぅきもちよすぎるよぉおおおお!!」

  「黙ってろ…俺は…俺は…人間に戻るんだ!アオオオオオオオン!!」

  自分が自分が遠吠えをしていることに気がつかないほど、これまでにない集中力を見せる。シッポとの戦闘は佳境に入りあと数10センチで完全に収まるというところまできた。

  「もう少しだ!!もう少し!アオオオオオオオン!アオオオオオオオオオン!!」

  「スバルぅ…」

  今の俺はウルフにどう写っているのだろうか…人間に戻ろうと必死にもがき獣のように吠える姿は、それこそケダモノだったのかもしれない。

  「スバルっもういいよ…もう…」

  「グアアあああ!!」

  俺は目を充血させ、なんとかシッポをすべて身体に納めることに成功した。

  「カハッ…どうだ…おれ…はぁ…人間に…」

  「スバル…もう…」

  俺の体力は限界だった。

  朦朧とする意識かついにプツンと切れた。

  その瞬間、巻き尺のように、身体に納められていたシッポが勢い良くブルンと飛び出してしまった。

  「グアアあああああああああ!!イグウううううう!!!」

  「ぅわああああだめぇえええええ♥️♥️♥️」

  その瞬間、竿先から吐き出された液は人間だったころに比べてより強い臭いを放ち俺たちの身体を汚した。

  2人の絶叫は屋上から町中に響き渡たった。それが表すのはこれから先の苦悩か、それとも自由の始まりか…俺たちはまだわからない。

  つづく…?