蛇人の情報屋との切ない恋のお話

  「くへへっ、今日はどんな情報がご所望だい?」

  いつもお世話になっている蛇人の情報屋。

  その筋肉と煌びやかな鱗に惚れてしまいそうになるが、俺はいつものようにカーニヴォアの出現場所を聞くと現場に急行した。

  俺はこの街で狩人として暮らす狼獣人だ。

  この世界には、メイジヴォアとカーニヴォアの2種類の獣人がいて、メイジヴォアは植物の放つマナからエネルギーを獲得している。

  そもそも、生まれたときは皆メイジヴォアなのだが、DNAの4つの塩基、ATCGの1つ「シトシン」がメチル化していくことで、対応するたんぱく質が作れなくなっていく。

  するとどうなるかっていったら、植物の放つマナからエネルギーを獲得できなくなり、ほかの獣人を食べるしかなくなってしまうのだ。

  そうなってしまった存在がカーニヴォアだ。

  カーニヴォアから街の住民を守るのが俺の役目である。

  現場に急行するとそこには、狐獣人のカーニヴォアがいた。

  「ふふっ、狩人ですか!

  「今すぐ我が血肉への変えて差し上げましょう」

  狐獣人は、空気中のバイオマシンにエクソソームを放つと、炎を引き起こして俺を攻撃してくる。

  だが、それをかわすのは容易かった。

  罠だと気づかずに、接敵し、剣を振りかざさんとする。

  「《バインド》」

  音声認証魔法だと!?

  それは空気中の昆虫型ドローンに音声を受容させ、空気中のバイオマシンへの伝達物質を放つ魔法。

  俺は突然湧き出したツタのようなものに絡めとられてしまう。

  「ふふっ!

  「我が血肉となりなさい!」

  このまま食べられてしまうのか……。

  そう思った時だった。

  狐獣人の首筋に噛みつく蛇人の情報屋。

  狐獣人は「ひゃうんっ////」と声を上げると、眠ってしまった。

  おそらく体内のバイオマシンを使って、毒の調合をしてから噛みついたのだろう。

  「だから油断するなっていったろ?」

  「助けてくれたのか?」

  「へへっ、お得意様に死なれては困るからな?

  「おまけに恩を売ることもできる」

  「……で、本当は何が目的だ?」

  「……お前を抱きたいと思ってな?」

  「はっ!?」そう、俺は困惑する。

  「なんというか、お前、腹筋鍛えてる割にもふもふじゃん?

  「抱いたら気持ちいだろうなって?」

  「断る!といったら?」

  「情報屋のコネもここまで、お前を喰っておさらばだな?」

  「……わかった。

  「お得意様を失うわけにはいかないからな。

  「今日だけいいなりになってやろう」

  「んじゃ、ついて来いよ!良い場所知ってるんだ」

  やって来たのは、廃ビル。

  ここなら人目に付かないだろう。

  「んじゃ始めるぜ……?」

  そういい、蛇人は俺の服を引き裂くとしめしめと先走りを俺の尻に塗りたくり始めた。

  「そろそろ良いかな?

  「ほぐし始めるぜ?」

  俺の尻穴を丁寧にほぐしていく蛇人。

  不意に俺の身体が跳ねる。

  「くへへっ、前立腺みっけ!

  「後で念入りにここをいたぶってやるから覚悟してろよ?」

  したり顔で俺を見おろす蛇人。

  しかし、俺はどこか興奮していた。

  俺は前々からこの蛇人をカッコいいなと思っていた節がある。

  カーニヴォアと知りつつも、長年手を組んでいたのも、今回の蛇人の提案を受け入れたのも、本当はこの蛇人が好きだったからだ。

  俺は思いを伝えられないまま、蛇人は下ごしらえをしていく。

  「よし、充分ほぐれたな?挿れるぜ?」

  俺は、仰向けに寝かされると、押し倒され、蛇人のギラリとした眼光に射抜かれる。

  俺の秘所には、蛇人のイチモツが当たるのがわかる。

  ヘミペニスの内の片方をゆっくり、ゆっくりと俺の中へ侵入させていく。

  「へへっ、片方だが全部入ったな?

  「ここからは俺の独壇場だぜ?」

  ちんぐり返しの体勢で、先ほど知られた前立腺を念入りに責め立てられ、俺はすぐに先走りを自らのマズルに垂らしてしまう。

  「へへっ、良い顔だぜ?」

  蛇人が満足する頃には、俺の顔は自ら放った何発モノの降伏の白濁と、ヘミペニスの片方からあふれ出した白濁でまみれていた。

  次の朝、目を覚ますと「昨日は悪かったな」と蛇人。

  「俺は……いつか狩ってやるからな」などと心にもない強がりを言いその場を後にする。

  しかし、俺は蛇人に掘られたこの日のことが忘れられなくなってしまっていた。

  数日が経ち、俺は蛇人の元を訪れる。

  「……なぁ、いつもお世話になっているし、お前が望むっていうんなら……また、そのなんだ」

  そういう俺に、蛇人はしたり顔でほほ笑む「そうか、この前のが忘れられなくなっちまったか!くへへへへ」

  「くっ……」

  それから、俺は少しずつ蛇に堕とされていった。

  ある時は、貞操帯を付けられ、ある時は小便をかけられ、俺の心は蛇の虜になっていった。

  それから数日が経ってのことである。

  その蛇人がカーニヴォアとして指名手配されたのは。

  「……狩人のお前が何故ついてくる?」

  「良い隠れ家を知っているんだ」

  「俺はお前を犯して、徹底的に堕としてやったってのにか?」

  「それは違うな。元からお前が好きで、正直になれずにいたんだ」

  俺は、ようやく思いを伝えられた。

  「狩人がモンスターを匿っているって知られたら大問題だぞ」

  「それでも俺は構わない」そういい、俺は蛇人を口を奪った。

  マズルとマズルを重ね合わせる長いキスの後、俺はいつの間にか眠りにつかされていた。

  蛇人の調合した毒で眠らされていたらしい。

  俺は、また会える日が来ることを心待ちにしながら、蛇人を探し続けるのであった。